アメリカの学校の夏休みは長く、お仕事をされている親御さんはともかく、されてない親御さんにとっても悩みのタネではないかと思います。
この記事では娘の夏休み(プリスクール2年間)を振り返って、今年の夏休みの過ごし方の効果的な具体策をひねり出したいと思います。
小さいお子さんをアメリカで育てている方の参考になったら嬉しいです。
なんだろな☆アメリカがおすすめするアメリカ便利グッズカタログ@アマゾン マガジン風にお楽しみいただけます
長い夏休みがやってくる!小さい子供との過ごし方!
みなさんこんにちは〜なんだろなアメリカのキョウコ@NandaroAmericaです。
お子さんがいるご家庭、お母さんが専業や自宅勤務でなどでおうちにいるご家庭では「子供に夏休みをどう過ごさせるか」がかなり家計にも、教育にも、ネックになるかと思います。
私の娘は現在5歳キンダーに通っています。今度(2019年)の9月にエレメンタリーの1年となります。
これまでの2年間はプレスクールでしたが、1年目は私がフルで働いていたのでサマーキャンプに3ヶ月行かせ、2年目は私が自宅でフリーランスでしたので私とずっと3ヶ月家で過ごしました。
この記事では私がいろいろ悩んだことをあれこれご紹介します!
子育てx夏休み関連の記事は他にもこんなのがあります!合わせてどうぞ!
子連れ日帰りニューヨークの旅その2 セントラルパーク動物園&水遊び&日本食巡りの巻
NYにバスで行こう!NJ27号線から楽々NYC行き乗り方解説
ANA国際線フライト感想 一人で子連れ旅3歳児編 子連れに最適
2017年フルタイム勤務の夏ー娘は3ヶ月サマーキャンプ
共働きをされているご家庭はお子さんが何人いようとサマーキャンプに行かせることになるかと思いますが、サマーキャンプはデイケア同様かなり高額でした。
サマーキャンプの内容
内容は朝6:30ー夕6:00まで預かってくれるので、夫婦でどちらか帰りが早い方がピックアップに行けるならば延長もなくやって行けます。
サマーキャンプには遊びや学びの時間割はありますが、プレスクールのカリキュラムとは違って読み書き計算などを頑張らせる部分は含まれていませんでした。
サマーキャンプの価格
私の住むニュージャージーの民間のサマーキャンプでは月に$1000弱。6、7、8月はサマーキャンプ扱いだったと思います。普段(夏休み以外)はプレスクール価格で$1200(プラス習い事、食費などでなんだかんだ$1500)。
風邪でお休みしてもその日の分のお代は返ってこないので結構悲しいです。
アメリカ全土でチャイルドケアの金額が問題になっていますが、夏休み以外の通常のプリスクールやキンダーの月謝は子供一人当たり平均$1200と言われています。これは割引制度があってもお子さんが3、4人いたら大変な額となります。
良い施設、良い教育内容を求めると青天井です。モンテッソーリのサマーキャンプは一月$2500と近所の奥さんが言っていました。
赤字になります
3ヶ月この出費があるのは大変。ミドルクラスの収入の場合は赤字ギリギリか、赤字です。
私の周りの永住組の方は赤字だったけれど仕事は辞めず続けた、という壮絶なお話をみなさんされています。なぜこれほどの無理ゲーを強いられるのか、アメリカ暮らしの闇です。政府何とかして欲しい。
収入が高い、特に駐在でアメリカに来ている方は、たいていサポートがあるのでこのような苦労はあまり聞かないですね…羨ましいけれどしょうがない。
サマーキャンプに行かせるには
だいたい春前から検討、予約をするようです。早いですよね。しかし共働きでお仕事をされている方にとってはもし預けるところが手配できなかったら死活問題です。
お仕事の責任が大きい人ほど早めに押さえておくと思いますが、自宅と会社の位置から見てサマーキャンプの(デイケア、プリスクール)の場所がどうか、とかすごく大事。
うちは自宅から近いところなら夫でも私でも通勤に支障が出にくいだろうということですぐ近くの民間プリスクールにしましたねえ。
子供が一人なので私が仕事をすることで行かせられますけれど、二人以上だったらやっぱり全員私と自宅ですよね。
在宅勤務の夏ー娘と家で3ヶ月過ごす
去年の夏は私はフリーランスでしたので、家でできるときに作業をして、家で娘と過ごしました。
去年の様子はこちらの記事で触れています。
家で過ごす夏休みの子供側の問題点
秋からキンダーガーテン(義務教育)が始まる4歳児。3ヶ月の間、小旅行などに数回出かけるとしても、基本は家で私と一緒にべったり過ごすことになります。大反省会の記事の中でも触れましたが、夏休みの問題点は主に
- 予定を立てても相当シビアに遂行しないとこなせない
- 絶対だらける
- 悪い癖がつく(遅寝遅起きなど)
お母さん側の問題点
- 仕事が進まない
- 家事は普段通り発生
- 子供も放置できないし、一緒に遊んだりすると体力も消耗
- 時間配分を考えておかないと自分の睡眠時間を削ることになる
などなど。しょうがないですよね。
全ては世帯収入による
私のように自分の稼ぎで自分の仕事の時間確保のために子供の世話を委託できない人間にとっては、この負のスパイラル&と妥協があります。
私一人の月収が100万円くらい越せばこういう事態は簡単に防げます。サマーキャンプ、習い事、自分のケア、お手伝いさん。そして自分が安心する額の貯金もできる(←大事)
ちなみにシングルの親御さん場合は収入によってチャイルドケアの援助や免除が申請できます。学校伝いか、教会伝いで探すのが一番手っ取り早いようです。
私の場合はシングルではないですが、夫の収入ではチャイルドケア代は出せず、夫の会社はチャイルドケアの負担や補助は一切してくれません。
それでは私の収入がチャイルドケア代と自分の車のローンで消えるのでなんとかならないかと相談したことがありましたが、夫の会社(日系なのに)&援助団体は全く聞いていなかったです。(涙)すでに政府から援助をもらっている人(WICとかフードスタンプとか)じゃないとダメ、という感じですねー。
子供側の問題点対処策
子供側は刺激のない家でばっかりの夏休みはまた問題がいっぱい。アメリカではどこにいくのも親と一緒でないといけませんし、万が一子供を外で一人で遊ばせるようなことをしたら親が速攻逮捕です。(州によって子供の年齢が違いますが)
結果、だらけるのは良くないので貧乏ながらもうちは以下のことをしました。大変地味です。
- 日々の私の家事を見せる(そして手伝ってもらう)
- 週の真ん中は社会科見学の日(ニューヨークとか行ったことのないエリアにプチ旅行)
- 公園かプールで運動して毎日ちゃんと寝つくように仕向ける
- 継続を身につけさせる
など。
絵日記、ドリルなど、ビジュアルで「こんなにやった」がわかるもの&達成感を大げさに味わえるものなどをさせて、私はとにかく意識して褒めることでモチベーションをキープしようという作戦でした。
夏休み最後に今までやったドリルの量を見せて「こんなに積み重ねができましたね!えらい!塵も積もれば山となる!」を何度も言いました。(通じたか怪しいですが)
お母さん側の対処策
- 家事の手を抜けるところは抜く
- ルーティンはこなす
- 手伝ってもらえるところは子供に手伝ってもらう
- 仕事の時間は子供が寝静まった数時間を確保して集中してやったほうが日中の細切れ作業よりいい
子供に次々と決めておいたことを与えれば、(かと言って日中自分が仕事できる時間が増えるわけでもないんですが)子供もこういうものかという感じで時間を過ごしていきますねえ。
日中は忙しいので、30分でも自分の時間が欲しいと思っても、ダメですね。日中は子供オンリーと予定を決めて割り切って「子供のいる夏休みってやっぱりこんなもんだよな」と最善を尽くしながらやっていくうちに3日目で「ああ、やっぱり日中自分の作業は無理」と諦めがつくのです。(涙)
在宅勤務で今年も娘と3ヶ月過ごす
はい、今年(2019年)の夏も娘と私はお家ベースで過ごすことが決定なのですが、去年の辛さを重々私も理解しまして、子育て5年目でやっと傾向と対策を前もって考えるようになりました。
お子さんの夏休みは何日?
今年の夏休み期間は6月29日から9月4日までとなぜか短めです。3ヶ月どうしようと焦っていましたが、実質2ヶ月と1週間。
去年は82日間でしたが、今年はなんと68日間という少なさです。
ニュージャージーは夏も暑いですが、冬の方が断然雪や低温で学校に行けないなどのリスクが高いですから、今年から変わったのかもしれないですねえ。州知事が変わったから働く親御さんから文句にこたえたのかな?
ちなみにクリスマスは12日間、春休み(4月)は10日間のお休みがあります。
アメリカの夏休み長いとか言っておきながら、実は夏は短縮、年間通しての合計も冬休みと春休み足して90日。
日本だったら冬15日間、春も15日間、夏は45日間くらいありますかねえ。ゴールデンウイークも10日前後あるからニュージャージーより5日程度少ないというところでしょうか。トントンですね。
今年のプラン
- 夏1ヶ月間は日本の実家に行っておきたいです。
7月か8月かどうするかまだ決めていませんが、台風発生シーズンであること、関東は連日猛暑で観光どころではないかもしれないことを考えると、あまり夏休みには行きたくありません。
が、かと行ってほかに1ヶ月も行っていられる時間があるのかと言ったら、ありません。ので、まあ行ってこようと思っています。
なので、大きなプランとしては日本へ里帰りをすることがあります。
次に細かいプランとしては
- 毎日絵日記をつけさせる(無料!簡単でいいので絵と文章を書かせる習慣)
- 公文に行かせる(1ヶ月お試しでもいいからやって娘の反応を見る)
- 図書館のリーディングや工作に通わせる(無料!)
- 図書館で有料博物館・美術館のチケットを借りて遊びに行く(無料!)
- 午前中自転車かローラースケートの練習を最低1時間近くの大きな公園でする。(ローラースケート買うだけ!)
- ローラースケートの帰りにサンドイッチ、果物、水などでお昼。
- ローラースケートや図書館の帰りに買い物を済ませる。
- 3日おきくらいに食事大量生産をして夕飯作りの時間を節約する。娘にも手伝ってもらう。
- 毎日プールに夕方通う(無料!)
- 絵や粘土で大きな作品を作らせる(2、3日かけて一品作るのを繰り返す)
ですねえ。
これだけすると流石に毎日埋まりますね。
継続を身につけることと褒めて伸ばす作戦
絵日記は、去年はひまわりの観察を3ヶ月間ちゃんとやりました。最後の最後で咲きまして、娘は自発的にドレスを着て、花の周りを舞うというおめでたい感じで終わりました。
今年はパンプキンのタネがめちゃくちゃ安かった(15セントとか)だったのですでに植えまして、芽が出てきていますので、その絵日記をさせます。
日本に行っている間は日本の日々の様子を描いたら記憶に残っていいなあと思います。
公文は、うちの子はどうやら計算が楽しいみたいなので、楽しいと感じているうちに習慣化させたいという親としての野望があります。褒めてのせる作戦。近所に公文の教室があるのです。3歳から行けるようなので、すでに5歳で、やらせてみようかと。
図書館をフル活用する
地元の図書館本館はいろいろ毎日のようにイベントをやっています。地元最寄りの以外にも、車で15分、20分頑張って足を伸ばせばいける大きな図書館、分館が4件ほどあるので、何もすることがないならまず図書館。プレイデートタイムもあるようなので行ってみます。
行ったからには1冊でも親子でリーディングルームで読む、を続けたいと思います。そのほかゲームやパズルなどもあるので、親子一緒でやるのもよし、その場の他のお子さんと一緒にさせるのもよし、お友達と一緒に行ってもよし。無料の場所だから友達も誘いやすいですね。
図書館は借りるのは当然できますが、借りすぎるとなぜか読まないという「たるみ」が発生するので、行って読む、という環境づくりの方に徹した方がいいのかなと思っています。持って帰ってくると安心感があって、読まなくなる罠。
図書館は住民なら基本無料で利用できます。年齢にふさわしいイベント、映画上映会、そして博物館などのチケットの貸し出しなどは是非有効活用したいものです。図書館のウェブサイトでプリントアウトするか、今月の予定カレンダーをもらってきて壁に貼ってしまうと予定を立てやすくなりますね。
カレンダー具体例
今年の7、8月はこう過ごしたいという理想と野望をカレンダーにしました。
日 | 朝食 | 好きなことをする日 | ||||||
月 | 朝食 | 公園 自転車 | 図書館 | お弁当か自宅でご飯 | 食料買出し | ママとお料理 | プール | 家事・読書・ゲーム・遊びなど |
火 | 朝食 | 公園 スケート | 図書館 | お弁当か自宅でご飯 | 趣味のお店巡り | くもん | プール | 家事・読書・ゲーム・遊びなど |
水 | 朝食 | 社会科見学の日 | 外食 | |||||
木 | 朝食 | 公園 自転車 | 図書館 | お弁当か自宅でご飯 | 図画工作 | ママとお料理 | プール | 家事・読書・ゲーム・遊びなど |
金 | 朝食 | 公園 スケート | 図書館 | お弁当か自宅でご飯 | 趣味のお店巡り | くもん | プール | 家事・読書・ゲーム・遊びなど |
土 | 朝食 | 好きなことをする日 |
こうやって表にすると結構お母さんのエネルギー配分がわかりやすいのでオススメです。皆さんも裏紙などにいろいろ書いては消してをやってみるといいですよ!(笑)
土日=ブルーベリー狩りや地元博物館、大学内のお散歩、大学の無料美術館、1、2時間遠出して海、景色のいいところ、歴史的なところなどに小旅行してもいいですね。夫の予定次第で泊りがけもありです。
趣味のお店巡りというのは、私のブログ記事ネタ収集をする時間でして、いろいろお店に行ってみて写真を撮ってきたいなあと思ってる次第です。
食事について
平日はやっぱり節約のために基本自炊で、朝はシリアル、果物、昼はおにぎり、お味噌汁、唐揚げ、程度のメニューを週の頭に大量生産、その後適当に消費、という感じになりそう。
おにぎりはとにかく数を作っておいて冷凍です。図書館にも持って行って、食べるときは飲食可能エリアで。うちの子供はパンよりご飯。うどんやラーメンなど麺類も好きなので、冷凍うどんや乾麺など大量購入していつでも簡単に作れるように体制を準備しておこうと思っています。夏は冷やしたぬきなんかがいいですねー。天かす作らなきゃ。
食事の準備で手を抜けるように
毎日の夕飯の準備は大変だし、時間もかかりますから、おかずなどは大量生産して冷蔵庫、冷凍庫に入れておいて、食事毎にレンジでチンできるもので攻めていこうと思っています。冷凍食品の餃子、冷凍野菜をフル活用、またはタッパーに1日分の具材を入れておいて、レンジで解凍後炒め物や煮物に使うなど、下準備から事前に済ませておくとかなり時間の節約ができます。
毎日まともに食事の準備をしているとストレスもすごいし、私の場合娘一人ですが、見ながらはやっていられないので、大量生産に走っています。
お母さんがたは朝から晩まで動きっぱなしだと思いますが、働きすぎないようにどうぞご自愛しながら夏を乗り切ってください。
まとめ
まだ小さいお子さんと一緒の夏休みのご家庭での過ごし方を中心に、いろいろ書きましたが、どんな時でも親御さんの健康管理も最重要項目です。
お子さんにいろいろ経験させたり、毎日のお勉強などをきちんとさせるのも、親御さんのエネルギーが枯渇してしまっては叶いませんので、お料理や家事は手を抜き(しかもお子さんと共同作業でする)、エネルギー配分をして、最後まで倒れることのないよう(汗)夏休みをお過ごしください。