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【アメリカの行事日】父の日 6月第3日曜日 Father’s Day 歴史・祝い方・過ごし方を徹底解説

米文化
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Father’s Day(父の日)は、アメリカで毎年6月の第3日曜日に祝われる「父親に感謝と敬意を伝える特別な日」です。

日本をはじめ世界各国にも広がるこの行事ですが、アメリカでは家族みんなで父親を囲み、プレゼントや食事でありがとうの気持ちを伝える家族行事として定着しています。

母の日と比べてやや控えめながらも、家族の絆や父親の役割を再確認できる大切な一日。この記事では、Father’s Dayの歴史や意味、現代アメリカでの祝い方、人気ギフト、経済効果、面白いエピソードまで詳しく解説します。

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Father’s Dayとは?

Father’s Dayは、父親に対する感謝や敬愛の気持ちを表すための記念日です。アメリカでは6月の第3日曜日に祝われ、母の日と並ぶ家族行事の一つとして全米に定着しています。

連邦祝日(Federal Holiday)ではありませんが、家族が集まって父親を労い、贈り物やメッセージでありがとうを伝える大切な日です。

プレゼントやバーベキュー、スポーツ観戦、外食、子どもたちが用意した手作りカードや工作など、家庭ごとに様々な方法で祝われています。特に近年は、「父親の多様な姿」を称える動きや、家族みんなで楽しめるイベントも増えています。

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Father’s Dayの詳細

日にちの決まり方

アメリカのFather’s Dayは毎年6月の第3日曜日。母の日から約1か月後に設定されています。

歴史と由来

Father’s Dayの起源は20世紀初頭、ワシントン州スポーカンの女性ソノラ・スマート・ドッド(Sonora Smart Dodd)による運動にさかのぼります。

彼女は南北戦争帰還後、母を亡くした6人兄弟を一人で育てた父親を讃え、「母の日があるなら父の日も」と地元教会に呼びかけ、1910年6月19日に最初のFather’s Dayの礼拝が行われました。その後、全米各地に広がり、1972年にリチャード・ニクソン大統領が6月第3日曜日を正式な国民の記念日と定めました。

当初は「父親の献身に感謝する静かな日」として、教会で白いバラや赤いバラを贈るのが主流でした。次第に家族パーティーやギフトの贈り物、外食、アクティブなイベントへと変化し、現代のような明るい行事へと発展しています。

どうやって祝うのか

「母の日」と「父の日」、どちらも家族の大切なイベントですが、その扱いの差には思わず笑ってしまうほどの格差があります。

母の日には花束やスイーツ、高級レストランのブランチ、キラキラしたギフトの山―まるで祝祭のような盛り上がり。全米リテール協会の調査でも、消費額・プレゼントの多さ・レストランの予約数、すべてが母の日に圧倒的に軍配です。

一方で父の日はどうかというと……定番プレゼントは「ネクタイ」「ソックス」「工具」「バーベキューセット」など、どこか実用品寄りで、正直テンションはやや低め。家族から「今日くらいはゆっくりしてね」と言われて、実際には庭の芝刈りやバーベキュー係にされているお父さんの多いこと!

母の日にはSNSが「#ThanksMom」であふれるのに、父の日は「#ForgotFathersDay(父の日忘れてた)」というネタ投稿もちらほら。レストランも母の日ほど満席にはならず、むしろ「ピザでも頼んで済まそうか」的な空気すら流れます。こうしてみると、父の日のしょぼさは家族の照れ隠しと、父親のまあいいか精神が作り出した、ちょっと笑えるアメリカ家庭の愛の形かもしれません。

家庭での過ごし方

  • プレゼントの贈り物
    父の日ギフトの定番は、ネクタイ、シャツ、財布、時計、ビール、BBQセット、スポーツグッズ、趣味関連用品など。近年はガジェットやDIYツール、体験ギフト(スポーツ観戦、ゴルフ、釣りツアーなど)も人気です。

  • 手作りカードや工作
    子どもたちが作る「手作りカード」「父の日クラフト」は定番。学校や地域のイベントでもクラフト教室が開かれます。

  • バーベキューやアウトドア
    父の日の週末は家族そろってBBQやピクニック、ハイキング、湖や公園でのアウトドアが大人気。お父さんが“主役シェフ”として腕をふるう家庭も多いです。

  • スポーツ観戦や趣味タイム
    父と子でスポーツ観戦、ゴルフ、釣り、DIYなど“父の好きなこと”を家族で楽しむのが定番です。

外食・イベント

  • レストランでの食事やブランチ
    母の日ほど混雑はしませんが、父の日限定メニューやサービスを用意するレストランも増えています。

  • 体験型イベント
    カーレースや釣り大会、スポーツフェス、クラシックカーショー、地元のイベントも人気です。

宗教的行事・伝統

教会では父親に感謝を捧げる特別な礼拝や祈り、バラの花の奉納などが行われることもあります。ただし宗教色は比較的薄く、家族中心の行事として広く親しまれています。

母の日ほど派手ではない。でも「家族の中の父」を見直す日

Father’s Day は、決して母の日のように華やかな花束やレストランの大混雑、全力の感謝ムードが前面に出る派手な日ではありません。

アメリカで暮らしていると、父の日は母の日と比べどちらかといえば少し控えめで、家庭ごとの過ごし方に差が出やすい行事だと感じます。SNSでも「お父さんありがとう」という投稿はもちろんありますが、母の日のように町全体が大きく盛り上がるというよりは、家族の中で静かに感謝する日という印象が強いです。

けれども、だからといって父の日が軽い日というわけではありません。アメリカでは、父親は「家計を支える人」だけでなく、子どもの送り迎えをし、料理をし、学校行事に参加し、感情面の支えにもなる存在として、以前よりずっと多面的に見られるようになっています。

そんな中で Father’s Day は、日常の中でつい当たり前になってしまいがちな父親の役割を、家族みんなであらためて意識する日になっています。

「豪華なプレゼント」より、一緒に過ごす時間が重視されやすい

現代のアメリカ家庭での Father’s Day は、高価な贈り物一択というより、お父さんが気楽に楽しめる時間を家族で共有することが重視される傾向があります。もちろん、時計や工具、スポーツ用品、ガジェット、グルメギフトなどを贈る家庭もありますが、それ以上に多いのは「好きなものを食べる」「家でゆっくりする」「一緒に試合を見る」「庭でBBQをする」といった過ごし方です。

これは父の日が、母の日ほどイベント化されていないからこその特徴でもあります。派手な演出よりも、その人の趣味や性格に合わせた過ごし方がしやすく、結果として家族らしさが出やすいのです。たとえば、アウトドア好きの父なら公園や湖へ、スポーツ好きなら観戦やキャッチボール、家でのんびりしたい人ならテイクアウトと映画、というように、それぞれの父親らしい一日が作られていきます。

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Father’s Dayが映し出す「アメリカの家族観」の変化

血縁だけではない「父的存在」への感謝も広がっている

近年のアメリカでは、Father’s Day は「実の父親だけを祝う日」から少しずつ広がりを見せています。祖父、継父、養父、シングルファザー、同性カップル家庭の父親、あるいは日常的に子どもを支えてくれる“父のような存在”へ感謝を向ける家庭も増えています。これは、アメリカ社会全体で家族の形が多様化していることの表れでもあります。

学校や地域でも、「father」という言葉を狭く固定せず、子どもにとって大切な男性保護者や支援者に感謝を伝える雰囲気が少しずつ広がっています。そのため、昔ながらの「お父さん像」だけではなく、支える人、見守る人、育てる人としての父性が注目される日になってきています。

父の日の控えめさも、ある意味アメリカらしい

Father’s Day は、母の日と比べるとどうしても地味に見えます。ですが、その地味さもまた、アメリカの家庭事情が表れているかもしれません。照れくさくて大げさには言えなくても、子どもからカードをもらったり、家族で食卓を囲んだり、「今日はお父さんの好きにしていいよ」と言ってもらえたりすることに、じんわりとした喜びがあります。

派手なイベントではなくても、家族の中で「いてくれて当たり前」と思われがちな父親に、ちゃんと感謝を伝える日があること自体に意味があります。Father’s Day は、アメリカ社会の中で父親という存在を見直し、家族それぞれの形で「ありがとう」を伝える、静かだけれど温かい記念日なのです。

経済効果

父の日は母の日ほどではありませんが、アメリカでは大きな経済効果をもたらすイベントです。全米リテール協会(NRF)によれば、2024年の父の日関連消費額は約229億ドル、1人あたり約196ドルとされています。

プレゼント(ファッション、ガジェット、グルメ、体験型ギフト)、外食、スポーツ観戦、アウトドア用品、DIYツールなどの消費が急増し、百貨店やECサイト、家電量販店も特需を迎えます。

特に最近は、趣味や体験重視のギフトが増えており、オンラインでのサブスクリプションや体験ギフト券なども人気。また、飲食業界や観光業でも父の日キャンペーンが展開され、家族イベントとして経済に活力を与えています。

面白いエピソード・トリビア

  • ネクタイの日から趣味の日へ
    かつては「父の日=ネクタイ」のイメージが強かったものの、今や父の日ギフトは多様化。BBQセットやガジェット、釣り竿、ビールサブスクなど個性的な商品が人気です。

  • 父の日の起源は墓参り?
    父の日の初期は、亡き父親に白いバラを捧げて墓参りをする静かな日だったと言われます。現代のような明るいパーティー型行事へ変化したのは戦後以降です。

  • 母の日のついで感を嘆く声も?
    父の日は「母の日ほど盛り上がらない」と自虐するお父さんたちのSNS投稿が毎年話題に。とはいえ、家族と過ごす温かな時間を楽しみにしている父親も多いです。

  • 多様な父のカタチ
    近年は「祖父」「シングルファザー」「義父」「LGBTQ家族」など、多様な父的存在にも感謝を伝える日として広がりつつあります。

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まとめ

Father’s Dayは、アメリカ社会における父親や父的存在の役割を見直し、感謝を伝える大切な家族行事です。

プレゼントや食事、趣味の時間を通して家族の絆が深まる一日であり、時代と共に祝い方も多様化しています。

母の日と比較されがちですが、父親への感謝の心はどの時代も変わりません。

米文化
この記事の著者
Kyoko Bartley

ニュージャージー在住。
幼少期からアメリカの映画やアニメーション、音楽に親しみ、大学ではアメリカ文化を専攻。留学・研究を経て2011年に渡米し、国際結婚、妊娠・出産、現地就職、住宅購入などを通して、外国人としてアメリカ社会で暮らすリアルを経験してきた。

2018年より、在米日本人向けアメリカ生活情報ブログ「なんだろなアメリカ」 を運営。教科書やガイドブックには載らない、実体験にもとづく生活情報や、文化の違いから生まれる「?」を「!」に変える視点を発信している。

また、プリンストンエリアを拠点に画家としても活動し、原画やグッズの制作・販売を行っている。

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