アメリカは医療が本当に問題です。医療保険が高額だし、薬代も驚くほど高いものが多々あります。
今回は私の友人が医療保険に入りながらも、保険会社が持病の薬の負担を突然キャンセルしたため自腹で払うかどうかという選択に迫られ、結果として「処方薬のクーポンサイト」にたどり着いた話をします。
現在お薬を自腹で払っていて辛い!という方の情報になったら嬉しいです。
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加入している医療保険が薬代を負担してくれない時の対処法を話します
こんにちは。米国在住8年目のアメリカ文化ライターのキョウコです。
このブログでも今まで色々と「アメリカの医療制度は(日本と比べて)ひどすぎる」という怒りをぶちまけてまいりましたが、また一つひどいエピソードが、今度は私の親しい友人に起こりました。
アメリカの医療制度は日本と随分違うもんだと述べている記事は他にもこんなものがあります!(笑)
アメリカ生活ー歯医者を変えたら虫歯が見つかって即治療できた件ー
アメリカ生活ー婦人科検診に行った!どんなだったか紹介するよー
アメリカ子育てー主治医、ワクチン、検診、医療費ー子育てを通して医療関係で学んだこと2018ー
アメリカの医療保険がまたよくわからなくなった出来事発生
さて、私にはご近所の友人で、地元有名大学の学部長さんをされているお母さんがいます。
仕事への情熱、プロフェッショナルな態度、お子さんの教育の仕方、とても素晴らしい方です。
彼女と私は近所ということと、子供たちが同じ学校に行っているということで仲良くなりました。
友達のいつものお薬が全額自己負担になる
彼女は既往症があって、お薬を何種類か飲んでいるのですが、名門大学の医療保険に入りながらも「医療保険会社が来月からお薬全種類の負担をしてくれなくなる」という事態に陥りました。
どういうこっちゃとびっくりしますが、今まで大学を通じて入っていた医療保険はお薬の代金の大部分を払ってくれていて、自己負担額は一種類につき$15程度だったようです。
しかし、今度から自己負担が100%になります、全額負担です!という状況。何種類かあるので、全部自腹となると、いくらなんでも困る!でも飲まないわけにはいかないし、別の薬に変えて、頻繁に主治医に会いに行き、体調をモニターする日々になるのも面倒…。
何でこういうことが突然起きるのでしょうか…。以前とお金を同額払って保険に入っていながらも、保険の意味がないって何なんだろうと思ってしまう。世知辛い。万人問わず世知辛い。
一体どのくらい高い身分になればこういう状況にも無敵になれるんだろうか。年収5000万くらいの世帯になっても医療費の「必殺!青天井」でコテンパにやられそうで怖いな。アメリカ恐ろしい、アメリカ恐ろしい。
主治医のオフィスでいい情報をいただいた!
ということで私と彼女で何か裏技はないものかリサーチしてみました。
お医者さんに聞きに行ったよ
ちょうど私の定期検診もあったので、プリンストンにある主治医のところに行った際、質問してみました。
私の主治医は外国から移民としてアメリカでやってきて、アメリカでの医師の免許もさらに取った方なので、外国人の悩み事や、移民の生活がカツカツになりやすいことなど、わかってくれている方です。
お医者さん曰く、アメリカでは残念ながら、医療保険の内容が保険会社の都合で突然変わることもまあ、ある、とのことでした。
お薬を処方するのはお医者さんですが、保険会社が払ってくれるものを原則出すようにしているけれど、万が一全額自己負担となってしまった場合にと…オススメされたのがこちらです!
Good Rx とはなんだろな
Good Rx はアメリカ国内で使える処方薬専用の無料クーポンサイトです。
ドクターズオフィスによっては、Good Rxの黄色いカードを置いてあるところも多いようですが、Good Rxはウェブサイト、そしてアプリも同様に使えます。
ダウンロード、そして利用に関しては費用がかからないのでとても優しいですね。
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どんな時に使えるのか
医者から処方されたお薬が、自分の加入している医療保険会社がカバーしない、または、2割以下しかカバーしないなど、自己負担額が大きい場合に使います。
または、私の友人のようにずっと飲んでいた既往症の薬をもう保険会社がカバーしなくなった、とか、突然病気にかかった際の薬の自腹額が高いと感じるときは、Good Rxでの割引後の自己負担額を確認してみるといいですね。
ちなみに前の年の冬に娘が吸入器を使った際は、薬代は保険適応後でも$70しました。そういうのが突如と起きるので、既往症のお薬を飲んでいない方もGood Rxを知っておいて損はないはず。
Good Rxとはどんな会社なのか
設立者はFacebookの元副社長&初期メンバーやNTT Dataの副社長などです。メディアと広告の仕組みを熟知している集団がやっているわけですね。おもしろい。
収入源は「広告収入」と「薬の購入者の自己負担額のいくぶんか」を収入源にしているようです。
最近は特に一般人に対する医療費の負担、問題が深刻になっていることもあり、ニュースやメディアに取り上げられたりするようになりました。
最近では、自腹で高額な薬を買おうとする人に、大手の薬局の薬剤師さんがこのサイト、アプリのことを教えてくれることがあるそうで、それなりの認知度になって来ているようです。
アメリカの医療、ここでは特に薬の負担額の高騰には、突然の薬の価格の変化など、いろいろな問題を含んでいます。どうにかならないものか。
Good Rxの使い方
まず、医院でお薬が処方されたら、ファーマシー(薬局)に直行して薬を購入しに行くと思いますが、ここで自分の医療保険がカバーしない薬であれば、Good Rxのサイトやアプリから、処方された薬の名前を検索し、一番安いであろう薬局に行きます。
サイト、アプリのクーポンの見方
薬局にてGood Rxのサイトからプリントアウトしたクーポン、あるいはアプリの画面を提示します。クーポンの提示しているパーセントはGood Rx側が払ってくれる数字です。
例えば薬の金額が$100で、Good Rx側が負担してくれるのが80%であれば、自己負担額は$20となります。
薬局によって薬の額が違う!
例として私がいつも飲んでいるアレルギーの薬で検索した場合、画面はこうですねー。
一番上のWalgreensから一番安い順になっています。
私の場合、コストコが一番都合がいい薬局として、二番目のコストコの列を見ると、定価が$10で、Good Rxのクーポンを使用した際の自己負担額が$4.58とあります。
二番目のウォルマートはクーポンなしでも$5.30で元々安い、ということみたいですね。このばらつきはなんだろうね。
薬局によって薬の値段が違うというのがアメリカらしいというか。値段が完全に自由なんですね。うーん。インターネットのこういう比較サイトを見なかったら長い間高く払っている人はかなりいるんでしょうな。
このアレルギーの薬はとっても安い部類だと思うんだけど、薬によってはとても高額なものもたくさんありますからね。
世知辛さMAX、不可解さInfinity、アメリカ!!!
(この中で)一番安いWalgreensに行けたら一番安く済む。一番高いCVSに行ったら自己負担額も高くなる、ということですね。
なんなのこのビジネス感。まず、改めて、薬に対してこんな人助けのためのクーポンがあるということが本当に驚きだわ。ありがとうGood Rxを作った人たち。聖人に見えますね。
日本もなんだかんだ全てがビジネス化して行ったら将来こんなことになるのかしら。うーん。
クーポンはこんな感じ
クーポンは例えばこんな表示になっています。
これをPCなら紙に印刷してファーマシーに持って行くか、アプリならその場で提示すればいいので簡単です。
是非みなさんも使わねばならない機会が来た際は、このサービスのことを思い出して、使ってみてくださいね。
まとめ
それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました!またお会いしましょう。
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