米国留学先のルームメイトが掃除をしない 文化的背景を考えてみた

日本では、「掃除」をすることが家や学校で躾け・教育の一環としてあります。

しかしながら、アメリカでは学校では基本的に掃除をすることを強制されません。この記事ではなぜ米国のの学校では掃除を子供達にさせないのかを通し、私の留学時代の米国人ルームメートに見たカルチャーショックについて書きました。



ルームメイトが全く掃除をしなかった文化的なワケについて

こんにちは、なんだろなアメリカにようこそ。キョウコ@NandaroAmericaでーす。

今回は私が留学中、大学の学生寮にてアメリカ人ルームメイト(女性)の日本人から見ての掃除のしなさに面食らったこと、そしてその理由ーなぜ掃除を自らしないのかについて色々思い返してまとめます。

現在アメリカ人の方と一緒にルームシェア、ハウスシェア、またはパートナーと同棲、同居されている方の参考になればと思います!

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米国留学先のルームメイトが掃除をしない 文化的背景を考えてみた

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アメリカでは掃除は基本教わらない

日本ではしつけの一環として、小さい時から親や先生に厳しく言われ、家や学校のお掃除を分担しますよね。賛否両論ありますが、アメリカではその日本の習慣が標準的ではありません。

必ずしも掃除=美徳とはならない

実際驚くことに、私の周りの(特に移民ではない人たち)生活スタイルは、日本人からしたら、かなりの割合で「自分で掃除をしない人」が多いです。

なので、日本で私たち日本人が感じて生きてきたような、

「掃除は美徳である」とか、

「掃除という人の嫌がることを率先してこそ器の大きな人間である」とか、

「汚いことも耐えて普通にこなせてこそ大人」

「掃除ぐらい全部できないで大人と言えるのか」(笑)

みたいな考えがない・薄い印象があります。(大体の人には)

厳しく躾けられている家庭の方はお掃除もこなされると思いますが、アメリカ人の多くはお掃除をすること自体が罰を受けているような気分にさえなるようなので、率先してお掃除してスッキリする!とか、みんなが喜ぶために黙って知られずにやる!みたいなのが多くの人にはないっぽいです。

皆さんの周りではどうでしょう?ツイッターやインスタで教えてくださいね。

日本で結構前に素手でお手洗い掃除をさせる学校とか話題になりましたが、あれはアメリカでは虐待になってしまうとかなんとか。考え方が違うのでしょうがないったらしょうがないですけどね。

でも、素手で手袋せずに学校のトイレをきれいに掃除するって、日本の文化であっても奉仕の精神と嫌悪感、衛生面のせめぎ合いですよね。

アメリカでは、素手でそんなことを子供にされるのは体罰、って絶対言われると思います。だって第一印象が「やりたくないこと」「不衛生」なのは明らかじゃないですか。アメリカで育った子が日本の学校へ行ったら、かなりカルチャーショックがあるでしょうね。うーん。

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「汚したら片付ける」が自己責任に組み込まれていない人もいる

日本で成長し、教育を受けて行くと、掃除をすることによる「家事の分担」の感覚、「汚したら自分で責任を持って片付ける」(そしてなるべく汚さないようにする)、などの「自分で始末する」責任感に通ずるしつけ教育が自然とありますね。しかし、アメリカではなかなかそうではない家庭が多いようです。(もちろん子供にも家事を分担させて教える家庭も多くあります)

大学以降、一人暮らしが長くのだから、自分の居住環境のためにもこの辺はすんなりできるようにならないとただのダメな人間になっちゃうと思うんだよね。

日本人の多くの「標準」はアメリカの大半からしたら「超潔癖」「超完璧主義」のようなレベルであろうと私はアメリカ人との同居を何度か繰り返して感じました。

勉強だけに集中しやすい寮の生活

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米国ではなぜ学校で掃除をしないでいいのか

なぜアメリカの学校では掃除はしないでいいのかというと、一説には、

「学校の掃除は、それを職業としている人がするもの」である意識が濃く根付いていることがあるようなのです。

掃除を職業にしている人たちの存在の大きさ

これは人種問題をはらんでいるトピックなので私は勉強しないと軽々しくいうことはできませんが、アメリカでは公共の場、学校、などの掃除を仕事としている人々が多く存在するために、その人たちの仕事を無くさないよう、学校では子供たちは掃除をする必要がない。

むしろ子供達が学校をピカピカにしてしまうと児童労働の問題とか、お掃除を生業としている人のお仕事が減ってしまう、という問題が起きるようです。

アメリカは大きいですから、アメリカ全土の公立学校でお掃除のお仕事がなくなったら、多くの方の生活の糧がなくなってしまう、ということですね。

日本人からしたら甘やかすな(怒)って思ってしまう

日本人の感覚からすると、掃除をさせずに若いうちから甘やかすのか?しつけはおろそかにしていいのか?親としてどうなのよ?と疑問がありますが、アメリカでは学校含め公共の場ではとりあえず、掃除は掃除を仕事をしている人がする、のが一般的なのです。

私が通った日本の学校では小学校から高校までちゃんと掃除の時間はありましたし、トイレ掃除なんかもめっちゃやらされましたね。旦那にそれを話すと「アメリカでは絶対ない」と言われます。

私は甘やかすなよー、と最初思ってしまいましたが、甘やかすためにやらせているんじゃなくて、お掃除という職業を守るために掃除をさせなくなった結果、(日本人から見たら)子供達はお掃除のスキルが全くない状態になっている、という結末です。

もちろんお家でお手伝いをしたり、家できちんと家事を教わっている子供達もたくさんいます。掃除を通して教育や躾をすると考えがある家庭は、親御さんの指導のもと家の中だけで実践しているのかもしれません。

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学生寮も掃除をする必要はなかった

ということで、私が滞在していた学生寮も定期的にお掃除の人が中に入ってきて、共用スペースはお掃除の方がお掃除してくれました。

寮の部屋には週一回お掃除の方が来る

トイレ、キッチン、シャワールーム、リビングの掃き掃除、掃除機、そして業務用フローリングの掃除機で磨いて、週に1回ほど念入りな手入れをしてくれていました。

ちなみに、自室は日中も鍵がかかっていますので、お掃除の人は入ってこれません。

共用スペースはお掃除の人は入ってくる前提で、私物はなるべく置かないという約束になっています。自室を掃除したい場合は掃除機をしたのフロントで借りてきて、チャチャっと済ませます。

そして、このお仕事についている人で、私の滞在していたオハイオ州で、ほとんど白人の方を見たことがありませんでした。

人種差別的な言い方をするつもりはありませんが、アメリカにやってきた外国人として、職種と就いている人々の層に気づかされることが日々多々あります。私も今や外国人移民ですので、アメリカでの仕事の就きづらさ、生活の土台を築く苦しさがみにしみているので、とても考えさせられます。

寮の暮らしは基本自分での掃除は無しで済んだ

はい、アメリカの方は学校では掃除をしなくてもいい、そういった生活が当たり前になっているようなので、寮に住む際のお約束事項のリストに「自室以外は掃除はしなくていい」というのがありました。

食べ物をこぼしたり、あまりにもひどいミスをしてすぐに処置が必要な場合はもちろん自分でしなくてはなりませんが、私のルームメイトはパンくずをこぼした程度だと自ら片付けません。しかも毎日毎日少量をこぼすので、1週間の間にかなり汚れます。それでも罪悪感がない様子。

私からしたらこれは「むむむむ!?」という感じでした。掃除の人は何日かに一度は来るとわかっていても、何日か放っておいたら虫が。。。と思うのですけどね。甘やかされて育ったのか、なんなのか知りませんけどこれで一人暮らしをするようになったらどうなるのでしょう。

私は今アメリカ人の旦那と暮らしていますが、彼はパンくずが落ちようものなら自分で掃除します。レストランでも子供が床にこぼしたらなるべく自分で綺麗にします。私が日本で院生をやっていた頃は周りは留学生と一人暮らしの学生ばかりだったけど、自分でちゃんときれいにしていました。この差はやっぱりアメリカの文化ということなのかな。


お金がある家は業者に掃除をしてもらうのも多い

さらにアメリカでは、お金があるお家では家のお掃除はお掃除の方に頼んでやってもらうことが多いようです。私の夫の実家もそうですし、お世話になったサンディエゴのホストマザー宅、そしてその家族も掃除機かけ、窓掃除、などは業者にやってもらうのが普通になっていました。

日本よりもハウスキーパーや業者を頼むのはとても身近な印象があります。(この辺は世帯収入のいかんで左右すると思います。)また、いろいろなところで、大学に来れる生活水準の家庭と、掃除のお仕事をされている人の生活水準に、アメリカのシビアな見えない壁を感じます。私のルームメイトはいつも業者にやってもらうご家庭出身だったのかもしれない。

少し考えるとアメリカの社会が見えてくる

学費を払って大学に来れている学生と、大学に行かずに働いている同い年の若者、そして掃除を頼める世帯、掃除のお仕事をする方。

何がいいとか悪いはないですが、やはり社会的弱者は仕事を選べなかったり、嫌な仕事をやらざるを得ない、しかも低賃金。ということになりますね。悲しいけれど。

長く住み始めることになるともっといろいろなところで不平等なども感じることになりますけれども、日本もこれから移民が増える中でどうなるのかななど色々考えを馳せながらアメリカを見つめております。

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日本人の考え方はアメリカでは標準でないことを知っておこう

さて、もし読者の方が今留学でアメリカに来ているならば、あなたはアメリカからしたら外国人であるので、日本での物の見方でアメリカのことを判断するのはあまりよろしくないですよね。

日本人には日本人の文化がありますが、それがアメリカでは通用しないことが多々あるので、たとえルームメイトが掃除をしなかったとしても簡単に怒ったり、注意をしたりするのは待ったほうがいいと思います。

掃除をしないからと言ってハシタナイとかにならない

先に述べた理由のせいか、私のルームメイトも基本的な掃除は一切しませんでした。髪の毛をとかしたら抜け毛を床に捨てる、トイレットペーパーが使い切ったら芯を床に放り捨てる、ゴミ箱から自分の出したゴミがあふれていても袋を持ってくる、とか、そういう配慮がなかったです。

日本人の水準から言ってしまうと、「なんて躾がなってない人なんだろう」という印象なのですが、驚くべきことに、そんな人がアメリカで育った方はとても割合として多いのです。

ここで無駄にイライラしても無意味ですので、そういう人もいるんだね、と自分の規範で判断を下さずにクールな態度でいることが大事です。

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掃除をしないからといって「なんてダラシない人なんだ」と思うのはちょっと待って

このルームメイトのように、一緒に生活する側としては面食らってしまう人が多々いるわけですが、ちょっと一呼吸おきましょう。相手を蔑んで捉えたりするのもちょっと待って。

そして、あなたがストレスを感じたり、彼らの汚した始末をあなたがする必要は全くないです。彼らが何か汚しても、とりあえず様子がわかるまであなたは手を出さず、放っておきましょう。

こう言った整理整頓や掃除に関して無頓着な彼らが果たして悪い人たちなのかというと、そうではないのです。彼らは悪気があってやっているわけではないのは、ちょっと観察してみるとわかると思います。

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ムッカー!となった時でも自分が外国人であることを忘れないようにしたい

先に述べたように、彼ら(アメリカ人)は掃除を率先してするようにしつけられていない場合が多いだけなので、あなたの育った文化からの観点でのジャッジメントをして、人種や文化差別に発展してしまうようなトラブルを起こしてしまわないように注意が必要です。

注意する言い方はとても難しく、相手によっては素直に受け入れられない場合もあるかもしれません。

さらにアメリカで育った人だと、それは言われるべきことではないし、言う方に取っても言わなければない責任はない、と言う考え方があります。アメリカでも家庭それぞれなところがあるので

こういった生活スタイルの人でも、掃除以外の部分では大変好印象が持て、思いやりのあるいい人なのです。一体何を信じて人を見ればいいのかわけがわからなくなってしまいます…。


寮の暮らしの中で何か不都合なことが起きたらRAに注意してもらおう

寮の中で暮らしていて何か不都合、困ったことがあれば、以前にも書いたRAに頼んでルームメイトに間接的に注意をしてもらう方法など、自分で注意はせずに、第三者にしてもらって、ワンクッション置くのがオススメです。

角が立たないし、何しろ自分の「日本人目線」が中和されますから。

アメリカ留学ー米国大学寮生活ールームメイトが困ったちゃんだったら誰に相談すればいいの?ー

以前にもお話ししましたが、留学という経験はある意味見聞を広め、人間としての懐を深くするための修行でもあります。(笑)カルチャーショックは必ず起きますので、なるべくおおらかに構えたいものです。

以下、アメリカに留学されている方向けのお勧めアイテムコレクションです。眺めていると楽しくなるグッズがたくさんよー。

髪の毛をセルフカット!

たい焼き・たこ焼き・大判焼き!

キッチン家電!

大学生寮で役に立つ生活必需品

WFHを快適に!ホームオフィスグッズ

今日の英語
manners=マナー
rules=決まり、ルール
janitor=清掃員
maid=メイドさん
housekeeping=家事
chore=毎日の家事

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まとめ

今回はアメリカの方の多くは掃除を率先してするような教育をされていない場合が多いから、日本の標準の「潔癖な」あなたがイライラするのはやめましょう!というお話をしました。

 

お読みいただきありがとうございました!

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