こんにちは、なんだろなアメリカのキョウコ@NandaroAmericaです。
日本からアメリカへ引っ越すことが決まった時、ビザ、飛行機、住居、学校、保険など、準備しなければならないことが一気に増えます。
その中でも、意外と早めに考えなければならないのが引越し荷物です。
「家具は持っていくべき?」
「船便は何か月かかる?」
「航空便と宅配便の違いは?」
「アメリカの家まで運んでもらえる?」
「食品や薬は送れる?」
「荷物が壊れたら補償される?」
「現地の住所がまだ決まっていない場合はどうする?」
国際引越しは、日本国内の引越しとは仕組みがかなり違います。
荷物は日本の自宅からトラックで運ばれ、倉庫で梱包・集約され、船や飛行機に載せられます。アメリカへ到着すると税関を通り、さらに現地の配送会社へ引き継がれ、ようやく新居へ届きます。
そのため、申し込んでから到着するまでに時間がかかり、通関書類や荷物の内容にも細かいルールがあります。
また、料金も「段ボール何箱でいくら」という単純なものではありません。荷物の容積、重量、出発地、到着地、船便・航空便、階段、エレベーター、トラックが家の前まで入れるか、保管が必要かなどによって変わります。
この記事では、日本からアメリカへ引っ越す際に利用できる引越しサービスの種類、船便と航空便の違い、業者選び、荷物の仕分け、通関、保険、持ち込み注意品、到着後の受け取りまで、在米日本人向けにわかりやすくまとめます。
なお、国際輸送や税関の条件は変更されることがあります。実際に利用する際は、引越し会社、U.S. Customs and Border Protection、航空会社、州の規制などを必ず確認してください。
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- 日本からアメリカへの引越し方法は大きく分けて4種類
- 船便とは
- 船便はどのくらいかかるのか
- 航空便とは
- 国際宅配便・国際郵便
- 飛行機の受託手荷物を活用する
- フルサービスとセルフパックの違い
- 国際引越し業者の選び方
- 日本語対応の大手引越しサービス
- 見積もりは訪問またはビデオで荷物を見てもらう
- 見積書に含まれない費用を確認する
- アメリカの家へ持っていかなくてもよい物
- 持っていく価値がある物
- 食品は基本的に慎重に考える
- 薬・サプリメント・化粧品
- 電池・スプレー・危険物は送れないことが多い
- 木製品・植物・土に注意する
- 荷物リストは丁寧に作る
- CBP Form 3299とは
- 観光目的の滞在と引越し荷物は扱いが違う
- 現地住所が決まっていない場合
- 配達先の家を確認する
- 到着時にやること
- 引越し保険は必要か
- 家具を持っていくか迷った時の計算
- 荷物を3段階に分ける
- 国際引越しの準備は早めに始める
- まとめ:安さだけでなく、通関と現地配送まで含めて選ぶ
- 今日の英語
- 参考リンク
日本からアメリカへの引越し方法は大きく分けて4種類
日本からアメリカへ荷物を送る方法は、大きく分けると次の4種類です。
- 国際引越し会社の船便
- 国際引越し会社の航空便
- 国際宅配便・国際郵便
- 飛行機の受託手荷物
家族全員で本格的に移住する場合は、船便と航空便を組み合わせることが多いです。
単身赴任、留学、短期間の滞在、家具付き住宅へ入る場合は、国際宅配便や受託手荷物だけで足りることもあります。
重要なのは、すべての荷物を同じ方法で送ろうとしないことです。
すぐ必要なもの、数週間後でよいもの、数か月後でも困らないものに分けると、費用を抑えながら生活を立ち上げやすくなります。
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船便とは
船便は、大量の家財を比較的安く運べる方法です。家具、衣類、本、食器、調理器具、子どもの用品、季節物など、すぐには必要でない荷物をまとめて送るのに向いています。
国際引越しの船便には、一般的に次のような形があります。
コンテナを専有する方法
荷物が多い家庭では、一つのコンテナを自分の荷物だけで使う場合があります。英語ではFCL、Full Container Loadと呼ばれます。
荷物量が多い場合は効率的ですが、コンテナを満たさなくても一定の費用がかかります。一軒家から一軒家への引越しなど、大型家具や荷物が多い家庭向けです。
他の人の荷物と混載する方法
荷物がコンテナ一つ分に満たない場合は、他の利用者の荷物と一緒に輸送する混載便があります。英語ではLCL、Less than Container Loadと呼ばれます。
単身者や荷物の少ない家庭には利用しやすい方法ですが、他の荷物とまとめる作業があるため、出発や到着に時間がかかることがあります。
また、港へ到着した後も、コンテナを開けて荷物を仕分けるまで待つ場合があります。
船便はどのくらいかかるのか
船便の所要時間は、出発地、アメリカの到着港、混載状況、通関、港湾混雑、天候、内陸輸送によって変わります。
日本を出港してからアメリカの港へ着くだけでなく、集荷、倉庫作業、輸出通関、船積み待ち、輸入通関、現地配送まで含めて考える必要があります。そのため、「船で何日」という数字だけを見てはいけません。
西海岸への輸送と東海岸への輸送でも差があります。東海岸の内陸部へ届ける場合は、アメリカ到着後に鉄道やトラックで長距離を運ぶこともあります。一般的には、船便は数週間から数か月かかる前提で準備した方が安全です。
引越し会社から予定日を聞く時は、次の違いを確認しましょう。
- 日本の自宅から集荷する日
- 日本を出港する予定日
- アメリカの港へ到着する予定日
- 通関が終わる予定
- 新居へ配達される予定
特に「到着予定」と言われた時、それが港への到着なのか、自宅への配達なのかを確認してください。
航空便とは
航空便は、船便より早く届く代わりに、料金が高くなります。引越し直後から必要なものを送るのに向いています。
たとえば次のようなものです。
- 仕事に必要な衣類
- 子どもの学校用品
- 当面の季節の服
- 最低限の調理器具
- 寝具
- パソコン周辺機器
- すぐに使う本や書類
- 船便到着まで必要な生活用品
ただし、航空便も宅配便のようにすぐに届くとは限りません。集荷、輸出手続き、航空機への搭載、到着後の通関、現地配送があります。
荷物の内容や書類に問題があると、税関で止まることもあります。
また、航空便は実重量だけでなく、箱の大きさから計算される容積重量で料金が決まることがあります。軽くても大きなぬいぐるみ、布団、クッションなどは高くなりやすいです。
国際宅配便・国際郵便
荷物が段ボール数箱程度なら、DHL、FedEx、UPS、EMS、国際宅急便などを使う方法があります。
自分で梱包し、箱ごとに発送できるため、単身者や留学生には便利です。
ただし、国際宅配便には次の注意点があります。
- 箱ごとに送料がかかる
- 大きさや重量の上限がある
- 詳細な内容品申告が必要
- 関税や通関手数料が発生する場合がある
- 食品、薬品、電池、化粧品などに制限がある
- 紛失・破損時の補償上限を確認する必要がある
- アメリカ側で別の配送会社へ引き継がれる場合がある
「Clothes」「Personal Items」のような曖昧な内容品表示ではなく、具体的な品名、数量、価値を記載する必要があります。
荷物の申告額を不自然に低く書くと、紛失時の補償額が低くなったり、税関で問題になったりする可能性があります。
飛行機の受託手荷物を活用する
アメリカへ渡航する時に、スーツケースや段ボールを追加手荷物として持っていく方法もあります。
航空会社によっては、追加料金を払えば複数の荷物を預けられます。引越し直後に必要なものを確実に持っていけるため、とても実用的です。
受託手荷物に向いているものは次の通りです。
- 数週間分の衣類
- 重要書類
- 子どものお気に入り
- 最低限の食器
- 変換プラグ
- すぐ使う薬
- ノートパソコン周辺用品
- 生活開始に必要な小物
ただし、パスポート、ビザ書類、現金、貴金属、重要な契約書、壊れやすい電子機器などは預け荷物に入れず、機内持ち込みにした方が安全です。
リチウム電池やモバイルバッテリーには、航空会社の持ち込みルールがあります。航空会社の荷物規定を必ず確認してください。
フルサービスとセルフパックの違い
国際引越し会社には、梱包から荷解きまで任せるフルサービスと、自分で箱詰めするセルフパックがあります。
フルサービス
フルサービスでは、作業員が日本の自宅へ来て、食器、衣類、家具などを梱包します。
大型家具の解体、搬出、書類作成、通関、アメリカでの配送、家具の組み立て、簡単な荷解きなどが含まれる場合があります。
国際輸送に慣れた作業員が梱包するため、破損リスクを抑えやすく、保険上も有利になることがあります。一方で、料金は高くなります。
セルフパック
セルフパックは、利用者が自分で段ボールへ荷物を詰める方法です。荷物が少ない場合は費用を抑えやすいです。ただし、梱包が不十分で壊れた場合、保険の対象外になることがあります。
また、段ボールの中身を自分で詳しく記録する必要があります。「台所用品」「雑貨」ではなく、食器、鍋、衣類、本など、ある程度具体的なリストを作ります。
業者によっては、壊れ物や特定品目について自分での梱包を認めていない場合があります。
国際引越し業者の選び方
国際引越しは、単に荷物を運ぶだけではありません。日本側の集荷会社、輸出手続き、船会社または航空会社、アメリカ側の通関業者、現地配送会社など、複数の事業者が関わります。そのため、見積もり金額だけで選ぶのは危険です。
確認したいのは次の点です。
- 日本からアメリカまでDoor-to-Doorか
- 日本側とアメリカ側の担当会社
- 通関手続きが含まれるか
- 現地配送費が含まれるか
- 港湾費用や倉庫費用が含まれるか
- 階段・エレベーター・長距離搬入の追加料金
- 保管費用
- 荷物検査費用
- 保険の内容
- 破損時の連絡先
- 配達時に日本語対応があるか
- アメリカ側の電話番号と担当者
- 荷物追跡の方法
- キャンセル条件
船便を扱う国際引越し会社については、アメリカのFederal Maritime Commission、FMCが、ライセンスまたは登録と保証のある会社か確認するよう案内しています。
見積もりを取った会社名だけでなく、実際に船便を手配するOcean Transportation Intermediaryの名称を確認しましょう。
日本語対応の大手引越しサービス
日本からアメリカへの海外引越しでは、ヤマト運輸、日本通運など、日本語対応の国際引越し会社があります。
サービスには、家族向けのフルパック、単身向けの箱単位プラン、船便、航空便、保管、通関代行などがあります。日本語で相談できることは、国際引越しでは大きな安心材料です。
特に、初めて海外へ引っ越す場合は、通関書類、荷物リスト、禁止品、現地配達の説明を日本語で受けられるメリットがあります。ただし、大手だから必ず一番安いとは限りません。
また、アメリカの配達先によっては対応地域外だったり、追加料金がかかったりします。少なくとも2社から3社ほど見積もりを取り、同じ荷物量、同じサービス条件で比較しましょう。
見積もりは訪問またはビデオで荷物を見てもらう
国際引越しの見積もりでは、荷物の容積が重要です。
電話で「段ボール20箱と家具少し」と伝えるだけでは、正確な金額が出にくいです。可能であれば、訪問見積もりやビデオ見積もりを利用しましょう。クローゼット、物置、押し入れ、ベランダ、倉庫、自転車なども見てもらいます。
見積もり時には、次の点を伝えます。
- 持っていく家具
- 処分予定の家具
- 自転車
- 楽器
- 美術品
- 大型家電
- 本の量
- 食器
- ガレージ用品
- 到着地の住所またはZIP Code
- 到着先が一軒家かアパートか
- エレベーターの有無
- 階段の階数
- 駐車スペース
- すぐ入居できるか
- 保管が必要か
見積もり後に荷物が大幅に増えると、追加料金が発生します。
見積書に含まれない費用を確認する
安い見積もりを選んだのに、後から追加料金が増えることがあります。
特に確認したいのは以下です。
- Customs Examination Fee
- Port Charge
- Terminal Handling Charge
- Storage Fee
- Demurrage・Detention
- Long Carry Fee
- Shuttle Service
- Stair Carry
- Elevator Reservation
- Parking Permit
- Redelivery Fee
- Disposal Fee
- Insurance
- 関税・税金
税関検査に選ばれた場合、その検査費用や倉庫費用を利用者が負担する契約もあります。通関に必要な書類が遅れると、港や倉庫で保管料が発生する可能性があります。「Door-to-Door」と書いてあっても、すべての費用が完全に含まれるとは限りません。どこからどこまでが定額なのかを、書面で確認しましょう。
アメリカの家へ持っていかなくてもよい物
国際引越しでは、送る前に思い切って減らすことが大切です。日本で高かった物でも、アメリカの住居や生活に合わない場合があります。
大型家具
日本の家具は、アメリカの広い家でも使えますが、サイズや用途が合わないことがあります。
一方で、日本の大型家具を船便で運ぶと、容積を大きく使います。
アメリカで買い直した方が安い場合もあります。
ただし、無垢材家具、思い入れのある家具、日本でしか手に入りにくい家具は、輸送費を払って持っていく価値があるかもしれません。
日本仕様の大型家電
日本とアメリカでは電圧と周波数が違います。日本は100V、アメリカは一般的に120Vです。
日本の家電をアメリカで使うと、故障、過熱、火災の原因になることがあります。大型冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器、ドライヤーなどは、対応電圧を確認してください。
変圧器を使えばよいと思っても、大容量の家電では変圧器自体が高価で重くなります。多くの大型家電は、アメリカで購入する方が現実的です。
安い組み立て家具
安価なカラーボックス、合板家具、古い棚などは、輸送費と破損リスクを考えると、持っていかない方がよい場合があります。
国際輸送では、重さだけでなく容積が料金へ影響します。「この家具を運ぶためにいくら払うか」を考えて仕分けましょう。
持っていく価値がある物
一方で、日本から持っていくと便利なものもあります。
- 日本語の本
- 子どもの教材
- 思い出の品
- 愛用している食器
- 日本サイズの衣類
- 日本人向けの文房具
- 裁縫道具
- 趣味用品
- 使い慣れた包丁
- 小型の調理器具
- アメリカで買いにくい生活用品
ただし、包丁、刃物、工具などは、航空便や機内持ち込みに制限があります。
送る方法を業者へ確認してください。
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食品は基本的に慎重に考える
日本からアメリカへ引っ越す際、食品を大量に送りたくなる人もいます。しかし、肉、肉エキス、果物、野菜、種、植物、土、乳製品などは厳しく規制されることがあります。
レトルト食品、インスタント麺、ふりかけ、カレールー、だし、ペットフードなども、原材料に肉が含まれていると問題になる場合があります。未申告の食品が見つかると、没収や罰則の対象になる可能性があります。食品、植物、農産物は必ず申告するのが基本です。引越し会社によっては、食品を一切受け付けない場合があります。
アメリカでは日本食材が以前より手に入りやすくなっています。送料や通関リスクを考えると、食品は現地で買う方が安全なことが多いです。
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薬・サプリメント・化粧品
処方薬や市販薬を送る場合は、成分、数量、処方箋、アメリカでの承認状況などが問題になることがあります。自分で使う薬だから何でも送れるわけではありません。
常用薬は、引越し荷物に入れるより、必要量を手荷物で持ち込み、処方箋や医師の英文書類を用意する方が安心です。化粧品、香水、スプレー、マニキュア、除光液などは、可燃性物質として航空便や船便で制限される場合があります。
サプリメントも成分によって規制される可能性があります。必ず引越し会社へ確認してください。
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電池・スプレー・危険物は送れないことが多い
国際輸送では、危険物の規制が厳しくなっています。
一般的に注意が必要なのは次のような物です。
- モバイルバッテリー
- リチウム電池
- ガスボンベ
- カセットコンロ用ガス
- スプレー缶
- 香水
- マニキュア
- 除光液
- 塗料
- 接着剤
- ライター
- マッチ
- 花火
- 灯油
- ガソリン
- 洗浄剤
- 農薬
小さな電池でも、機器に内蔵されているか、取り外されているかで扱いが違うことがあります。自分で判断して箱に入れず、申告してください。
木製品・植物・土に注意する
アメリカは、害虫や病気の侵入を防ぐため、木材、植物、種、土などを規制しています。
観葉植物、盆栽、球根、種、ドライフラワー、土付きの園芸用品などは、持ち込めないか、許可が必要な場合があります。
木製家具そのものが必ず禁止されるわけではありませんが、未加工の木材、虫食い、樹皮付き木材などは注意が必要です。
園芸道具、自転車、アウトドア用品、靴などに土が付いている場合は、きれいに洗って乾燥させてください。
荷物リストは丁寧に作る
国際引越しでは、Packing List、つまり荷物明細が必要です。
箱に番号を振り、それぞれ何が入っているか記録します。
たとえば、
Box 1:Women’s used clothing, 30 pieces
Box 2:Used books, 25 books
Box 3:Used kitchen utensils, 20 pieces
というように、ある程度具体的に書きます。
「Miscellaneous」「Personal Effects」だけでは不十分な場合があります。
箱詰めしながらスマホで中身を撮影しておくと、紛失や破損時にも役立ちます。
高価な物は、メーカー名、型番、購入時期、購入価格などを記録しておきます。
CBP Form 3299とは
アメリカへ引越し荷物を輸入する際、CBP Form 3299が必要になることがあります。
これは、個人の身の回り品や家財について免税扱いを申請するための書類です。
一般的に、海外で一定期間使用していた個人用の家財で、販売目的ではない物は、条件を満たせば免税で持ち込める場合があります。
一方、新品、大量の商品、販売目的の物、他人の荷物などは、同じ扱いにならない可能性があります。
必要書類には、状況に応じて次のようなものがあります。
- パスポートのコピー
- ビザまたはグリーンカード
- 入国記録
- 航空券
- Packing List
- CBP Form 3299
- Power of Attorney
- アメリカの住所
- Social Security Numberなど
必要書類は、引越し会社や通関業者の指示に従ってください。
書類の提出が遅れると、荷物が倉庫に止まり、保管費が発生する可能性があります。
観光目的の滞在と引越し荷物は扱いが違う
国際引越しサービスの中には、長期滞在できるビザ、学生ビザ、就労ビザ、永住権、市民権などを利用条件としているものがあります。
B-1、B-2などの短期滞在資格では、引越し荷物として扱えないサービスもあります。
観光で一時的にアメリカへ行く人が、大量の家財を免税の引越し荷物として送ることは、通常の移住とは扱いが異なります。申し込み前に、自分のステータスで利用できるか確認してください。
現地住所が決まっていない場合
日本を出る時点で、アメリカの家がまだ決まっていないことがあります。ホテル、仮住まい、会社の短期住宅に入り、到着後に家を探すケースです。この場合は、引越し会社へ早めに相談します。
荷物を一時保管できる場合もありますが、保管費、倉庫からの再配送費、最終住所変更費用などがかかる可能性があります。
船便は時間がかかるため、「その間に家が決まるだろう」と考える人もいます。しかし、予想より早く到着したり、家探しが長引いたりすることがあります。
アメリカ側で荷物を受け取れる状態になるまでは、発送時期を調整する方法も検討してください。
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配達先の家を確認する
アメリカの住宅は広いことが多いですが、搬入条件には注意が必要です。アパートやコンドミニアムでは、引越しに次の条件がある場合があります。
- 搬入日の事前予約
- 平日のみ
- 搬入可能時間
- Freight Elevatorの予約
- Certificate of Insuranceの提出
- 管理会社へのデポジット
- トラックの駐車許可
- 建物入口の養生
- エレベーター使用料
一軒家でも、道路が狭い、低い橋がある、長い私道、急な坂、木の枝、HOA規則などで大型トラックが入れないことがあります。その場合、小型トラックへの積み替えを行い、Shuttle Feeが追加されることがあります。契約前に、配達先の条件を引越し会社へ伝えましょう。
到着時にやること
荷物が届いたら、作業員が帰る前に次の点を確認します。
- 箱の数
- 箱番号
- 外箱の破損
- 水濡れ
- 大型家具の傷
- 家具の部品
- 明らかな紛失
- 家の床や壁の損傷
破損や不足がある場合は、その場でDelivery ReceiptやInventoryへ記録します。写真や動画も撮ってください。「後で確認します」と何も書かずにサインすると、補償請求が難しくなる場合があります。
すべての箱をその場で開けるのは難しいですが、外からわかる損傷は必ず記録しましょう。
引越し保険は必要か
国際引越しでは、長距離輸送、積み替え、船の揺れ、温度・湿度変化などがあるため、破損や紛失のリスクがあります。
引越し会社が基本的な補償を用意していても、重量あたりの低い補償額しかない場合があります。そのため、All Risk InsuranceやMarine Cargo Insuranceなどの追加保険を検討します。
確認したいのは次の点です。
- 全損だけか、部分的な破損も対象か
- 自分で梱包した箱も対象か
- 水濡れ・カビは対象か
- 電気的故障は対象か
- 美術品・宝石・楽器の上限
- 免責額
- 購入価格か時価か
- 申告額の決め方
- 請求期限
- 必要な写真・領収書
高価な物は、荷物リストに一括して書くのではなく、個別に申告する必要がある場合があります。
家具を持っていくか迷った時の計算
家具を持っていくかどうかは、感情だけでなく費用を比較すると決めやすくなります。
次を考えてみてください。
輸送費+保険+破損リスク+到着までの代用品費用
と、
アメリカで同等品を購入する費用
を比較します。
ただし、アメリカで家具を買う場合も、配送料、組み立て、売上税、納期がかかります。
また、渡米直後はクレジットカードや車がなく、家具の購入が大変なこともあります。
高品質な家具や思い出の品は持っていき、安価な大型家具は処分するという分け方が現実的です。
荷物を3段階に分ける
引越し準備では、荷物を次の3段階に分けると便利です。
渡航時に持つ物
パスポート、ビザ、薬、保険書類、学校書類、数週間分の衣類、電子機器などです。
航空便・宅配便で送る物
船便到着までに必要な生活用品、仕事用品、学校用品です。
船便で送る物
大型家具、本、食器、季節物、思い出の品など、すぐに必要でない物です。
さらに、処分、売却、実家保管、倉庫保管に分けます。
渡米後の生活を想像して、「この荷物が3か月なくても暮らせるか」を考えると仕分けやすくなります。
国際引越しの準備は早めに始める
国際引越しは、荷造りだけでなく、見積もり、書類、処分、通関確認が必要です。可能であれば、渡米の2か月から3か月ほど前から業者探しと仕分けを始めます。
繁忙期、駐在員の異動時期、春休み、夏休み、年度末は予約が埋まりやすく、料金が上がることもあります。
早めに見積もりを取り、渡航日、集荷日、仮住まい、新居への入居日を一つのスケジュールにまとめましょう。
まとめ:安さだけでなく、通関と現地配送まで含めて選ぶ
日本からアメリカへの引越しでは、船便、航空便、国際宅配便、飛行機の受託手荷物を組み合わせるのが現実的です。
すぐ必要な物は手荷物や航空便。
数か月なくても暮らせる家具や生活用品は船便。
荷物が少ない単身者は箱単位のサービス。
家族の大規模な引越しは、梱包から通関、現地配送まで行うフルサービスが安心です。
業者を選ぶ時は、見積金額だけを見ないでください。
通関、現地配達、港湾費用、保管、税関検査、階段、シャトル、保険などが含まれているかを確認します。
食品、薬、電池、スプレー、植物、土などは、自己判断で箱に入れないこと。
Packing Listは丁寧に作り、必要書類は早めに提出します。
荷物が到着したら、箱の数と破損をその場で確認し、写真と記録を残します。
国際引越しは、国内引越しより時間も手間もかかります。
しかし、荷物を減らし、必要な物を段階的に送り、信頼できる業者を選べば、負担はかなり減らせます。
日本での生活をそのまま全部アメリカへ運ぶのではなく、アメリカで始まる新しい暮らしに本当に必要な物を選ぶ。
その作業も、海外移住の大切な準備の一つだと思います。
今日の英語
international moving company
国際引越し会社です。
household goods
家具、食器、衣類などの家財道具です。
personal effects
個人の身の回り品です。
ocean freight
船便による貨物輸送です。
air freight
航空便による貨物輸送です。
door-to-door service
出発地の自宅から到着地の自宅まで運ぶサービスです。
full-service move
梱包、輸送、搬入などを業者へ任せる引越しです。
self-pack
利用者が自分で荷物を箱詰めする方法です。
customs clearance
通関手続きです。
packing list
荷物の内容を箱ごとに記載した明細です。
customs declaration
税関申告です。
assessed value
税関や保険のために申告する品物の評価額です。
storage fee
倉庫で荷物を保管する費用です。
customs examination
税関による荷物検査です。
long carry fee
トラックから家までの搬入距離が長い場合の追加料金です。
shuttle service
大型トラックが入れない場所で、小型トラックへ積み替えるサービスです。
marine cargo insurance
海上貨物保険です。
delivery receipt
配達時に荷物を受け取ったことを確認する書類です。
参考リンク
- U.S. Customs and Border Protection — Moving Used Household Goods and Personal Effects
海外で使用していた家財や身の回り品をアメリカへ輸入する際の基本情報です。 - U.S. Customs and Border Protection — CBP Form 3299
個人の家財・身の回り品の免税輸入に使用される税関書類です。 - U.S. Customs and Border Protection — Items That Must Be Declared
食品、植物、農産物、動物製品など、申告が必要な物について確認できます。 - Federal Maritime Commission — Moving Dos and Don’ts
国際引越し業者を選ぶ際の注意点、ライセンス、見積もり、契約についての公式案内です。 - Federal Maritime Commission — Licensed and Bonded Ocean Transportation Intermediaries
船便を扱う会社がFMCのライセンス・登録・保証を持っているか確認できます。 - Federal Maritime Commission — Documentation, Insurance and Customs Requirements
国際引越しの書類、保険、通関についての注意事項です。 - Federal Maritime Commission — Moving Small Shipments in Boxes or Barrels Overseas
箱単位の小規模な海外発送で気をつけたい点を確認できます。 - ヤマト運輸 — 海外へのお引越
フルサービス、船便、航空便などの海外引越しプランを確認できます。 - ヤマト運輸 — 海外引越単身プラン
荷物が少ない単身者向けの箱単位・Door-to-Doorサービスです。 - ヤマト運輸 — 海外引越し荷物の注意事項
荷物の条件、輸送できない物、免税通関などを確認できます。 - 日本通運 — 海外引越サービス
海外引越しの流れ、通関、配達などを確認できます。 - 日本通運 — 海外引越ガイド 出国編
日本を出国する際の書類、通関、荷物準備に関する案内です。 - 日本通運 — セルフパック・コンビ
段ボール単位で送る小規模な海外引越しサービスの例です。 - USPS — International Customs Forms
国際郵便で必要な税関申告書と内容品記載について確認できます。

