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クリスマスツリーとリースの歴史と由来について

文化

アメリカ人が本気を見せるクリスマスの季節に欠かせないのは、やっぱりなんといっても思い思いにデコレーションした象徴的なクリスマスツリーです。

でもクリスマスツリーやリースって、なぜ、どんな意味があって飾るんでしょう?知っているようで知らなかったクリスマスツリーの歴史や由来についてたっぷり紹介します。

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クリスマスツリーとリースの歴史と由来について

こんにちはー。キョウコ@NandaroAmericaでーす。

クリスマス、サンクスギビング、独立記念日などはアメリカでは非常に盛大に祝うイベントですが、特に家庭でのクリスマスツリーにかけるエネルギーはすごいものがあります。観光地やギフトショップではクリスマスツリーのオーナメントが季節に関わらず売られていたり、クリスマスが近くなればさらに様々なオーナメントやデコレーションが売られます。

この記事ではクリスマスツリーってそもそもなぜ飾るのか、リースとクリスマスツリーの由来は何かなどをまとめています。




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クリスマスツリーってなんだろな

クリスマスツリーは、クリスマスの伝統的なシンボルのひとつであり、キリスト教の文化圏・国・コミュニティで広く普及しています。

日本でもクリスチャンではなくてもクリスマスツリーは飾る人も多いですし、オーナメントの内容も宗教的な意味を持つものを飾らなくても十分楽しむことができます。現代ではクリスマスツリーは世界的な季節の風物詩と言ってもいいでしょう。

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一般的に、クリスマスツリーは、針葉樹の木(通常はトウヒやモミ)を指します。クリスマスツリーを飾る習慣は、ヨーロッパ中世から始まり、16世紀以降に広まったとされています。

クリスマスツリーの起源には、複数の説があります。キリスト教の聖書にはクリスマスツリーを飾るという表記はないですが、もともとペーガンの文化が由来という説もあります。




ペーガンの文化が発祥の説

ペーガン(キリスト教ではない信仰を持つ人々のことを広く指す)の由来とされる説というのがあります。

クリスマスツリーの起源は古代の異教的な祭りや習慣に遡ることができます。

古代のヨーロッパの異教徒(キリスト教徒ではない人たちのこと)たちは、冬至(12月21日前後)を祝うために様々な儀式を行いました。

古代ヨーロッパの多くの文化や宗教では、冬至の時期に樹木や緑の植物を飾る儀式が行われており、これらの儀式には、ローマ帝国の祭り「サターン祭」や、北欧の祭り「ユール」などが含まれています。

冬至の際に常緑樹(Evergreen)を飾るのは、冬季にも生命や再生を象徴する樹木への敬意を表す意味が込められています。このような樹木を飾る習慣が、クリスマスツリーの起源となったとされています。

別の説によると、クリスマスツリーは、中世のラトビアで始まったとされています。ラトビアでは、古代の信仰から、冬至に樹木を飾り、生命の再生を祝う儀式が行われていたとされています。




中世のドイツのキリスト教にてクリスマスツリーが一般化

その後、クリスマスツリーの風習はキリスト教徒にも伝わり、16世紀にドイツのプロテスタント教会を中心に中世のドイツのキリスト教徒によって広く一般化しました。

ドイツのキリスト教徒は、キリストの降誕を祝う際に室内に木を飾る習慣を持っていました。ドイツの農民たちは、冬至の祭りの際にトウヒの枝を屋内に飾りつけ、冬が去って春が来ることを祈ったとされています。この習慣が広まり、クリスマスツリーが一般的なクリスマスのシンボルとなりました。

17世紀以降は世界に広まり始める

さらに17世紀には北欧、イギリス、アメリカに広まりました。19世紀になると、クリスマスツリーがクリスマスシーズンの伝統的なシンボルとして定着しはじめ、現代に至ります。

したがって、クリスマスツリーの由来は、異教の冬至の習慣とキリスト教のクリスマスの伝統が結びついたものとされています。異教の冬至の祭りや習慣がキリスト教の「クリスマス」に取り入れられ、新しい宗教的な意味合いを持つようになったと言えます。




現代のクリスマスツリーは

現代ではクリスマスツリーは、クリスマスの季節に家庭や公共の場に飾り付けられ、ライトや飾り付けされたオーナメント、そして、天使や星などの飾りが付けられます。これらの飾りは、イエス・キリストの誕生を祝い、家族や友人たちが集まり、共に過ごす楽しい時間を演出するためのものです。

こりゃすごい。進化するクリスマスツリーの飾りたち。

クリスマスのオーナメント煮込められた意味は何?

現代ではクリスマスツリーの飾りには実に様々なオーナメントがありますが、伝統的なものには象徴する意味が込められているものもあります。

  1. 星(スター): クリスマスツリーの一番上に飾られる星は、伝統的に「ベツレヘムの星」として知られています。これはキリストの降誕の場所であるベツレヘムの星を象徴し、キリストの誕生を祝福する意味があります。
  2. ベル: ベルは喜びや祝福を表す象徴です。クリスマスの季節には鐘が鳴らされることがあり、喜びやクリスマスの到来を告げる役割を果たします。
  3. 赤いリボン: 赤いリボンはクリスマスの装飾に頻繁に使用されます。赤色はキリストの愛や生命を象徴し、リボンは祝福や結びつきを表現します。
  4. 鳥: 鳥のオーナメントは自由や平和を象徴することがあります。特に白い鳥や鳩は平和の象徴として頻繁に使用されます。
  5. エンジェル: 天使のオーナメントは守護や祝福を意味します。キリストの降誕を告げる天使の出現を表現し、家族や人々に祝福がもたらされることを象徴します。
  6. ガラスの玉:玉は実りや豊かな収穫を連想させ、クリスマスツリーに飾られた玉は家庭や家族に富や繁栄をもたらすことを願う意味があります。
  7. りんご:りんごは古代の異教信仰において福や祝福を象徴するものとされていました。特に古代ローマの神秘宗教で使われていたりんごは、豊かさや幸福を象徴するものとされています。クリスマスツリーにりんごを飾ることで、家庭や家族に福や祝福が訪れることを願う意味が込められます。また、アダムとイブが禁断の果実(通常はりんごとされる)を食べたことで人類が罪を犯し、堕落したとしているため、りんごは人類の罪や救済のテーマを象徴することもあります。
  8. ハート: ハートのオーナメントは愛や家族の絆を表現します。クリスマスの時期は家族や愛する人々との結びつきを強調する特別な時期であり、ハートはその象徴として使用されます。
  9. つらら:木の葉っぱから滴る水滴が凍って氷柱になる情景を再現したものです。

(番外編)ポップコーン

19世紀から20世紀初頭にかけて、アメリカや一部のヨーロッパの地域でポップコーンがツリーの飾りとして使われることが一般的でした。

ポップコーンは手軽に入手できる食品であり、クリスマスツリーに飾るために糸や糸通しを使って穴を開け、それを通してポップコーンを串刺しにして、長い飾りにしていました。このようなポップコーンの飾りは、クリスマスの飾り付けを家族や子供たちと楽しむため風物詩でもありました。

ポップコーンの飾りは、クリスマスツリーに自然で温かみのある見た目を与え、家族の絆や喜びを象徴するものとされていました。ツリーの下にプレゼントが置かれている間、ポップコーンをつまんで食べる楽しみもあったようです。

現代では、ポップコーンを使ってクリスマスツリーを飾る習慣は一部で続いていますが、一般的ではなくなってきました。ただし、ポップコーンを使ったDIYの飾りやクリスマスクラフトとして楽しむ人々もいます。

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昔の映画を見てるとクリスマスツリーに↑こういうポップコーンのガーランドが飾られてるんだよね。

ディケンズのクリスマス・キャロルをもとにしたミッキーのクリスマスキャロルの中で、ミッキー家がポップコーンだけを飾ってるんだよ。当時親に聞いたら 「多分、ミッキー家はこの物語の中で極貧だから。それでも何か気持ちだけでも飾ろうとしてこうなったのじゃないか」ということだった。今回調べてみて、それだけではない背景はあると思うが、純朴な雰囲気を醸し出すのにもいいですね。クリスマスとはなんぞや、ですよ。豪華なご馳走やプレゼントだけではなく、家族が生きていることをまず感謝する基本的なことを忘れちゃあいけないよ。(夫家族に言ってます)

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クリスマスツリーのオーナメントはコレクターズアイテムにもなっている

大都市やディズニーワールドなどの観光地のお土産屋さんでは一年中クリスマスツリーのオーナメントを売っています。限定品や「2023」などその年がデザインに入っているものも多く、記念としてもいい商品。

ニューヨークやロサンゼルス、ロンドンなどのお土産屋さんでも「一年中クリスマス屋さん」を目撃したことがありますが、何か記念になるようなものをお土産に買おうとする際、クリスマスのオーナメントがいいアイテムですよね。毎年飾る時に旅行のことを思い出せるし、あの年はどこに行った、何をした、どんなイベントがあったなど、子どもの成長や人生を振り返ることができます。

Hallmarkなどは毎年凝ったデザイン・人気のキャラクターなどのオーナメントを販売します。あと、こういう写真が飾れるオーナメントもおすすめです。

この写真はディズニーワールドのクリスマスオーナメント専門店の。

お店全体が大量のオーナメントで埋め尽くされていました。




クリスマスリースについて

さて、ドアなどに飾る「クリスマスリース」はどんな起源や歴史があるのでしょうか。

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リースはクリスマスに限らず、四季折々いろいろな飾りやデザインをあしらったものが売られているし、一年中なんらかのリースをドアに飾っているお家は多いです。

リースは環状の飾りであり、一般的にはベースの部分は枝や葉、花、実、リボンなどが使用され、飾りは様々なものが使われます。




リースの歴史について

古代ギリシャ・ローマ時代: 古代ギリシャやローマの文化において、リースは栄誉や栄光の象徴として使用されていました。勝利の実を使ったリースが戦勝を祝うために作られ、英雄や勇士たちに授与されました。月桂樹、ユーカリプタスなど地中海地方の香りの良い葉っぱが多く使われました。

リースの伝統は、クリスマスツリーと同様に、古代ヨーロッパのペーガンにまで遡ることができます。特に冬至や冬の祭りの期間に、リースは厄除けや守護の意味を持つものとされました。冬の季節にリースを作り、家や村の玄関に飾ることで、邪悪な力から家族や住民を守ると信じられていました。この辺はなんだか日本のお正月のお飾りと発想が似ていますね。

キリスト教が広まるにつれて、リースはキリスト教の宗教的な意味合いを持つようになりました。特にクリスマスの季節には、キリストの降誕を象徴するものとされ、リースにはクリスマスの花や葉、キリストの冠を表現するひいらぎが使用され、家庭や教会のドアや窓に飾られました。

現在のアメリカでは、リースはクリスマスの季節に限らず、一般的なデコレーションとして広く使われています。リースは家や建物の玄関や内部、壁や窓、テーブルなどに飾られ、季節や祝日の雰囲気を演出する役割を果たします。

花やリボン、ベリーやコーン、ドライフラワー、電飾、オーナメントなどを好きに使って、自由にデコレーションします。ホームデコレーションのお店に行くと、実にいろいろなリースが売られているし、また自分で好きに作るための造花やドライフラワーなどの材料、ワークショップなどもあります。




クリスマスリースの起源について

ペーガンの発祥の飾りであったリースは、キリスト教との間でも広まり、現代ではクリスマスリースはアドベント(クリスマスの準備期間)の間、家や教会のドアにリースを飾るようになっています。

現代のクリスマスリースは、様々な素材を使って作られるようになりましたが、古代からの伝統を引き継いでいるとともに、クリスマスの雰囲気を盛り上げる重要な飾りの一つとして愛されています。

リースに使われる植物にも意味があります。例えば、ヒイラギはキリストの冠を作るために使われた植物であるため、不死や再生の象徴であり、キリストの栄光を表しています。また赤いリボンが使われることが多いですが、例えば赤いリボンはイエス・キリストの血を象徴していたりと、深い意味を持つデコレーションでもあります。

今では何気なく、こういうものだから、と飾っているものにもいろいろな歴史と意味が含まれていますね。

クリスマスに見られる他の伝統的な飾りは何?

クリスマスツリー、クリスマスリースの他にも現在でも飾られる伝統的な飾りがありますが、みなさんご存知でしょうか。

例えば、イギリスの伝統には、ドアの上にミストルトウ(ヤドリギ)を飾る習慣があります。ヤドリギの小さな束を家の中で人が通るところに吊るしておいて、そこの下を通った人はキスしなければならないという楽しいルールがあります。聖夜にキスをすると幸運が訪れるとされ、今でも人気があります。Trader Joe’sなどではクリスマスになると売り出します。

フランスには、ガーランドと呼ばれる飾りがあります。これは、クリスマスツリーと同様に、家や教会の中に飾られる長い鎖状の飾りで、クリスマスの祝賀を象徴しています。ガーランドはクリスマスの時だけでなく、お花や葉っぱ、枝などを長い鎖状にした飾りで、お祝い事の時に家具やドアの周り、階段の手すりなどを豪華に飾ります。

また、北欧諸国では、ストルカラン(Stjernegås)と呼ばれる飾りがあります。これは、星の形をしたリースで、家や教会の窓に飾られ、クリスマスの光を象徴しています。




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