アメリカで妊娠ー出産はとても不安に思う方が多いと思います。
この記事は、アメリカでの妊娠から出産までの産婦人科での検診の頻度と検査のスケジュールについて書いています。妊婦さんは是非ご活用ください!
アメリカの産婦人科で妊娠から出産まで、病院のスケジュールをまとめました
こんにちは、なんだろなアメリカにようこそ。キョウコ@NandaroAmericaでーす。
アメリカに来てから妊娠、あるいは妊娠中にアメリカに越して来て、これから米国で出産という方、出産までの検診の頻度や内容は日本と違うのか、どうなっているのか知りたいのではないでしょうか。
アメリカの標準的な妊婦検診の頻度と内容をまとめましたので、私の妊娠(2013年)も振り返りながらお伝えします。
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アメリカの妊婦検診の検査項目や内容を紹介します
アメリカでは日本と違って1週少なく数えますが、妊娠全体の期間を3分割(3ヶ月ずつ)して、ファーストトライメスター、セカンド、サードと呼んだりします。
妊娠したかなと思ってすぐに産婦人科に行くためには、事前に内科の主治医と、産婦人科の設定をしておくと、スムーズに進みます。
日本と違うアメリカの病院のかかり方ー知っておきたい難解米国医療システム解説
↑こちらの記事でアメリカに住む際の主治医の見つけ方などを話しています。
妊娠4週から28週まで
生理が遅れている・つわりがあるなど、妊娠しているのかなと自覚症状があったらすぐに自分で妊娠検査薬などで調べ、結果がどちらでも、産婦人科へ。
だいたい妊娠5週から7週あたりで自覚症状や、妊娠しているかも、と思い始める、と妊婦さん向けの本には書いてありますね。まあ、生理が遅れたら、普通疑いますよね。
超初期は市販の妊娠検査薬では結果があやふやに出る場合もあるようなのですが、7週になっていればもう完全に反応が出るようです。
最初の妊婦検診(産婦人科)ですること
妊娠7週ごろから胎児は心臓が形成され始めます。ということで、医師による検査で心音が確認できたら、「妊娠」と認められることになります。
最初の妊婦さん検診ではまず「妊娠の有無」の診察が大きな意味を持っていますが、その他にもいろいろすることがあり、長い検査を受けます。
問診・健康診断
今まで病院やクリニックにかかったことがある方は問診票に記入をした経験があるかと思いますが、まずこの時も、詳しく聞かれます。
身長、体重、家族、親戚の既往症や死因、自分の既往症、怪我や入院の履歴、現在の健康状態、最終月経日、服薬内容、酒、タバコ、お茶やコーヒーの有無、その他気になることなどなど。アメリカすごいなと思った項目は、ドラッグはしていますかの質問。
確か、自分にもしものことがあったらどうしますか、未婚ですか、既婚ですか、などの緊急時どうするかの質問内容も濃かった気がします。Living Will はありますか?など。
身長・体重
体重については、私でも最初に注意されなかったので、ちょっとくらい肥満でも「これ以上増えてはいけない」とは言われないと感じました。あんまりBMIがどうのと言われない。
日本だったら完全に私こんなに増えたらダメですよって言われるレベルなんですけれどね。(汗)
血液検査・血圧
最初の回では血液検査をしてエイズ(HIV)、B型肝炎、その他感染症にかかっていないか、悪性貧血ではないか、血液型などを調べたと思います。
これは1週間くらいで電話で「全部大丈夫です」みたいな感じで、ざっくり結果がきました。
え、詳細は紙に印刷してくれないの?と思いましたが、アメリカはそもそも病院のHPから自分のアカウントでいつでも詳細が確認できますので、心配ご無用でした。
尿検査
尿検査はその後も毎回検診の際にありました。お手洗いに小さな消毒綿みたいなのがいっぱい備え付けてあるので、そこで隠部を拭いてから。
ナースさんによって全然説明しない(多分当たり前すぎて)ので、わからなければ聞くようにしましょう。アメリカは基本自分から聞かないといけないです。
PAPテスト
一年に一度婦人科の定期検診を受けている方にはおなじみのパップテスト。
子宮頸がんウィルスに感染していないか、異常な細胞がないか、子宮には異常がないかを検査します。これも結果は1週間後くらいに来ました。
内診エコー
膣からエコーの機械を入れ、心音、および胎芽を確認します。嫌な感じがしますが、その後ずっと毎年婦人科の検査でPAPテストなど経験することになりますので、すぐに慣れると思います。(笑)
内診エコーの写真を分析して、医師が出産予定日を導いてくれます。
その後、医師との対話の中で、インフルエンザワクチンの季節であればその場で受けることもできます。もちろん、そのシーズンで受けていないと答えれば、勧められます。
インフルエンザワクチンは妊娠中でも受けて大丈夫だそうです。他のワクチンは安全でないものもあるので、一通りは妊娠前に済ませておくのが賢明と言われています。
妊娠を希望している人は事前にお医者さんに相談、準備しておくのがいいと思います。私は妊娠する随分前にグリーンカード取得のために移民局で規定の予防接種は全部打ちました。あれはすごかった。
妊娠とわかると、パケットをもらいます。パケットについてはこちらの記事で詳しく述べたので是非参考にしてください。パケットをもらってからというものの、ものすごいビタミン剤を勧められました。
身内に遺伝子の疾患に関わる病気を持つ方がいる場合、医師から胎児の遺伝子診断の検査をするかどうかの希望などを聞かれます。
もっと説明が必要な場合は専門医との面談を手配してくれる場合があります。また、35歳以上で出産の場合はいろいろな検査項目に保険が効くようになります。私は妊娠中に35歳になったので、血液検査を受けました。
それ以降の妊婦健診の内容
妊娠28週までは月一回のペースでの検診です。次は2週間に1回、最後の1ヶ月は1週間に1度の検診頻度になります。(妊娠の状態や健康状態いかんでは増えることも当然あります)
質問を紙に書き溜めて持って行ったり、疑問な点は普段から聞くようにしておくのがオススメです。
- 身長・体重・血圧
- 尿検査
- 心音
- 問診
- お腹周りのサイズ測定
は毎回ありました。
10週目あたりからダウン症診断
母親の血液を採取して胎児がダウン症ではないかどうかを調べられます。精度は99%だそうです。
私は、結果は細かく書かれた紙をもらったのを覚えています。
11−14週あたりで超音波検査
超音波検査があります。超音波検査を担当するのは産婦人科医ではなく、赤ちゃんの超音波検査専門のお医者さんです。この時点で性別がわかることも。知りたくない人は、性別は言わないでくださいといえば内緒にしておいてくれます。
4D画像で提供されることが多いので結構リアルに赤ちゃんの形が見えます。うちの子は手を振っている感じに写っていて、家族で虜になりました。
日本で受けたエコーの画像はたまに4D、たまに3Dでした。今はもっと進歩して4Dの方が多くなっているかな?
10−12週の間に35歳以上の妊婦さん対象に出生前検査
お母さんのおへそのあたりから針を刺し、羊水を採取して赤ちゃんの遺伝子を調べ、先天異常がないかを調べる検査です。義務ではなく、オプションですが35歳以上の出産だと勧められます。
私は受けませんでしたが、お母さんのチョイスです。お医者さんはチョイスをするためのアドバイスをくれます。わからないことはとことん聞くのがいいと思います。
20週あたりで問診の中に胎動の様子も加わる
毎回の検診の問診の中に動きは感じられるかを聞かれるようになります。
24−28週の間にグルコーステスト(グルコースチャレンジ)
あらかじめ、グルコーステストのキットを渡され、テスト当日の朝、空腹時にキットの粉を水に溶いたものを規定量飲み干し、病院に行きました。で、病院で血糖値を図ります。
私は説明がなかったので、前日から朝食べてはいけないと知らずに普通に朝ごはんを食べてしまいました。でも一応テストはしたんですが、念のためもう一度しましょうということで、2度しました。
このテストはとても時間がかかり、午前中ずっと個室で座ってテレビを見ていました。この日は何か気晴らしになるものを持って行った方がいいと思います。途中でお腹が空きすぎて、お腹の娘が激しく蹴りを入れてきて辛かったです。赤ちゃんから「何か食べろ」と催促されているようで苦しかった。
28週から36週までは2週間に一度の検診
前半は1ヶ月に1度程度でしたが、このあたりから2週間に1度の検診となります。結構忙しくなりますが、それだけお腹の赤ちゃんも目まぐるしく成長しているということですね。
27−36週の間にTdap(予防注射)
赤ちゃんが生まれる前に百日ぜきの予防注射をして、生まれたあとすぐから守ろう、ということのようです。こういう方法もあるんだ、と私は感心しましたねえ。
36週から41週までは1週間に一度の検診
予定日から1ヶ月前ごろから、子宮口の開き具合のチェックが加わります。
万が一破水したら、とか、もう入院用のバッグは用意しましょう、などなど、色々とお話がありました。
臍帯血バンクの手配などもこの辺でするのがいいようです。
まとめ
オプションや医師の判断で適宜追加される検査などもあるかと思います。アメリカの妊婦さん検診はこんな感じです。皆様安全に母子ともに健康でご出産できますように!