ボストン旅行4 ダウンタウンのフリーダムトレイルを歩く 全制覇&完全ガイド

7 キングズ・チャペル

https://www.kings-chapel.org/

1686年にボストン初の英国国教会として設立されたキングズ・チャペルは、当初は仮の場所で奉仕を行っていました。

1688年に木造の礼拝堂が町の最初の墓地の角に建設されました。その墓地が現在のキングズ・チャペル墓地(この次のスポットとして紹介します)です。

現在の石造の礼拝堂は1749年に設計され、1754年に完成。アメリカ独立戦争の直前まで、(英国国教教会のため)多くの信徒が英国に対して忠実でしたが、1776年3月17日、ボストンのイギリス軍撤退時に、教会の3分の1の信徒と牧師が逃亡。その間、オールド・サウス教会は被害にあって大変な状態だったので、一時的にこのキングズ・チャペルを使用しました。

1787年、信徒はユニテリアン派で独立したと宣言し、これがアメリカで最初のユニテリアン教会となりました。

「アメリカで初めてのユニテリアン教会」というのは、大学の時に東京のユニテリアンで英語を教わっていた身としては、個人的に感慨深いです。

キングスチャペルは、植民地の人々に対して厳格な立場を取ることがあったようです。初期の時代ではキングスチャペルはピューリタンの教会であり、ピューリタンの信仰や価値観に沿った活動を行っていたため、教会の方針は、時に植民地の人々にとっては厳しいものとなることがあったようです。

この辺は、もともと宗教の自由を求めてやって来たはずの移民にとってはちょっと、ですね。

キングスチャペルはイギリス国王への忠誠を重視し、植民地の人々にとってはその忠誠の表明が難しい場合もあったようで、初期の移民の不満はこういうところにもあったのだろうなと思います。

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