アメリカのサンクスギビングは毎年１１月第４木曜日です！アメリカ人にとってこの感謝祭の日は、なんにでも感謝する気持ちを持って、いっぱい食べまくるという、家庭料理食い倒れイベントでもあります。
しかしながら身内にアメリカ人がいないと実際にアメリカのサンクスギビングの食卓の様子はわかりませんよね。そこで、私の夫の実家などの例を細かくご紹介しますので、皆さん是非今年のサンクスギビングはこんなメニューを参考に作ってみてください！
Thanksgiving Dayに一般的に食べるもの一挙紹介！
サンクスギビングとは、アメリカの祝日の中でもクリスマス、独立記念日に続いて盛大に行われるイベントで、この日はNational Holidayで、会社も学校もお休み（前日の水曜は半休、木、金、土、日と連休）となります。
- アメリカでは11月第４木曜
- カナダでは10月第２月曜
と北アメリカでは一応共通のお祝いではあるものの、ちょっと時期が違いますねえー。
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Thanksgiving は何を祝っているの？
Thanksgiving は感謝祭。何に感謝をしているのかというと、この一年の収穫に対して、です。
もともとヨーロッパでも収穫を感謝する祭りが行事としてありましたが、１６２０年代にイギリスからアメリカに移民が渡ってきた時、その伝統もアメリカにて行われるようになりました。
当時はサンクスギビングの前に、節制をして意図的に食べ過ぎないよう過ごす期間も設けられていたようです。これは飽食の時代のいま見習わないといけないかもしれない！（笑）
帰省する際の贈答用果物詰め合わせが売っていたんだけど、日本のお盆の帰省土産（仏様向け）そっくりですごくびっくり＠クローガー
また、日本の盆暮れ正月のように、実家に里帰するFamily Reunion の行事でもあるので、国内外での移動がとても多くなり、ホテルなどの宿泊料、飛行機のチケットが高騰する時期でもあります。
家庭料理の祭典！こんなに食べるものがあるよ！
日本のお正月やお祝いには、おせち、煮しめ、お雑煮、お寿司、天ぷらなど伝統的な料理がたくさんありますが、アメリカのサンクスギビングだってそれなりに伝統的なご馳走があります！
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前日から料理にかかりっきりの超肉体労働
私は旦那と結婚して以来、義母のお手製 Thanksgiving Feast（ごちそう）をいただいてきましたが、彼女は、毎年ほんとに全て手作りです。
根性で全ての工程を自分一人で意地でもやっています。（手伝いの介入は拒否）下にご紹介する品目がアメリカのサンクスギビングの家庭料理です。
かなりの品目とボリュームなので、オーブンをフル活動させながら次々下準備、オーブンへ投入していきます。アメリカのこのご馳走を全部仕上げることへの気迫はすごいですよ。
下にあげる品目を眺めながら、「え、これをサンクスギビングのために全部自分で作るの？（そして食べるの？）」と想像してみてください（笑）
肉の部
メインディッシュの肉料理と、それにかけるソースなど。
ターキー（七面鳥）
七面鳥 (turkey) は日本ではなかなかお目にかからないですが、アメリカでは感謝祭、クリスマスと言ったらローストターキーがマストです。
かなり大きな鳥ですが、サンクスギビングの季節になるとスーパーで大量に売られています。大きさも差がありますが、だいたい＄３０ー＄６０の間で冷凍のターキーを買うことができ、サンクスギビングの前日から解凍、し、当日は朝から数時間かけてオーブンで調理します。
ターキーはだいたい５キロから１０キロの間のもので、自分の家族ゲストの人数にふさわしい大きさを買います。焼きあがると香りもとてもいいですし、肉にトリプトファンが多く含まれるので、とても幸せな気持ちになりますねー。
ターキーの調理法（生肉は全てそうだけど）は特に衛生面に気をつけましょう！と毎年毎年、ラジオやSNSで口すっぱく言われています。ターキー調理法ホットラインなどもあるので、初めて焼く方は参考にしてね。
アメリカ生活ーサンクスギビング＆クリスマス！おいしいターキーの焼き方ー
クランベリーソース
クランベリー (cranberry) は赤くきれいな酸っぱいツルコケモモ。日本でもジャムなどでたまに売られています。
アメリカではドライフルーツやジュースなどもよく売られています。
クランベリーにはビタミンCが豊富に含まれるのでこの季節に特に良いとされ、甘酸っぱくきれいな紅色のソースをターキーにかけて食べます。
エッと思うかもしれないけど、合いますよ！ターキーの肉は淡白なので、甘いソースはとってもバランスがいいと感じます。
クランベリーはこんな感じで売られています。
クランベリーソースはクランベリーを煮れば作れるので、簡単と言っちゃ簡単です。
しかし、甘いソースは食べつけていない日本人にとって最初は馴染めないかもしれません。
が、お肉料理にオレンジやぶどう、りんご、パイナップルなどのソースは海外では一般的で、ビーフやポークにリンゴや梨のソースなんかもすごく合います！
食わず嫌いにならず、是非試してほしいですねー。
グレービー
グレービーとはマッシュポテトやターキーにかけるソースなのですが、ターキーをオーブンで焼いた際に出る肉汁を利用し、香草や香辛料、小麦粉、またはスターチを入れて煮詰めて調理したものです。
このソースは肉の旨味と塩気があるので、先ほどのクランベリーソースが苦手な方は、ターキーにはこちらをメインに使うのがオススメ。
アメリカ生活ーターキーやマッシュポテトに！グレービーの作り方ー
ハム
ホリデーシーズンになると、巨大なハムが肉売り場でゴロゴロと売られます。ハムといっても骨つきだったり、普段サンドイッチ用で売られているスライスハムとは全く違う状態で（笑）売られています。
このような大きなハムはホイルで覆ってオーブンで焼き、中まで熱を通して、テーブルで切り分ける、などして食べます。
しかし、オーブンにはすでにターキーが入っていますから、ハムの入る場所がない場合もありますので、サンクスギビングには必ず食べる、というわけではありません。
スタッフィング
スタッフィング(stuffing)とは「詰め物」なのですが、ターキーのお腹の空洞部分に詰める、パン、野菜、ハーブを原料としたものです。
しかし、名前は「詰め物」とはいえ、最近ではターキー内部には詰めず、別に調理するのが多くなっています。
なぜかというと、ターキーは大きく、そこにスタッフィングの詰め物をして、万が一十分加熱できていない箇所があった場合（特に中心部なので熱が届きにくい）食中毒の危険性があるからです。近年はスタッフィングは中に詰めず、別に作りましょうと言われるようになってきています。
アメリカ生活ースタッフィングの作り方！ローストターキーと一緒に！ー
野菜・付け合わせの部
マッシュポテト
マッシュポテト(mashed potatoes) は茹でたジャガイモをきめ細かく潰したもの。日本でもよく食べられますね。
たかがお芋とは言え、クリーミーで美味しい、最高の付け合わせです。それもそのはず、アメリカの本格的マッシュポテトはバターやクリームを本当によく使うからです。
ラセットポテト(russets)という品種がマッシュポテトに一番向いていると長い間言われてきましたが、最近ではYukon Goldsという甘みがある品種がオススメされていますねー。
この品種はとても甘い。ついついもっともっとと食べたくなりますが、危険な美味しさです。
このレシピをぜひ参考にしてくださいー！究極のマッシュポテトです。
芋が２キロにつき、バターをｘｘ本使います！（驚愕）
コーン
収穫のお祭りといったら大地の恵みとして、野菜や芋類が大活躍です。
トウモロコシも、茹でたり、オーブンで焼いたりして出てきます。黒胡椒、バターをかけて食べるのが美味しいです！
インゲン
インゲンもいつもの食卓で大変重宝する付け合わせ向け野菜ですが、茹でるかオーブンで焼くか、そしてナッツやオイル、ハーブと和えたりします。
料理の品目が多い最中でも、インゲンは調理が簡単なので大活躍です。肉料理といったらインゲンって感じで普段からよくでてきますよね。
スイートポテト
スイートポテトは日本のサツマイモとは違って、ヤムとかタロイモに近いです。柔らかく、甘く、かなり水分が多いので、調理後はとても柔らかくなります。
潰してバター、シナモン、スパイス、レーズンを混ぜたり、またパイの中身にして食べます。
スクワッシュ
スクワッシュはハロウィンの時期からおなじみのウリ科の野菜。様々な種類がありますが、基本は切ってオーブンで焼くか、付け合わせ野菜として調理後にチーズやサワークリームなんかと和えたりします。
エーコーンスクワッシュ、バターナッツスクワッシュ、スパゲティスクワッシュなどなど色々あり、面白いですよ。たまに日本のかぼちゃもKabochaって言って売られています。
デザートの部
はい、次はデザートです。パイが延々と出てきます。パイには各々生クリームを添えたりします。
パンプキンパイ
秋になるとアメリカはパンプキンパイが良く売られるようになります。（いろいろなパイは一年中売られていますけれど）手作りする場合は、市販のパンプキンパイフィリングの缶詰や、シュガーパンプキンを調理します。
シュガーパンプキンは小ぶりのパンプキン。こだまスイカくらいの大きさです。デコレーション用のパンプキンはスカスカで食べる果肉がそんなにないので、パイを作るならシュガーパンプキンを買ってね。
どーん！娘と夫作！ありがとう！
アメリカ生活ーシナモンの香り広がるパンプキンパイの焼き方！ー
アップルパイ
アップルパイはアメリカはいつでも売られているけれど、この季節に手作りするならハニークリスプを使うのもいいですね。甘みと酸味が強いし、流通する期間が限られているからです。
アメリカでアップルパイを作るときは青リンゴの「グラニースミス」という品種が一番適していると言われています。
このりんごは生でも美味しいけれど、焼いても食べ応えがあって、香りも良く、これぞアメリカのアップルパイー！という感じがします。ちなみにグラニースミスは一年中流通しています。
アメリカ生活ーしっとりジュワッ！甘酸っぱいアップルパイの焼き方！ー
ペカン（ピーカン）パイ
ペカンというのは高級感漂う香り高い、歯ごたえの良いナッツです。くるみを細長くしたような形をしています。それをふんだんに使ってパイにするんですが、これも食べだしたら止まらない。
何だろう、アメリカの料理って、そんなに工程が複雑な調理はしてないけれど、純粋に美味しくて結局食べ過ぎてしまうんですよねー。え、私だけ？
夫と娘作、２。こんな仕上がりになりましたー。
アメリカ生活ーさっくり香ばしい！ペカン（ピーカン）パイの焼き方！ー
果物の部
食卓のデコレーションも兼ねて、生の果物もたくさん並べられます。
りんご
りんごはアメリカで最も親しまれている果物かもしれません。広範囲で収穫できるし、ジョニー・アップルシードなどのお話があるように、アメリカ中の土地に移民が食べ物で苦労しないようにと多くが植樹された歴史があります。
新鮮な生のりんごの美味しさは格別です。スーパーで買うよりも、できることなら農場の直売かファーマーズマーケットに行くとパリッと新鮮なものが手に入れやすいですよ。
梨
梨はアメリカではいろいろな種類が売られており、日本では高い「洋梨」の形のものは黄色、黄緑、黄土色、赤、などありますねー。日本より安いですよ！コンポートにしたり、そして何より生で食べるのが美味しい！
最近は日本で食べるような丸くて硬い梨もApple Pearとか、Asian Pearとか言われて売られています。アジアンマーケットに行けば確実にありますが、普通のスーパーでもある場合があります！是非探してみてね。
デザートの部その２
アイスクリーム
はい、ここまで色々品目があっても、最後のアイスクリームとホイップクリームは欠かせないのがアメリカの食卓。
ちなみに爺様が好きなブランドのアイスクリームを３、４種類のフレーバー買っておいて、皆それぞれ好きなだけ食べます。
残り物はどうするの
これだけたくさんの品目を作ると「残り物が多量にある」ので、２、3日は食べ物に苦労はありません。しかしながら、旦那の実家では、旦那が帰省すると、普段よく食べる旦那が今度は底なしに食べる（一応私との生活では、あれでも控えていたのか？とびっくりする）ので、多分義両親が「これだけ作れば余るじゃろう」と想像していた部分も食い荒らされます。
婆様（義母）は長年の間、大変だったんだろうなあと思います。（汗）
毎回こんなに作っても食い尽くされてきたのか？と、苦労の歴史を想像してしまいますが、まあ、サンクスギビングなので、前向きに、食べ物があること、作っていただけたことに対して感謝して食べましょう。
まとめ
サンクスギビングのご馳走の典型メニューをご紹介しました。ターキーに始まり、ご馳走らしく始まって、甘いものもたっぷりとご馳走らしく終わるのが大事なんだと思う。アメリカらしい。うん。大変豪快で豪勢です。
それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました！またお会いしましょう。
