グレービーはターキーを焼いた際に出る肉汁を煮詰め、自家製で作るのが最も美味しく、ホリデーの家庭料理の醍醐味ともいえます。しかしながら、ターキーの肉汁には主に皮から出た脂肪分がたっぷり含まれています。
この記事では我が師匠、蘆屋夫人さんにターキーの肉汁から脂分をうまく取り除いて、さっぱりグレービーを作るためのアイテム&コツなどをお伝えします。
ヘルシーさっぱりグレービーにするために肉汁の油分を上手にカットしよう!
感謝祭(サンクスギビング)、そしてクリスマスと言ったらアメリカではターキーを焼きますが、ターキーを中心としたご馳走にはグレービーと言うタレがつきもの。
ターキーを焼くとアメリカの風物詩的な、こんがりしたいい匂いと共に、バターのような深い香りも漂います。
そう。ターキーの肉には脂肪が少なく、普段から「ヘルシーな肉」として浸透していますが、肉汁には意外と多くの脂が含まれており、初めてターキーの丸焼きを調理するととてもビックリするかと思います。
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普通のグレービーの作り方
以前こちらの記事で、普通のグレービーの作り方を紹介しましたが、まあ、脂肪は結構な量含まれていますので、グレービー自体が脂肪分に注意されているからにはかなりの地雷かもしれません。
アメリカ生活ーターキーやマッシュポテトに!グレービーの作り方ー
この記事ではお料理上手なお友達の蘆屋夫人監修のもと、脂肪分を極力抑えたグレービーの作り方を紹介します!
通常のグレービーの作り方(こってり濃厚)
まず、通常のグレービーの作り方を押さえておきましょう。作り方の手順はざっくり言うと、
- 焼いた際のターキーの肉汁を集める
- 適宜グレービーを濾す
- フライパンで玉ねぎ、バター、小麦粉を炒める
- グレービーを少量ずつ加え、ダマにならないよう小麦粉を伸ばす
- 美味しく焼けたターキーにはもちろん、マッシュポテトにもかけて召し上がれ!
といった感じです。
できたての肉汁をたっぷり使用したグレービーソースはやはり旨味の宝庫。深さ、コク、まろやかさ、香り、たまらないものがあります。
グレービーは普段から作りたい美味しいソース!
ちなみに!グレービーはターキーの焼き汁だけではなく、牛でもチキンでも肉汁がある程度集まる調理法なら、同じようにタレとして作ることができます。
グレービーとは、要は肉汁の美味しさが詰まったタレ。さらに小麦粉とバターなどでとろっとさせることで、濃厚さが増します!是非普段からお料理に取り入れたい技でもありますね。
Turkey Baster はローストターキーの味方!
バスターというのは、大きなスポイトです。皆さんもスーパーなどのキッチングッズ売り場で見かけたことがあるのではないでしょうか。
ターキーは深めの耐熱皿、専用皿、ラックに入れてオーブンで焼きますが、その際にお皿に溜まった肉汁を集めるのがスプーンなどでは大変です。
そういう時のために、お皿をちょっと斜めに傾け、過度に溜まった肉汁をスポイトで吸い取っては集める道具がTurkey Basterです。
オーブンでターキーを焼いている最中にターキー表面の乾燥を防ぐために、肉汁を吸い取っては上からかけて保湿するのにももってこいです。ターキーをお家で焼くなら是非一つは買っておくといいですね。
値段はピンからキリまでですが、うちの近くのスーパーでは約$2ほどで売られていました。
脂肪分を抑えたグレービーの作り方(あっさりコク)
さて、グレービーのちょっと困ったところは、ターキーの肉汁を集めて、そのまま全部使うと脂がとても多い点です。気にしない方はそのままでもちろんいいのですが、脂分が多くなるとお腹がゴロゴロする、健康管理のために脂肪分は制限している方は、極力脂分は控えたいものです。
と言うことで、今回友人の蘆屋夫人さんが「いかに肉汁の脂を取り除いてグレービーを作るか」の奥義を伝授してくださいました。
脂を取る方法その1ーGravy Separator を使う
グレービーのカロリーを下げヘルシーにする技には Gravy separaterを使う、という手があります。
夫人曰く、
私は昔はGravy Separatorという道具を使っていましたが、収納ががさばる上に別の方法(下記)を発見したのでヤードセールで売りました。
Gravy Separator とはこんなキッチングッズです!
見た目は茶こし付きの軽量カップに、注ぎ口がついているような感じだけど、注ぎ口の付け根がとても下の方についていて、長いですね。(あるいは底の小さな穴が開閉する)
なんででしょうか。
はい、これは肉汁を温かいうちに入れて冷やすと、脂肪分が上に浮いたまま固まるという特性を賢く利用して、固まった脂肪は流れでないようになっているわけですね。知恵の効いた設計だと思います。
脂を取る方法その2ー家にある瓶を使う
しかし、蘆屋夫人のおっしゃる通り、そんなに頻度多く使わない道具が増えるといらないな、と感じてしまうことも少なくないですので、むしろこの道具は買わずに、脂が固まる原理だけハックして家のものでもできるやり方も紹介していただきました。
用意するものはズバリ空き瓶です。
口の広い、ジャムやピクルスやトマトソースなどの瓶を綺麗に洗って乾かしたものでいいと思います。あと茶漉しなどの濾すもの。これさえあれば自作グレービーセパレーターができます!
作り方はとっても簡単!
- まだ暖かい肉汁を透明な広口ビンに入れる。
- 脂肪分が上に浮き、二層になるまで15分くらい待つ。
- 冷凍庫に30分くらい入れる。脂肪分がより硬くなって分離する。
- 上層の脂肪分が固まるので、それをスプーンでそっとすくい取り、捨てる。
- 残ったゼリー状の下層(にこごり)を使い、お好みのレシピでグレービーを作る。
この脂肪と分離した煮こごりの部分だけを使うことで、脂肪分を極力抑えたお料理ができますね。うちには綺麗に洗った空き瓶が多く取っておいてあるので、是非これは普段からやらないとね。
ちなみに、このグレービー及び、ターキー料理を食べた次の日は皮膚がとてもツルスベになります。コラーゲンの摂取で細胞が生き返るんですね(笑)。皇女エカテリーナの美容食がありとあらゆる肉や魚の煮こごりスープだったそうなので、これは美容にもてきめんなのがうなづけます。みなさんもぜひお試しあれ!
まとめ
それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました!
脂分を気にされているけれどグレービーを作りたいという方は是非参考にしてみてくださいね!脂肪分カットは健康を守るために本当に大事です!
今回も蘆屋夫人さんありがとうございました!