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【アメリカミュージアム巡り】Solomon R. Guggenheim Museum グッゲンハイム美術館 ニューヨーク 徹底ガイド

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ニューヨーク・マンハッタン、セントラルパーク東側。摩天楼が立ち並ぶ街並みの中、ひときわ異彩を放つ真っ白な円筒形の建築。グッゲンハイム美術館(Solomon R. Guggenheim Museum)は現代アートの美術館です。

近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトが晩年の情熱を注いだこの建物は、アートの殿堂であると同時に、世界的な建築の名作でもあります。

この記事では、グッゲンハイム美術館の誕生から現在までの歩み、コレクションや建築、見どころ、楽しみ方、訪問Tipsまで、徹底的にご案内します。

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  1. グッゲンハイム美術館とは──歴史と誕生の背景
    1. 巨大財閥とアート蒐集家の夢
    2. フランク・ロイド・ライトの建築そのものが芸術
  2. 建築美と体験|グッゲンハイム建物の秘密
    1. 螺旋スロープの圧倒的な個性
    2. 世界遺産・グッゲンハイム建築群の一つ
  3. コレクションと常設展示の見どころ
    1. カンディンスキー、モンドリアン、ピカソ――抽象と前衛の殿堂
    2. 企画展と現代アート――“今”を体感する場所
  4. グッゲンハイム美術館 館内の紹介
    1. 螺旋スロープを歩く──“物語”としての鑑賞
    2. 吹き抜けロビーでの体感
    3. グッズショップ&カフェ
    4. 音声ガイドと多言語サービス
  5.  アクセス・開館情報・チケット
    1. 立地・最寄り駅・周辺ガイド
    2. 開館時間・休館日
  6. グッゲンハイム美術館の見どころを紹介
    1. コンポジション8
    2. カルメン・デ・ラ・カラ(Carmen de la Calle)
    3.  コンポジションNo.1(Composition No.1)
    4.  グリーン・ドミナント(Green Dominant)
    5. 青い空の上の赤い鳥(Red Bird Over Blue Sky)
    6. 白い中心(White Center)
    7.  針金彫刻「空中のモビール」(Mobile in Air)
    8. ムーヴィング・ピクチャーズ(Moving Pictures)
    9.  オランピア(Olympia)
    10. 黄色いドレスの女(Woman in Yellow Dress)
    11. 黒いアーチ(Black Arch)
    12. パリの橋(Bridge of Paris)
    13. ローズ・ピリュウス(Rose Périus)
    14. 緑の窓(The Green Window)
    15.  ナンバー17A(Number 17A)
  7. まとめ

グッゲンハイム美術館とは──歴史と誕生の背景

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巨大財閥とアート蒐集家の夢

グッゲンハイム美術館の原点は、20世紀前半のアメリカに生まれました。設立者ソロモン・R・グッゲンハイム(Solomon R. Guggenheim)は、鉱山・製鉄業で成功を収めた富豪であり、アート愛好家でもあり、1930年代からヨーロッパの前衛芸術に深い関心を持ち、特にカンディンスキーやモンドリアン、シャガールら抽象画家の作品を大量に収集しました。

彼のコレクションの中心的な存在となったのが、バロン夫人ことヒラ・フォン・リベイ(Hilla Rebay)です。彼女は抽象芸術の理論家であり、ソロモンに「アートの殿堂を建てる」ことを熱心に勧めた人物でもあります。
この抽象美術という新しい芸術の価値をアメリカに紹介し、広めるため、1937年「非客観絵画美術館」(Museum of Non-Objective Painting)が開館。これが後のグッゲンハイム美術館へと発展していきました。

フランク・ロイド・ライトの建築そのものが芸術

美術館の新館建設計画が始動したのは1943年。設計を託されたのが、当時すでに巨匠として名を馳せていたフランク・ロイド・ライトでした。
ライトは「絵画のための神殿」を構想し、従来の箱型ギャラリーとは異なる“自然に導かれるような展示空間”を追求。16年もの歳月をかけ、1959年に螺旋状のスロープと天窓を持つ唯一無二の建築が完成しました。


この建物自体が“巨大な彫刻”とも呼ばれ、のちにユネスコ世界遺産にも登録されています。

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建築美と体験|グッゲンハイム建物の秘密

螺旋スロープの圧倒的な個性

グッゲンハイム美術館最大の特徴は、建物の中心に描かれた螺旋状スロープです。エントランスを入るとまず見上げるのが、吹き抜けの天井と自然光が降り注ぐ巨大なロタンダ。来館者はエレベーターで最上階まで上がり、ゆるやかな傾斜のスロープを歩きながら、上から下へと連続的にアート作品を鑑賞していく構成です。

この構造にはライトの「人は自然な流れで芸術を体験すべき」という思想が色濃く反映されています。壁面はカーブし、展示ケースもフレームを使わない独特の設計で、絵画・彫刻・写真と建築空間が一体化するよう計算されています。

世界遺産・グッゲンハイム建築群の一つ

2019年、グッゲンハイム美術館は「フランク・ロイド・ライトの20世紀建築群」の一つとしてユネスコ世界遺産に登録されました。他の登録施設(落水荘、ジョンソン・ワックス本社、タリアセンなど)と並び、近代建築史に残る金字塔です。

外観は「ホワイトケーキ」や「コーヒーカップ」とも称され、世界中の建築ファンや観光客が写真撮影に訪れます。夜はライトアップされ、セントラルパークや五番街の街並みと幻想的に調和。晴れた日には天窓から差し込む自然光が作品と空間を美しく演出します。

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コレクションと常設展示の見どころ

カンディンスキー、モンドリアン、ピカソ――抽象と前衛の殿堂

グッゲンハイム美術館の最大の魅力は、20世紀モダンアートの巨匠たちによる名作群です。

ワシリー・カンディンスキーの抽象画は、初期から晩年まで幅広く所蔵され、彼の“音楽的な色彩と形”を一望できます。パブロ・ピカソのキュビズム、ピエト・モンドリアンの幾何学的抽象、マルク・シャガールの詩的絵画など、ヨーロッパ前衛美術の代表作が揃っています。

また、ジャクソン・ポロックやマーク・ロスコ、アレクサンダー・カルダー、ルイーズ・ブルジョワ、ジョアン・ミロなどアメリカ・欧州の現代作家の大作も常設。美術史の教科書に必ず載るような作家のオリジナルが、間近でゆったり鑑賞できます。

企画展と現代アート――“今”を体感する場所

グッゲンハイムでは、常設だけでなく毎年10本以上の企画展が開催され、世界各国の現代美術や気鋭作家の個展、テーマ性の強いグループ展が展開されます。ロタンダ全体を使ったインスタレーションや映像展示、参加型プロジェクトも多く、アートの最前線をリアルに体験できるのが大きな特徴です。
展覧会ごとに館内の雰囲気がガラリと変わるため、何度訪れても新しい発見があります。

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グッゲンハイム美術館 館内の紹介

螺旋スロープを歩く──“物語”としての鑑賞

グッゲンハイムのスロープは、最上階から始まり、下階へ向かって歩くうちに、展示構成が“時代順”や“テーマ順”に緩やかに連続して展開される設計です。「静かにアートを眺める→次の時代・作家へと移動→再び眺める」という流れが自然に生まれ、一枚一枚の絵に“物語の連なり”を感じ取ることができます。

吹き抜けロビーでの体感

中心部の吹き抜け(ロタンダ)から見上げると、円筒状に連なるスロープと天窓が圧巻。ここは“館内で最も写真映えする”スポットであり、休憩ベンチも多く、ゆっくり建築美を堪能できます。

グッズショップ&カフェ

ミュージアムショップには、カンディンスキーやライト設計のモチーフを使った文房具・ポスター・インテリア雑貨が並び、アート好きなら何時間でも過ごせそう。カフェでは自然光の入るスペースで軽食やコーヒーが楽しめ、観光途中のリフレッシュにも最適です。

音声ガイドと多言語サービス

公式アプリや貸出デバイスを使った音声ガイド(日本語対応)もあり、名作や建築ポイント、作家の背景までじっくり学びながら見て回ることができます。
車椅子・ベビーカーにもフル対応のバリアフリー設計で、誰でも安心して鑑賞できるのも魅力。

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 アクセス・開館情報・チケット

立地・最寄り駅・周辺ガイド

  • 住所:1071 Fifth Avenue, New York, NY 10128(5番街沿い、セントラルパークの真向かい)

  • 地下鉄:4, 5, 6 番線「86th Street」駅から徒歩10分

  • バス:M1, M2, M3, M4系統で「Museum Mile」下車すぐ

  • 周辺:「メトロポリタン美術館」「ニューヨーク近代美術館」など、世界屈指のアート街“ミュージアム・マイル”に位置

開館時間・休館日

  • 営業時間:日・月・水・金:10:30–17:30、土:10:30–20:00(木曜休館)

  • 入館料:大人$30/学生・シニア$19/12歳以下無料
     *公式サイト(guggenheim.org)で事前チケット購入をお勧め。

  • また、ニューヨークやニュージャージーの公共図書館ではメンバーパスが借りれる場合もありますので、ぜひチェックしてみて。
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グッゲンハイム美術館の見どころを紹介

コンポジション8

作者:ワシリー・カンディンスキー(Wassily Kandinsky)/完成:1923年
カンディンスキーは抽象絵画の創始者とされるロシア出身の画家です。「コンポジション8」は、彼がバウハウスで教鞭を執っていた時期に描かれました。幾何学的な円、直線、三角、色面がリズミカルに配置されており、現実世界の具体的な対象を排除した「純粋な抽象」の象徴です。

カンディンスキーは「色と形は音楽のように感情に直接働きかける」と考え、この作品も画面上で“視覚的な交響曲”を奏でています。1920年代ドイツはヴァイマール共和国下で前衛芸術が花開いた時代であり、「コンポジション8」は彼の円熟期における理論的到達点を示しています。絵画が「何かを描く」のではなく、「観る者に体感させる」芸術となった転換点を代表する名品です。

カルメン・デ・ラ・カラ(Carmen de la Calle)

作者:パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)/完成:1901年
20世紀美術の巨人ピカソが、スペインでの青春期を経てパリに移住した直後、いわゆる“青の時代”に描いた油彩画。

憂いを帯びた女性像で、抑制されたブルーの色調が画面全体を覆い尽くしています。この時期のピカソは貧困や社会の疎外、友人の自殺など個人的苦悩の渦中にあり、社会的にも工業化・都市化の陰で取り残される人々が増えていました。

「カルメン・デ・ラ・カラ」は、そうした悲哀や孤独を象徴する作品であり、後のピカソの“キュビスム革命”以前に見られる、詩的で内省的な作風の代表例です。

 コンポジションNo.1(Composition No.1)

作者:ピエト・モンドリアン(Piet Mondrian)/完成:1929年
モンドリアンはオランダ出身の抽象画家で、「デ・ステイル」運動の中心人物です。「コンポジションNo.1」では赤・黄・青・白・黒の直線と矩形のみで画面が構成され、究極まで削ぎ落とされた「純粋な秩序と均衡」が表現されています。

第一次大戦後のヨーロッパでは、過去の混乱から「新しい美と社会の理想」を追い求める機運が高まりました。モンドリアンも“普遍的な秩序”への信仰からこの作品を生み出しています。個人の感情や物語性を排除し、構造そのものを美とした点で20世紀モダニズムを代表する一作です。

 グリーン・ドミナント(Green Dominant)

作者:ワシリー・カンディンスキー(Wassily Kandinsky)/完成:1926年
バウハウス後期に描かれた作品で、緑色を基調に様々な幾何学形態とカラフルな要素が画面にちりばめられています。科学技術や産業が急激に発展する1920年代ヨーロッパは、新しい造形言語が求められた時代。

カンディンスキーはこの作品で、色と形の相互作用による視覚的リズムを追求しました。彼の抽象理論が最も洗練された段階にあることを示し、個人表現と普遍性の融合を象徴しています。芸術が言語の壁を越えて人類共通の感情へ訴えかけることを体現した傑作です。

青い空の上の赤い鳥(Red Bird Over Blue Sky)

作者:ジョアン・ミロ(Joan Miró)/完成:1941年
スペインのカタルーニャ出身で、シュルレアリスム運動の主要作家であるミロの作品。

明快な青地に赤い鳥の抽象的フォルムが舞い、星や線が遊ぶ詩的な構成です。第二次大戦の激動期、ヨーロッパの多くの芸術家が戦争と亡命の不安のなか創作活動を続けていました。ミロもスペイン内戦や戦後の困難を経て「自由な夢想」と「生命の躍動」をカラフルな抽象形態で表現。

本作は絶望と混乱の時代にあっても、芸術が希望や想像力を失わないことを訴える、作家の信念を象徴する一枚です。

白い中心(White Center)

作者:マーク・ロスコ(Mark Rothko)/完成:1950年
アメリカの抽象表現主義を代表するロスコによる、巨大なカンヴァス上に鮮やかな色面が水平に重ねられた作品。

1950年代、第二次大戦後のアメリカは“自由”と“個”が重視される時代で、ロスコは観る者の内面に静かな感動を呼び起こす色彩のハーモニーを追求しました。

「白い中心」は彼の代名詞とも言える「色面抽象」の典型で、単純な構成に見えて、深い瞑想と精神性が込められています。静寂と崇高さを感じさせる、現代美術の金字塔です。

 針金彫刻「空中のモビール」(Mobile in Air)

作者:アレクサンダー・カルダー(Alexander Calder)/完成:1937年
カルダーは「動く彫刻=モビール」を発明した20世紀アメリカの彫刻家。この作品は天井から吊るされ、空気の流れや重力でゆっくり揺れ動きます。

1930年代、産業デザインやモダンアートが融合し始めた時代背景の中で、カルダーは“作品自体が環境と関わり動的に変化する”という新しい彫刻表現を切り拓きました。

無機的な素材でありながら、詩的な遊び心と軽やかさを感じさせ、彫刻と空間・観客の関係性を問い直した革新的な作品です。

ムーヴィング・ピクチャーズ(Moving Pictures)

作者:ルイーズ・ブルジョワ(Louise Bourgeois)/完成:2006年
20世紀~21世紀を代表するフランス生まれのアメリカ女性彫刻家ブルジョワの、晩年のインスタレーション作品。写真やミラー、鉄のフレーム、テキスタイルを組み合わせた複合的な空間構成で、記憶・家族・女性性・トラウマをテーマにしています。

ブルジョワは少女時代の記憶や母親との関係を生涯のテーマとし、社会の中で女性や個人が経験する「抑圧と解放」を独自の造形言語で表現しました。フェミニズムや現代社会批判とも重なる、時代を超えて響く芸術です。

 オランピア(Olympia)

作者:エドゥアール・マネ(Édouard Manet)/完成:1863年
グッゲンハイム所蔵版は“アフター・マネ”シリーズとして現代作家が再解釈した作品ですが、オリジナルはフランス印象派の礎を築いた歴史的名作。

マネはパリの都市化と階級・ジェンダー問題が噴出した19世紀半ば、裸体の女性を大胆かつ挑戦的に描き、当時の道徳観に波紋を呼びました。オランピアは“古典主題の再生”と“現代社会の矛盾”を象徴し、アヴァンギャルド美術の源流として後世に大きな影響を与えました。

黄色いドレスの女(Woman in Yellow Dress)

作者:アメデオ・モディリアーニ(Amedeo Modigliani)/完成:1917年
イタリア出身でパリを拠点に活動したモディリアーニの肖像画。彼独特の細長い顔やアーモンド形の瞳、静かな色調が特徴で、対象の内面を静謐なまなざしで捉えています。

第一次世界大戦中のヨーロッパは動乱と混乱のさなかでしたが、モディリアーニは都市の片隅で芸術と向き合い、人間の孤独や尊厳を静かに描き続けました。社会のざわめきとは対照的に、絵画に込められた詩情が心を打ちます。

黒いアーチ(Black Arch)

作者:ヴァシリー・カンディンスキー(Wassily Kandinsky)/完成:1923年
1920年代バウハウス期のカンディンスキーによる抽象画。黒い大きなアーチ状の形が画面を横切り、鮮やかな色彩の小さな形体と共鳴しています。

第一次大戦後、芸術家たちは新しい秩序や精神性を追い求め、カンディンスキーも幾何学と色彩の力で“内なる宇宙”を描こうとしました。本作は音楽や建築との関係も意識されており、彼の芸術観の集大成とも言える作品です。

パリの橋(Bridge of Paris)

作者:ロベール・ドローネー(Robert Delaunay)/完成:1912年
フランスのオルフィスム(色彩抽象)運動を牽引したドローネーの代表作。セーヌ川にかかる橋を、明るい色彩と円弧・分割された画面で“都市のリズム”として表現しています。

20世紀初頭、産業化・都市化が急速に進むパリのダイナミズムを、感情豊かな色彩と造形で可視化。芸術が現実世界を再構成し、新たな美的体験を創出する力を持つことを示した作品です。

ローズ・ピリュウス(Rose Périus)

作者:ジャン・アルプ(Jean Arp)/完成:1937年
フランス系ドイツ人で、ダダイズムから抽象彫刻へと転じたアルプの名作。抽象的で柔らかな曲線フォルムが、有機的な生命感を湛えています。

アルプは20世紀初頭の二度の大戦や社会変革の中で、合理主義や人間中心主義への懐疑を深め、自然と偶然のプロセスに美を見出そうとしました。この作品は彼独自の「抽象=生命力」という思想が凝縮されています。

緑の窓(The Green Window)

作者:アンリ・マティス(Henri Matisse)/完成:1916年
フォーヴィスムの巨匠マティスによる、室内越しに外の緑を望む静謐な構図。色彩の鮮やかさと大胆な単純化が特徴です。第一次世界大戦期、芸術家たちは苦難の時代にも“美や喜びを表現すること”を模索し続けました。

マティスの絵は不安な時代の中で「心の安らぎ」と「希望」を象徴しています。彼の転換期にあたり、絵画が“生活と密接に寄り添う”ものとなった証ともいえます。

 ナンバー17A(Number 17A)

作者:ジャクソン・ポロック(Jackson Pollock)/完成:1948年
アメリカ抽象表現主義の先駆者であるポロックの、アクション・ペインティング技法による大型キャンバス作品。キャンバスを床に置き、絵筆を使わずに塗料を垂らし、全身の動きで画面を構成するスタイルは、戦後アメリカ社会における“個人の自由”と“創造のエネルギー”を体現しています。ポロックにとってこの時期は芸術的絶頂期であり、アメリカ現代美術が世界的な評価を獲得するきっかけとなった革新的な一作です。

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まとめ

グッゲンハイム美術館は、世界のどこにもない螺旋構造の建築と、現代アートの名品たちが融合した“体験型美術館”です。

建物を歩くだけで、アート史の旅路をたどるような感覚を味わえ、展示ごとに新しい発見があります。現代美術に詳しくない方でも、その場に身を置けば「アートは難しい」という先入観が自然と消え、五感で“美と創造”を楽しめるでしょう。

ニューヨークを訪れたら、ぜひ一度はこの唯一無二の美術館を体験してみてください。

旅・ミュージアム
この記事の著者
Kyoko Bartley

ニュージャージー在住。
幼少期からアメリカの映画やアニメーション、音楽に親しみ、大学ではアメリカ文化を専攻。留学・研究を経て2011年に渡米し、国際結婚、妊娠・出産、現地就職、住宅購入などを通して、外国人としてアメリカ社会で暮らすリアルを経験してきた。

2018年より、在米日本人向けアメリカ生活情報ブログ「なんだろなアメリカ」 を運営。教科書やガイドブックには載らない、実体験にもとづく生活情報や、文化の違いから生まれる「?」を「!」に変える視点を発信している。

また、プリンストンエリアを拠点に画家としても活動し、原画やグッズの制作・販売を行っている。

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