アメリカで暮らすようになると、ケーキやパイ、マフィンなどの甘いものはどこにでも売られている&見た目のインパクトが凄いせいで一応は試すものの、日本のものと比べて甘すぎる、大味、質の割には高い、などガッカリエピソードが尽きないと思います。
でも、手作りアップルパイは期待を裏切りません!スーパーで売られているものを買うならぜひ自分で作ってみましょう!一度作って覚えてしまうと、ホリデーシーズン以外にも大活躍するアップルパイレシピをご紹介します。
アップルパイの焼き方!アメリカ流王道レシピ紹介
アメリカに来てからパイやケーキは真新しく感じる時期は食べますが、やはり市販のものよりも手作りや、手作り感があるレストランやカフェのお高めなパイが特に美味しいと発見された方も多いのではないでしょうか。
アメリカは食べ物の質にかなり差があり、質の良いものを買おうとすると日本と比べてかなり高額に感じられます。それで言って一般的なスーパーでのパイは「こんな程度だよね」という感じの手作りパイに及ばないものが多いです。
なので、ホリデーの時期は特に、お家で、アメリカの材料で、アメリカのレシピでパイを手作りされることを激推しします!
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アップルパイ向けのリンゴとは
アップルパイ(apple pie) を作る際、アメリカのリンゴについてちょっと触れておきましょう!
アメリカのリンゴは日本とサイズも味も微妙に違い、様々な特徴があります。どんなリンゴがパイに向いているかというと、グラニースミス(Granny Smith、スミス婆さん) かハニークリスプ (Honey Crisp)と言われています。
グラニースミスは青リンゴ。一年中流通していて、お値段も庶民派です。
ハニークリスプは9月中旬から12月上旬までが主に出回る季節です。もっと短い地域もあるかと思います。味はリンゴの中でも最高のパリパリ感と、甘さ、酸っぱさ、ジューシーさ。そして、蜜が入っています。
(アメリカのリンゴは蜜が入っている品種は不良の現象とされるようで、そこが日本とすごく違いますね。日本は蜜の量はかなり優良リンゴとしての要素なのですが。)
ハニークリスプのお値段は結構お高い部類なので、パイの具材として買うのが辛い方は、ぜひグラニースミスを使ってください。
そして、ハニークリスプは生でこそその美味しさの醍醐味がわかるので、ぜひ生で食べるのもおすすめです。
アップルパイの作り方紹介!
手作りの美味しいアップルパイは人気のベーカリーなどでは意外と高いので、ここは気軽に手作りしましょう!
用意するもの(アップルパイ一個分の分量)
パイ生地
市販のパイ生地でもOKです。
手作りする場合は以下のレシピをどうぞ。(全てアメリカでの調理器具の単位です。)ちなみに、アップルパイは大抵上の蓋の部分が必要なので、前回お伝えした「蓋なし」ペカンナッツパイの作り方のパイ生地の分量では「ペカンパイ2個分」でしたが、「アップルパイでは1個分」となります。
- All Purpose Flour:3カップ(理想はふるっておく。ふるわない場合はボウルの中でフォークやスプーンなどでダマを潰しておきます。)
- 塩:1ティースプーン
- 卵:1個
- ショートニング:3/4カップ
余った生地は平らにしてジップロックに入れて冷凍保存できます。
パイフィリング(具)
- 皮を剥いて切ったりんご:2.5ポンド(ハニークリスプなら5、6個。グラニースミスなら7から9個分)
- 塩:1/4ティースプーン
- シナモンパウダー(cinnamon powder):1/4ティースプーン
- レモン汁:1ティースプーン
- バター:大さじ2
- オールスパイス(all spice):1/4ティースプーン(なくてもOK。お好みで)
- ブラウンシュガー(brown sugar):3/4 カップ(お好みで減らしてもOK!)
- コーンスターチ(corn starch でんぷん):大さじ2
- All Purpose Flour:大さじ2
- 酢か白ワイン:1ティースプーン(お好みで)
- 卵:1個(パイ生地の照り出し用)
甘味料は好みで半分に減らしたり、調節しても全然甘いです。なので、ご自由に調節をしてください!
多くのアメリカの方のレシピだと、砂糖はこの二倍入れますが…。
手順
先にパイ生地を作ります!
- パイ生地の材料を混ぜ合わせ、生地を作り、半分の量をパイ皿に広げます。
- パイ生地は上に蓋のように後で被せるので、半分の量をジップロックの大きな袋などに入れて、平らに伸ばし、冷凍庫に入れます。
- パイ皿に生地が広がったら、ふちから出た部分か綺麗に処理します。
- 生地にフォークで適宜刺して穴を開けておきます。
- アップルパイの場合は焼く時間が長く、具からでる水分が多いのでパイ生地をパイ皿に広げたら冷凍庫で数時間冷やして、サクサクに仕上がるようにする方が多いようです。冷凍庫に余裕があれば、具ができる間入れて冷やします。
- 余ったパイ生地は大きなジップロックに入れて、平らに広げて、冷凍庫で平らに保存できます。
次にパイフィリングを作ります
- 最初に、砂糖は大さじ2杯ほどの量、別にとっておきます。卵はまだ使いません。
- ボウルに、塩、シナモンパウダー、オールスパイス、ブラウンシュガー、コーンスターチ、All Purpose Flour、酢か白ワインを全部投入し、よく混ぜ合わせます。
- 深めのフライパンを熱し、中火でバターを溶かし、りんごのみを入れます。
- リンゴが柔らかくなってきたら、焦げないように加熱し、弱火にします。
- ボウルで混ぜた材料をリンゴのフライパンに入れます。
- リンゴが崩れないようにゆったり混ぜながら、砂糖が焦げないように、混ぜて和えていきます。
- 3分ほど経って、煮立ったら火を止めます。火を止めてからレモン汁を加え、和えます。
- 次にパイフィリングを冷やします。バットやタッパーに入れ、粗熱をとり、冷蔵庫に入れて冷やすのでもいいです。
- 具が冷えたら、冷凍庫で冷やしておいたパイ生地の上にパイフィリングを満遍なく平らになるように敷き詰めます。具が余ったら後日また食べてください(笑)パンなどにつけても美味しいです!
- パイ生地の残りで蓋をします。適宜伸ばして、パイ全体が覆われるようにして、ふちは手で上下をくっつけ、その後フォークを押し当てて模様をつけるのがおすすめ。
- 卵をとき、パイの蓋全体に満遍なく塗ります。
- 残しておいた砂糖をパイの蓋全体に満遍なくまぶします。
- 余った卵と砂糖は別の料理にどうぞ。
- ナイフで適宜パイの蓋に飾りの切り込みを入れます。
オーブンで焼く
- 425F度、(220C度)で余熱ができてから、中段で最初15−20分を目安に焼く。
- 次に温度を375から350F度に下げ、30分から40分焼く。
- パイ生地が黄土色に焼けて、切れ目から中身が沸騰しているのが確認できたら火が通ってる証拠。その際にパイ生地の砂糖が焦げすぎないように注意。
- 特に最後の20分は、焦げないよう、頻度高めで観察したほうがいいです。焦げそうだったらホイルを適宜かけて生地が焦げすぎないようにカバーしましょう。
サンクスギビングやクリスマスの時は前日にパイを作っておこう
ペカンパイの記事でも触れましたが、サンクスギビング、そしてクリスマス当日はオーブンがターキー様に占拠されますので、ターキーを焼くつもりの場合は、パイは前日までに焼いて冷蔵庫で保存しておくといいですね。
もしサンクスギビングのご馳走として作る場合は、パイ類は前の日に作り置いたほうがいいです。
なぜなら、サンクスギビング当日は巨大なターキーが4、5、6時間と朝からオーブンないを占拠し、さらに付け合わせの野菜なども焼くとしたらパイ焼に最適な「オーブン中段」がずっと使えないから。
まとめ
いかがでしたか?アメリカのパイといったら、アップルパイ!特に秋から冬のホリデーに大活躍のレシピをご紹介しました。
ぜひ焼いてみてくださいね!