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【アメリカ教育】IELTSとはどんな試験?試験内容と傾向と対策を解説

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IELTS(アイエルツ)は、世界で最も広く利用されている英語能力試験の一つであり、留学・大学進学・大学院進学・移民申請など、国際的な進路において欠かせない試験です。

しかし日本では、「アメリカ進学ならTOEFL一択」という認識が根強く、IELTSがアメリカ大学でも正式に使える試験であることを知らない人も少なくありません。実際には、現在ほとんどのアメリカ大学・大学院がIELTSを英語要件として認めており、TOEFLと同等に扱われています。

本記事では、日本在住でアメリカ進学を目指す受験生、アメリカ在住で英語試験が必要な学生・保護者の双方に向けて、IELTSとはどのような試験なのか、試験内容や傾向、スコアの考え方、そして現実的な対策の進め方まで、体系的に解説します。

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IELTSとは何か?TOEFLとの根本的な違い

IELTSとは、正式には International English Language Testing System と呼ばれる、国際的な英語能力試験です。イギリス、オーストラリア、カナダを中心に世界中で実施されており、現在では140以上の国・地域、1万校以上の教育機関や政府機関で利用されている世界標準の英語試験です。

IELTSには大きく分けて二つのタイプがあります。一つは大学・大学院進学向けの IELTS Academic、もう一つは移民・就労・一般用途向けの IELTS General Training です。アメリカ大学進学で使うのは、原則として Academic になります。

ここで多くの日本人受験生が疑問に思うのが、「アメリカ進学ならTOEFLではないのか」という点です。確かに、かつてはアメリカ大学ではTOEFLが主流でした。しかし現在では、ほとんどのアメリカ大学・大学院がIELTSを正式に認めています。ハーバード、スタンフォード、UCLAなどのトップ校も、IELTSを英語要件として受け付けています。

IELTSとTOEFLの最大の違いは、試験の設計思想にあります。TOEFLが「アメリカの大学授業に適応できるか」を測る試験であるのに対し、IELTSは「実社会と学術英語の両方に対応できるか」を測る試験です。そのため、IELTSは試験内容がより実用的で、特にスピーキングが対面形式で行われる点が大きな特徴です。

また、IELTSはスコアが0.0〜9.0のバンド形式で評価され、4技能(Listening・Reading・Writing・Speaking)それぞれが独立して採点されます。TOEFLのような総合点主義ではなく、各技能のバランスが重視される試験だと言えます。

日本人受験生にとってIELTSは、必ずしも難しい試験ではありません。リスニングやリーディングは比較的取りやすく、スピーキングでは「対話型」の方が力を発揮できる人も多くいます。一方で、ライティングは採点基準が厳しく、日本人が最も苦戦しやすい分野です。

IELTSはTOEFLの代替ではなく、進学戦略の中で選ぶべき「もう一つの正規ルート」です。どちらが有利かではなく、自分の英語力の特性と志望校の要件に合う方を選ぶことが、最も重要な判断になります。

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IELTSが必要になる進学・留学パターン

日本在住者とアメリカ在住者で何が違うのか

IELTSは、すべての人に必須の試験ではありません。しかし、アメリカ進学や留学を考える多くの受験生にとって、最も現実的で使いやすい英語試験の一つになっています。ここでは、日本在住者とアメリカ在住者、それぞれの立場からIELTSがどのように使われているかを整理します。

日本在住者の場合

日本在住でアメリカの大学・大学院進学を目指す場合、英語試験はほぼ必須条件になります。従来はTOEFLが主流でしたが、現在ではIELTSを第一選択にする受験生も急増しています。

日本在住者がIELTSを選ぶ主なケースは以下の通りです。

  • アメリカ大学(学部・大学院)に直接出願する

  • コミュニティカレッジや編入を目指す

  • TOEFLが苦手で、別の選択肢を探している

  • スピーキングが対面型の方が力を出しやすい

多くのアメリカ大学は、TOEFLとIELTSを同等に扱っており、出願書類上の扱いに差はありません。そのため、日本在住者にとって重要なのは「どちらが有利か」ではなく、「自分が高得点を取りやすい試験はどちらか」です。

また、日本在住者の場合、SAT・ACT・GREなどの学力試験と並行して英語試験を準備する必要があります。その点で、IELTSは試験日が多く、結果の返却も比較的早いため、出願スケジュールを組みやすい試験だという利点があります。

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アメリカ在住者の場合

アメリカ在住の留学生・移民・現地校在籍者にとっても、IELTSは重要な英語試験の一つです。特に以下のようなケースでIELTSが使われます。

  • 海外高校・インターナショナルスクールからアメリカ大学へ出願

  • コミュニティカレッジから編入する際の英語要件

  • 大学院出願時の英語要件

  • 永住権・就労ビザなどの手続き用

アメリカ在住者の場合、DuolingoやTOEFLなど複数の選択肢があるため、IELTSは「必須」ではなく選択肢の一つという位置づけになります。ただし、大学やプログラムによってはIELTSを強く推奨する場合もあり、特にイギリス系・国際色の強い大学ではIELTSの提出者が多い傾向があります。

重要なのは、居住地よりも「出願先大学の要件」と「自分の得意不得意」で試験を選ぶことです。アメリカ在住であっても、IELTSの方が高得点を取りやすい人は少なくありません。

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IELTSの試験構成と全体像

4技能をどう評価されるかを理解する

IELTSは、英語の4技能(Listening・Reading・Writing・Speaking)を総合的に測定する試験です。最大の特徴は、4技能すべてが独立して評価され、バランスが重視されることにあります。

試験は以下の4セクションで構成されています。

  • Listening(約30分)

  • Reading(60分)

  • Writing(60分)

  • Speaking(11〜14分)

Listening・Reading・Writingは同日に実施され、Speakingは同日または前後数日に面接形式で実施されます。スピーキングが録音ではなく、実際の試験官と一対一で行われる点は、IELTS最大の特徴です。

試験形式には、

  • ペーパー版(紙試験)

  • コンピュータ版(Computer-delivered IELTS)

の二種類があります。内容と採点基準は同一で、形式による有利・不利はありません。ただし、コンピュータ版は結果の返却が早く、出願期限が迫っている受験生には便利です。

スコアは0.0〜9.0のバンドスコア方式で、0.5刻みで評価されます。各技能ごとにスコアが出され、その平均がOverall Band Scoreになります。多くの大学は、この総合スコアに加えて、**各技能の最低点(Minimum Subscore)**を設定しています。

たとえば、「Overall 7.0以上、各技能6.5以上」といった条件が一般的です。総合点が高くても、WritingやSpeakingが極端に低い場合、出願条件を満たさないことがある点には注意が必要です。

IELTSは「一発勝負型」の試験ではありません。技能別評価であるため、弱点が明確に可視化され、再受験時に狙ってスコアを伸ばしやすい設計になっています。TOEFLの総合点方式と比べても、戦略を立てやすい試験だと言えるでしょう。

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Listening

日本人が比較的取りやすい「最大の得点源」

IELTSのListeningは、日本人受験生にとって最も得点しやすいセクションの一つです。試験は約30分で、4つのセクションに分かれ、日常会話から大学の講義形式まで幅広い音声が出題されます。

特徴的なのは、話される英語のアクセントが多様である点です。イギリス英語だけでなく、オーストラリア英語、ニュージーランド英語、時にはインド英語なども含まれます。ただし、強い訛りが出ることは少なく、標準的な英語を聞き取れれば十分対応可能な設計です。

IELTS Listeningの大きな特徴は、設問の順番と音声の流れがほぼ一致していることです。TOEFLのように話の全体構造を理解してから答える必要はなく、音声を追いながら順番に答えていく形式のため、日本人にとって取り組みやすい試験になっています。

一方で、失点しやすいポイントもあります。

  • スペルミスで不正解になる

  • 単数・複数形、冠詞の聞き落とし

  • 数字・日付・固有名詞の聞き間違い

特に注意すべきなのは、正確な綴りが求められる記述式問題です。意味が合っていてもスペルが間違っていれば減点されます。

対策として重要なのは、

  • 音声を聞きながら設問を先読みする

  • 引っかけ表現(言い換え)に慣れる

  • シャドーイングで処理速度を上げる

ことです。Listeningは努力が最も点数に反映されやすい分野であり、IELTS全体のスコアを底上げする最大の武器になります。

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Reading

「True / False / Not Given」が最大の壁

IELTS Readingは、Academic英語の読解力を本格的に測るセクションで、日本人受験生が最初につまずきやすい分野です。試験時間は60分、3本の長文を読み、合計40問に答えます。

IELTS Readingの最大の特徴は、問題形式の多様さです。

  • Multiple Choice

  • Matching Headings

  • Summary Completion

  • Sentence Completion

  • True / False / Not Given

中でも、日本人が最も苦戦するのがTrue / False / Not Given(TFNG)です。これは単なる正誤問題ではなく、

  • True:本文と一致

  • False:本文と矛盾

  • Not Given:本文に情報が書かれていない

を厳密に区別しなければならず、「書かれていないことを見抜く力」が要求されます。日本の読解教育ではあまり訓練されないタイプの設問で、ここで大量失点する受験生が非常に多いのが現実です。

また、IELTS ReadingはTOEFLよりも文章が抽象的で学術寄りであり、語彙レベルもやや高めです。そのため、全文を丁寧に読もうとすると、ほぼ確実に時間切れになります。

対策の基本は、

  • 先に設問を読み、探す情報を決める

  • 段落ごとに要点だけを拾う

  • TFNGの判断基準を徹底的に訓練する

ことです。Readingは「英語力」だけでなく、試験特有のテクニックの習得がスコアを大きく左右する分野だと言えるでしょう。

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Writing

日本人最大の鬼門 ― 採点基準を知らないと点は伸びない

IELTS Writingは、日本人受験生にとって最も難易度が高く、スコアが伸びにくいセクションです。多くの受験生が「他は7.0なのにWritingだけ5.5」といった極端なスコアに悩まされます。

Writingは2つのタスクで構成されています。

  • Task 1:図表・グラフ・プロセスの要約(150語以上)

  • Task 2:意見文・議論文エッセイ(250語以上)

Task 1では、グラフの傾向や数値の変化を客観的に要約する力が求められます。意見や感想を書いてはいけず、「何が増え、何が減り、どこが特徴的か」を正確な英語で表現する必要があります。

Task 2は、社会問題・教育・テクノロジーなどをテーマにしたエッセイで、論理構成力が最も重視されるパートです。

IELTS Writingで最も重要なのは、英語力以上に採点基準(ルーブリック)を理解しているかどうかです。評価は以下の4項目で行われます。

  • Task Response(設問に正しく答えているか)

  • Coherence & Cohesion(論理構成と接続の明確さ)

  • Lexical Resource(語彙の幅と正確さ)

  • Grammatical Range & Accuracy(文法の多様性と正確さ)

日本人が低スコアになりやすい最大の理由は、「英語は書けているのに、評価される型で書いていない」ことにあります。

アメリカや英語圏では、小学生の頃から「主張 → 理由 → 具体例 → 結論」という論理型ライティングを訓練されますが、日本ではその教育がほとんど行われていません。その結果、内容は悪くないのに、構成が評価基準に合わず点が出ないという現象が起きます。

対策として最も重要なのは、

  • Task 1・Task 2それぞれの「型」を完全に覚える

  • 高得点答案を分析する

  • 添削指導で自分の癖を修正する

ことです。Writingは独学だけで7.0以上を取るのが非常に難しい分野であり、最も戦略的に対策すべきセクションだと言えるでしょう。

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Speaking

面接形式が最大の特徴 ― 日本人にとって最大のチャンスでもある

IELTS Speakingは、他の英語試験と大きく異なり、実際の試験官との一対一の面接形式で行われます。試験時間は11〜14分ほどで、3つのパートに分かれています。

  • Part 1:自己紹介・日常的な質問

  • Part 2:スピーチ(1分準備+2分話す)

  • Part 3:抽象的な質問へのディスカッション

この形式は、日本人にとって不利だと思われがちですが、実はTOEFLの録音式スピーキングよりも有利になるケースが非常に多いのが特徴です。理由は、相手が人間であり、多少言い直しても会話として評価してもらえるからです。

採点は以下の4項目で行われます。

  • Fluency & Coherence(流暢さと一貫性)

  • Lexical Resource(語彙力)

  • Grammatical Range & Accuracy(文法の幅と正確さ)

  • Pronunciation(発音)

ここで重要なのは、「完璧な英語」は求められていないという点です。多少文法が崩れても、止まらずに話し続け、意味が通じれば高評価につながります

日本人が失敗しやすいのは、

  • 短い答えで終わってしまう

  • 間が長くなり沈黙する

  • 難しい表現を使おうとして詰まる

といったケースです。対策としては、

  • よく出る質問パターンを暗記しておく

  • 2分スピーチの型を練習する

  • 簡単な英語で長く話す訓練をする

ことが重要です。IELTS Speakingは、日本人にとって最も逆転しやすいセクションであり、戦略次第で総合スコアを大きく引き上げることが可能です。

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IELTSは何点取ればいい?大学・大学院別スコア目安

IELTSに「合格点」は存在しません。大学はIELTSの点数だけで合否を決めるわけではなく、GPA・成績・エッセイ・推薦状などと総合評価されます。重要なのは、志望校の英語要件を満たしているかどうかです。

以下は、アメリカ進学における実務的なスコア目安です。

コミュニティカレッジ

  • Overall 5.5〜6.0

  • 各技能5.5以上が多い

※条件付き合格(Conditional Admission)が多い
※入学後に英語補習を受けるケースあり

州立大学・一般私立大学(学部)

  • Overall 6.5

  • 各技能6.0以上が一般的

※多くの学部進学者の標準ライン
※Writingが6.0未満だと不合格になる大学も多い

上位大学・難関私立大学(学部)

  • Overall 7.0以上

  • 各技能6.5以上が標準

※ハーバード・UCLA・NYUなどこの水準
※スピーキング・ライティングの最低点要件に注意

大学院(修士・博士)

  • Overall 7.0〜7.5以上

  • 各技能6.5〜7.0以上

※理系はやや低め、文系・教育・法学系は高め
※TA(ティーチングアシスタント)志望は特にSpeaking重視

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注意点

多くの大学は、

  • Overallだけでなく

  • 各技能の最低点(Minimum Subscore)

を設定しています。

たとえば、「Overall 7.0以上、各技能6.5以上」という条件の場合、Reading 8.0でも Writing 6.0だと出願条件を満たさないことがあります。

IELTSでは、「総合点」よりも弱点科目が致命傷になりやすい試験だという点を必ず意識する必要があります。

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IELTSでアメリカ大学は本当に不利にならないのか?

日本では今でも「アメリカ進学=TOEFLが有利」というイメージが残っています。しかし結論から言うと、現在のアメリカ大学入試において、IELTSで不利になることはほぼありません

実際、ほとんどすべてのアメリカ大学・大学院が、IELTSをTOEFLと完全に同等の英語試験として正式に認めています。出願書類上も、IELTS提出だから評価が下がるという仕組みは存在しません。

では、なぜ「不利になるのでは」という誤解が残っているのでしょうか。理由の一つは、アメリカがもともとTOEFLを中心に制度設計をしてきた歴史的背景です。しかし現在では、

  • IELTS提出者の合格率が低い

  • TOEFLの方が有利に扱われる

といった統計的根拠は一切存在しません。

むしろ近年では、IELTSの方が評価されやすい場面もあります。特に、

  • スピーキング能力を重視する学部・大学院

  • 教育学・コミュニケーション系

  • インターナショナル色の強い大学

では、対面スピーキングを含むIELTSの方が信頼性が高いと考えられることもあります。

重要なのは、「どの試験が有利か」ではなく、「自分が高得点を出せる試験はどれか」です。

TOEFLで苦戦する受験生がIELTSに切り替えて大幅にスコアを伸ばすケースは非常に多く、IELTSは戦略的に選ぶことで進学可能性を大きく広げられる試験だと言えるでしょう。

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日本在住者向け|IELTS対策の考え方とロードマップ

日本在住でアメリカ進学を目指す受験生にとって、IELTS対策は「英語力強化」ではなく、進学戦略の一部として設計する必要があります。闇雲に勉強を始めると、時間だけがかかり、必要スコアに届かないケースが非常に多いからです。

まず重要なのは、「いつまでに」「何点が必要か」を明確にすることです。出願校の英語要件を確認し、最低ラインより0.5〜1.0高いスコアを目標に設定するのが理想です。多くの学部出願では6.5、上位校や大学院では7.0以上が目安になります。

学習ロードマップの基本は次の流れです。

  1. 模試で現在の実力を測定

  2. 弱点技能(多くはWritingとSpeaking)を特定

  3. 得点源(Listening・Reading)で確実に点を積み上げる

  4. 出願3〜4か月前から本格対策開始

日本人受験生の最大の課題は、WritingとSpeakingの対策不足です。特にWritingは独学でスコアを上げるのが非常に難しく、テンプレート学習と添削指導を組み合わせることがほぼ必須になります。

また、日本在住者の場合、TOEFLとIELTSのどちらを選ぶかも重要な判断です。スピーキングが対面型の方が得意な人、パソコン録音が苦手な人、英作文の型を学ぶ意欲がある人には、IELTSの方が有利になるケースが非常に多いと言えます。

IELTSは一度で理想スコアを取る試験ではありません。2〜3回の受験を前提に、戦略的にスコアを積み上げていく試験だと理解することが、成功への近道です。

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アメリカ在住者向け|IELTS対策の考え方

アメリカ在住の受験生にとって、英語試験は「英語力証明」であると同時に、出願条件を形式的に満たすための書類の一つという側面が強くなります。そのため、日本在住者ほど切迫感がなく、対策が後回しになるケースも少なくありません。

しかし、大学・大学院出願では、IELTSスコアが合否の足切り条件として機能することが多く、最低ラインを下回ると書類すら読まれない可能性があります。

アメリカ在住者がIELTSを使う主なケースは以下の通りです。

  • 海外高校・インターナショナルスクールから大学出願

  • コミュニティカレッジから編入

  • 大学院・専門職大学院出願

  • 永住権・就労ビザ関連手続き

アメリカ在住者の強みは、日常的に英語環境にいる点ですが、それだけでIELTSのスコアが自然に高くなるわけではありません。特にWritingの論理構成Speakingの試験形式は、対策をしなければ点数が安定しません。

重要なのは、Duolingo・TOEFL・IELTSの中から最もスコアが取りやすい試験を選ぶことです。短期間でスコアが必要な場合、IELTSのコンピュータ版は結果返却が早く、再受験も組みやすいため非常に有利です。

また、GPA・SAT・GREなど他の試験とのバランスも考慮し、英語試験に時間を取られすぎない戦略設計が重要になります。IELTSは目的ではなく、あくまで「出願を成立させるための通過点」であることを意識すべきでしょう。

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日本でIELTSは受験できる?受験方法と注意点

「IELTSは海外でしか受けられない」と誤解されがちですが、結論から言うと、日本国内で正式にIELTSを受験することは可能です

日本では、ブリティッシュ・カウンシルおよび提携試験センターが公式会場として運営しており、東京・神奈川・大阪・名古屋・福岡など、主要都市を中心に定期的に実施されています。アメリカに渡航する必要は一切ありません。

試験形式には、

  • ペーパー版(紙試験)

  • コンピュータ版(Computer-delivered IELTS)

の2種類があり、内容・採点基準・スコアの扱いは完全に同一です。コンピュータ版は結果が3〜5日程度で返却されるため、出願直前の受験には特に便利です。

申し込みはIELTS公式サイトから行い、パスポート情報の登録が必須になります。試験当日は有効なパスポート原本が必要で、日本語の身分証は使用できません。

注意点として最も重要なのは、会場数と座席数が限られていることです。特に秋〜冬の出願シーズンは、希望日程が数週間前に満席になることも珍しくありません。出願スケジュールから逆算して、最低でも2か月前には予約を入れることが安全です。

また、Speaking試験が筆記試験と別日になる場合があり、日程調整が必要になります。スコアは電子送付が可能で、出願大学に直接送ることができます。

日本で受けたIELTSスコアは、アメリカで受けたものと完全に同一の公式スコアとして扱われ、不利になることは一切ありません。

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IELTS対策おすすめ教材・勉強法

日本在住者/アメリカ在住者向けベスト戦略

IELTS対策で最も重要なのは、「教材選び」と「学習方法」を最初に正しく設計することです。IELTSは出題形式と採点基準が非常に独特で、一般的な英語学習だけではスコアが伸びにくい試験だからです。

日本在住者向けおすすめ勉強法

日本在住者の場合、最大の課題はWritingとSpeakingの対策不足です。まず最初に取り組むべきなのは、IELTS公式教材を使って試験形式を完全に理解することです。特に「Cambridge IELTS Official Practice Tests」は必須教材で、実際の試験レベルに最も近い問題が収録されています。

次に重要なのが、Writingの添削指導です。IELTS Writingは独学で7.0以上を取るのが非常に難しく、第三者による添削なしではスコアが頭打ちになりやすい分野です。オンライン添削サービスや専門スクールを併用することで、最短ルートでスコアを伸ばすことができます。

ListeningとReadingは、公式問題集の反復練習が最も効果的です。特にReadingのTrue / False / Not Given対策は、問題形式に慣れることで劇的に正答率が向上します。

Speakingについては、模擬面接形式で練習することが不可欠です。録音練習だけでなく、実際に人と話す訓練を取り入れることで、本番でも落ち着いて対応できるようになります。

アメリカ在住者向けおすすめ勉強法

アメリカ在住者の強みは、日常的に英語環境にいることですが、それだけではIELTSのスコアは安定しません。特にWritingの論理構成と、Speakingの試験形式には必ず専用対策が必要です。

現地で利用しやすいのは、IELTS公式のオンライン教材や、British Council提供の模試・対策コースです。短期間でスコアが必要な場合には、コンピュータ版IELTSを選び、再受験を前提にスコアを積み上げる戦略が有効です。

また、アメリカ在住者はDuolingo・TOEFL・IELTSの選択肢が多いため、最初に模試を受けて「最も高得点を取りやすい試験」を選ぶことが重要になります。IELTSはスピーキングが対面型である分、会話力に自信がある人には非常に有利な試験だと言えるでしょう。

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英語試験で進学はどこまで決まるのか

子どものアメリカ進学を考える際、英語試験の点数に一喜一憂してしまう親は少なくありません。しかし、実際の大学入試において、IELTSを含む英語試験は合否を決める唯一の要素ではありません

英語試験の役割は、「英語で授業を受けられる最低限の能力があるか」を確認するための足切り条件に近いものです。多くの大学では、一定のスコアを超えていれば、それ以上の点数が合否を大きく左右することはほとんどありません。

むしろ重要なのは、GPA、成績、エッセイ、課外活動、推薦状といった総合評価です。英語試験の点数だけが高くても、他の要素が弱ければ合格は難しくなります。

親が注意すべきなのは、「とにかく高得点を取らせよう」と過度なプレッシャーをかけてしまうことです。英語試験は、あくまで進学戦略の一部であり、子どもの進路全体を見据えた計画設計の方がはるかに重要です。

最も理想的なのは、志望校の要件を正しく理解し、必要十分なスコアを確実に取ることです。それ以上の点数を無理に追い続けるよりも、学業成績やエッセイ対策に時間を配分する方が、合格率は大きく高まります。

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まとめ

IELTSは、世界で最も信頼性の高い英語能力試験の一つであり、現在ではアメリカ大学・大学院でもTOEFLと同等に正式な英語要件として認められています。

Listening・Reading・Writing・Speakingの4技能を独立して評価する設計により、弱点が可視化され、戦略的にスコアを伸ばしやすい試験でもあります。特に対面式のSpeakingは、日本人受験生にとって大きな武器になり得ます。

一方で、Writingは採点基準を理解しない限り高得点が取りにくく、最も重点的に対策すべき分野です。重要なのは、IELTSそのものではなく、「どの大学に、どのスコアで出願するか」という進学戦略です。IELTSを正しく選び、正しく対策すれば、アメリカ進学への可能性は大きく広がります。

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留学・米国大学
この記事の著者
Kyoko Bartley

ニュージャージー在住。
幼少期からアメリカの映画やアニメーション、音楽に親しみ、大学ではアメリカ文化を専攻。留学・研究を経て2011年に渡米し、国際結婚、妊娠・出産、現地就職、住宅購入などを通して、外国人としてアメリカ社会で暮らすリアルを経験してきた。

2018年より、在米日本人向けアメリカ生活情報ブログ「なんだろなアメリカ」 を運営。教科書やガイドブックには載らない、実体験にもとづく生活情報や、文化の違いから生まれる「?」を「!」に変える視点を発信している。

また、プリンストンエリアを拠点に画家としても活動し、原画やグッズの制作・販売を行っている。

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