スクールバスは追い越すな!米国通学バス関連交通ルール&歴史紹介

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アメリカに住む日本人の皆さんこんにちわー。米国に勝手に住み始めて8年目に突入しました、在米子持ちライターのキョウコです。

今日はお子ちゃまを学校まで送ってくれる、鮮やかな黄色の見た目とおもちゃのような形が印象深いスクールバスのお話ですが、車を運転する際に気をつけたい特殊なルールがあることはみなさんご存知でしたか?

アメリカ生活でうっかりミスで罰金&ペナルティをもらわないためにも知っておきたいスクールバスにまつわるいろいろをまとめましたので、車を運転される方は是非読んでね!

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アメリカで車を運転する人は知っておくべきスクールバスあれこれ

アメリカは他の国と違って子供が学校に行く際にスクールバスで送迎することが多いです。私の娘もプレスクールの時から(公立なので)ちゃんとスクールバスに乗って登下校していました。

日本では一般的ではないスクールバスによる登下校ですが、アメリカに移住し子育てをする際はもちろん、アメリカで一般道を運転する際、すべてのドライバーが知っておくべきスクールバスに関連する交通ルールがあります。

アメリカではあまりにも当たり前すぎてわざわざ教えてくれる人はいないかもしれない上、知らず知らずのうちに交通違反となってトラブルに発展する場合も考えられますので、ぜひ、この記事のスクールバスにまつわる注意事項を参考にしていただけたらと思います!

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スクールバスとは

アメリカで言うスクールバス、とは全国的に黄色でなければいけないと言う決まりがあるそうで、アメリカ50州、どこに行ってもあの黄色で統一されているようです。

アメリカにはスクールバスのシステムが19世紀の終わりからあったようなんだけど、昔は白人、黒人の居住区画がくっきり分かれていたので、学校の生徒の割合に偏りがないよう計らうため、1971年に「人種統合バス通学」っていう政府の学校側は白人も黒人も自然に混ぜて学校に通わせるため、区画間を往復するバスの往来が激しかったそうです。

90年代に入ると様々な形態の学校が一般化してきたので人種統合バス通学は廃れ、学校の形態の特色(チャータースクールとか)の方が優位になったそう。そして、現在でのスクールバスの意義は登下校時に巻き込まれる犯罪や交通事故の防止が主だそうです。

これはとっても納得。参照:School Bus

朝と夕方のラッシュアワーに超大量のスクールバスが走っている

お子様がいないご家庭でも、車で通勤されている方はお気づきだと思います(笑)が、アメリカのラッシュアワーはあの黄色くて長いスクールバスが半端じゃない量走っています。住宅地の合間、幹線道路、時には高速道路も。

私が車通勤をしていた間は夏休み、そして新学期が始まってすぐの頃でしたので「夏休み期間中の交通量」と「学校が始まってからの交通量」の差がかなりあることに衝撃を受けました。

というのも、夏休み期間中は35分で行けていた道のりが、9月中旬以降(学校が始まっている)普通に50分とかかかるようになってしまいました。

7時20分に出ればよかったのが7時10分ちょっと前に出てもどうかと言う通勤には痛い時間増し現象でしたねー。進まない、動かない、みんなさらに気が立っているのが運転の様子からしてよーく感じられます。

激混みなので早く起きていた同僚

私が「最近なぜだが道が激混み」とアメリカ人の同僚に言うと「あ、学校始まってるからだよ!」と教えてくれた(笑)ので、アメリカ人の皆さんは学校が始まる頃には10分、20分早く家を出ているようです。

アメリカのこう言う見えない努力が結構突き刺さりますね。

こんな感じで渋滞の原因を引き起こしているスクールバスなのですが、学校に行く子供達がいる以上、アメリカでは絶対に必要な大事な交通手段なので文句は言っていられません。

子供達をスクールバスに乗せるとき

子供達が登校する時間帯はかなり幅があるのですが、学校もスクールバスの往復の時間や台数からいろいろやりくりし、フル回転で運行しています。

特に朝7時から9時までの2時間、午後2時から4時までの2時間は一般道はかなり影響を受けると思われます。日本のように電車がない社会。こんなに街の風景と影響が違うんですねー。一長一短!

うちの子供は8時40分に学校に(実は徒歩15分)着いていなければならないので、うちの近所のスクールバスのバスストップには8:20分30分の間にバスが来ることになっています。なので、家を出るのが8:10分です。(学校まで歩いたら8:25には着いてるんだよね)でも、決まりなのでみんな乗せてますねー。

スクールバスの乗降時に一般車両は注意!

スクールバスは学校が定めた住宅地の交差点付近など、所定の(普通バス停のような目印はないです)場所をスポットとして乗り降りのために停まります。

停まると言っても、小さい子から大きな子まで結構な人数が乗り降り(うちのところは子供が20人くらい乗ってく)するので、時間が結構かかります。

と言うことでスクールバスの乗り降りのせいで道路は渋滞しがちなんだけど、アメリカの交通ルール&常識を知らない人は渋滞にキレ気味になった勢いでスクールバスを追い抜いて行くんです、が!これは絶対ダメなんですよ!

ダメな理由は下に説明します。

スクールバスの追い越しは絶対ダメ!

スクールバスが停まって乗降をし始める前に、バスの先端からアーム(棒状のもの)が出たり、車体の左側から赤いストップサインが出たり、あっちこっちがピコピコ点滅し始めます。

これは後続車両に「止まれ」&さらに対向車線にも「止まれ」と言っているので、絶対追い越しは禁止です。これは、反対者両側から駆け込み乗車してくる子供がいるかもしれないことへの配慮だと思います。

こちらのサイトhttp://www.schooltrainingsolutions.com/state-laws/ ではアメリカのすべての州のスクールバスに関する決まりが載っています。あなたのお住いの州ではどうですか?

州別にちょっとずつ法律が違うのですが、全米を通して言えるのはスクールバスは子供達を守るために法律でとっても守られているので、みんなかなりシリアスですね。

ニュージャージーの例を見てみましょう。

https://www.nj.gov/education/finance/transportation/training/BusSafety.pdf

「走行中、後続車両はスクールバスからは25フィート(大体8メートル)車間距離をあける」

8メートルねえ。こまかっ。

中央分離帯がない道路では

  • 後続車両は止まる。
  • バスの止まっている隣接車線も止まる。
  • 対向車線も止まる。

中央分離帯がある道路では

  • 後続車両は止まる。
  • バスの止まっている隣接車線も止まる。
  • 対向車線は時速10マイル以下で気をつけて走行。(誰も守ってないように見えるけど、スピードを落とさないで走っているところをパトカーが見ていたら、これはアウトですね。)

違反すると、初犯の場合罰金$100または15日以下の懲役、次回以降は$250で15日以下の懲役、そして免許一気に5点!きびしー!

ちなみにうちの近所では移民の方が多いのでこのルールを知らずにクラクションを鳴らしたり追い抜く人がたまにいます。そういう際は保護者は写真を撮っています。そのくらいシリアスです。

さらに付け足しで、「アイスクリームトラック」も似たような感じなんだそうです。さらにバイブルベルトの地域の方では「チャーチバス」もスクールバスと同じような権力を持っているので同様に気をつけてねー。

まとめ

いかがでしたか?今日はスクールバスのあれこれをざっくりお伝えしました。日本から来たばっかりの時は特に知らない方も多いと思うので要注意です!知らない人にはこの記事のことを教えてあげてくださいね!

最後まで読んでくださいましてありがとうございました。アメリカ文化ライターのキョウコでした!またお会いしましょう!

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