こんにちはー。なんだろなアメリカのキョウコ@NandaroAmericaです。
アメリカで生活を始めたばかりの方、留学生、観光で大都市を訪れる方にとって、意外と緊張するのがバスの乗り方です。
地下鉄や電車は駅の改札があるので、なんとなく雰囲気でわかることもあります。でも、バスは目の前に来て、ドアが開いて、運転手さんがいて、後ろに人が並んでいて、支払い方法をその場で判断しなければならないので、慣れるまではかなり焦ります。
しかもアメリカのバスは、日本のバスと違う点がたくさんあります。
現金で乗れる場合もあるけれど、お釣りが出ない。
都市によって支払い方法が全然違う。
スマホとアプリが必要な地域がある。
ニューヨークのOMNYのように、スマホやタッチ決済カードで乗る方式が主流になってきている。
バス停に時刻表がない、またはあっても遅れることがある。
乗り換えのルールが地域ごとに違う。
この記事では、アメリカのバスの基本的な乗り方、現金払いの注意点、キャッシュレス決済、OMNYのようなタップ式支払い、デビットカード・クレジットカード・スマホ決済の使い方、観光客・留学生・移住者が気をつけたいことをまとめます。
アメリカの交通機関は、都市や州によって仕組みが大きく違います。この記事は概論です。実際に乗る時は、必ず利用する地域の交通機関公式サイトやアプリで最新情報を確認してください。
なんだろな☆アメリカがおすすめするアメリカ便利グッズカタログ@アマゾン マガジン風にお楽しみいただけます
アメリカのバスは地域ごとにルールが違う
まず大前提として、アメリカのバスは全国共通ではありません。
ニューヨーク、ニュージャージー、フィラデルフィア、ワシントンD.C.、ボストン、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトルなど、それぞれの都市圏で交通機関の運営会社や支払い方法が違います。
同じ「バス」でも、ある地域ではスマホのタップ決済で乗れ、別の地域では交通系ICカードが必要、さらに別の地域では現金は使えるけれどお釣りが出ない、ということがあります。
特に、留学生や移住直後の方は、引っ越した地域の交通機関名をまず確認しましょう。
New York CityならMTA。
New JerseyならNJ TRANSIT。
Philadelphia周辺ならSEPTA。
Washington D.C.周辺ならWMATA Metrobus。
BostonならMBTA。
ChicagoならCTA。
Los AngelesならMetro。
San Francisco Bay AreaならMuni、BART、AC Transitなど。
住む地域が決まったら、まずその交通機関の公式アプリや公式サイトを確認するのが一番です。
こちらもどうぞ
【ニューヨーク観光】地下鉄・バスの乗り方とクレカ・スマホ決済OMNYの設定の方法
【アメリカ生活】スクールバスは追い越すな!米国通学バス関連交通ルール&歴史紹介
アメリカで自動車運転免許を取得する方法【日本人向け完全ガイド】
日本で国際運転免許を取得する方法(国外運転免許証) 海外旅行・出張でレンタカーを借りる人向け完全ガイド
アメリカで車の保険に加入する手順 州・年齢・車・免許ステータスで保険料はどう変わる?
アメリカで自動車を購入・リースする方法 初心者でも分かる流れと注意点を徹底解説
英語リスニング力を伸ばす無料ニュース・ポッドキャスト・プレゼンサイト|在米日本人向け英語学習ガイド
在米日本人向け 日本語で学べる無料オンライン講座リンク集|学び直し・資格・英語学習に使えるサイトまとめ
バスに乗る前に確認すること
アメリカでバスに乗る前に確認したいことは、主に四つです。
どのバス停から乗るのか。
どの番号・路線のバスに乗るのか。
どちら方向に行くバスなのか。
支払い方法は何か。
特に大事なのが、方向です。
アメリカのバス停は、日本のように親切に路線図が大きく掲示されていないことがあります。バス停の看板に番号だけが書いてある場合もあります。
Google Maps、Apple Maps、Transit App、各交通機関の公式アプリを使って、自分の行き先に合うバス停、路線番号、進行方向、降りる停留所を確認してから乗りましょう。
現金で乗れるバスもあるが、お釣りは出ないことが多い
アメリカのバスで最初に驚くのが、現金で払う場合、お釣りが出ないことです。
日本のバスでは、両替機があったり、整理券や精算機があったりする地域がありますが、アメリカのバスでは「Exact fare required」、つまり正確な運賃を用意してください、という方式が多くあります。
NJ TRANSITは、多くのバス路線で硬貨または1ドル札の正確な運賃が必要で、運転手はお金を持っておらず、お釣りを出せないと案内しています。
また、ワシントンD.C.周辺のWMATA Metrobusも、バスではSmarTripやコンタクトレス決済で乗れる一方、現金の場合はexact change、つまりぴったりの現金が必要と案内しています。
フィラデルフィア周辺のSEPTAも、現金は使えますが、transit tripsではexact fareが必要と案内しています。
つまり、アメリカのバスで現金を使う場合は、基本的に「お釣りは出ない」と考えておくのが安全です。
お釣りが出ないとはどういうことか
たとえば、バスの運賃が2.90ドルだったとします。
手元に3ドルしかない場合、3ドルを入れても10セントは戻ってこないことがあります。
5ドル札しかない場合、5ドルを入れても差額は戻ってこないことがあります。
運転手さんに「お釣りください」と言っても、そもそも運転手さんは現金を持っていないことがあります。安全上の理由もあり、バスの運転手は両替や釣り銭対応をしない仕組みになっていることが多いです。
ですので、現金で乗る予定がある方は、小銭や1ドル札を準備しておきましょう。観光客の場合、空港から市内へ向かう前に少額紙幣や小銭を用意しておくと安心です。ただし、現在は多くの都市でキャッシュレス化が進んでいるので、現金よりも交通カード、アプリ、タップ決済の方が楽な場合が増えています。
OMNYのようなタップ決済が主流になりつつある
近年、アメリカの大都市では、バスや電車の支払いがどんどんキャッシュレスになっています。
代表的なのがニューヨークのOMNYです。
OMNYは、ニューヨークMTAの非接触型決済システムで、スマホのApple PayやGoogle Wallet、タッチ決済対応のクレジットカード・デビットカード、OMNYカードなどをタップして乗ることができます。
MTAは、地下鉄、ローカルバス、Limited、Select Bus Serviceなどの基本運賃を案内しており、OMNYの運賃上限制度では、同じカードやスマホを使い続けることで7日間の運賃上限が適用される仕組みもあります。
このような「Tap and Go」方式は、ニューヨークだけでなく、他の都市でも広がっています。
ワシントンD.C.周辺のWMATAでは、Metrobusに乗る時にSmarTripまたはcontactless paymentをタップして支払えると案内しています。
SEPTAも、Bus and Metroでは2023年からコンタクトレス決済が利用でき、2025年4月からRegional Railでもコンタクトレス決済が使えるようになったと案内しています。
つまり、アメリカの都市部では「現金を用意してバスに乗る」よりも、「スマホやカードをタップして乗る」方が主流になりつつあります。
タップ決済で乗る時の注意
タップ決済は便利ですが、注意点もあります。
まず、同じカード・同じスマホ・同じデバイスを使い続けることが大事です。たとえば、行きはiPhoneのApple Pay、帰りは物理カード、翌日はApple Watch、というように支払い手段をバラバラにすると、乗り換え割引や運賃上限制度が正しく適用されない場合があります。
OMNYのようなシステムでは、同じカードまたは同じデバイスで支払うことが重要です。MTAのOMNY fare capも、同じデバイスまたはカードを7日間使い続けることで上限が適用される仕組みです。
また、スマホの充電が切れると乗れないことがあります。観光中や通学中は、スマホだけに頼りすぎず、予備のカードやモバイルバッテリーがあると安心です。
さらに、日本発行のクレジットカードやデビットカードが必ず反応するとは限りません。タッチ決済対応マークがあるか、海外利用がオンになっているか、事前に確認しておきましょう。
現金よりアプリ・交通カードの方が便利な理由
アメリカのバスでは、現金で乗れる場合でも、アプリや交通カードの方が便利なことが多いです。
理由は、まずお釣りの心配がないことです。
次に、乗り換え割引が適用されやすいことがあります。現金払いだと乗り換えが不利になる地域もあります。SEPTAでは、SEPTA Keyやコンタクトレス決済などを使うと条件に応じた乗り換えが利用できる一方、現金やQuick Tripは1回乗車のみで乗り換えがないと案内されています。
また、アプリならチケットを事前購入できる地域もあります。バス停で現金を探したり、運転手さんの前で慌てたりしなくて済みます。
さらに、定期券、回数券、1日券、月間パスなどが使える場合もあります。
留学生や移住者で通学・通勤にバスを使う方は、毎回現金で払うより、交通カードやアプリを早めに設定した方が楽です。
バスの乗り方の基本
アメリカのバスの乗り方は、地域差はありますが、基本的な流れは似ています。
まず、アプリや地図でバス停を確認します。
バス停に着いたら、バスの番号と行き先表示を確認します。アメリカのバスは、正面上部に路線番号と行き先が表示されます。
自分の乗るバスが来たら、前のドアから乗ります。
乗る時に運賃を払います。現金なら運賃箱へ入れます。交通カードやスマホなら端末にタップします。アプリチケットの場合は、画面を見せる方式や、端末に読み取らせる方式などがあります。
乗ったら、空いている席に座るか、立って手すりにつかまります。
降りたい停留所が近づいたら、窓際にある紐を引く、または Stop Request ボタンを押します。
バス前方に Stop Requested と表示されることが多いです。
降りる時は、前のドアまたは後ろのドアから降ります。地域によっては後ろから降りる人が多いです。
降りる時は自分で合図する
日本のバスでも降車ボタンがありますが、アメリカのバスでは「自分が降りたい」とはっきり合図しないと、バスが停留所を通過することがあります。
誰も待っておらず、誰も降車合図を出していなければ、バスは止まらないことがあります。
降りる停留所が近づいたら、早めに合図しましょう。合図の方法も、ボタンだったり、紐を引っ張るのだったりします。私が初めてサンディエゴの市営バスに乗った時、紐を引っ張るとは分からず、斬新でした。
Google MapsやTransit Appを見ながら乗っている場合、目的地の一つ前の停留所を過ぎたあたりで合図すると安心です。
初めての場所では、運転手さんに、
Could you please let me know when we get to Main Street?
Main Streetに着いたら教えていただけますか。
と聞いてもよいです。ただし、運転手さんが必ず覚えてくれるとは限らないので、自分でも地図を見ておきましょう。
バス停で手を上げる必要がある場合もある
地域によっては、バス停に立っているだけで止まってくれることもありますが、複数路線が走る場所や交通量が多い場所では、乗りたい意思を示した方が安全です。
自分の乗りたい番号のバスが近づいてきたら、軽く手を上げる、運転手さんの方を見る、バス停の近くに立つなどして、乗る意思を示しましょう。私はニューヨークに遊びに行くときは、バスに向かって手を上げるようにしています。じゃないと本当に止まらない時があるんです。
逆に、別の番号のバスが来た時は、乗らない雰囲気を出すと通過してくれることがあります。
アメリカのバス停は、日本ほど整然としていないこともあります。自分が乗りたいバスを自分で確認する意識が大事です。
バスが遅れるのはよくある
アメリカのバスは、時間通りに来るとは限りません。
道路渋滞、工事、天候、事故、運転手不足、イベント、治安上の問題などで遅れることがあります。時刻表に10分ごとと書いてあっても、実際には2台続けて来たり、しばらく来なかったりすることもあります。
観光や空港移動、学校初日、面接、病院予約など、絶対に遅れたくない予定がある時は、バスだけに頼りすぎず、早めに出ることをおすすめします。特に、アメリカの郊外ではバスの本数が少ない場合があります。1本逃すと30分、1時間待つ地域もあります。
都市部のバスと郊外のバスは、まったく別物と考えた方がいいです。
治安と時間帯にも注意
アメリカでバスに乗る時は、時間帯と場所にも注意が必要です。
昼間の中心地や学生街では問題なく乗れる路線でも、夜遅く、人通りの少ない場所、治安に不安がある地域では注意が必要です。
バス停でスマホを見続けない。
財布を出しっぱなしにしない。
イヤホンで周囲の音を完全に遮らない。
夜は明るいバス停を選ぶ。
到着後の徒歩ルートも確認する。
不安な時はUberやLyftも検討する。
留学生や観光客は、土地勘がないため、バス停から目的地までの徒歩区間で迷うことがあります。
「バスに乗れるか」だけでなく、「降りた後、安全に歩けるか」も考えましょう。
観光客が気をつけたいこと
観光でアメリカのバスに乗る場合は、事前に支払い方法を確認しておきましょう。
ニューヨークならOMNYでタップ決済が便利です。
ワシントンD.C.ならSmarTripやコンタクトレス決済が便利です。
フィラデルフィアならSEPTA Keyやコンタクトレス決済が使えます。
地域によっては、現金の正確な運賃が必要です。
観光客の場合、スマホの充電、日本のカードの海外利用、通信環境が問題になります。
ホテルを出る前に、目的地までのルートをスクリーンショットしておくと安心です。地下鉄やバスの中で電波が弱くなることもあります。また、観光地の近くでは、同じような名前のバス停が複数あることがあります。乗る方向を間違えないようにしましょう。
留学生が気をつけたいこと
留学生の場合、最初の数週間でバスに慣れておくと生活がかなり楽になります。
学校、寮、スーパー、病院、銀行、郵便局、アジア系スーパー、空港までのルートを確認しておきましょう。
学生証で割引がある地域もあります。大学が交通機関と提携していて、学生パスが使える場合もあります。大学のInternational Student OfficeやTransportation Officeに聞いてみてください。
また、夜の授業や図書館帰りにバスを使う場合は、安全な時間帯、最寄りバス停、キャンパスシャトル、大学の夜間送迎サービスも確認しておくと安心です。
移住者が気をつけたいこと
移住直後の方は、車がまだない時期にバスを使うことがあります。
アメリカは車社会の地域が多いですが、都市部や一部郊外ではバスが生活の足になります。
まず、自宅周辺のバス路線を確認しましょう。
最寄りのスーパーへ行けるか。
子どもの学校へ行けるか。
病院へ行けるか。
役所やDMVへ行けるか。
駅へ接続できるか。
日曜や祝日も運行しているか。
夜は何時まであるか。
郊外では、平日はバスがあっても、週末は本数が極端に少ないことがあります。祝日は運休や休日ダイヤになることもあります。
アメリカのバスを生活に使う場合は、平日・土曜・日曜の時刻表を別々に確認しましょう。
こちらもどうぞ
【アメリカの祝日】一覧&解説|全州共通のFederal Holidayとは
【アメリカの祝日と行事日】お祝いする日はこんなにある!リスト
現金払いの時に使える英語
このバスは現金で乗れますか。
Can I pay with cash on this bus?
お釣りは出ますか。
Do you give change?
正確な運賃が必要ですか。
Do I need exact fare?
運賃はいくらですか。
How much is the fare?
このバスはダウンタウンに行きますか。
Does this bus go downtown?
Main Streetで降りたいです。
I need to get off at Main Street.
Main Streetに着いたら教えていただけますか。
Could you please let me know when we get to Main Street?
このカードは使えますか。
Can I use this card?
スマホで払えますか。
Can I pay with my phone?
バスに乗る時の持ち物
アメリカでバスに乗る時は、次のものがあると安心です。
スマホ。
モバイルバッテリー。
タップ決済できるカード。
交通系カード。
少額の現金と小銭。
目的地の住所。
帰りのルート。
夜間なら防寒具。
雨の日なら傘やレインジャケット。
特に冬の地域では、バスが遅れると外で長く待つことになります。寒い州では、バス移動の時は手袋、帽子、暖かい靴も大事です。
夏は逆に、バス停に日陰がないことがあります。水を持っていると安心です。
まとめ
アメリカのバスは、観光、留学、移住直後の生活でとても役に立つ交通手段です。
ただし、日本のバスと違い、支払い方法や乗り方に注意が必要です。
現金で乗れる場合もありますが、多くの地域でお釣りは出ません。Exact fare required、つまり正確な運賃が必要なことがあります。NJ TRANSIT、SEPTA、WMATAなども、現金払いでは正確な運賃やお釣りなしのルールを案内しています。
一方で、ニューヨークのOMNYのように、スマホ、Apple Pay、Google Wallet、タッチ決済対応カード、交通カードを使って乗るキャッシュレス方式が主流になりつつあります。SEPTAやWMATAでも、コンタクトレス決済が広がっています。
アメリカでバスに乗る時は、事前に地域の交通機関公式サイトやアプリで、路線、方向、運賃、支払い方法、乗り換えルールを確認しましょう。
現金を使うなら小銭と1ドル札を用意。
キャッシュレスなら同じカード・同じスマホでタップ。
降りる時は自分で合図。
バスは遅れる前提で早めに行動。
夜間や知らない地域では安全にも注意。
これさえ押さえておけば、アメリカのバスはかなり使いやすくなります。
最初は緊張しますが、一度乗れるようになると、行動範囲がぐっと広がります。

