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【ニュージャージー観光】「宇宙戦争」のラジオ放送記念碑を訪ねて 住民がパニックになった事件とは

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H.G.ウェルズの小説「宇宙戦争」が名優オーソン・ウェルズの語りでラジオ放送された時、緊迫した演出に本物の緊急放送なのか、物語の一部なのか区別できなくなったリスナーが、パニックを起こしたという出来事が1938年にありました。

物語の中で多くの実在の地名が登場し、ここプリンストン近郊の記述も生々しかったため、メディアの責任とは・放送の歴史のモニュメントがとある公園にあるというので、行ってきました!撮影してきたYouTube動画も併せて紹介しています。

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「宇宙戦争」のラジオ放送で起きたパニックの記念碑がNJにあります

 
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こんにちは、なんだろなアメリカにようこそ。キョウコ@NandaroAmericaでーす。

今回お出かけしてきたのはニュージャージー州、プリンストン近郊のウェストウィンザーにあるWest Winsor のVan Nest Parkというところです。

プリンストン大学から車で10分以内の場所ですが、この地域はH.G ウェルズのSF小説、「宇宙戦争」(War of the Worlds)の中でエイリアンの攻撃を受けて軍が発動するという記述に登場しました。(笑)

肝心の記念碑というのは、放送が集団のパニックにつながったことを受けて、メディアの責任とか、集団心理を考えるエピソードとなった、ということへのモニュメントです。

公園はとっても静かで湖もあって、ちょっとだけ散歩したい時に最適な雰囲気でした。この辺に通りかかったら、ぜひ行ってみてくださいね。笑

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West Windsor のVan Nest Parkに行ってきたよ!

地図はこちら!

ロケーションであらかじめお伝えしておきたいのは、近くに寺川ラーメン、アジアンマーケットのウーリマート、そしてNJのローカル有名チェーン店(パンケーキなど)のPJ’s Pancake ウェストウィンザー店の3大参拝スポットニュージャージーうまいものミラクルダイバーシティトライアングル」(わし命名)があるんです。

公園に寄ったついでに、またはその逆(たぶんこっち)にぜひ!

ウェストウィンザー、トレントンなどこの辺りの地名が小説に登場します

小説「宇宙戦争」が1938年にラジオドラマとして放送されました。

この辺りの地名が物語の中に登場し、宇宙人侵略による被害が出ているという場面があったために住民はパニックとなり、外に出て給水塔を破壊したというエピソードがあります。(物語内の宇宙人が給水塔に酷似したものだったので)

ということで、当時の人々は鬼気迫る物語のナレーションとリアルな内容に即時影響を受けてしまいました。以前からずっと同じ場所にあった給水塔なのに誤解して破壊する。(笑)

ということでこの一件は放送の影響力、集団社会心理などに新たな切り口を与え、「メディアの責任」やガイドラインの整備を進めさせる一件になりました。

技術と人間の歴史って面白い

今私たちは生まれた時からラジオやテレビやビデオやインターネットやスマホがある環境で生きているので、当時のこう行った映像や通信の技術には嫌という程耐性が付いていますが、生きている途中で突然映画などのメディアに馴染まなくてはならない状況になると、人間は生物としてかなり慣れるまでに時間や経験を要する、ということですよね。

私の親の世代は(今70代)生まれた頃はラジオはありましたがテレビはなく、成長期にテレビ(高価だったので早めに普及した家庭は限られている)が登場し、仕事をする頃にコピー機、仕事をバリバリする頃にファクシミリ、ワープロ、そして50代くらいになってから「インターネット」がやっと登場wという感じ。

仮にお仕事でワープロ、パソコンなど使わずずっときてしまった場合、今でも馴染めず、また必要性も見いだせず、スマホも恐る恐る、ということになるわけです。(私の母のことなのですけど笑)

映像メディアと人の歴史

放送の歴史がまだ浅かったころの人々の行動、なかなか興味深いですね。

ちなみに、19世紀末にフランスでリュミエール兄弟が映画の上映を始め、大スクリーンで駅に到着する(汽車がこっちに向かってくる構図)映像を流したら劇場の観客は席を立って思わず逃げて避けた、という話もあります。

映像メディアは石器や武器のような物理的な「ツール」ではないけど、こちらにも当然人類と歩んできた歴史はあるわけで、これから何百年も先に、こういう史実は試験に出るトピックになるかもね。

技術と人間の共存の初期段階の現象、おもしろい(笑)。いろいろ考えさせられますね。

 

War Of The Worldsの記念碑を探して|アメリカ散歩002

ということで動画紹介です。

ニュージャージー州 West Winsor Van Nest Park|「宇宙戦争」ラジオ放送で有名な街|なんだろなアメリカ

(以下YouTubeより)

H.G.ウェルズ原作の小説「宇宙戦争」の1938年のラジオ放送で舞台となった街の住人が本当の緊急報道なのかドラマなのか区別がつかなくなり、パニックが起きてしまった街。 記念碑があるので訪ねました。

この事件はメディア・報道の責任や集団心理、社会心理などの分野にとっても大きな影響を与えたこととして有名です。

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「宇宙戦争」ラジオ放送事件と現代メディア心理学・社会心理学研究

事件の背景と記念碑

1938年10月30日、アメリカのラジオ局CBSでオーソン・ウェルズによる『宇宙戦争(The War of the Worlds)』が生放送されました。この放送は、H.G.ウェルズの同名SF小説を「臨時ニュース形式」で演出したもので、多くの聴取者が“本当に火星人が襲来した”と信じ込み、全米でパニックが起こったとされます。


この「宇宙戦争パニック事件」は、ニュージャージー州グローバーズミルの「宇宙戦争記念碑」などでも顕彰されており、メディア史の一大事件として語り継がれています。

教育現場と心理学的な意義

この事件はアメリカの高校・大学で「メディア・リテラシー」や「マスメディアと大衆心理」の教材として広く扱われています。特に、集団心理(mass hysteria, collective behavior)や社会的影響(social influence)、情報伝播(information diffusion)、認知的不協和(cognitive dissonance)、メディア効果理論(media effects theory)などの重要テーマと結びつき、現代まで多くの学際的研究が続いています。

パニックの心理メカニズム

■ 集団行動と社会的証明(Collective Behavior & Social Proof)

「宇宙戦争」事件では、多くの人が他者の反応を参照しながら行動しました。社会的証明(social proof)は「他人の行動や判断が、自分の意思決定や信念を強く左右する」という現象で、特に情報が限定され不安が高まった状況で顕著に現れます。

ラジオ放送当時、テレビやネットがなかった時代背景もあり、人々は周囲のパニックやラジオの“臨場感”に引き込まれ、群集心理が強化されました。これは群集行動理論(crowd behavior theory)や伝染理論(contagion theory)と密接に関わります。

■ 感情的感染とミーム(Emotional Contagion & Meme Theory)

不安や恐怖は、言葉や表情、ニュースといったメディア経路を通じて急速に拡散します。感情的感染(emotional contagion)とは、ある集団で強い感情が広がる現象であり、現代のSNSにおける「バズ」やパニック拡大とも共通します。
「宇宙戦争」のパニックは、ミーム理論(meme theory)や流言・デマ(rumor, hoax)の社会心理学的研究にも大きな影響を与えました。

■ メディア効果理論と限定効果論(Media Effects & Limited Effects)

この事件以降、「メディアの影響力」をどう考えるかが社会心理学・メディア研究の大テーマとなりました。
1940年代には魔弾理論(hypodermic needle theory / magic bullet theory)、すなわち「メディアは人々を直接的・強力に操作できる」という考え方が主流となりましたが、1950年代以降は限定効果論(limited effects theory)が登場。受け手の知識や態度、状況によってメディアの影響力は変わる、とされました。
近年はさらに「双方向性」や「オーディエンス主導の意味生成」も重視され、受け手主体モデル(active audience theory)も盛んに議論されています。

現代研究のトピック

■ デジタル時代の「宇宙戦争」現象

SNSやインターネット時代になり、「宇宙戦争」型の情報パニックやフェイクニュースはより複雑化しています。情報拡散(information diffusion)やバイラル拡散(viral spread)、フェイクニュース現象(fake news phenomenon)などが研究対象となっています。

2020年代にはコロナ禍や選挙など、SNSを介した誤情報・デマが社会的混乱を生む現象が多発。心理学者や社会学者は感情バイアス(emotional bias)、エコーチェンバー効果(echo chamber effect)、フィルターバブル(filter bubble)、confirmation bias(確証バイアス)といった概念を使い、なぜ人は虚偽情報やパニックに巻き込まれるのかを探っています。

■ メディアリテラシーと教育

近年、メディアリテラシー教育(media literacy education)はアメリカの高校・大学で必修分野となりつつあります。「宇宙戦争」事件を教材に、

  • 情報の信憑性を見極める力

  • メディアの構造や意図を読み解く分析力

  • デジタル社会での批判的思考(critical thinking)
    を育てるカリキュラムが重視されています。

■ 生理心理学・神経科学の進展

現代では、パニックや恐怖の「脳科学的メカニズム」も解明が進んでいます。扁桃体(amygdala)の活性化、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌、自律神経の変化など、恐怖・不安時の生理反応がSNSやニュース消費時にも観察されることが分かってきました。
神経心理学的アプローチ(neuropsychological approach)と行動経済学(behavioral economics)の融合により、「なぜ私たちはメディアに操られるのか」を脳と行動の両面から研究する時代に入っています。

社会的学習理論・道徳パニック

社会的学習理論(social learning theory)によれば、私たちは他者の行動やメディア描写から学び、模倣する傾向があります。道徳パニック(moral panic)という用語も1970年代以降、メディア研究で使われており、「宇宙戦争」事件は“新しい現象への集団的恐怖”の古典例とされています。今日の研究では、政治的不安や疫病流行など現代の社会現象も「宇宙戦争」型パニックと比較しながら分析されます。

今後の展望

近年、AIによるフェイク動画(ディープフェイク)や自動化されたボットアカウント、インフルエンサーによる拡散力など、新しい「メディアとパニック」の形も出現。研究者は「人間の認知的限界」と「テクノロジーの進化」が重なった新時代の危うさを指摘しています。今後も「宇宙戦争」事件は、社会心理学・神経科学・メディア研究を横断する教材として位置づけられ続けるでしょう。

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まとめ

1938年の「宇宙戦争」ラジオ事件は、メディアと人間心理の関係を考える上で今も使用される教材です。集団心理や社会的影響、デジタル時代の情報拡散など、多くの研究分野に影響を与えています。現代でもフェイクニュースやSNSによるパニック現象が問題となる中、私たちは情報を批判的に見極める力=メディアリテラシーの大切さを改めて意識する必要があります。

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この記事の著者
Kyoko Bartley

ニュージャージー在住。
幼少期からアメリカの映画やアニメーション、音楽に親しみ、大学ではアメリカ文化を専攻。留学・研究を経て2011年に渡米し、国際結婚、妊娠・出産、現地就職、住宅購入などを通して、外国人としてアメリカ社会で暮らすリアルを経験してきた。

2018年より、在米日本人向けアメリカ生活情報ブログ「なんだろなアメリカ」 を運営。教科書やガイドブックには載らない、実体験にもとづく生活情報や、文化の違いから生まれる「?」を「!」に変える視点を発信している。

また、プリンストンエリアを拠点に画家としても活動し、原画やグッズの制作・販売を行っている。

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