アメリカの大人気大手スーパーホールフーズ(Whole Foods Market)はオーガニック食品を中心に販売する意識高い系・ナチュラル・高級系スーパーマーケットチェーンです。
この記事では米国に住んだら一度は行ってみたい魅力たっぷりのホールフーズについて、会社、オススメ商品、日本へ一時帰国の際のお土産、アマゾンプライム会員が受けられるサービスなど解説しています。
アメリカ高級スーパー Whole Foods アマゾンプライム会員特典・人気お土産紹介
こんにちはー。キョウコ@NandaroAmericaでーす。
アメリカに住むといろいろな大手スーパーのチェーンがありますが、ウォルマート、ターゲット、コストコ、クロガー系列、トレーダー・ジョーズ、そしてホールフーズは全米に展開する(クロガー系列はクロガー、ラルフズなど名前を変えて全米に展開)代表的なお店です。
日本からアメリカに移住・留学される際も、または旅行で短期で訪れる際も、スーパーマーケットの中はアメリカの生活が垣間見れる面白さと発見がいっぱいです。
この記事では2017年8月にアマゾンに買収されたホールフーズ(Whole Foods Market)の特徴や、買うべき商品、日本への一時帰国に持っていきたい喜ばれるお土産アイテム、アマゾンの買収で変わりつつある現況・プライム会員が使える特典などもお伝えします。
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ホールフーズ Whole Foods Market とはなんだろな
ホールフーズが創業したのは1978年、テキサス州のオースティンにて前駆となるSafer Wayというベジタリアン商品を扱うスーパーが始まりです。創立者は John Mackey と Renee Lawson。
80年代はテキサス州のダラス、オースティン、そしてカリフォルニア州を中心に店舗を伸ばし、西部の地域で成長。
現在ではアメリカ全土に500店舗出店しており、店舗の出し方の戦略も興味深い(後述します)、おなじみの高級スーパーチェーンとなっています。
年間の売り上げは157億ドル(2020年)と言われています。
この10数年でアメリカでは西海岸・東海岸を中心に食品への安全性を意識した人が急速に増え、オーガニック志向が急成長しました。
ホールフーズはそのブームの中、長らく意識の高い食料品店として君臨していますが、アメリカの多くのチェーン店にみられる、「どこの店舗に行ってもだいたい同じ位置に同じものが売られており、どこの店舗に行っても、いつも買うものがどこにあるのかわかりやすいつくり」になっています。
(立地条件・都市によって大きく変わる店舗もあります。例:マンハッタンの公共図書館本館近くの店舗などはビルの中に複数階に分かれて存在します。)
アメリカのホールフーズはどんなお店?高い?安い?
ホールフーズはアメリカの平均的なスーパーマーケットの商品単価と比べると高い方です。
ちなみに、比較的高めの価格設定で高品質・良いサービス・従業員への良い待遇を売りにしているスーパーマーケットの系列としては他にトレーダー・ジョーズ、ウェグマンズなどがあります。ドイツ発祥のALDIもオーガニック製品を多く取り扱い、さらに破格の値段で販売することで近年人気急上昇です。
特にウェグマンズは社員に対してとても良い企業として例年Fortune誌の全米優良企業ランキング100位の中でトップ1−3位の間を推移していることで有名です。
さて、本題のホールフーズはオーガニック製品や質の高い商品を中心に、さらに大変豊富な品揃えで扱い、値段を高めに設定することで他のスーパーマーケットと差別化を図っています。
高級なものを大型店舗で売る、ということで、富裕層の住む地域を狙っての出店をしています。庶民派のスーパーマーケットよりも店舗数が少ないことも「ホールフーズ」のブランド力に一役買っています。
アメリカの不動山や地価、治安、雰囲気を見る際に「ホールフーズが出店したということは、この地域は今後も根が上がる」「ホールフーズの出店計画がある方この地域は期待されている、家を買ってもいい投資になる」「ホールフーズがあるからこのあたりの人の生活は標準よりも上のレベルであり、(カウンティの税金の使われ方が直結する)教育レベルもいいのだろう」、といった、ホールフーズの存在で色々と文化度を測る指針・影響力にもなっています。
ホールフーズはトレジョとはどう違う?
先述した通り、似た系統としてはトレーダー・ジョーズ(トレジョ Trader Joe’s)もありますが、ホールフーズは少し上品でハイセンスなブランドづくり、トレジョと比較すると大変広い売り場、デリやケーキ、パン売り場など「すぐ食べられるもの」も充実しているところなどがトレジョと大きく違います。
ホールフーズは日本に似た感じのスーパーが思い当たらないですが、成城石井とカルディと三越などのデパ地下の生鮮・お惣菜・パン売り場を合体させ、さらにパワーアップさせて、巨大化させて、オーガニック製品のみにした感じ。(笑)
Trader Joe’sはオーガニック製品を売りにしていますが、ホールフーズよりも店舗は小さめ、売っているものも安めの価格設定です。ホールフーズよりリラックスして、ヒッピーで、フレンドリーで人情味がありながらもイケてておしゃれなイメージです。
売られているものも小さい単位なので、商品あたりの単価がかなりお安いものもあり、ありがたい。そこがトレジョの方がとりあえず万人が「ホールフーズよりも高くない」と感じる理由です。
トレジョの特徴的な戦略としては、ちまたにすでに登場している既存の大人気製品をトレジョのとても印象的でセンスのいいオリジナルデザインパッケージに梱包して、トレジョ店舗内では自社製品として販売。こうすることで商品開発費などを節約しながらも、大ヒット商品を次々売り出しています。
一方で、ホールフーズの自社製品はパッケージのデザインはあまり特徴がありません。
アメリカでホールフーズに行ったら買うべき商品とは?
ホールフーズには自社製品ブランドで「365」という銘柄があります。
この商品のほとんどがオーガニック製品なのですが、まずお客さんがホールフーズに行き、「ホールフーズならではの高品質、安全性」を満たしながら、なおかつ「値段も抑えめで買えるものは何?」と迷った時に、一番満足できる商品たちとなっています。
自社製品ブランドが一番安いのはどこのスーパーでも同じなのですが、ホールフーズに行くと他社製品の値段がかなり高い場合が多くあります。(高級品を取り揃えているので)
例えば、蜂蜜だとしたら、蜂蜜コーナーの棚の中にある膨大な種類の高級なオーガニック蜂蜜たちと、オーガニックでない一般的な蜂蜜が並んでおり、質による値段の差は明らかなわけです。多くの顧客は今日の出費を考える際(湯水のごとくお金を使える場合はのぞいて)、「この中間の価格で、安全性や品質で満足できる商品はないの?」と探します。
その際、絶対あるのが365ブランドです。この存在意義は、他の普通の米系スーパーのオーガニック自社ブランドとはまた違った格があります。
というわけで、迷ったり、高いなあ、と思った際は365商品を買っておけばまず間違いなしです。他社のオーガニック商品が安くなるキャンペーンをしていない限り、文字通り365日いつでも安いわけです。
アメリカのホールフーズならではの商品とは?
せっかくホールフーズに行ったら、「ホールフーズならでは」の商品を買いたいですよね。お近くにホールフーズがある方も、そうでなく、遠出をしてわざわざやってきた方も、ホールフーズに来てまで他のスーパーで売られている極一般的な商品を買おう、とそこに価値を見出すケースは少ないかと。
ホールフーズは何と言ってもオーガニック製品ですが、一般的なスーパーではなかなか取り扱いのないオーガニックの美容関係(化粧水、クリームなど)やオーガニック・またはローカルの野菜、果物、ジュース、乳製品、お肉、お魚、シーフードも大変質が良いと有名です。また、卵も種類があり、高価だけれど生食可能な卵もあります。アメリカで卵かけご飯ができるかも?!
また、デリコーナーが充実しています。割高感はありますが、きちんと作られたお惣菜の量り売りは何度でも足を運びたくなる充実度です。また、パックに入ったお弁当系も充実。お寿司やサラダ、アジアン系のお惣菜はランチや忙しい時の夕飯にぴったり。店舗によっては自分で撮って詰める形式のデリコーナー、スープコーナー、ベーカリーもあります。
ティラミスと餅アイスシリーズが美味しいと在米日本人の間で人気です。
ホールフーズで一時帰国の際日本人に喜ばれるお土産を買おう!
遺伝子組み換え食品不使用のNon-GMOのマークの入った板チョコや、日本では少量でもかなりのお値段する調味料・スパイスなんかがバラマキお土産として価値ある買い物。
この路線をお土産にしておけば、お料理好き・そして普段からコスパを考えている聡明な奥様方には絶対ウケます。さらに、アメリカから日本に行く際にもかさばらない!
お土産で日本に持って行く際避けるべきもの
クッキーやチップスはかさばるし、はっきり言って日本のお菓子の方が美味しい傾向があるのでオススメしません。アメリカのお菓子も、米国の味覚と雰囲気は楽しめるけれど、日本のお菓子を普段食べられる環境の人たちの印象に残るかなあというと、ちょっと疑問ね。
ちなみに、日本に持って行けないものは、牛、豚、鳥などの肉、骨、エキスを含む食品。ビーフジャーキーや缶スープなど、お肉が入っているもの、また、厳密にチップス、インスタント食品などの調味料の中にコンソメやこれらの家畜由来の成分が入っている場合は没収されても文句が言えませんので避けましょう。
ということで、お土産を買う際は成分表示を注意して確認してから買いましょう。
エコバッグ
トレジョと同じく、日本でも「名前は知っている」というファンが多いホールフーズですが、エコバッグが色々売られています。また、シーズンや地域での限定デザインなどは日本で高値で転売されているケースも多々あります。
エコバッグもかさばらないので、お土産にとってもオススメです。
オーガニック石けん
ホールフーズの売り場は時々迷路のようなことがあるのですが、オーガニック石けんやギフト売り場がある場合があります。そこの石鹸がまたいい!オーガニックの上に、さらにフェアトレード商品もある!
少しお高めだけれど、香りも泡立ちもいい、大事に大事に使うタイプの手作りアーティさん石鹸。
お好きな香り・ハーブ・色を選んで買っちゃえ買っちゃえー。香りがとてもよく長持ちするので、使わず飾っておくという声も時々聞きます。
Burt’s Beeなど自然派メーカーのリップ・プチプラコスメ
アメリカにもスーパーやドラッグストアでよく売られているお手頃なコスメはたくさんありますが、Burt’s Beeなどは自然派系のブランドとしてはとても有名。
ナチュラル系が売りのリップ、クリーム、洗顔料口紅などがよく売られています。
アメリカのオーガニックマークのついたお菓子・スパイス
アメリカで販売されているオーガニック製品には政府のUSDA Organic の緑のマークがついています。これがついているお菓子・スパイスは意識高い系の人は喜んじゃうぞー。
オーガニックマークがついてものを探すにはホールフーズは一番適したお店でしょう。
スパイスもアメリカは豊富に売られており、日本よりも一本の小瓶が大きく、割安となります。ホールフーズでは色々なスパイスが手に入るので、お気に入りのものを探してみては?
パスタやサラダに使いたいトリュフ味のシーズニング、ステーキ・スペアリブなど肉料理用のミックスシーズニング、ローストチキンなどを作る際に最適なスパイス・塩の配合の商品なども大人気です。
レモンカード
レモンカードとはジャムのようなクリームのような、トロトロと甘くて甘酸っぱい、イギリス発祥のバターのようなものです。ホールフーズでは小さな小瓶に入って、ジャム売り場で見かけることができます。
食べ方は、少量をパンやスコーン、ビスケットなどにつけていただきます。イギリスではティータームなどに大活躍、とてもポピュラーな食品だそうですよ。アメリカではトレジョやホールフーズで売っているレモンカードが在米日本人の間で度々話題に上がります。
アマゾンプライム会員の特典がホールフーズで使える!
2017年にアマゾンがホールフーズの買収を開始し、その後数年かけてアメリカ全土のホールフーズがアマゾンプライム会員向けのサービスが受けられるように整備されて来ました。
地域で差がありますが、ニュージャージー州の場合、アマゾンプライム会員のお家にホールフーズが無料でデリバリーをおこなってくれるようになったのは2019年の年末ごろからでした。
現在はパンデミックの影響もあり、さらにグロサリーショッピングのデリバリーは使いやすさと速さがさらに強化されています。街をゆくアマゾンプライムの大型配送車も、
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アメリカのアマゾンのアカウントの作り方はこちらで丁寧に解説していますのでご参考に!アメリカのアマゾンのアカウントの作り方 英語でも簡単にできる解説!
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アマゾンプライム経由でホールフーズのデリバリーやピックアップを注文する
まずはアマゾンプライム会員になる必要があります。プライムが30日間無料でお試しができるリンクはこちらです。どうぞお使いください。30日以内にキャンセルしてしまえば、翌月からのアマゾンプライムの利用は停止され、利用料は発生しません。
アマゾンのアプリやホームページ上からホールフーズの項目を選び、商品を買い物カゴに入れ、清算すると、配達の時間やチップの設定などができ、その後お家に届きます。
デリバリーの他にも、ピックアップで受け取るか、店頭で実際に自分で買い物するのかなど選べます。
デリバリーも便利ですが、通常通りに店頭でショッピングするのが一番割引の恩恵を受けられます。スマホにアプリを入れて買い物に行く必要があります。プライム会員のみ安くなる商品がかなりの種類用意されていて、特に果物野菜は割引率が大きいです。
アマゾンのホールフーズ買収でどう変わったか体感
長らくホールフーズを愛用していた方からは、アマゾンが買収後、需要と供給のバランスが悪くなり、かつてのホールフーズの商品の質と比べたら、生鮮・鮮魚・精肉はかなり下がったという意見も聞きます。
こういうご意見は、実際アメリカに長く住まないと言えないことなのでとても貴重ですね。特に、お魚は、アマゾンのおかげで需要が急激に増えても魚は急には増えませんから、以前よりも高く、さらに質も下がったようです。
お肉などもオンラインで注文すると仕入れの量に限界があり、朝注文して夕方届くように設定すると、結局品切れで手に入らないものなどが多数ある体感です。
ホールフーズがアマゾンに買収された際、アマゾンはすでにロジスティクスとオンラインショッピングは得意分野であったため、グロサリーデリバリーの大手インスタカートなどに委託する必要がなかったわけです。
さらにプライム会員の生活レベルとホールフーズを利用したいけれど近くにはお店がない、という世帯のギャップを上手に埋めて独占したアマゾンは、あっぱれという感じがします。
そのほか、アマゾンのテクノロジーがホールフーズのレジの無人化導入計画に繋がったり、店内でもアマゾンエコーなどデバイス関連を売るようになったりと、色々とホールフーズが様変わりして来ています。
まとめ
高品質でオーガニック中心の品揃えを売りにする高級スーパーマーケットチェーン、ホールフーズについて実際米国生活中に体感したことも交えてご紹介しました。