アメリカのウォルマートはとにかく広い!世界一のスーパーマーケット

アメリカの巨大スーパーチェーン、ウォルマートは世界でいちばんの売り上げ額を誇る企業と言われています。広大な店舗の中に膨大な種類の商品を取り揃え、なおかつ安めの金額で販売することで消費者に人気があります。

この記事ではウォルマートの特徴と、アメリカの実店舗に行ってみなければ気づかない体感などもふんだんに紹介します。

アメリカのウォルマートはとにかく広い!世界一のスーパーマーケット

こんにちはー。キョウコ@NandaroAmericaでーす。

ウォルマートといえば、日本では2005年に西友を傘下に入れ、当時新しいブームが来ていたカリスマ主婦マーサ・スチュワートのプロデュースインテリア商品を大々的に紹介したり、西友の店舗の中もウォルマートと同じになったり、楽天とも提携を始めたりなど、意外と身近に感じることができた米国企業ではないでしょうか。

アメリカでは人口の多い地域にはウォルマートがショッピングセンターの中心を担っていたり、その地域で「ウォルマートでしか扱っていない」ものもあったりと、とても商売上手な会社。

どんなお店なのか、実際に行った体験談なども交えてたっぷりご紹介します。




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アメリカのスーパーマーケット ウォルマートとはなんだろな

ウォルマートが創業したのは1945年、アーカンソー州のニューポートという街。創立者はサム・ウォルトン。現在のウォルマートは、ウォルトン一族による同族企業。

世界24カ国に合計で10500店舗、アメリカでは5000店出店している。

年間の売り上げは5600億ドルと言われています。フォーブスに拠ればサム・ウォルトンの後継者・親族たちの総資産額は8兆円で、アメリカ、そして世界を代表する企業として君臨している。

公式サイト https://www.walmart.com/

ウォルマート数字で比較 モンスター会社

他社と比較すると(アメリカ国内の出店数)

  • ターゲット 1914店舗
  • コストコ 564店舗
  • ホールフーズ・マーケット 500店舗
  • トレーダー・ジョーズ 530店舗
  • クロガー系列 3242店舗 (ウォルマートに次ぐアメリカ最大のスーパーマーケットチェーン)
  • アルバートソンズ系列 2323店舗 (セーフウェイ、ボンズなど)
  • アホールド・デルヘイズ系列 1963店舗(ストップアンドショップなど)
  • パブリックス系列 1236店舗
  • マイヤーズ 240店舗
  • ALDI 2023年までに2500店舗の目標(ドイツ系)

ということでアメリカ国内で5000店舗という数字を持つスーパーマーケットは尋常でない(笑)ことが伺えます。単純計算して1州に100ヶ所あるわけね。




ウォルマートの種類について

ウォルマートは全米一の大型スーパーマーケット(ハイパーマーケット)チェーンであり、ディスカウントストア。

アメリカでのウォルマートの形態は

  • ウォルマート・スーパーセンター
  • ウォルマート・ディスカウントストア
  • ウォルマート・ネイバーフッド・マーケット(旧 Walmart Express)
  • 企業や大学内のコンビニ的売店としての出店
  • コストコのようなクラブストア系のサムズ・クラブ

など。

適材適所が上手な会社ね。

ウォルマートはこんなお店ー大きな店舗とショッピングセンターでの位置付け

ウォルマートの店舗は大変大きく、売り場面積は平均3千平方メートルと言われている。

大抵1階建ての建物で、高速道路や隣接する幹線道路などからも「ここにウォルマートがある」とよく見えるよう、看板、ロゴが目立つように表示されている。

店舗を囲むように広がる広大な駐車場、そしてまた周りに連なるショッピングセンターがあるケースが多い。大都市のど真ん中ではなく、郊外の住宅地の近隣や住宅地の中に出店していることが多い。

広大なショッピングセンター用のロットの大部分を、ウォルマートとそのお客さん向け駐車場が占め、ショッピングセンターの小さな店舗は個人商店や小規模なチェーン店が立ち並び、利便性が高く・消費者の滞在時間が長いウォルマートの存在が買い物客をそのロットへ引き寄せる1番のメインイベントになっていることが多い。

通常の値段が他店よりも安いので、まずウォルマートに行って買おう、ここならだいたいなんでも揃う、と思われる消費者はとても多いはずである。消費行動としても安くて品揃えが多い店に先に行くのは自然。

また、ロットに共に出店している企業にもパターンがある。Home Depot や Hobby Lobby、マクドナルド、Chick-Fil-A などである。




ウォルマートはこんなお店ー店内の様子

店舗の作りは、コストコやターゲットのように、どこの店舗に行ってもだいたい売り場が似た配置になっているので、買い物はしやすい。テンプレートが大体決まっている。

全部くまなく見ようとするとかなり歩くので、疲れてしまう人にとっては大変。

園芸用品やパティオ家具は屋外にも置いてあることがある。歩いても歩いてもまだウォルマートである。さらに置いてある商品が色々見逃せない価格で、感嘆とともに、ほうほう、と見入ってしまって時間がかかるかかる。

よくこんな土地があるもんだな、こんなに消費されるのか?とアメリカに来てすぐの頃は大型店舗にはひたすら驚いた。端っこの園芸コーナーから反対側の肉売り場まで、まっすぐ歩いてもかなりある。




スーパーマーケットでのアメリカならではの光景

大変広い店舗内に、膨大な品数のアイテムを販売しているので、店員の管理がなかなか行き届いていない印象を受けることが多い。

コストコと比較すると、扱う商品の種類が桁違いで多いため、売り場が雑然となっていることも多く見受けられる。もともとアメリカのスーパーはお客さんによって開封されていたり、冷蔵・冷凍食品が常温に放置されていたりなど、カオスなことがかなり多いのだけど。

お客さんは日中はかなり多いと感じられる。駐車場に停めてある車の数は、典型的なスーパーの駐車場の車の数よりはるかに多い。

やはり、店舗が大きい・扱う商品が幅広いと、集客は絶大だと気づく。




ウォルマートで扱っているもの

扱っている商品はほぼ「なんでも」と言って良いレベルである。本当に品揃えがすごい。他店にないものは、ウォルマートならおそらく見つかる可能性が高い。しかも定価よりも安く買える。

食品、衣類、靴、バッグ、文房具、日用雑貨、玩具、クリスマス、ハロウィンなど季節のアイテム、アウトドア、小型の家具、大型電化製品、園芸、ペット、薬局、メガネ、補聴器、小さなクリニックがある場合もある。

そして「銃」。州・地域によってはウォルマートで銃を購入することも可能である。銃の取り扱いには近年店内での乱射事件が数件続いたため、事故防止のために販売ルールを厳しく改訂した。これはNRAが反発しようと、いいことである。

フードコートが併設されている場合もあるし、ノータリー、釣りをする際に必要なフィッシングライセンスも販売している場合も多い。小銭が溜まった時に商品券や現金に変換できるサービスの「コインスター」も設置されているケースが多い。




ホームページ&アプリのオンラインショッピングが優秀

アメリカの老舗のデパートなどはこの20年の実店舗とオンラインショッピングのバランスや移行に苦労している会社が多い。

例えば世界で初めて「通信販売」を始めたとして有名なシアーズは、1990年代から成長が鈍化し、2010年代には実店舗を激減させて、経営危機に陥り、回復できなかった。その後2018年には破産した。現在でもオンラインや限られた実店舗は運営しているが、80年代ごろまでの印象とは雲泥の差がある。

シアーズの場合、店舗はアメリカの典型的な街には数店舗あり、知らない人はいないデパートであったが、オンラインショップのシステムは非常に劣悪だった。ホームページを除いて安いものを見つけてカゴに入れても、配送費対応の商品だったり、別の地域での商品だったりと肝心の「精算」にたどり着けないような出来だった。




私はシアーズの実店舗の衣料品の季節末のセールが20年前ごろから大好きで、$100出せばもともと1点$50以上の洋服が20−30点も買える凄まじいセールの時によく行った。90年代に短期留学した際や、オハイオで結婚した際も度々お世話になった。もうこういう店舗がなかなかないのは悲しい。

アプリやホームページでインターネットで買い物をする人が増えている最中、使いやすく魅力のあるシステムを構築できなかったシアーズは結局勝ち残れなかった。他にもオンラインショッピングの開発をおろそかにした大手デパートは現在かなり厳しい思いをしている。

(本題に戻って)しかしながらウォルマートのホームページはとてもわかりやすく、アプリも買い物がしやすい。人気の買い物代行・デリバリーサービスの大手「インスタカート」があるが、ウォルマートのピックアップ・デリバリーサービスはインスタカートがパンデミックの影響で急に成熟したよりも前にすでに整っていた。そして、さらに買い物客の安全面と使い勝手の面でも改良された。

ということで、ウォルマートは、先を見越した投資がとても上手な会社である。




ウォルマートで安いものは何?日本の食材も売っている?

薬局で処方薬を買う場合はGood Rxのアプリかサイトで地域で一番安い価格で売ってくれる薬局を検索できるが、大抵、ウォルマートが一番安い。

これは医師も高めの薬を出す際は「ウォルマート」と言う。あらかじめ、言う。Good RXについてはこちらの記事をご参考に。↓

Good Rx は処方箋薬のクーポンアプリ お薬が出たら値段の比較をしよう

在米民の中では、ヘアケア、ボディケア商品の品揃えと値段は最高。そして肉売り場には牛タンやモツも売られていることもあると評判が高い。牛の珍しい部位はヒスパニック系の食材として売られている。在米日本人はそのストリームも享受させてもらえる感じでありがたい。

アジアン商品も多く、インターナショナルの食品コーナーには日本のお菓子、ポッキー、ハイチュウ、ラムネ、キャンディ、日清のカップヌードル醤油、シーフード、カレーや出前一丁、サッポロ一番などのインスタントラーメン、ラ王、レンジでチンするご飯、味噌汁の元も扱っている地域もある。

中国・韓国・タイ・ベトナムなどの食材も売られている。特に調味料は豊富で驚く。

こういう感じで、ダイバーシティに配慮した仕入れもしてくれている。




系列クラブストア サムズ・クラブ

サムズ・クラブは有料の会員費を払った会員だけが入店・買い物できる、コストコやBJ’sのようなクラブストアである。サムズ、というのは創業者のサム・ウォルトンの名前である。

私自身は会員になっていないが、見学をさせてもらったことがある。コストコと比べると店舗は小さいのだが、売られているもの(食料品中心)はコストコのようなラインナップで、もう少し限定した感じだった。特にパン類とアイスクリーム類が充実していたのが印象的。

私はコストコが近くにあり、すでに会員だったため、コストコと比較をした上でサムズの会員にはならなかったが、近くにサムズしかない場合は、会員になってしげく利用すれば必ずコスパの点ではいい買い物ができるはずだと思う。




ウォルマートが急成長した時期とアメリカのライフスタイルの変化について

1945年に誕生したウォルマートが米国内で急速に成長したのは1960年代から70年代で、そこがピークであった。ちょうどその頃はアメリカでもライフスタイルがより現在に近くなってきた高度成長と重なる。

その頃人々の暮らしは郊外型にも移り変わっている側面があり、それまで個人商店などでお肉や野菜や衣料をバラバラと買っていたスタイルから、大型店舗にて週に1回の大量購入をするスタイルに変化した時期である。

この背景には女性のフルタイムの就労が増えたことや、マイホーム購入のブームなどもある。米国の個人がより大きな経済力をつけたこと、日常生活の時間の使い方や大型家電の発達や普及なども大きく関与した。そして、ウォルマートは当時の消費者に喜ばれる形で商品を提供し、店舗数を増やした。




しかしながら90年代からはウォルマートのの出店は減速・減少し始める。他の老舗の大型店舗なども同時期にそうであったが、ウォルマートの場合は地域に与える影響力がとても大きく、周辺の個人商店への悪影響や、地元に還元されないキャッシュフロー、治安の悪化など、ネガティブな評判が定着したこともあり、現在では新規出店は歓迎されない傾向にある。また、地主がウォルマートには出店させないスタンスを取ることもしばしばあるようである。

しかしながら、評判はどうであれ、ウォルマートがその地域にあれば地元住民は「とりあえずウォルマートなら安く買うことができる」選択肢が与えられる。そうなると、お金を節約したいと考える人はウォルマートに行くのである。高級路線のホールフーズやウェグマンズとは真逆の顧客獲得だが、これだけ成功しているという結果は、アメリカの消費者文化・意識の縮図そのものである。




まとめ

アメリカを代表する大企業、ウォルマートの会社、店舗、特徴、そして米国でのウォルマートの抱える問題点も少しお伝えしました。

誰もが絶対いくであろう超大型スーパー。アメリカに旅行や移住した際は是非に足を運んで、アメリカの生活を体験してください!

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