この記事は、アメリカで子育てをしている日本人の親御さん向けに、アメリカの子供たちが読んで育つ本や、現地校生活に役立つ英語の本を紹介するシリーズです。
今回は、Raina Telgemeier の Share Your Smile: Raina’s Guide to Telling Your Own Story を紹介します。この記事は親御さん向けの記事で、本の内容紹介を含みます。物語を読む本というより、子供が自分の経験を文章や絵で表現するための、ガイドブック兼ジャーナルのような一冊です。
Share Your Smile は何歳くらいの子に向いている?
Share Your Smile は、小学校中学年から中学生くらいの子に向いています。
対象年齢の目安は8歳から12歳前後です。Raina Telgemeier 公式サイトでは Ages 8–12、Scholastic/Graphix 刊行、144ページのフルカラー本として紹介されています。
特に、Smile、Sisters、Drama、Ghosts など、Raina Telgemeier のグラフィックノベルが好きな子には入りやすい本です。
絵を描くのが好きな子、日記を書くのが好きな子、自分の経験を漫画やイラストで表現してみたい子に向いています。

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どんな内容の本?
Share Your Smile は、Raina Telgemeier が子供たちに向けて、自分自身の物語をどう見つけ、どう書き、どう描くかを案内する本です。
タイトルの Share Your Smile は、彼女の代表作 Smile とつながっています。Smile は、Raina 自身が子供の頃に前歯を大けがし、長い歯科治療や学校生活の悩みを経験したことをもとにした自伝的グラフィックノベルです。
Share Your Smile では、そのような自分の経験を、どうやって物語にしていくのかを、読者が実際に手を動かしながら考えられるようになっています。
本の中には、アイデアを出すための質問、リスト作り、思い出を書き出すページ、絵を描くスペース、漫画のコマのように使える空白ページなどが含まれています。Publishers Weekly も、読者が家族、学校、友達について振り返ったり、自分の気持ちを描いたりできる、若い漫画制作者向けのあたたかいガイドとして紹介しています。
つまりこの本は、読むだけの本ではなく、書き込んで、自分自身の物語を作っていく本です。
アメリカの子供たちにとってどんな位置づけの本?
Raina Telgemeier は、アメリカの子供たち、とくに小学校高学年から中学生に非常に人気のあるグラフィックノベル作家です。
Smile、Sisters、Drama、Ghosts などは、図書館や学校の本棚で見かけることが多く、グラフィックノベルを読む子供たちの間ではとても存在感があります。
Share Your Smile は、その Raina Telgemeier が、読者に「今度はあなたの物語を作ってみよう」と呼びかける本です。公式サイトでも、書くこと、描くこと、あるいはその両方に興味がある子のための、楽しくカラフルなインタラクティブ・ジャーナルとして紹介されています。
アメリカの子供向け出版では、グラフィックノベルはすでに大きなジャンルです。漫画だから軽い、という扱いではなく、子供が自分の気持ちや人間関係、学校生活を理解するための大事な読書ジャンルになっています。
Share Your Smile は、その文化の中で、読者が受け身で読むだけでなく、自分も語る側になるための本です。
日本人親から見た読みどころ
日本人親の視点で見ると、この本の大きな魅力は、「自分の経験を物語にしていい」と子供に伝えてくれるところです。
子供の毎日は、大人から見ると小さなことの連続です。
学校で友達と気まずくなった。
歯医者が怖かった。
家族とけんかした。
新しい学校で緊張した。
ちょっと恥ずかしい失敗をした。
でも、あとから思い返すと笑えることもある。
Raina Telgemeier の作品の強さは、そうした子供時代のリアルな感情を、漫画として親しみやすく描いているところです。
Share Your Smile は、子供に「あなたの経験にも、物語になる価値がある」と教えてくれます。
これはアメリカの学校教育でよく出てくる personal narrative、自分の体験を書く作文にもつながります。日本人家庭の子供にとっては、英語で自分のことを書く練習にもなりますし、親にとっては「現地校ではこういう自己表現が大事にされるのだ」と理解する助けにもなります。
英語育児・読み聞かせにどう役立つ?
Share Your Smile は、読み聞かせ向けの絵本というより、子供が自分で使う書き込み式の本です。
英語育児の中では、特に writing と storytelling の練習に役立ちます。
story
memory
family
school
friends
feelings
draw
write
imagine
embarrassed
scared
proud
こうした、子供の生活や感情に関わる言葉に触れながら、自分のことを英語で考えることができます。
現地校では、低学年から高学年にかけて、自分の経験を書く personal narrative がよく出てきます。ただ出来事を並べるだけでなく、
何が起きたのか
そのときどう感じたのか
誰が関わっていたのか
何を学んだのか
あとからどう見えるのか
を考えて書くことが求められます。
Share Your Smile は、その準備にとても向いています。
アメリカ生活の中で読んでおく意味
アメリカで子育てをしていると、子供が学校で「自分のことを話す」「自分の経験を書く」機会が多いことに気づきます。
All About Me
personal narrative
journal writing
comic strip
graphic novel project
memoir
こうした活動は、現地校でよく出てきます。
日本語家庭の子供は、家庭での感情や思い出を日本語で持っていても、それを英語で書くことに慣れていない場合があります。Share Your Smile は、その橋渡しになります。
また、アメリカでは子供向けグラフィックノベルがとても人気です。活字だけの本が苦手な子でも、漫画形式なら読める、書ける、表現できるという子は多いです。
この本は、そういう子にとって「読書」と「作文」と「絵を描くこと」をつなげてくれる一冊です。
日本人家庭で使うときのコツ
この本は、親が全部読ませようとするより、子供が気になるページから使うのがおすすめです。
全部を順番に埋めなくても大丈夫です。
好きな思い出を書く。
家族のことを書く。
学校のことを書く。
自分のキャラクターを描く。
漫画のコマを作ってみる。
写真やメモを貼る。
このように、自由に使う方が楽しく続きます。
英語がまだ不安な子には、最初は日本語で考えさせてもよいと思います。その後で、短い英語に直す、単語だけ英語で書く、吹き出しだけ英語にする、という使い方もできます。
親が「正しい英語」に直しすぎるより、まずは子供が自分の経験を出せることを大事にすると、この本の良さが生きます。
まとめ
Share Your Smile は、Raina Telgemeier が子供たちに向けて、自分の経験を物語や漫画にする方法を案内する、書き込み式のガイドブックです。
物語を読む本ではなく、自分の思い出、家族、学校、友達、気持ちをもとに、自分自身のストーリーを作るための本です。
アメリカで子育てをしている日本人家庭にとっては、英語の writing、personal narrative、グラフィックノベル文化、自己表現を理解するのに役立つ一冊です。
Raina Telgemeier の本が好きな子、絵を描くのが好きな子、日記や漫画に興味がある子におすすめです。


