サンクスギビングやクリスマスのご馳走と言ったらターキーですが、みなさんはご自宅で焼いたことはありますでしょうか？
チキンの丸焼きさえやったことがないのに、ターキーなんて焼けない！と諦めないで、是非アメリカ住まいの特権でもある、大きなオーブンを活用して、是非トライしてみましょう！
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ローストターキーの焼き方 オーブンの焼き時間計算式＆注意事項紹介
ターキーを焼きたいとけれど「どうやって焼くの？」以前に「焼こうかどうしようか」と悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
焼きましょう。
ターキー焼きましょう。
つべこべ言わずに焼きましょう。
1回やってみるととっても簡単で、むしろリピしたくなるくらいです！
スーパーでターキーが丸ごと売られているのは、アメリカでもサンクスギビングとクリスマスの前後しかありません。さらに、かなり安いのでお得感がすごいです。
私は今まで４、５回焼いたことがありますが、回を増すごとに「あ、こんなもんか」と楽に感じられるようになり、今では抵抗感が全くなくなりました！
アメリカのサンクスギビング、クリスマス向けレシピの記事はこんなのがあります。
アメリカ生活ースタッフィングの作り方！ローストターキーと一緒に！ー
アメリカ生活ーターキーやマッシュポテトに！グレービーの作り方ー
アメリカ生活ーシナモンの香り広がるパンプキンパイの焼き方！ー
アメリカ生活ーしっとりジュワッ！甘酸っぱいアップルパイの焼き方！ー
アメリカ生活ーさっくり香ばしい！ペカン（ピーカン）パイの焼き方！ー
ターキーの選び方 何ポンドは何人前？
サンクスギビング、そしてクリスマスの前後になるとスーパーで売られるようになります。大抵は冷凍されていますが、お肉専門店などに行けば生のターキーや、部位別に買うこともできます。
（お肉やさんではターキーは少量の扱いですが、一年中買うことができます。半身や胸肉、ひき肉は季節を問わず美味しいですよ！）
食べる人数でターキーの大きさを計算しよう！
アメリカの人はオーブン料理となると、計算式を使うのが大好きです。
ターキーの場合、その日一堂に会して食べる人全員の人数を想定して計算するので「何人で食べるのか」（何食分必要か）がとても重要になってきます。
公式は、一人当たり1.5から２ポンド必要と言われています。
なぜなら、丸ごとのターキーはかなりの骨の重さも含み、焼いているうちに水分も出、さらにどうせなら多めに焼いて数日残り物で食べたいし、という感じで、多めに計算するようになっているようです。
例えば、３人家族でお客さんなしであれば、３ｘ２で ６ポンドのターキーでいいです。
が、５人家族でさらに５人親戚が来るのであれば １０ｘ２で ２０ポンドのターキーが必要になります。
こんな感じでお店でターキーを買うときに計算してみてくださいね！
ちなみに、平均的なターキーの大きさは１５ポンドと言われているので、２０ポンドともなるとかなりの大物ですね。約１０キロなのでこれはかなり。
ちなみに私は先日１０キロのターキーをスーパーで片手で持とうとしてぎっくり腰になりました。（笑）凍ってるターキーはボーリング玉のように硬くて危ないですので落とさないように。皆さん、ターキーを持ち上げるときは重労働ですので、膝を曲げて扱いましょう！
ターキーを焼く際の衛生面に関する注意事項
アメリカでは日本よりも生肉の取り扱い、および卵について厳しく言われている気がします。日本人だからそう感じるのかもしれませんが、アメリカでは特に鶏肉のサルモネラ菌汚染について取り上げられることが多いですね。
ということなので、ターキーを焼く際も、下準備の時に毎年ラジオやテレビ、ネット記事で色々注意喚起があります。どんなことがよく言われているのか調べてみましたので一緒に見てみましょう〜！
CDC アメリカ疾病予防センターのターキーの調理に関する注意事項のページを見てみましょう。
以下、引用を日本語に訳しました。
冷蔵庫で解凍する：冷蔵庫内に汁が周りに広がらないようコンテナに入れて解凍する。
電子レンジで解凍する時：メーカーの指示に従う。
常温でカウンターに乗せたままで解凍はしない。（カウンターに菌が付着するから）
常温で２時間出してしまうと菌が爆発的に増えるので、常温で解凍はしない。
手洗いの徹底：２０秒以上石鹸と流水で手を洗浄する。
キッチン用具、カウンターの消毒の徹底
温度計の設置：肉の中心部に刺さるように設置する。
加熱の徹底：ターキーそのもの、そしてスタッフィング（ターキー煮詰める詰め物）も中心部まで必ず１６５F度（約７５C以上）になったことを温度計で確認する。
などなど、役に立つことが書いてありますね。
また、調理したターキーは２時間後には必ず冷蔵庫に入れるように言われています。残り物のターキーを保存する際はタッパーなどにターキーのみを入れ、他の食べ物を入れないようにしましょうとのこと。多分糖分や水分などでバクテリアがいた場合増えてしまうからということなんでしょうね。
ということで、
- 解凍する際周りに汁など付着しないよう注意。
- 手洗い徹底
- 調理器具も消毒の徹底
- 肉はしっかり芯まで加熱
- 残り物はすぐ冷蔵庫へ
を絶対守りましょう！
ターキーの下準備（ブライン）
ブライン(brine)という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
私はターキーを調理する時まで知らなかったと思います。下味をつける、ということです。
ブライン工程は２通りあります。
- 下味液にターキーを丸ごと漬け込む（ウェット・ブライン wet brine）
- 下味調味料を手で刷り込む（ドライ・ブライン dry brine）
１番の方は専門的で満遍なく、隅々まで味が染み込みますが、大きな入れ物（バケツ）を用意したりと大がかりです。
先ほど触れたサルモネラの心配がどうなのよと突っ込みたくなるほど大がかりなので、小さなお子さんやペットがいる家ではあんまりしないほうがいいと私は思いますねー。
２番の方は、自分の手で塩やハーブやオイルを刷り込むのですが、慣れれば全然周りを汚さずともできると思います。しかし、キッチンが小さいとか、生肉をカウンターやテーブルに置いてまで下味はつけたくないとお考えの方は、もうこの工程はスキップしてもいいかと思います。
ブラインに使うのは
- オイル（またはバター）
- 塩
- 砂糖
- レモン汁やオレンジジュースなどの果汁
- ニンニク、ローズマリー、セージ、タイムなどのハーブ
- コショウなどのスパイス
を水に溶いて容器にターキーをどっぷり漬け込んだり、手でターキーの皮と肉に揉み込みます。焼く前の最低１２時間前、2日以内（それ以前だと腐る）から始めるといいと言われています。
ということで、ブラインをするならば、サンクスギビングの場合は11月の第４木曜日の前の日、水曜日か火曜日の夜から支度を始めることになるわけです。
衛生面を気にするならブラインは飛ばしてもいいと思う
しかしながら、ターキーは大きいから冷蔵庫の中でもかなりのスペースをとるし、お子さんなどがいる場合、生肉に他の食べ物が触れてしまうようなリスクは避けたいわけです。
ホリデーの週末は病院もERしかやっていません。
ブライン処理をした後のターキーを冷蔵庫できちんと衛生的に気を配って２４時間以上保存するのはお母さんにとってかなりのストレスじゃないかと思います。
なのでうちはこの工程は飛ばすことが多いです。クランベリーソースとグレービーがあればお肉はとても美味しくいただけます。
ターキーをオーブンで焼く！
さて、ターキーの焼き方ですが、気をつけたいのが加熱のしすぎです。そして加熱のしなさすぎも芯まで熱が届かずに食中毒のリスクが高まってしまうので、加熱は芯までしっかりとしたいところ。
ここら辺の兼ね合いが難しいのですが、工夫をすればパッサパサの惨劇は防げますので、方法をしっかりご紹介します！
今年の感謝祭はうちのターキーは１９ポンドありました。この値段もすごいでしょ。つられて二個買いました。
ターキーの重さとオーブンで焼く時間の計算式
ターキーをオーブンで焼く際はターキーの重さで焼く時間を計算します。基本的に３５０F度（１７５C度）でホイルをかぶせて、焦げないように長時間焼きます。低温で長時間焼かないと芯まで熱が届かないからです。
ホイルは最後の３０分で取り外し、肉に焦げ目をつけるようにします。
それでは、アメリカ政府のFoodSafety.gov のターキーの焼き時間チャートを参照します。
６−８ポンド（胸肉のみの場合） ２時間１５分ー３時間１５分
８−１２ポンド ２時間４５分ー３時間
１２ー１４ポンド ３時間ー３時間４５分
１４−１８ポンド ３時間４５分から４時間１５分
１８−２０ポンド ４時間１５分から４時間半
２０−２４ポンド ４時間半から５時間
焼く時のコツと注意事項
- パッサパサを防ぐためにホイルは必ずかぶせる。最後の３０分で取り外して焼き目をつける。
- 肉の一番厚く火が通りにくいところに必ずサーモメーター（オーブン用温度計）を刺す。
- 完全に芯まで熱が通った状態は、温度計が１６５F以上に達したのを確認できてから。
- 詰め物をする際は適宜３０分前後延長してください。
- オーブンの熱を維持するためになるべくオーブンの扉の開閉は控えましょう。
前半はホイルで包む
最後の３、４０分でこんなに綺麗に焼き目がつきました！
写真では網において焼いていましたが、コストコでこのターキーの深皿を買いました。＄２５前後なら買いです。これを導入してから、さらに色と形がよく焼けるようになりました。そして、ターキーだけじゃなくリブや大型のお肉のローストにも使えるので重宝しています。コストコだと１１月ー１２月必ず売っている感じがします。そして、感謝祭が終わった後の１週間や、クリスマスが終わった後、一層セールをしてさらに安くなることもあるので狙ってみてください。
ターキーと一緒に食べるアメリカのトラディショナルディナーとは
ターキーと一緒に食べるのは、まず
- グレービー（ソース）
- クランベリーソース
- マッシュポテト
- スタッフィング
- コーン、インゲン、スクワッシュなどの野菜類
- パンプキン、アップル、ペカンナッツなどのパイ類
- アイスクリーム
などが代表的。どれもカロリーも脂肪分も高いので、ターキーを単独で見るととてもシンプルに見えてきてしまいます。そしてこれだけ全部用意しようとすると、数日前の買い出し、１、2日前からの準備が必要です。
特にオーブン料理であるパイ類やケーキなどを作ろうとするならば、ターキーを焼くのにオーブンが占領される当日以前に必ず作っておきましょう！
そして、グレービーやクランベリーソース、マッシュポテトなどはシンプルながらも手間がかかるので、当日よりも前に作っておいて、冷蔵庫で保存して当日温めて食べるのがいいと思います。
今までの体感だとターキーはアルディが慈善事業的な値段で販売する他（アルディは弱者を助けるためにターキー、スイートポテト、パイ、マッシュポテト、パン、スタッフィング、デザート、パイ、すくわっしゅ、コーンなどが＄１００以内で準備できるという宣伝をしていました）一般のスーパーもお肉としてはかなりの安さで販売します。ホールフーズなどですでに焼けているターキーやオーガニックのターキーは高いです。
他にもサンクスギビングやご馳走関連の記事はこちらもどうぞ！
大迫力！簡単！牛塊肉で簡単放置のリブアイローストの作り方レシピ
まとめ
いかがでしたか？これで皆さん、いつでもターキーが焼けますので、ぜひ怯まずにチャレンジしてみてください！一度作ると当分食べられるので、その後が楽ですよ！
それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました！またお会いしましょう。
