アメリカの学校に通うと、朝の時間に Pledge of Allegiance(忠誠の誓い) を唱える場面に出会います。日本で育った人にとっては、「なぜ毎日国に忠誠を誓うのか?」と戸惑うことも少なくありません。
この記事では、Pledge of Allegianceとは何か、原文と日本語訳、毎日唱えることで何を期待しているのをを、文化的背景も含めて簡単に解説します。
↓なんだろなアメリカで扱った、Amazonで買える生活グッズをまとめています。ぜひご活用ください。↓

Pledge of Allegianceとは何か
Pledge of Allegiance とは、アメリカ合衆国と国旗に対する忠誠と価値観を言葉にして確認する宣誓文です。主に以下の場面で唱えられます。
-
公立学校の朝の時間
-
一部の私立学校
-
公的イベント
-
地方議会や式典の冒頭 アメリカ国籍取得のセレモニーの時なんかもそうですね。
特に小学校では、ほぼ毎日、授業開始前に行われることが一般的です。
【アメリカ教育】日本と米国の義務教育の違い徹底解説 親が知るべきポイントと準備ガイド
【アメリカ教育】米国のキンダーガーテン(Kindergarten)完全ガイド 義務教育としての位置づけ・手続き・準備と現地ならではの注意点まで徹底解説
【アメリカ教育】米国の義務教育 子供の入学のために必要なもの・手続き方法
【アメリカ教育】米国の学校教育制度 プレスクール・義務教育・大学・コミュカレ・特別支援など解説
アメリカのプレスクールで銃撃事件を想定した避難訓練を受けた日|4歳の娘が体験したロックアウトと親の本音
Pledge of Allegiance 原文(引用)
I pledge allegiance to the Flag of the United States of America,
and to the Republic for which it stands,
one Nation under God, indivisible,
with liberty and justice for all.私は、アメリカ合衆国の国旗、
そしてそれが象徴する共和国に忠誠を誓います。
神の下に一つに結ばれ、分かたれることのない一つの国家として、
すべての人に自由と正義があることを。
※学校や文脈によっては「under God(神の下に)」の部分を省略する場合もあります。宗教と法律は分離されているべきという意見も多いからです。
なぜ毎日唱えるのか?アメリカ社会が期待していること
日本人が最も疑問に感じるのが、「なぜ毎日言わせるのか」という点でしょう。
これは、単なる愛国心の強制というより、アメリカ社会が重視する価値観を言語化して共有する儀式に近いものです。
① 国家より「価値観」への帰属意識
Pledge of Allegianceで強調されているのは、
-
自由(liberty)
-
正義(justice)
-
法の下の平等
-
一つの国家としての結束
といった、理念・価値観です。
人種・宗教・出身国が異なる人々が集まる社会だからこそ、「何を共有しているのか」を繰り返し確認する意味があります。
② 移民国家としてのアイデンティティ形成
アメリカは移民国家です。家庭や文化背景が異なる子どもたちに対して、
-
「あなたはアメリカ社会の一員である」
-
「共通のルールと価値がある」
というメッセージを、毎日短い言葉で伝える役割を果たしています。
③ 強制ではない
Pledge of Allegianceは法的には強制ではありません。
-
立たなくてもよい
-
唱えなくてもよい
-
手を胸に当てなくてもよい
という権利が保障されています。宗教的・思想的理由で参加しない生徒もおり、学校側がそれを理由に罰することはできません。「強制的な忠誠の誓い」とは少し違う、非常にアメリカ的な自由とのバランスが存在しています。
日本人にとっての文化的ギャップ
日本では、
-
国旗や国歌を日常的に口にする習慣がない
-
国家への言及は政治的に敏感
という背景があるため、Pledge of Allegianceに違和感を覚えるのは自然です。
ただしアメリカでは、
-
国家=価値観の集合体
-
忠誠=盲目的服従ではない
という捉え方が一般的です。
まとめ
-
Pledge of Allegianceは国旗と国家への忠誠を表す宣誓文
-
毎日唱える目的は「価値観の共有」と「社会的一体感」
-
強制ではなく、参加しない自由も保障されている
-
日本人が感じる違和感は文化的背景の違いによるもの
アメリカで生活する上では、「同意するかどうか」よりも「どういう意図の文化なのか」を知ることが、子育てや学校理解の助けになります。

