子育てサロン第2回「アメリカの病院のかかり方」配布資料

この記事はニュージャージー中部で私が個人主催で開催させていただいている「子育てサロン」で配布した資料です。

第二回目は「病院のかかり方」でした。当日配布した資料を記事に載せますので、特にニュージャージーの親御さんの役に立つかと思います。また別の地域の方も参考程度にお読みください!

「子育てサロン」のメーリングリスト&参加メンバーは常時募集中です!

子育てサロン第2回「病院のかかり方」

「子育てサロン」は2、3ヶ月に1回、地元のお母さんがたが集まって、テーマに沿って情報交換をしたり、後半はご自由にアメリカ暮らしの疑問や、子育ての悩みを話していただく場です。

アメリカに来たばかりで何もわからない!というお母さん、アメリカぐらしも子育てもベテランで、情報を提供してくださるお母さん、(もちろんお父さん、おじいちゃん、おばあちゃんでも可です!)お気軽に遊びに来てくださいね。

場所は、プリンストン日本人会のコミュニティハウスを利用させていただいています。

「子育てサロン」はニュージャージーの方はもちろん、アメリカで子育てする方のメーリングリスト登録をお待ちしております。2、3ヶ月に一度のミーティングでは、このような配布資料をもとに、皆さんのローカルな情報や、役立つライフハック情報を交換しあい、後日参加者のみに「ミーティング後のまとめ」を作ったりしています。

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子育てサロン参加、プリンストン日本人会に関する情報はこちらからどうぞ。

プリンストン日本人会のホームページにも、同じ資料を提供させていただいております。

NJ子育てー当サイト管理人が主催する在米ママ向け子育てサロンのお知らせです

アメリカ生活ーアメリカ暮らしでの孤立防止に!日本人会に入ろうー

アメリカ生活ーアメリカあるあるまとめ2018秋ー医療編ー

アメリカ子育てー主治医、ワクチン、検診、医療費ー子育てを通して医療関係で学んだこと2018ー

アメリカ生活ー日本と違う病院のかかり方ー知っておきたいアメリカの医療システムー

アメリカ子育てー怒りの虫歯治療体験&医療システムへの疑問ー


【医療】

まだアメリカで病院にかかったことがないという方、まず保険会社がカバーする医療機関、医師、オフィスの住所の載ったリストをダウンロード、または郵送で送ってもらう事ができますので、主治医、専門医を探す際は保険会社に聞いてみましょう。

病院にかかる際は初診の場合、登録のための書類を書きます。ソーシャルセキュリティナンバー、グリーンカード、保険証などの提示または記入を求められます。15分くらいで記入できる量ですが、赤ちゃん、小さなお子さんがいると大変だと思う方は、病院にあらかじめ送ってくれるよう聞いてみるのもいいと思います。母子手帳、ワクチン記録などもコピーを取られますので、持っていきましょう。

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PCP (Primary Care physician プライマリーケアフィジシャン)

  • 主治医 PCP Doctorを見つけましょう。既往症などある場合はかかりつけの専門医(Specialist) を作っておきましょう。保険会社がカバーしている内科医・小児科医を探して電話をかけて、新患を受け付けているか聞きます。
  • 英語が不安だという方は、PCPを申し込む際、英語に不慣れなため、診察の際日本語の通訳をつけて欲しい旨伝えれば、たいていは電話通訳をその都度つけてくれます。
  • 日本からの医療記録をコピーして、自分で翻訳して先生に渡せば受け取ってもらえます。
  • 聞きたいこと、伝えたいことは紙にメモして持って行くといいですね。

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小児科 (Pediatrics  小児科医=Pediatrician)

  • 学校に入る際に小児科医による記入が必須になるので、アメリカに引っ越されて来たばかりの方は、母子手帳など、医療の記録をコピーして引き継いでもらいましょう。
  • ワクチンが規定のものを受けていないと学校から入学手続きの際、催促の手紙が来ます。日米のワクチンの比較はネットで調べられます。就学している場合、インフルエンザワクチンを受けないと冬場は学校で受け入れてくれないので、9月ごろからFlu Shotを受けるアポイントメントを取り、接種済みの証明をもらっておきましょう。

専門医(Specialist)

内科以外でかかりつけのお医者さんが必要な場合はPCPを探したのと同じ要領で、保険会社がカバーしてくれるお医者さんを探します。電話し新規患者を受け付けているか聞いてみましょう。内科医からもネットワーク内の専門医を紹介してもらえますので、保険との折り合いを見て連絡を取りましょう。

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夜間、時間外、救急 どうすれば?

  • 主治医がいないけれど具合が悪くなってしまった場合や、主治医があいていない時間帯は Urgent Care, Emergency Room を利用します。
  • 主治医がいる場合は一応オフィスに電話し、症状、既往症など説明後、主治医のネットワークの病院で時間外の受け入れをしてくれるか聞くのもいいです。

例)土曜の朝、熱が出てインフルエンザっぽい。一応診察してもらって、薬も欲しい。またはアメリカ内だが旅行先である。→Urgent Care

例)急にお腹が痛い。盲腸かも。万が一を考え総合病院併設の方が良い。家族が車で乗せていける。→Emergency Room 

例)大怪我、出血がある。骨が折れた。車がない。自分で行けない。→ 911に電話して指示を仰ぎ、救急車を待つ。(アメリカは救急車は有料。保険の内容を確認のこと。)呼んでみたが必要なかった場合でもチャージされるらしいので保険会社に事前に確認し、利用の際は判断を慎重に。

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学校に入れる際に医師からの用紙記入が必要

お子さんを就学させる際に、今までのワクチンの記録と既往症などの詳細を主治医から学校に提出しなければなりません。その際はまず病院に学校に出す書類が必要である旨を伝え、学校からの提出書類の用紙、手紙などを病院に持っていきます。医師が記入してくれますが、もしアメリカで求められているワクチンが接種されていない場合はそのワクチンを接種することになります。体調が優れない場合や、取り寄せに時間がかかってすぐに受けれない場合は医師から”Excuse Slip”をもらって、学校のナース(保健室の先生)に提出してください。受けるまでの間猶予付きで登校できる、という仕組みです。

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予防注射あれこれ

BCGは日本では受けれますが、アメリカでは推薦しておらず、受けたい人は任意で受けることになります。ツベルクリン検査などを求められた場合は、BCGを接種してあることを必ず伝えましょう。アメリカで生まれ育つと接種していないので、接種している子は「かかっている」と誤認されてしまうことがあるそうです。

日本脳炎もアメリカのスケジュールでは受けません。日本、アメリカの移動が多かったり、将来日本に帰るのがわかっている場合など、お子さんに日本脳炎の予防注射を受けさせたいときは、アメリカでは実費(うちは$400と言われました)、あるいは日本へ里帰りした時に子ども医療で受けるのがいいですね。

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病気の流行について

日本と同様、アメリカでもインフルエンザが冬場は流行します。9月初旬から薬局や病院ではインフルエンザワクチン(Flu Shot) の接種ができるようになります。子ども、老人、免疫疾患などある方は強く接種を薦められています。保険が大抵の場合きくので、無料です。

学校に行っている年齢のお子さんでは、学校からインフルエンザワクチンの接種が義務付けられ、だいたい12月までに接種をし、医師から証明をもらって来るように言われます。お医者さんのところで受けて、接種証明をもらってスクールナースに提出します。体質的に受けられない人は、その旨を医師とスクールナースに相談する必要があると思われます。赤ちゃんのインフルワクチンは鼻にスプレーするタイプのものがあります。2歳以上になると大人と同じで上腕に注射でした。

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アメリカで問題になっている病気について

北アメリカ、特に東部の地域で最近恐れられているのが ライム病、ウエストナイル脳炎、ベッドバグ、次にジカウィルスです。

・ライム病:マダニが媒介する病気。マダニに噛まれ感染し、噛まれた箇所が大きな縁を描いたように丸く赤く腫れる。その症状が出なくてもライム病に感染していることもあるようなので、まずは噛まれない対策を!(虫除け&長ズボン、長袖、毎日の身体チェックなど)

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・ウエストナイル、ジカ熱:蚊刺されて感染する。ウェストナイル熱は2−6日の潜伏期間後、インフルエンザのような症状が出る。1%未満の人が脳炎を起こす。日本脳炎の予防注射を摂取していると、検査で偽陽性が出る。ジカ熱は刺されて数日後に湿疹や風邪のような症状が出るが、妊婦さんは退治に水頭症が出ると言われているので要注意。

・ベッドバグ:ニューヨークなどを中心に人口密度が濃い地域で数年前大問題になった。南京虫のことだが、進化を遂げていて、とても駆除が難しい。大発生を防ぐために家の中のチェックがこまめに必要。主に寝具に潜んでいて、寝ている間にたくさん刺される。

下に載せてある外務省のリンクで詳しく取り上げられていますのでお家でゆっくりご覧ください。

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医療費について

アメリカの医療費は日本と比べて何倍も高いです。子ども医療は無料ではありませんし、高額医療保険制度もありません。アメリカの自己破産の原因1位が医療費です。

医療費請求も不透明で、日本で簡単に受けられる検査が何千ドルということも少なくありません。病院の請求に対して、直談判、または保険会社のアドボカシーを使ってディスカウント交渉をすることも可能な場合があります。あまりに不当な金額と感じるときは是非ディスカウント交渉しましょう。

また、事務のミスなどで払わなくてもいい請求書が次々届いたりします。払わなくてもいいものなのかどうか、病院と保険会社の両方に都度「これは一体何の請求なのか。保険が下りてこの金額なのか」など、聞くのがオススメです。


Early Interventionについて

特別なニーズがあるお子さんは、アメリカでは早期から介助や特別教育が受けられます。Early Interventionのサービスは、ニュージャージー州では、(888)653-4463  njeis.org からできるそうです。(インザナ裕子先生の情報提供)

プリンストン大学がペンシルベニア大学子供病院と合併

最近ペンシルベニア大学病院と合併したことにより、ニュージャージーにも世界で有名なペンシルベニア子供病院の先生が来るようになりました。子供を対象とした各種専門医へのチョイスが広がりました。

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お役立ちリンク

外務省 世界の医療事情 ニューヨーク

アメリカのワクチンのスケジュールが載っています。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/n_ame/ny.html

日英ワクチンの名前リスト

http://vaccinet.jp/download/pdf/translation-table_en.pdf

こどもの定期予防接種のアメリカ合衆国と日本との違いについて

http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/usaimmunization1.html

お読みいただきありがとうございました!

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