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アメリカの老後、老人はどこに行くのか 看護型老人ホームや医療費が払えない・家賃が払えない場合老人はどこに行くのか

米文化
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こんにちは、なんだろなアメリカのキョウコ@NandaroAmericaです。

アメリカで暮らしていて、老後について考えた時に、かなり不安になることがあります。

年を取って一人で暮らせなくなったら、どこに行くのか。

老人ホームはあるのか。

看護型老人ホーム、nursing home はいくらかかるのか。

Medicareで払えるのか。

医療費が払えない場合はどうなるのか。

家賃が払えなくなった高齢者はどこに行くのか。

子どもがいない人、配偶者に先立たれた人、英語が苦手な人、アメリカに高齢になってから来た人はどうするのか。

アメリカの老後は、元気なうちは自宅やシニア向け住宅で暮らし、手助けが必要になると在宅介護、assisted living、nursing home などに移ります。ただし、費用は非常に高く、Medicareは長期介護を基本的にカバーしません。長期介護の支払いで大きな役割を持つのは、自己負担、家族の介護、民間の介護保険、そして低所得・低資産になった場合のMedicaidです。

Medicare公式サイトは、Medicareと多くの健康保険は、日常生活の手助けを中心としたlong-term care、つまり長期介護を支払わないと説明しています。長期介護が必要な場合、Medicaidの対象になる可能性はありますが、州ごとの条件を満たす必要があります。

この記事では、アメリカで老後を考える人向けに、高齢者がどこで暮らすのか、介護施設の種類、費用が払えない場合、家賃が払えない場合、早めに何を考えておくべきかを、できるだけわかりやすく整理します。

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アメリカの老後の住まいは一種類ではない

アメリカで高齢者が暮らす場所には、いくつか種類があります。

元気なうちは、自宅、賃貸アパート、持ち家、コンドミニアム、シニアアパート、55+ community などで暮らします。

少し手助けが必要になると、在宅介護、home care、adult day care、assisted living などを使うことがあります。

医療的なケアや24時間の看護が必要になると、nursing home、skilled nursing facility などに入ることがあります。

認知症が進んだ場合は、memory care という認知症対応の施設に入ることもあります。

日本語で全部まとめて「老人ホーム」と言いたくなりますが、アメリカでは施設の種類、費用、保険の扱い、医療度、入居条件がかなり違います。

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Independent Living|元気な高齢者向けの住まい

Independent living は、比較的元気な高齢者向けの住まいです。

シニア向けアパート、55歳以上のコミュニティ、シニア住宅などがこれに近いです。うちの方はよく広告などで55歳以上のコミュニティのおしらせが入ってきます。

これは自分で身の回りのことができる人が、同世代の人が多い場所で暮らすスタイルです。施設によっては、食事、掃除、送迎、イベント、ジム、クラブ活動などがあります。ただし、基本的には医療や介護の施設ではありません。また、55歳以上であっても、小さなお子さんとは同居ができないのでお子さん連れの世帯は入れません。

元気なうちは便利ですが、介助が必要になると、追加サービスを入れるか、別の施設へ移る必要が出ることがあります。

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Assisted Living|生活の手助けが必要な人向け

Assisted living は、食事、服薬管理、入浴、着替え、移動、掃除、洗濯など、日常生活の手助けが必要な人向けの施設です。病院でもなく、看護型老人ホームとも違います。

「一人暮らしは難しいけれど、24時間の医療ケアまでは必要ない」という人が入ることが多いです。

ただし、費用は高いです。部屋代、食事、基本サービスに加え、介助の量によって追加料金がかかることがあります。私は地元で見学に行ったことがありますが、月10,000ドル近くと(一人)非常に高かったので、うちにとっては現実的では無かったです。

見学時には、月額料金だけでなく、入居費、ケアレベルごとの追加費、薬管理費、移動介助費、洗濯費、退去条件を必ず確認しましょう。

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Nursing Home|看護型老人ホーム・長期介護施設

Nursing home は、より医療的なケアや24時間の看護が必要な高齢者向けの施設です。

日本語では、看護型老人ホーム、介護施設、長期療養施設などと説明されることがあります。脳卒中後、骨折後、認知症、寝たきり、重い慢性疾患、食事や排泄や移動に大きな介助が必要な人などが入ることがあります。

Medicareは、条件を満たす短期のskilled nursing facility careをカバーすることがありますが、長期のcustodial care、つまり入浴・着替え・食事・排泄など日常生活の介助中心の長期入所は基本的にカバーしません。Medicare公式サイトも、Medicareと多くの健康保険はnursing homeでのlong-term careを支払わないと説明しています。

ここを誤解している人がとても多いです。Medicareに入っていれば老人ホーム代も出る、と思っていると危険です。

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Memory Care|認知症対応の施設

Memory care は、アルツハイマー病や認知症の人向けの施設やユニットです。Assisted living の中に memory care unit がある場合もありますし、nursing home の中に認知症対応の区画がある場合もあります。

徘徊、服薬管理、食事、入浴、行動面のサポート、安全管理が必要な人向けです。認知症ケアは人手が必要なため、費用が高くなることが多いです。家族だけで見るのが難しくなった時、早めに選択肢を調べておくことが大切です。

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自宅で暮らし続ける選択肢

多くの高齢者は、できるだけ自宅で暮らしたいと思います。アメリカでも aging in place、自宅で年を重ねるという考え方があります。

その場合、home health care、home care、meal delivery、adult day care、transportation service、家の改修、医療アラート、家族や近所のサポートなどを組み合わせます。

ただし、Medicareがカバーするhome health servicesは条件があります。Medicare公式サイトは、入浴・着替え・トイレなどの日常生活だけを助けるcustodial or personal care は、それだけが必要な場合にはカバーされないと説明しています。

つまり、家にヘルパーさんを毎日呼べばMedicareが全部払ってくれる、というわけではありません。在宅介護も、お金、人手、家の構造、家族の負担が大きく関係します。

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老人ホーム代は誰が払うのか

アメリカの長期介護で一番大事なのは、誰が払うのかです。

主な支払い方法は、次のようなものです。

  • 自己負担
  • 家族の支援
  • 民間のlong-term care insurance
  • Medicaid
  • 退役軍人の場合はVA関連の支援
  • 一部の州や地域の福祉サービス

Medicareは長期介護費用の中心ではないので注意です。KFFも、長期介護、LTSSについて、多くの人が将来大きな費用を抱える可能性があり、平均的な65歳は将来のLTSS費用として12万900ドルを負担する推計があると説明しています。

アメリカの老後で怖いのは、病院代だけではありません。むしろ、長く続く介護費用が家計を大きく圧迫します。

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Medicaidは最後の支えになるが、条件がある

お金や資産が少なくなり、長期介護費用を払えない場合、Medicaidが大きな役割を持ちます。Medicaidは低所得者向けの医療制度ですが、高齢者のnursing home careや、州によっては在宅・地域ベースの長期介護サービスもカバーします。

ただし、Medicaidは州ごとに条件が違います。所得制限、資産制限、医療上の必要性、居住要件、申請書類、待機リストなどがあります。

たとえばニュージャージー州では、Managed Long Term Services and Supports、MLTSSを通じて、nursing home careだけでなく、自宅、adult family care homes、assisted living residencesなどでのサービスを受けられる場合があります。

ただし、Medicaidを受けるには資産が一定以下である必要があります。州によっては、申請前の資産移動、spend down、家の扱い、配偶者の保護、estate recoveryなど、非常に複雑なルールがあります。

高齢者本人や家族だけで判断せず、elder law attorney、Medicaid planner、Area Agency on Aging、州のMedicaid窓口などに相談した方が安全です。

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家賃が払えない高齢者はどうなるのか

アメリカでは、家賃が払えない高齢者も深刻な問題です。

  • 年金だけでは家賃が足りない
  • 配偶者が亡くなって収入が減る
  • 医療費で貯金が減る
  • 家主が家賃を上げる
  • 物価が上がる

こうなると、住まいが不安定になります。

選択肢としては、低所得高齢者向け住宅、Section 202、public housing、Housing Choice Voucher、シニア向け低所得アパート、地域の住宅支援、教会やNPOの支援、家族との同居、シェアハウス的な住まいなどがあります。ただし、低所得者向け住宅は待機リストが長いことが多いです。困ってから探すと間に合わないことがあります。そのため、家賃が重くなりそうな人は、早めに地元のArea Agency on Aging、Eldercare Locator、州や郡の高齢者支援窓口に相談することが大切です。

Administration for Community LivingのEldercare Locatorは、高齢者や家族を地域の支援につなぐ公的サービスで、電話 1-800-677-1116 でも相談できます。

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医療費が払えない高齢者はどうするのか

医療費が払えない場合、まず病院や医療機関の financial assistance、charity care、payment plan を確認します。

非営利病院には、低所得者向けのfinancial assistance policyがある場合があります。

請求書が来たら、すぐに放置せず、billing departmentに電話して、支払い計画や減額制度があるか聞くことが大切です。

Medicareに入っている人でも、Medigap、Medicare Advantage、Part D、Extra Help、Medicaidとの併用、州のMedicare Savings Programなどで負担が変わる場合があります。

医療費、薬代、保険料、介護費が払えない場合は、地元の高齢者支援機関、State Health Insurance Assistance Program、SHIP、Area Agency on Aging、Medicaid officeに相談しましょう。

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子どもや家族がいない高齢者はどうなるのか

アメリカでは、家族が介護の中心になることが多いです。しかし、子どもがいない人、家族と疎遠な人、配偶者に先立たれた人、移民で親族が近くにいない人もいます。その場合、早めに法的・生活的な準備をしておく必要があります。

  • Health care proxy
  • Power of attorney
  • Living will
  • Will
  • Trust
  • 緊急連絡先
  • 医師、弁護士、銀行、保険情報の整理
  • 近所や友人とのつながり
  • 地域の高齢者サービスへの登録

誰かが自分の代わりに手続きできる体制を作っておくことが大切です。アメリカでは「家族が何とかしてくれる」とは限りません。そして、行政が自動的にすべて面倒を見てくれるわけでもありません。自分の意思を文書にして、信頼できる人に伝えておくことが非常に重要です。

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高齢になってからアメリカに移住した人は特に注意

高齢になってからアメリカに来た人、または日本から親を呼び寄せる場合は、さらに注意が必要です。Medicareは、基本的にアメリカで一定の条件を満たした人向けの制度です。アメリカに来てすぐの高齢親が、すぐにMedicareを使えるとは限りません。

また、グリーンカード保持者であっても、Medicaidや福祉制度には移民ステータス、居住年数、スポンサー責任などが関係する場合があります。

親を呼び寄せる時は、医療保険、持病、薬、介護、住まい、通訳、緊急時、長期介護、費用負担を現実的に考える必要があります。

「アメリカに来れば何とかなる」ではなく、「アメリカに来た後、病気になったら誰がいくら払うのか」まで考えることが大切です。

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早めに考えておきたいこと

アメリカで老後を考えるなら、早めに次のことを整理しておくと安心です。

  • 自分の年金収入
  • Social Security
  • 日本の年金
  • IRAや401(k)
  • 持ち家か賃貸か
  • 住宅ローンや家賃
  • Medicareの種類
  • MedigapかMedicare Advantageか
  • 薬代
  • 歯科・眼科
  • Long-term care insuranceの有無
  • 介護が必要になった時に誰が見るか
  • 家を売る可能性
  • 日本に帰る可能性
  • 子どもや家族の近くに住む可能性
  • 法的書類
  • 緊急連絡先

老後の不安は、見ないふりをすると大きくなります。早めに紙に書き出すと、対策できることが見えてきます。

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まとめ

アメリカの老後は、日本人が想像するよりかなりお金と制度の理解が必要です。

元気なうちは自宅、シニアアパート、55+ community、independent living などで暮らす人が多いです。

少し手助けが必要になると、home care、adult day care、assisted living を使うことがあります。

医療的なケアや24時間の看護が必要になると、nursing home や skilled nursing facility が関係してきます。

認知症が進むと memory care が必要になる場合もあります。

ただし、Medicareは長期介護を基本的にカバーしません。Medicare公式サイトも、Medicareと多くの健康保険はlong-term careを支払わないと明記しています。

長期介護費用を払えない場合、大きな支えになるのはMedicaidですが、州ごとの所得・資産・医療必要性の条件があります。

家賃が払えない高齢者は、低所得者向け高齢者住宅、住宅補助、地域支援、家族との同居などを探すことになりますが、待機リストが長いこともあります。

困った時の入口としては、Eldercare Locator、Area Agency on Aging、州のMedicaid窓口、SHIP、病院のfinancial assistance、elder law attorneyなどがあります。

アメリカの老後は、制度を知らないとかなり厳しいです。

でも、早めに知っておけば、準備できることもあります。

年金、医療保険、住まい、介護、法的書類、家族との話し合い。

この5つを少しずつ整理していくことが、アメリカで安心して老後を迎えるための第一歩だと思います。

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参考資料・公式リンク

Medicare
Long-term care coverage
https://www.medicare.gov/coverage/long-term-care

Medicare
How can I pay for nursing home care?
https://www.medicare.gov/providers-services/original-medicare/nursing-homes/payment

Medicare
Home health services coverage
https://www.medicare.gov/coverage/home-health-services

Administration for Community Living
Eldercare Locator
https://eldercare.acl.gov/

KFF
10 Things About Long-Term Services and Supports
https://www.kff.org/medicaid/10-things-about-long-term-services-and-supports-ltss/

KFF
The Affordability of Long-Term Care and Support Services
https://www.kff.org/health-costs/the-affordability-of-long-term-care-and-support-services/

New Jersey Medicaid / MLTSS information example
https://www.nj.gov/humanservices/dmahs/clients/mltss/

米文化
この記事の著者
Kyoko Bartley

ニュージャージー在住。
幼少期からアメリカの映画やアニメーション、音楽に親しみ、大学ではアメリカ文化を専攻。留学・研究を経て2011年に渡米し、国際結婚、妊娠・出産、現地就職、住宅購入などを通して、外国人としてアメリカ社会で暮らすリアルを経験してきた。

2018年より、在米日本人向けアメリカ生活情報ブログ「なんだろなアメリカ」 を運営。教科書やガイドブックには載らない、実体験にもとづく生活情報や、文化の違いから生まれる「?」を「!」に変える視点を発信している。

また、プリンストンエリアを拠点に画家としても活動し、原画やグッズの制作・販売を行っている。

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