PR

シニア世代のアメリカ生活健康管理|高齢になってから移住した人・長年住んで高齢になった人のための医療と暮らしの備え

医療
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

こんにちは、なんだろなアメリカのキョウコ@NandaroAmericaです。

アメリカで年齢を重ねていくと、若い頃とは違う心配が少しずつ増えてきます。

血圧が高い。糖尿病がある。薬が増えてきた。転びやすくなった。車の運転が不安になってきた。英語で病院に行くのが大変。保険の仕組みがわからない。Medicare、Medicaid、Supplement、Advantage、Part Dなど、言葉が多すぎて混乱する。

また、アメリカ市民になった子供が日本にいる高齢の親を呼び寄せる場合もあります。その時に大事なのが、「親がグリーンカードを取れば、すぐMedicareやMedicaidが使えるのでは」と思い込まないことです。

高齢者だからといって、アメリカに来てすぐにMedicareが使えるわけではありません。グリーンカードを取得しても、基本的には一定の居住条件や待機期間、収入条件、就労歴、保険料などが関係します。高齢の親を呼び寄せる場合は、医療費と保険をどうするかを、感情論ではなく現実的に考えておく必要があります。

この記事では、アメリカで暮らすシニア世代の健康管理について、在米日本人向けにわかりやすくまとめます。

アメリカに高齢になってから移住した方。
アメリカに長年住み、こちらでシニア世代になった方。
高齢の親を日本から呼び寄せたい方。
親の健康管理をアメリカで支えたいご家族。
英語や保険制度に不安がある方。

こういう方に向けて、何を準備し、どこを確認し、どう健康を守っていけばよいのかをお話しします。

医療、保険、介護、税金、移民ステータスは、州、保険、収入、滞在資格、家族構成によって大きく違います。この記事は一般的な情報です。実際の手続きや治療については、主治医、保険会社、Medicare、州の福祉窓口、移民弁護士、税務専門家、保険ブローカーなどに必ず確認してください。

なんだろな☆アメリカがおすすめするアメリカ便利グッズカタログ@アマゾン マガジン風にお楽しみいただけます

スポンサーリンク

アメリカでシニアになると、健康管理は「早めの準備」が命

アメリカでシニア世代の健康管理を考える時、一番大事なのは「悪くなってから動く」のではなく、「元気なうちに準備する」ことです。

アメリカでは、主治医の予約がすぐ取れないことがあります。専門医は数週間から数か月待ちになることもあります。保険によって使える医師や病院が決まっています。薬も、保険の対象かどうか、ジェネリックがあるか、事前承認が必要かで費用が大きく変わります。

つまり、具合が悪くなってから、慌てて病院、保険、薬、通訳、移動手段を探すと大変です。シニア世代は、元気なうちに主治医を決め、薬のリストを作り、保険内容を確認し、緊急連絡先を整理し、家族と情報を共有しておくことが大切です。

日本では、具合が悪くなったら近所の病院へ行く、という感覚がまだ残っています。でもアメリカでは、医療の入口を自分で整えておく必要があります。

こちらもどうぞ

アメリカの医療費は高い&間違いだらけ? 請求書トラブルの傾向と、身を守るための対策

アメリカ生活|アメリカの医療保険の仕組みを日本人向けに徹底解説

日本へ一時帰国時の医療保険|在米日本人向け完全ガイド

アメリカ生活費の内訳|物価・家賃・医療費は実際いくらくらいなの?

子育てサロン第2回「アメリカの病院のかかり方」配布資料

アメリカへ海外旅行へ行く際の海外旅行者保険 アメリカ旅行で海外旅行保険はなぜ必要か?

アメリカ移住中、日本の領事館を利用するのはどんな時? 在米日本人が知っておくべき日本総領事館の役割と使いどころ完全ガイド

スポンサーリンク

高齢の親を呼び寄せる場合は、Medicare・Medicaidをすぐ使えると思わない

アメリカ市民が日本に住む高齢の親を呼び寄せ、親がグリーンカードを取得した場合でも、すぐにMedicareやMedicaidを自由に使えるとは限りません。

Medicareは一般的に、65歳以上であることに加え、米国居住者であること、米国市民または一定条件を満たす永住者であることが関係します。CMSは、Original MedicareのEligibilityについて、65歳以上で米国居住者であり、米国市民、または永住者として合法的に入国し、Medicare申請月の前に米国に連続5年居住している人が条件に含まれると説明しています。

また、保険料無料のPart Aを受けるには、本人または配偶者の米国での就労・Medicare税の納付歴が関係します。CMSも、premium-free Part Aの資格について、本人または配偶者、親、子の就労歴に基づくMedicare資格が関係すると説明しています。

つまり、日本から高齢の親を呼び寄せた場合、親が65歳以上であっても、グリーンカードを取った直後に「はい、Medicareで病院に行けます」とは考えない方がいいです。

Medicaidについても注意が必要です。HealthCare.govは、qualified non-citizenは州の収入・居住条件を満たし、さらに多くの場合、qualified immigration statusを取得してから5年経過している必要があると説明しています。これが、いわゆる5-year waiting periodです。

ただし、州によって独自の支援がある場合や、緊急時のEmergency Medicaid、Marketplace保険、民間保険、Visitor Insuranceなど、状況に応じた選択肢はあります。

高齢の親を呼び寄せる場合は、次の点を必ず事前に考えます。

親がグリーンカード取得後、Medicareに入れる時期はいつか。
その前の医療保険はどうするのか。
Marketplace保険に入れるか。
州独自の医療支援があるか。
持病の薬代はいくらか。
ERや入院になった場合、誰が支払うのか。
歯科、眼科、補聴器、介護はどうするのか。
I-864のスポンサー責任はどうなるのか。

親を呼び寄せることは、感情的には「一緒に暮らせて安心」かもしれません。しかし、アメリカでは医療費が非常に高く、保険制度も複雑です。親の年齢が高いほど、持病、薬、検査、入院、介護、移動、通訳、緊急時対応まで考える必要があります。

高齢の親の呼び寄せは、移民手続きだけではなく、医療保険と生活設計まで含めて準備することが大事です。

スポンサーリンク

主治医 PCP を決める

アメリカで健康管理の中心になるのが、Primary Care Physician、Primary Care Provider、いわゆるPCP、主治医です。

シニア世代は、特にPCPを早めに決めておくことをおすすめします。PCPは、血圧、糖尿病、コレステロール、甲状腺、喘息、慢性痛、睡眠、体重、薬、検査、ワクチン、専門医への紹介など、幅広い健康管理の入口になります。

アメリカの医療では、専門医に直接行くよりも、まずPCPに相談し、必要に応じて紹介してもらう保険プランもあります。PCPがいないと、体調が悪くなるたびにUrgent CareやERへ行くことになり、継続的な健康管理が難しくなります。

シニア世代がPCPを探す時は、保険が使えるか、新規患者を受け付けているか、家から通いやすいか、病院グループが自分に合っているか、患者ポータルが使えるか、通訳を頼めるかを確認するとよいです。

英語では、電話でこう聞けます。

Hello, I would like to know if Dr. 〇〇 is accepting new patients

Do you accept Medicare?

Do you accept my insurance?

I would like to establish care as a new patient

I would like to request a Japanese interpreter if available

高齢になってからアメリカに移住した方は、最初から複数の薬や持病があることも多いと思います。初診では、日本から持ってきた薬のリスト、診断名、手術歴、アレルギー、検査結果、ワクチン記録を持参しましょう。

薬の名前は、日本の商品名ではなく、成分名やGeneric nameで伝えるのが大事です。

スポンサーリンク

Medicareを理解する

アメリカで65歳以上になると、多くの人がMedicareについて考えることになります。

Medicareは、主に65歳以上の人や一部の障害がある人のための連邦医療保険制度です。Medicare.govも、Medicareは65歳以上、または一部の障害や特定疾患がある若い人のための医療保険だと説明しています。

Medicareには、主にPart A、Part B、Part C、Part Dがあります。

Part Aは病院入院などに関わる部分。Part Bは医師の診察や外来医療に関わる部分。Part CはMedicare Advantageと呼ばれる民間保険会社を通したプラン。Part Dは処方薬の保険です。

さらに、Original Medicareだけでは自己負担が残るため、Medigap、Supplemental Insuranceを検討する人もいます。

ここで大事なのは、Medicareに入れば医療費が全部無料になるわけではないということです。保険料、自己負担、薬代、ネットワーク、歯科、眼科、補聴器、介護、長期ケアなど、カバーされるものとされないものがあります。

特に日本人が混乱しやすいのは、MedicareとMedicaidの違いです。Medicareは主に年齢や障害に基づく連邦医療保険です。Medicaidは低所得者などを対象にした州と連邦の医療支援制度です。名前が似ていますが、全く同じものではありません。

高齢になってからアメリカに移住した方は、自分がMedicareに入れるのか、Part Aに保険料がかかるのか、Part BやPart Dの保険料はいくらか、州のMedicaidやMarketplace保険が関係するのか、早めに確認する必要があります。

わからない場合は、Medicare公式サイト、州のSHIP、State Health Insurance Assistance Program、保険カウンセラー、専門家に相談するとよいです。

スポンサーリンク

Medicareに入れない期間の保険をどうするか

高齢の親を呼び寄せた場合や、高齢になってからアメリカに移住した場合、Medicareの条件を満たすまでの医療保険をどうするかが大きな問題になります。

選択肢として考えられるのは、Marketplace保険、民間保険、州独自の医療支援、短期的なVisitor Insurance、緊急時のみのEmergency Medicaidなどです。

HealthCare.govは、lawfully present immigrantsはMarketplace coverageに加入できる場合があり、qualified non-citizenで5年待機期間中の人も、条件を満たせばMarketplace coverageを利用できる可能性があると説明しています。

ただし、Marketplace保険の補助金、保険料、対象条件は、収入、世帯、州、移民ステータス、時期によって変わります。2026年以降の制度変更にも注意が必要です。

また、Visitor Insuranceはあくまで訪問者向けの保険であり、持病、既往症、長期治療、薬、慢性疾患管理が十分にカバーされないことがあります。

「保険に入っているから大丈夫」と思わず、何がカバーされ、何が対象外なのかを必ず確認します。

高齢の親を呼び寄せる場合は、移民弁護士だけでなく、医療保険に詳しいブローカーや州の相談窓口にも相談すると安心です。

スポンサーリンク

Annual Wellness Visit を受ける

Medicareに加入している方は、Annual Wellness Visit、年1回のウェルネス訪問を知っておくとよいです。

これは、いわゆる日本の「人間ドック」や「詳しい健康診断」とは少し違います。Annual Wellness Visitは、病気を見つけるための細かい検査を全部する日というより、健康リスク、既往歴、薬、認知機能、転倒リスク、予防接種、必要な検診、生活習慣などを確認し、今後の予防計画を立てるための訪問です。

Medicare.govも、Yearly Wellness Visitは、現在の健康状態とリスク要因に基づき、病気や障害を予防するための個別計画を作成・更新する訪問であり、physical examではないと説明しています。

日本人は「年に一度の検診」と聞くと、血液検査、尿検査、心電図、胸部レントゲンなどを期待しがちですが、MedicareのAnnual Wellness Visitはそれとは性格が違います。

追加の検査や診察、持病の相談を同じ日にすると、別料金になることがあります。予約時に「これはAnnual Wellness Visitですか」「追加費用が発生しますか」と確認すると安心です。

それでも、シニア世代にとってAnnual Wellness Visitは大切です。予防接種、がん検診、転倒予防、認知症の早期サイン、生活習慣、薬の見直しを話すきっかけになります。

スポンサーリンク

薬の管理を徹底する

シニア世代の健康管理で、薬の管理はとても大事です。

血圧の薬、糖尿病の薬、コレステロールの薬、胃薬、睡眠薬、痛み止め、抗不安薬、抗凝固薬、骨粗しょう症の薬、吸入薬、目薬、サプリメントなど、薬が増えていくことがあります。

アメリカでは、複数の医師、専門医、Urgent Care、ERで薬が出ることがあります。薬局も複数使うと、飲み合わせの確認が難しくなります。

薬の名前、用量、飲む時間、処方した医師、何のための薬かを一覧にしておきましょう。サプリメント、市販薬、漢方、痛み止め、アレルギー薬も含めます。

診察の時には、薬のリストを必ず持参します。可能であれば、同じ薬局を継続して使うと、薬剤師が飲み合わせを確認しやすくなります。

日本から持ってきた薬を使っている場合は、アメリカの医師に成分名を伝える必要があります。商品名だけでは通じないことがあります。

英語では、

This is my medication list

I take these medications every day

I also take supplements

I am worried about side effects

Can you check for drug interactions?

と言えます。

薬を自己判断で急にやめるのは危険です。血圧、糖尿病、心臓、精神科、てんかん、抗凝固薬などは特に、必ず医師に相談してください。

スポンサーリンク

ワクチンを確認する

シニア世代は、予防接種も大切です。

アメリカでは、インフルエンザ、COVID-19、肺炎球菌、帯状疱疹、RSV、破傷風・ジフテリア・百日咳など、年齢や持病に応じて推奨されるワクチンがあります。

CDCは成人向けワクチンスケジュールを公開しており、医療提供者が年齢や健康状態に応じて推奨ワクチンを判断するための資料として案内しています。

日本で受けたワクチンとアメリカでの推奨が違うこともあります。特に高齢者は、肺炎、帯状疱疹、RSV、インフルエンザで重症化することがあります。

ワクチンは、主治医、薬局、保険会社に確認しながら受けるとよいです。薬局で受けられるものも多いです。

ただし、持病、免疫抑制薬、アレルギー、過去の副反応がある人は、必ず医師に相談しましょう。

英語では、

Which vaccines do I need at my age?

Am I due for a shingles vaccine?

Do I need a pneumonia vaccine?

Should I get an RSV vaccine?

Can I get this vaccine with my medical condition?

と聞けます。

スポンサーリンク

がん検診・骨密度・生活習慣病検査を確認する

シニア世代は、年齢に応じた検診も大切です。

大腸がん検診、乳がん検診、子宮頸がん検診、前立腺の相談、皮膚がんチェック、糖尿病、コレステロール、血圧、骨密度、視力、聴力、認知機能、うつ、不安、転倒リスクなど、確認すべきことは多くあります。

アメリカでは、何歳までどの検診を受けるかは、年齢、性別、家族歴、持病、過去の検査結果、保険によって変わります。日本の感覚で「毎年全部やってくれる」と思っていると、抜けが出ることがあります。

Annual Wellness Visitや通常の診察の時に、

Am I due for any cancer screenings?

Do I need a colonoscopy or stool test?

Do I need a mammogram?

Do I need a bone density test?

Should I have my cholesterol checked?

Should I be screened for diabetes?

と聞いてみましょう。医師任せにするだけでなく、自分でも「今年何を受けるべきか」を確認する意識が大切です。

スポンサーリンク

歯科・眼科・聴力を後回しにしない

シニア世代では、歯、目、耳の健康も生活の質に直結します。

歯が悪くなると、食事、栄養、会話、全身の健康に影響します。目が見えにくくなると、転倒や運転、読書、薬の管理が難しくなります。耳が聞こえにくくなると、孤立、認知機能、家族との会話に影響することがあります。

アメリカでは、Dental、Vision、Hearingが医療保険と別扱いになることが多いです。Original Medicareでは、通常の歯科、眼鏡、補聴器が十分にカバーされないことがあります。Medicare Advantageでは一部カバーされるプランもありますが、内容はプランによります。

歯科保険、眼科保険、補聴器のカバー、自己負担額を確認しましょう。

「医療保険に入っているから歯医者も大丈夫」とは限りません。

スポンサーリンク

転倒予防は本当に大事

シニア世代のアメリカ生活で、転倒予防は非常に大事です。

転ぶと、骨折、入院、手術、リハビリ、介護、運転停止、生活の自立低下につながることがあります。

特にアメリカの家は、階段、地下室、段差、カーペット、バスルーム、雪や氷、ガレージ、広い駐車場など、転倒リスクが多いです。

家の中では、床に物を置かない、コードをまとめる、滑りやすいラグを避ける、浴室に滑り止めを置く、必要なら手すりをつける、夜間照明を使う、階段を明るくする、靴を見直すことが大事です。

薬の副作用でふらつくこともあります。血圧の薬、睡眠薬、抗不安薬、痛み止めなどで転倒リスクが上がることがあります。めまいやふらつきがある場合は、医師に相談しましょう。

運動も大事です。ウォーキング、ストレッチ、筋力トレーニング、バランス運動、太極拳、シニア向けエクササイズなど、自分の体力に合うものを続けることが転倒予防につながります。

スポンサーリンク

食事と栄養を見直す

アメリカ生活では、食事の選択肢が極端です。健康的な食材もたくさんありますが、ファストフード、冷凍食品、加工食品、甘い飲み物、大きなデザート、塩分の高い食品も非常に身近です。

シニア世代は、たんぱく質、野菜、果物、食物繊維、水分、カルシウム、ビタミンD、塩分、糖分に気をつけたいところです。高血圧、糖尿病、腎臓病、心臓病、骨粗しょう症、胃腸の病気がある場合は、食事の注意点が変わります。

自己流で極端な食事制限をするより、主治医やRegistered Dietitian、管理栄養士に相談すると安心です。アメリカの食品ラベルは、カロリー、塩分、糖分、脂肪、炭水化物、たんぱく質が表示されています。慣れると健康管理に役立ちます。

高齢になってから移住した方は、日本食中心の生活を続けたい場合もあると思います。アジア系スーパー、冷凍野菜、豆腐、魚、オートミール、豆類、ナッツ、卵、鶏肉、ヨーグルトなどを組み合わせて、無理なく続く食生活を作るとよいです。

スポンサーリンク

運転・移動手段を考える

アメリカは車社会です。

シニア世代にとって、車を運転できるかどうかは生活の自由に大きく関わります。

しかし、視力、反応速度、薬の副作用、認知機能、夜間運転、高速道路、雪道、駐車場での事故など、年齢とともに注意が必要になります。

運転に不安が出てきたら、家族で早めに話し合うことが大事です。

夜は運転しない。
高速道路は避ける。
近所だけ運転する。
眼科で視力を確認する。
薬の副作用を医師に確認する。
ライドシェア、地域のシニア送迎、公共交通、家族の送迎を使う。

アメリカでは、運転をやめると孤立しやすくなります。だからこそ、運転の問題は単に「危ないからやめて」ではなく、「ではどうやって病院、買い物、友人、教会、図書館に行くか」を一緒に考える必要があります。

地域によっては、Senior CenterやCountyのTransportation Serviceがある場合があります。お住まいの市、カウンティ、図書館、シニアセンターに聞いてみましょう。

スポンサーリンク

孤独とメンタルヘルスを軽く見ない

シニア世代のアメリカ生活では、孤独も大きな健康問題です。

高齢になってからアメリカに移住した方は、英語、車社会、友人の少なさ、文化の違い、家族への遠慮、外出の難しさで孤立しやすいです。

長年アメリカに住んでいる方でも、退職、配偶者の死、子供の独立、病気、運転の不安、友人の引っ越しなどで孤独が強くなることがあります。

孤独は、気分の落ち込み、食欲低下、睡眠の乱れ、認知機能、持病管理にも影響します。

地域のSenior Center、図書館、教会、趣味のグループ、運動クラス、ボランティア、日本人コミュニティ、オンライン交流など、無理のない範囲で人とつながる場所を持つことが大事です。

気分の落ち込みが続く、眠れない、何も楽しくない、食べられない、不安が強い、死にたい気持ちがある場合は、医師やカウンセラーに相談してください。

アメリカでは、メンタルヘルスも医療の一部です。

スポンサーリンク

英語が苦手なシニアは、通訳をお願いする

高齢になってからアメリカに来た方、英語が苦手な方は、病院で通訳をお願いしましょう。

医療英語は、英語が日常会話でできる人でも難しいです。

薬、検査、手術、がん検診、糖尿病、心臓、認知症、介護、終末期医療などは、わかったふりをしてはいけません。

病院では、

I need a Japanese interpreter

I do not understand medical English well

Could you please speak slowly?

Could you write it down?

I want my family member to join the appointment

と言えます。

電話通訳やビデオ通訳になる場合もあります。必ずしも毎回すぐ日本語通訳が用意できるとは限りませんが、お願いする価値はあります。

家族が通訳する場合も、医療内容が重い時はプロの通訳を頼んだ方がよいことがあります。家族だと感情が入り、正確に訳すのが難しい場合があるからです。

スポンサーリンク

緊急時の準備をしておく

シニア世代は、緊急時の準備も大切です。

冷蔵庫や玄関付近に、緊急連絡先、薬のリスト、病名、アレルギー、主治医、保険情報、家族の電話番号を書いた紙を置いておくと安心です。

スマホにはMedical IDを設定しておきます。iPhoneやAndroidには、緊急時に医療情報を表示できる機能があります。

一人暮らしの方は、転倒時に助けを呼べる仕組みも考えます。スマートウォッチ、緊急通報ボタン、家族との定期連絡、近所の人との関係、医療アラートサービスなどです。

救急車を呼ぶべき症状も確認しておきます。

胸の痛み。
呼吸困難。
片側の麻痺。
ろれつが回らない。
突然の激しい頭痛。
意識がはっきりしない。
大量出血。
重いアレルギー反応。
転倒後に立てない。
強い腹痛。

こういう時は、迷わず911です。

スポンサーリンク

Advance Directive と Power of Attorney を考える

シニア世代は、医療と財産の意思表示も考えておきたいところです。Advance Directive、Living Will、Health Care Power of Attorney、Financial Power of Attorneyなどは、自分が意思表示できなくなった時に備える書類です。

どのような医療を望むのか。延命治療を望むのか。誰に医療判断を任せるのか。誰に銀行口座や請求書、財産管理を任せるのか。こうしたことを元気なうちに決めておくと、家族が非常時に困りにくくなります。

アメリカでは州ごとに書類が違います。弁護士、医療機関、州の公式フォーム、シニア支援団体に確認してください。

スポンサーリンク

家族と情報を共有する

シニア世代の健康管理では、家族との情報共有がとても大事です。

どの保険に入っているのか。
主治医は誰か。
薬は何を飲んでいるのか。
アレルギーはあるか。
持病は何か。
緊急時にどこの病院へ行くか。
Medicareカード、保険カード、IDはどこにあるか。
Power of AttorneyやAdvance Directiveはあるか。
日本の家族に連絡すべきか。

本人が全部わかっていても、突然倒れた時に家族が知らないと困ります。

高齢の親をアメリカに呼び寄せている家庭では、親の薬、診断名、日本の主治医、既往歴を英語でまとめておくと安心です。

スポンサーリンク

アメリカに高齢で移住した人が特に注意したいこと

高齢になってからアメリカに移住した方は、若い頃からアメリカに住んでいる人よりも医療制度に慣れるのが大変です。

英語の壁。
運転の壁。
保険の壁。
薬の違い。
主治医の探し方。
日本の診断書の英訳。
MedicareやMedicaidの条件。
移民ステータスによる保険の違い。
家族への依存。
孤独。

これらを一人で抱え込むのは大変です。

まずは、主治医、保険、薬、通訳、移動手段、緊急連絡先を整えましょう。次に、地域の日本人コミュニティ、シニアセンター、図書館、教会、カウンティの高齢者支援窓口などにつながるとよいです。

アメリカのシニア向け支援は、地域によってかなり違います。市やカウンティのウェブサイトで Aging Services、Senior Services、Office on Aging、Area Agency on Aging などを探してみましょう。

高齢の親を呼び寄せる場合は、医療保険が整うまでの数年間をどう乗り切るかが大きな課題になります。移民手続きだけでなく、保険、薬代、通院、介護、移動、通訳、緊急時対応まで、現実的に計画しておくことが大事です。

スポンサーリンク

まとめ

アメリカでシニア世代として健康に暮らすには、早めの準備がとても大事です。

まず、Primary Care Physician、PCP、主治医を決めます。持病、薬、ワクチン、検査、専門医への紹介など、健康管理の中心になります。

65歳以上の方は、Medicareの仕組みを理解します。Part A、Part B、Part C、Part D、Medigap、Medicare Advantage、Medicaidなど、言葉が多くてわかりにくいですが、自分に合う保険を確認することが重要です。

特に、高齢の親を日本からアメリカに呼び寄せる場合は、グリーンカードを取ればすぐMedicareやMedicaidが使えると思わないことが大事です。CMSは、永住者がMedicareを申請するには、申請月の前に米国に連続5年居住していることなどを条件として示しています。 Medicaidについても、HealthCare.govはqualified non-citizenには原則として5-year waiting periodがあると説明しています。

薬のリストを作り、飲み合わせや副作用を確認し、自己判断で薬をやめないようにします。

年齢に応じたワクチン、がん検診、糖尿病、コレステロール、血圧、骨密度、視力、聴力、歯科を確認します。

転倒予防、食事、運動、運転、移動手段、孤独対策、メンタルヘルスも健康管理の一部です。

英語が不安な場合は、医療通訳をお願いして大丈夫です。わかったふりをせず、必要な説明を受けましょう。

緊急時のために、薬のリスト、持病、アレルギー、主治医、保険情報、緊急連絡先をまとめ、家族と共有しておきます。

Advance Directive、Living Will、Health Care Power of Attorney、Financial Power of Attorneyなどの書類も、元気なうちに考えておくと安心です。

アメリカでのシニア生活は、医療制度や保険制度が複雑で、日本より大変に感じることも多いです。

でも、ひとつずつ整えていけば、安心材料は増やせます。

主治医を持つ。
保険を理解する。
薬を管理する。
検診を受ける。
ワクチンを確認する。
転倒を防ぐ。
人とつながる。
家族と情報を共有する。
緊急時の備えをする。

アメリカに高齢になってから移住した方も、長年住んでシニア世代になった方も、高齢の親を呼び寄せるご家族も、どうか一人で抱え込まず、使える制度や地域の力を少しずつ使ってください。

 

医療
この記事の著者
Kyoko Bartley

ニュージャージー在住。
幼少期からアメリカの映画やアニメーション、音楽に親しみ、大学ではアメリカ文化を専攻。留学・研究を経て2011年に渡米し、国際結婚、妊娠・出産、現地就職、住宅購入などを通して、外国人としてアメリカ社会で暮らすリアルを経験してきた。

2018年より、在米日本人向けアメリカ生活情報ブログ「なんだろなアメリカ」 を運営。教科書やガイドブックには載らない、実体験にもとづく生活情報や、文化の違いから生まれる「?」を「!」に変える視点を発信している。

また、プリンストンエリアを拠点に画家としても活動し、原画やグッズの制作・販売を行っている。

#なんだろなアメリカをフォローする
error: This content is protected. このコンテンツは保護されています。
タイトルとURLをコピーしました