アメリカではフリーランスで働く人が大変増えていますが、この記事では実際私がアメリカに住んでから日米両方のフリーランス求人サイトを利用し、いろいろ体験して考えたことをまとめています。
アメリカに来て家庭に収まってしまい働きたいけど始め方がわからない、という特に日本人女性の方への参考になったら嬉しいです。
アメリカで副業・フリーランス!米国でお金を稼ぎたい!
みなさんこんにちは〜なんだろなアメリカのキョウコ@NandaroAmericaです。
仕事、そして収入を得るって、生活のためにはもちろん、精神状態のためにもとても大事です。
子育ても少し落ち着くと外に出て働きたい、でもアメリカという異国でどんな仕事なら自分ができるだろうかと考えた時、フリーランス、自宅、隙間時間、フレキシブル、などのキーワードを筆頭にお仕事を模索される方は多いと思います。
この記事では私がアメリカに住むようになってから日本のフリーランスウェブサイト、アメリカのフリーランスウェブサイトを利用してみて感じたこと、感想、注意点などまとめました。
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結婚しても出産しても無理やり働けばよかった(けど無理だった)
実際かなりのハードモードですが、出産と育児を経験された女性が陥りやすい空白の期間の発生を阻止するためには、妊娠中だろうが、育児中だろうが、どんどん働くに越したことはありません。
しかし、これが色々言い訳になるけど、難しかったのでできなかった。体調、お世話、チャイルドケア代の高さ。
という私のような方も多いのが事実だと思います。
旦那さんに頼ってる場合ではないんだと気づくinアメリカ
お給料が潤沢にある旦那さんとご結婚されている奥様の場合、そんなに焦ってバリバリ稼ぐ必要はないかもしれませんが、アメリカ暮らしがちょっとある一定期間すぎると
「アメリカって、奥さんもバリバリ稼いだ者勝ちだし、むしろやってないと不安じゃない?」
と気づく時がありますよね。
特に 年金とか貯蓄とか。
アメリカ人奥さんがとっても頑張って働いている様子とか、旦那さんにもしものことがあったら…とふとよぎるとか、色々考えるための要素が揃わないとなかなか直視はしないですけども。
私もかかりつけの女医さんに「(クビになったとかの経緯を知っているので)お仕事はどう?」「(クビになった後)それは心細いわね。この国では女性もどんどん自立しないとダメよ」などしょっちゅう言われます。周りの働くお母さんも、私が就活中とか家庭教師をしてると聞いてどんどん応援してくれます。
実際今使うためじゃなくても、お金はあったほうがいいので、お子さんが就学したり、手を離れるとだんだんお母さんも現実的にフルで働いて稼ぎたいという願望が高まってくると思います。これは日本でもアメリカでも同じかと。
フリーランス求人サイトで働くのはこんな人に向いている
- パソコンがある人
- 少額を数こなしたい人
- コツコツ隙間時間に地道に稼ぎたい人
- 隙間時間・細切れの時間はある人(まとまった時間がなくて正社員は今できない人)
- 今すぐに外に働きに行けない環境の人
- サイトで扱っている仕事の分野に自分が売りにできる特技がある人。(翻訳、イラスト、デザイン、事務入力、ライティングなど)
- 介護とか子育てなど両立したいものがお家にある人
興味がある方は、まず検索してみましょう。ご自分でできそうな業種にどんな案件があって、さらに単価が労働と見合っているかよく吟味してから登録を決めてみてはいかがか、と思います。
私の場合、デザイン、イラスト、翻訳、家庭教師など検索してみました。値段はピンキリからある印象でしたが、自分で自分の価格を決められることが最大の利点だと思います。
決してご自分の特技と時間を安売りしないようにご注意を。
サイトに実際登録するとレジュメや自己紹介、スキルなどをよく見つめて書き起こすことになるので、とてもいい機会です。冷静に、自分の持っているスキルをレベルにあった価格で収入に繋げられるといいですね。
フリーランスサイトで働くのが向いてない人
ずばり、今すぐお金が欲しい人はやめたほうがいいとおもいます。
なんせ、フリーランスサイトを介してお金を得るって、すごい時間がかかる。
- 仕事探すのに時間かかる(検索、内容読む、プロポーザル、連絡、見つかるまで毎日です。)
- 仕事の納期はまちまち (即日納品だったり、数ヶ月プロジェクトだったり。)
- 納期きて先方の確認があってから入金
- プールしたお金が一定額にならないと口座に振り込めない(振込手数料があるのでまとめて送金したくなるし)
ということで、働いているのに手元にお金が別に入ってくるわけではない期間が、ある意味無限大です。(笑)
私は日本のフリーランスサイト数件を介してプロジェクトも何件か経験してみました。でもアメリカ在住日本人にはそんなに得るところがないというか。
でもちびちびと合計4年くらいやっていましたが、アメリカに住んでいて、円で収入をもらっても、大変。日本の口座にお金が円で入っても、アメリカにいるとそんなに…。おろせないし。日本で暮らしていたら全然いいんですけどね。
これは「外国に住む日本人が日本のフリーランスサイトなどで収入を得ようとするときあるある」の洗礼(笑)と考えるようになって、私にとってはいい経験になりました。
円でもらったお金をそのまま蓄えにして行く場合はいいけれど、せっかく稼いだお金が簡単に使えないことで実感が湧かず、モチベーションが下がる場合はやらないほうがいいです。
今すぐお金欲しいっていう方は上記の方法ではなく、普通に面接を受けに行ってお仕事を探すほうがいいかと。
自分のできそうな仕事を毎日毎日検索して見ているだけの時間、長い目で見たらかなり無駄になりますし、なにより円収入はアメリカでもらっても貯金が欲しい以外は力になりません(笑)。親に仕送りしてあげるとかならいいかもしれないけど。
日本のフリーランスウェブサイトはどんなものがあるのか
私は娘が2歳の時からよく求人サイトとかフリーランスサイトをみては色々やってみたのですが、結構いろいろあるんですよね。
ランサーズ 最大手で安心。たくさんの案件があります。透明性・安全性は高い(完璧ではないけど)ほうだと感じます。私はいっぱいお仕事もらっていた時は、認定ランサーだったこともあります。認定ランサーは月数十万円稼ぐとアイコンにちょっとしたメダルみたいな絵が表示されます。それだけ。(笑)
Shufti 名前の通り主婦向け。未経験などでも大丈夫だったり、誰でもできる仕事が多い。大きな案件はない感じです。時々信じられない定額(無料に近い)のものがあり、闇を感じます。これは運営側はなんとかしたほうがいい。ちょっと…検索してみている時間が勿体無い、残念なサイト。
Craudia こちらも大手。働く側よりもお仕事を依頼する側に使いやすそうな印象があります。雇いたい側の人には一番いいのかな、というイメージです。
CroudWorks 私は使ったことがないんですが、有名ですね。
ココナラ ワンコインお仕事というのが売りなんですが、例えばアバター制作500円という感じです。小さなお仕事を数をこなしたい方向けと思います。
他にもライター向けとか特化したクラウドソーシングサイトは結構あるのですが、オンラインでお仕事できる利点はあるものの、とられる手数料とか長い目で見るとバカにならないので、長く続けることを先に考えてみて、そこが妥協できるかどうかも大きく関わってくると思います。
月に3万円稼いだとして三千五百円くらい取られるのが何ヶ月か、数年か続いたら、どう感じるか、よく考えましょう。(汗)どこでも使用料はあるんですけどね。いつか独り立ちをするんだ、今は勉強代だ、と割り切れるなら顧客開拓・自分のスキルを売る・アピールするツールとしては、ランサーズ、Claudiaはいいと思います。
日本人がアメリカから日本のフリーランス求人サイトで働く際の問題点
結論として、アメリカからフリーランスサイトでリモート(オンライン)で日本のお仕事をする発想って、当たり前だけど安直なので、現在の私の意見としてはお勧めしません
- お金は円収入(なのでアメリカでより安い収入となるし、税・送金の問題もある)
- コンペ形式とかは極めてギャンブル的で、採用されない場合一銭にもならず、時間をロスするだけ。
- 時差もあるから対処が遅れたりしてチャンス逃す率が高い
- たまにコンペ形式でたくさんの作品・提案を集め、そのままトンズラするという大変汚い人もいる。
などなど不自由に感じられる点がいろいろありました。
アメリカのフリーランス求人ウェブサイトはどんなものがあるのか
私がオススメしたいのはフリーランサーというところですが、一応今までに下記3件は繰り返し使ったことがあります。(した)
Wyzant (家庭教師に特化)
なんですが、業種が色々なものがあることと、無料なので始めやすいこと。しかしながらかなり多く仕事を受けたいと思っている方の場合、アップグレードは必須、そして有料になります。
アメリカの世知辛さがフリーランスサイトにも滲み出ておりますね。お金を払えばより良いサービスを受けられる、特典がつく。
でも、このサイトたちは日本のランサーズ、シュフティなどよりは内容の確かさはいいかと思います。案件数の規模が違う。
隙間時間とか、すでに収入はあって、プラスアルファの収入としてガツガツしていない場合、新規顧客開拓をしたい人はオススメです。
それから、ぱっと見、日本よりも「相場よりもはるかに低い代金」の案件、「すごい技術を持った人が低賃金で安く受けるから周りの相場も下がってしまう悪循環」の文化が少ない印象があります。アメリカ人の方がお金にシビアできちんとしてるのかもね。What you pay is what you getが染み付いている。日本みたいにサービス残業とか、よしみで何か更にしてあげる、というのは、アメリカではいらないです。(むしろ怪しまれる場合も)
こういった大手のウェブサイトの長所は集客力、露出度が高く、個人で探すよりもはるかにお仕事が見つかることです。が、先ほども述べたように、手数料が発生します。稼いだお金も何パーセントかはサイト運営側に取られますので、そこが嫌だという方は普通にContractなどの就活をしてしまったほうがいいかも。就活の際はMonsterやIndeedなども大手ですが、そちらは使わずにLinkedinをメインに使いこなすことをお勧めします。(私が通った職安の先生のおすすめだよ!)
アメリカ就活は LinkedIn を活用しよう!プロに激オススメされたSNS紹介
米国で働く!搾取されないために知っておきたい待遇の悪い企業の例
アメリカの仕事の相場
私のお絵かきのサイトや、知人伝いで日本語カンバセーションパートナー、絵画の家庭教師、日本語の文章校正とイラスト業務委託を主にやっていますが、日本で同じことをする場合よりも20−30%多くもらえると感じています。
しかし体感とするとアメリカではこの金額ではあたりまえなのかと。人件費、日本の方がおかしいくらい低いですから。
日本で7000円だった仕事がアメリカでは$100。現実的なことを考慮したらトントンという気がします。もっと技術が上がったら$120とか言ってもいいと思うし。だんだん相場が見えてくるので、たまに勉強のためにこういうところを覗くのもいいですね。
値段の設定の仕方
フリーランスサイトや家庭教師サイトでは自分で時給やタスク毎の単価を決めることもできます。
相場を見るには、似たようなお仕事内容、質で登録している人をたくさん参考にして、把握するといいかと思います。
ちょっと相場より安くしたらみんな飛びつくかな?というのはやめたほうがいいと思います。そういうのには結構お金を渋る感じのクライアントさんから寄ってくるし、アメリカでは「You will get what you paid」の文化があります。
「安いけどいい仕事してくれるんだ、ラッキー」っていうクライアントさんよりも「まあ相応のお金を払わないといいものが得れない(からちゃんとした額を出すよ)」ってクライアントさんに来てもらったほうがいいはず。搾取のスパイラルは自分で産まないほうがいいかと思います。
まとめ
はい、ざっくりさっくり、私がアメリカにいながら日米両方のフリーランスサイトでお仕事して収入を得た際の困ったことや注意点をまとめました。
これからお仕事したいと考えている方、頑張ってください!