アメリカに長く住んでいる日本人にとって、意外と悩ましいのが「日本のパスポート更新をどこで行うか」という問題です。
在外公館で申請するのが一般的と思われがちですが、実際には申請データが日本に送られ、作成後に再びアメリカへ返送されるため、受け取りまでに想像以上の時間がかかることがあります。
その一方で、2〜3週間の日本一時帰国がある場合、日本国内で更新した方が早く・確実に済むケースも少なくありません。
この記事では、その気づきと実際の制度を整理し、日本でパスポートを申請する方法や、最近増えている市役所対応の便利な仕組みについて詳しく解説します。
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アメリカで日本のパスポートを作ると、なぜ時間がかかる?
在外公館(総領事館・大使館)で日本のパスポートを申請すると、
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申請書類が受理される
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日本国内にデータが送られる
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日本でパスポートが作成される
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完成したパスポートが在外公館に返送される
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予約を取って受け取りに行く
という流れになります。
このため、
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所要期間は 通常4〜6週間前後
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繁忙期(夏・年末)はさらに遅れる
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「いつ届くか」がやや不透明
というデメリットがあります。さらに、日本から新しい戸籍謄本も取り寄せる場合などは手間と時間がかかります。
在米で急ぎの更新が必要な場合、想像以上にストレスになるケースが多いのが実情です。
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日本に一時帰国したら更新できるの?
できます。
日本国籍を持つ日本人であれば、
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在留届を出していても
日本国内でパスポートの申請・更新が可能です。
特に、
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2週間以上の一時帰国
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帰国中に平日が数日ある
という条件がそろえば、日本で更新したほうが早くて確実なケースが非常に多いです。
日本国内でのパスポート申請の基本
申請できる場所
従来は「都道府県のパスポートセンター」が主流でしたが、近年は利便性向上のため、
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市役所
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区役所
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町村役場
で申請できる自治体が増えています。
【具体例】埼玉県の便利なケース
埼玉県では以前、埼玉パスポートセンター(大宮)まで行く必要がありました。
しかし現在は、
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一部の 市役所窓口で申請可能
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申請と受け取りを分けて対応
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平日に市役所で完結できるケースあり
という形に変わっています。
これは一時帰国者にとって非常に大きなメリットです。
全国的な流れ:市役所申請は増えている?
近年では日本全国でパスポートセンターだけでなく市役所での申請も可能となっているケースが増えています。
背景には、
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マイナンバー制度の普及
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行政手続きの分散化
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パスポート申請のオンライン化(申請補助)
があります。現在の日本では、
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「どこで申請できるか」は自治体ごとに異なる
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市役所申請 → 受け取りは別窓口、という方式も多い
という状況です。
帰国前に「○○市 パスポート 申請」で必ず検索・確認するのが重要です。
住民票が必要と言われる場合もありますが、実家に滞在中であることを証明する書類などが必要な場合もありますので、必ず自治体に揃えておくべき必要書類、そして通常のパスポート作成の期間をあらかじめ聞いておいてから旅行の予定を立てるのがいいですね。
日本で申請した場合の所要期間
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通常:約1週間前後(5〜8営業日)
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混雑期:10日前後
これは、在外公館申請と比べると圧倒的に短いことが分かります。
2〜3週間の一時帰国であれば、
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帰国直後に申請
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滞在後半で受け取り
というスケジュールが十分可能です。
一時帰国中に更新する際の注意点 まとめ
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必要書類(戸籍謄本など)は事前に確認
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平日しか受け付けていない窓口が多い
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受け取りに本人が行く必要あり
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祝日・お盆・年末年始は日数に注意
① パスポート「更新」
氏名・本籍(都道府県)に変更がない場合
いわゆる通常の更新(切替申請)です。
必要書類
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現在有効または期限切れの日本のパスポート
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パスポート申請書(切替申請用)1通
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パスポート用写真 1枚
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縦45mm × 横35mm
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6か月以内撮影
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本人確認書類
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基本的にはパスポートのみで可
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市役所申請では補助書類を求められることあり
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ポイント
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戸籍謄本・抄本は原則不要
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海外在住でも問題なし
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一時帰国中の更新で最も簡単なケース
② 婚姻などで「氏名が変わった」場合
(旧姓 → 新姓への変更)
これは更新ではなく「新規扱い」になります。
必要書類
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現在の日本のパスポート
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パスポート申請書(新規)1通
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パスポート用写真 1枚
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戸籍謄本(全部事項証明書)1通
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婚姻後の氏名が反映されているもの
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発行から6か月以内
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本人確認書類
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パスポート
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必要に応じて補助書類
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ポイント
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戸籍で氏名変更が確認できることが必須
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旧姓併記を希望する場合は別途申請可能(自治体対応)
③ 日本で子どもが生まれ、子どものパスポートを「新規申請」する場合
日本滞在中に出産し、子どもの日本パスポートを作るケースです。
必要書類(子ども)
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パスポート申請書(新規)
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子どもの戸籍謄本(全部事項証明書)1通
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パスポート用写真 1枚
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乳児でも必要
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親(法定代理人)の本人確認書類
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パスポートなど
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親のパスポート
ポイント
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子ども本人の来庁は原則不要
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親(法定代理人)が申請
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子ども用パスポートは 5年のみ
④ 海外在住だが日本で申請する場合の注意点(共通)
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住民票が海外でも申請可能
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在留届を出していても問題なし
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申請場所(市役所・パスポートセンター)によって必要書類が微妙に異なる
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特に「本人確認書類の追加」を求められることあり
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帰国前に「〇〇市 パスポート 申請 必要書類」で必ず自治体公式ページを確認してください。
ケース別まとめ(早見)
| ケース | 戸籍謄本 | 新規/更新 |
|---|---|---|
| 氏名変更なし更新 | 不要 | 更新 |
| 結婚で氏名変更 | 必要 | 新規 |
| 子ども新規申請 | 必要 | 新規 |
まとめ
在米日本人がパスポートを更新する際、必ずしも「海外では領事館一択」と考える必要はありません。短期間でも日本に一時帰国する予定があるなら、日本国内での申請は非常に有力な選択肢です。
特に近年は、市役所で申請できる自治体が増え、以前のように遠方のパスポートセンターまで行かなくても手続きが完結するケースもあります。帰国日数、平日の余裕、自治体の対応状況を事前に確認すれば、在外申請よりも早く、安心して更新できる可能性が高まります。自分の生活スケジュールに合った方法を選ぶことが、今の時代の賢いパスポート更新と言えるでしょう。

