中華料理のことならお持ち帰りにお世話になり続けている我が家に任せろ
こんにちは、なんだろなアメリカにようこそ。キョウコ@NandaroAmericaでーす。
以前
これぞアメリカの中華料理レストラン!お持ち帰りが最高のNJ州China Wok 紹介
にてアメリカの中華料理は大変リーズナブルで美味しくて料理を作っている暇もエネルギーもない際は激しく利用させていただいていると書きました。
この記事では、そのアメリカのよくある中華料理屋さん、チャイニーズレストラン(主にテイクアウト専門)のメニューの内容について解説しています。
はい、激しく利用したので、だいたい一通り試しました。アメリカンチャイニーズって日本人の味覚にもとっても馴染みやすいし、庶民の味方。
しかし!慣れるまであの「文字だけの」メニューを見ても、なかなか意味がわかりません。一体どんなものが出てくるのか皆目見当がつかず、困ったことはありませんか?そんなあなた!ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
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アメリカの(庶民向けの)中華料理とは
アメリカでいう中華料理は「テイクアウト」(お持ち帰り)とか「デリバリー」(宅配)が多く、ドラマやシットコムなどで庶民派の食べ物としてもよく出てくるんだけど、実際に街のロコな中華料理店ーおそらく旅行客は絶対利用しないであろうーにてそういったドラマで見たことあるあるな食べ物が注文できるのです。
ほら、紙箱に入った麺類、ご飯、パックに入ったお惣菜、そういうのですな。皆さんは食べたことがありますか?
庶民の味方のチャイニーズフード!
最近ディズニーのインクレディブル2(The Incredibles 2)を観にいったら、料理できない日に中華をテイクアウトしてみんなで食べていた様子を見て、ああ、どこでも庶民はこんな感じなんだな、ブラッド・バード(監督)やっぱすげえ!と痛く感動しました。( 管理人はアメリカ映画について語ると止まらないオタクです。)
さらに、ビッグ・バン・セオリー(The Big Bang Theory)なんかでも、毎週何曜日は中華の日とかいって持って帰ってカウチで仲良く食べてますよね。アメリカの庶民ってみんなこんな感じなんだな。安心する。
メニューは日本のスーパーのお惣菜「中華」や本格老舗中華とはかなり違うんですが、アメリカの中華というのは大衆食堂の料理のような感じ。
アメリカナイズドされているものが多い(多分予算内で本式の材料を仕入れようとするとなかなかできないのでは)のですが、どうであれ、先入観や拒絶は置いておいて、味付け的にも万人が食べやすいであろうお料理です。
日本独特の「中華料理」とは
中国本国で作られてきた伝統的な中華料理がある一方で、日本国内でのみで発達した中華料理というのもあります。
最近改めて知ったんですが、意外な例としてあげられるのが
- エビチリ
- 青椒肉絲
- 回鍋肉
- 海老マヨ(周富徳氏が日本で考案)
- 麻婆豆腐
- 中華丼の具、中華うま煮、とろみがけ系
- レバニラ
などがあります。
意外でしたが、日本で中華料理やさんのシェフが日本人の好みそうなもの&日本の食材でできるものを考案したんだと思います。周富徳さんの海老マヨについては日本発祥(彼が日本の厨房で発明した)って結構有名だよね。
なので、エビチリや青椒肉絲を食べたくなってアメリカの中華料理屋にいっても、まずメニューにはないでしょうから注意が必要です。(自分で作れるよ)
本格的中華が食べたければチャイナタウンに行こう!
その代わり、チャイナタウンや移民が多そうな地区の中国の方が経営しているお店などに行けばアメリカナイズドされていない本当の中華を食べることができますよ。
本場の人の経営するお店では、中国語が飛び交ったり、中国で話しかけられたりもしますが、本格中華は最高ですねー。
マンハッタンならもちろんチャイナタウン、ニュージャージー中部であればエディソンなどが本格的なお店が多いです。
(庶民派のは)どこでもだいたいメニューは決まっている
アメリカナイズドされた中華レストランは大体どこの街にもあって、そして大体同じメニューを提供しています。え?と思われるかもしれませんが、テイクアウト向け中華料理屋さんは大体メニューが似通っています。
似通っているというのは、まず基本がビーフ、ポーク、チキン、エビ、で、それをどう調理したかのレパートリーがだいたい同じ。
メニューの多さに迷ったら、焼きそばなのか、ビーフンなのか、野菜との炒めでご飯をつけるのか、辛いか、しょっぱいか、とろみがついているか、などを先に決めれば自ずと選択肢が狭まる、という感じです。
それではアメリカのチャイニーズメニューについて解説しますー。
アメリカのチャイニーズのメニュー大解説
オハイオに住んでいる時に利用していたチャイニーズお持ち帰りレストランも、現在のニュージャージーの中華レストラン数件もほぼ似た内容のメニューなので、アメリカはだいたい庶民的な中華レストランはこんな感じなんだろうと思います。
ただ、お高い本格的なレストランはこうではないと思いますが、うちは超お高いところは未踏の地なのですいません…!
読者の皆さんのご近所の中華やさんメニューはどうでしょうか。
以下メニュー例です。
アペタイザー Appetizers (おつまみ、前菜)
- Egg Roll ポーク又はベジタブルエッグロール(春巻)
- Dumplings フライドまたはスチームドダンプリング(揚げ餃子か蒸し餃子)
- Wonton フライドワンタン(揚げたワンタン)
- Edamame 枝豆
Soup (スープ類)
- ワンタンスープ
- エッグドロップスープ(中華かきたま汁)
- チキンヌードルスープ(鶏がらスープにワンタンの皮が入っている)
- ホット&サワースープ(辛味&酢のスープ。一時期日本で流行った酸っぱ辛い麺的な印象。)
メインディッシュ色々!
Chow Mein チャウメィン (とろみ炒め煮)
汁気の多い醤油ベースの野菜とろみ炒め煮。野菜、チキン、豚、牛、エビなど具が選べる。揚げワンタンの皮を砕いて混ぜたり、ご飯と一緒に食べる。
ちょっと違うけど、日本の中華屋さんで言う「うま煮」みたいな印象。そんなには油っぽくないです。
Chop Suey チャップスゥイ (これもとろみ炒め煮、鶏ガラ&塩ベース)
これも汁気の多い野菜とろみ炒め煮。さっきのチャウメィンと違うのは鶏ガラ&塩味風味。日本の中華で言う中華丼の具的な印象。(でもかなり違うけど)中華屋さん全体のメニューからしたらかなりあっさりさっぱり系の部類です。
油っぽいものが嫌!と言う人はおすすめ。これも具をどうするか選べます。
Fried Rice フライドライス (チャーハン)
チャーハン。具が野菜、ポーク、チキン、ビーフ、シュリンプなどから選べます。
具材の選択に「ハウススペシャル」って記載があるメニューは、具の内容が各お店によって違うんだろうけど、オハイオではザリガニだったので、色々面白い経験ができます。ザリガニ。面白かった。
Lo Mein ローゥメィン(焼きそば)
焼きそばなんですが、日本で食べる焼きそばの麺のような食感ではなく、乾麺を炒めたもの。
大抵の店は生麺を使わないのでアルデンテ風な感覚はないですね。でも、炒めた具の旨味が吸わされているので面白うまいです。こちらも具が選べます。
Chow Fun or Chow Mei Fun チャウファン、チャウメイファン(ビーフンと米粉の大きな麺炒め)
我が家の大食漢娘が大好きなビーフン(チャウメイファン)とチャウファン。
ビーフンは日本でもおなじみの米粉でできた細麺です。チャウファンは日本ではあまり馴染みがありませんが、平たい大きな麺(麺というか春巻きの皮や餃子の皮のような印象のもの)です。具が選べます。
これは我が家一押しメニューなんですが、いかに美味しいかのエピソードはChina Wokの記事で叫びまくりました。
Egg Foo Young エッグフーユーン(かに玉的な卵焼き)
フーユーンというのは芙蓉(ふよう)と書くそうです。支那鍋の中で咲いた大輪の芙蓉の花のように大きい卵焼き、ということなんでしょうが、高温でカリッとふわっとできるので出来立ては美味しいです。
しかし!かなりの油の量なのでちょっと覚悟が必要。油の量に比例して料理は美味しいもんですが、かなり美味しい&油注意ね。
Sweet & Sour (甘酢)
これはチキン、ポーク、シュリンプが選べるんですが、(ビーフがない)酢豚の野菜無しみたいな感じです。衣がついて揚げてある肉に甘酢がかかっている、と。
野菜が入っているかどうかはお店にもよるかもしれないので、聞いてみるといいと思います。
ベジタリアン(野菜中心メニュー)
ベジタリアンむけに野菜と豆腐のみを使ったメニューも設けられています。我が家のオススメはSzechuan Bean Curd (豆腐の辛味炒め)豆腐といっても揚げてあるので厚揚げの炒め物的な印象。
ちなみに旦那は豆腐が好きなので、「麻婆豆腐がメニューにないけど、裏メニューであったら作ってくれないか」と問い合わせたら、受付のお姉さんが厨房に向かって「本物の麻婆豆腐作ったって!!」といってくれたので、お店の皆さんは賄いとかでアメリカナイズドされていない本格中華を食べてるんだろな、と思いました。
お店の人と仲良くなってから色々聞いてみると楽しい発見が色々ありますね。
ムーシュー
ムーシューと聞くと映画大好きな私はディズニーのムーランの愉快なドラゴン(声:エディ・マーフィー)を一番に思い出すんですが、中華のメニューでこういうものがあるんだとアメリカに来てから知りました。
もやしのたくさん入った野菜炒め(具は肉かシュリンプなどが選べる)を北京ダックの時のような皮に甘い味噌と巻いて食べるのですが、アメリカの方はブリトーやタコスなどで「皮に巻いて食べる」ものには親近感を持っているようで、旦那は楽しそうに手に取って食べますね。
ご飯もついてくるので、後半戦は具は(皮の量からしたら具は絶対余る)ご飯に乗せて食べます。
チキン、ポーク、ビーフ、シーフード色々
鳥、豚、牛、エビ、の炒めが色々な種類がありますが、さらに
- ブロッコリー
- 中華野菜
- さやいんげん
- 黒豆ソース
- オイスターソース
- 白花豆
- 玉ねぎ&ピーマン
- トマト
- きのこ
などを選べるといった具合です。
Kung Po (Kung Pao)
宮保 と書いてカンパオ。ピーナツとの炒め物です。
カンパオチキン、だとピーナッツがいっぱい入った鶏の炒め物ということです。
General Tso’s Chicken
ツォ将軍のチキンは中国では左宗棠鶏(さそうとうどり)と言われるそうで、骨なしチキンの唐揚げのピリ辛甘酢和えです。
アメリカの人にかなり認知されているので、人気が高いのがうかがえます。バッファローウィングにしろ、アメリカの方はタレにたっぷり絡まった鶏肉が好きだよねー。
Moo Goo Gai Pan (鶏の広東炒め)
鶏肉、エンドウ、人参、玉ねぎ、きのこ、ヤングコーン、クワイ、タケノコなどのとろみ炒め。
中華丼の具に近いかもしれない。先出のChop Sueyと何が違うのかというと、Chop Sueyよりも汁気が少ないことかしら。
Hunan (湖南省の)
Hunanとは湖南省のことだそうです。Hunan ChickenやHunan Porkなどは唐辛子が大量に入った辛い炒め物。肉と唐辛子以外他に野菜などはあまり入っていないことが多いようなので、辛いものがお好きでおつまみっぽく食べたい人にはウケますね。
ちなみに、中華全般に言えることですが、辛味のレベルを注文できるお店が多いので、「辛くしないでほしい」、とか、「激辛にしてほしい」とか口頭で伝えると調節してくれるところが多いです。
Szechuan (四川省の)
例えばSzechuan Chickenといったら、鶏の四川炒めということになるんですが、四川料理は辛いことで有名。
大抵の場合、ねぎ、玉ねぎ、ピーマン、唐辛子と肉の味噌炒めのようなものが提供されます。本格四川料理専門店だったらこういう地域の内容の差はもっと顕著に出るかもね。
Manchurian (満州の)
Manchurian Chickenというのを頼んだら、チキンの肉団子を挙げたものの辛味炒めものでした。かなり美味しかった。満州のお料理の知識は全く私はないんだけど、こういうのを食べているのかなあ。
フォーチュンクッキー
いいことが書いてあるおみくじが入っているフォーチュンクッキーが一緒にサービスで入ってくることが多いと思いますが、これは実は日本での発明だそうです。
まとめ
はい、アメリカで中華料理を注文する際、名前と中身がわからなかったときの参考になれば嬉しいです!