今回の記事は筆者が一人大学の個人研究奨学金を受けて旅した2000年夏のニューヨークです。
一夏滞在し、地下鉄、バスをフルに利用する毎日だったので、マンハッタンの土地勘を身につけた滞在でもありました。当時の様子や、私の思いを色々語ります。
コロナでなかなか旅行やお出かけの予定が立てられませんが、ちょっとでも皆さんの気晴らしと、正常化したらNYCを訪れよう!など旅行計画の参考になったら嬉しいです!
ニューヨークで一夏過ごした2000年の頃の様子をお伝えします
こんにちは、なんだろなアメリカにようこそ。キョウコ@NandaroAmericaです。
多くの人にとって特別な意味を持つ街のニューヨーク。
あなたはニューヨークにどんな印象や思い出を持っていますか?
NYCで独り立ちできたらどこでも通用するとよく言われますが、それだけ熾烈でシビアな面を持つ巨大な街。この記事の写真は私が20代前半の頃に圧倒されながら、憧れながら撮ったものですが、40代になった今でも、まだまだ私はニューヨークに対して強い憧れや希望も持ち続けています。
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2000年のアメリカの旅ーニューヨーク・マンハッタン
この年に日本からアメリカに来て何をしていたかというと、映像テクノロジーとビジネス関係の調査や企業へのインタビューなどだったのですが、時間にゆとりがある時は楽しく観光をして過ごしました。
だってせっかくニューヨークに行けたのにどこもいかなかったら…ねえ。
図書館付近
図書館の近くのビルだと思うんですが、ニューヨークのビルにはいつも国旗が掲げられているなあと感心したものです。うん。これ多分図書館の正面のビルじゃないかな。
この17年後、私はここら辺で朝、面接を受けて受かって、ピザを食べて、図書館の外のベンチでで涼んで、子供を迎えに家路に帰った。その時の光景と同じ。
土地との縁、人との縁。
人間の運命って面白いですね。
観光バスに乗ろう
2000年はまだアメリカで暮らしていなかったので、全てが真新しく映りまして、建物一つ一つに古いなあ、細工があるんだなあ、プレーンなビルが多い東京と違うなあと感心していました。
帰ってから暇さえあれば親に写真を見せつけていたのですが、親も心配するのめり込みようでした。(汗)
この旅は、中学生の時に家族旅行に行ってから2度目のニューヨークです。ものがもっとよくわかるようになってから、さらに濃い洗礼を受けておりました。
観光バス(赤い二階建ての)に乗ったんですよ。一人で乗るのはなかなかチャレンジングでしたが、明るいうちなら一人でも大丈夫と思い、午前中から夕暮れまで観光バスに乗ったり降りたりして土地勘を掴みました。地図を見てから乗るとどこに何があるのかすぐ覚えられます。
この作戦は結構良くて、ロックフェラーセンターで面談だ、次は貿易センターだ、と移動が続く日には、タクシーか、バスか、地下鉄か、という選択が結構簡単にできるようになったのを覚えています。
2階建バスの2階に座っていたので視点が高い写真となっております。
サブウェイの出入り口も、おー、かっこいい、すごい、と過剰に反応しておりましたね。
フラットアイアンビルディング。マディソンスクエアパークの向かいです。また写真を撮りに、行きたいなあ。
これからは、もっと、見ることのできる景色を大事にしたい。
コロナのおかげで多くの人が変わったよね。
タイムズスクエア
タイムズスクエア。
左側のヴァージンレコード、この頃実はこのあたりに当時私を知らない夫、当時私を知らない元カレがいたようなんですよ。(!!)
なぜ夫がちょうど私のこの日程の時マンハッタンにいたとわかったかというと、グリーンカードをもらう面接の前に色々細かいことを話していて。
さらにこの時期は元カレも地方から出てきてNYCに住み始めたころで、おもしろいなあと。元カレとはこの4年後知り合うのですけどね。
往来の多いニューヨーク。スピリチュアルでもある。うん。
タイムズスクエアのチケット売り場。
この数年このブロードウェイ、オフブロードウェイなんかのチケットを格安で売っているこのコーナーを見かけないのだけど、どこかに移転したんですかね。それにしてもいつ行ってもこの辺は驚くほどの密度の観光客で熱気がありますね。
中央公園周辺
夜露死苦と書いてヨロシクですが、中央公園と書いてセントラル・パークです。
このニューヨーク滞在の前は数ヶ月カリフォルニアに一人いたんだけど、ロサンゼルスと比べてなんかニューヨークって建物が古いな(そりゃそうだ)とか、歩くのが早いな、とか、そもそもロサンゼルスはマンハッタンほど歩かない街だから人の雑踏を見たことがそんなになかったな、などアメリカの年の違いに気づいたね。
これは中央公園入り口(西)ですかね。一気に日本のバス停留所みたいな響きになりますね。
観光バスはゆったり、ゆっくり、色々な見所を効率よく回って行きます。初めての滞在の時にはとてもオススメです。
コロンブスの像(中央公園中、真ん中)。近年誰も尊敬しなくなって来たコロンブスさんですが、この彫刻の下を16年後再度娘と訪れるとは…
いつ旅の思い出を振り返っても、やたらとロマンとついでによくわからない涙もあふれる わしのガラスの心。(40代)
色々ときらびやかなものも街に彩りを加えているので、財力とか、公共事業とか、色々考えてしまいますねえ。こういうの見るたびに、おばあちゃんが「ハチ公の銅像は溶かされたんだよ」がなんどもよぎります。(涙)
ウォール街近辺
彫刻に圧倒されている。
ウォール街とかですかね。あまり覚えていないけど、とにかく建築に圧倒されていました。(しつこい)
国連
イーストリバー沿いの国連です。立て直す立て直すと言って全然変わっていないのですが、補強などしたのでしょうかね。とてもワイドで薄いビルです。
中学生の時に見学したけれど、最近は(当たり前ですが)セキュリティが厳しくなって、予約しないとなかなかは入れないようになった様子。子供の年齢制限もあります。
地球。国連の敷地内に入ると、いろいろな彫刻を見ることができました。
チャイナタウン
チャイナタウンに差し掛かるBoweryのところらへんです。今もこんな感じの空気がして、この辺は好きです。
フトーンは日本人の思っている布団ではなく、折りたたみベッドみたいなののことなんですよね。夫に結婚後、フトーンを買おうと言われ、何言ってるんだ、床に敷いて寝るのか?と思っていたら普通に簡易ベッドのことでした。
Duane Readeって2000年の頃はすごく店舗が多かったけれど、最近ウォルグリーンやCVSも出て来て、昔と変わったなーと思います。チェーン店の興亡ってグラフあったら面白いだろうな。
クライスラービルディング。綺麗ですね。爽やかアール・デコ。
5番街周辺
私が滞在していた(自腹ではないので今より経済的に恵まれていた)ホテルはRooseveltだったんですが、至れり尽くせりでしたねえ。
Deli(デリ)でお惣菜を量り売り。好きなものを撮って持ち帰れるんだけれど、この方式はもともとユダヤ人の発案だそうで、ニューヨークは色々な歴史があるんだなあとやたら感じました。
最近でも、デリって見かけないですよね。古き良き個人経営のお店はずいぶん消えましたね。テナント料が馬鹿高いからでしょうか。だったら悲しい。
5番街中央公園付近
さてー突然ですがここで問題です!(ふしぎ発見)
5番街といえば数々の高級ブランド店が軒を連ねますが、この写真のビルもみなさんご存知のはず。
それでは、次にあげる画像を数枚見てくださいね。
↑まばゆいですねえ
なんか異様にキラキラしていますね。
わかりますか?ガラスの板の縁取りとか、(画素悪くてごめんなさい)いちいち金色なんですよ。
趣味悪いですね。
エスカレーターの脇の金属壁なんかも金なんですよ。
内装をデザインした人、金が好きなんですね。
さて、ここは一体何処でしょう!?
チャラリラチャラリラチャラリラチャラリララーーーー!🎵
答え
正解はトランプタワーでした!!!
有名人も数多く住んでいると言われる高級な物件でしたが、彼が大統領になってから続々とテナントさんが出て言ったというハリウッドゴシップを聞きました。
観光客用出入り口と、上階の住民用の出入り口は分かれているんだよね。それがすごい印象的だった。
さてこれは別の5番街の眺め。
ポケモンセンター(おもちゃ屋さん)みたいなのがあって、そこに行ったんだったな…。2000年ってまだまだポケモンは新しくて、万歩計なんか持ってました。私。
メトロポリタン美術館
5番街をそのままかなり北上すると、中央公園沿いにメトロポリタンミュージアムがあります。
ミュージアムって言葉は便利で、美術館でも博物館でも、どちらのこともさします。絵や芸術品だけじゃなく、遺跡からの出土品なども色々あります。
この日は日本から訪ねてきたおかんを連れて行きました。おかんは美術系の人なので喜んでいました。
我々人生2回目のメトロポリタン参拝です。ちなみにまだ私は娘を連れて行けていない。そろそろいい年齢だな。
クイズおかんを探せ!(どうでも良すぎるので答えはありません)
アメリカ自然史博物館
ナイトミュージアムのあの博物館ですね。とてもオススメ。当時はプラネタリウムのショーのナレーションがトム・ハンクスでした。彼は、この博物館が出てくる映画「スプラッシュ」で主役だったから、ナイスキャスティングですね。
2019年に行った時はメリル・ストリープが館内誰でもみられる映像のナレーションなんかをやっていました。
マディソン街
おかんをつれて散歩したいい感じの公園近くのマディソン街。
おかんとこの彫刻、とっても印象に残るね、と話し、このあと寿司を食べ、また帰路で彫刻を再度眺め、すてきな写真まで撮りました。おかんと私にとってはとっても大事な思い出の彫刻なんです。
そして、またスピリチュアルエピソード。
2016年に義理の妹の職場を訪ねて夫と娘と私で行ったら、なんとおかんと眺めたこの彫刻の真向かいがオフィスでした。えーーー!?ここ?この近くにブティックあるよね、まだある!?あーオカン連れて入ったのよね懐かしい!となりました。
面白い。
寿司を食べた帰りに地下鉄に乗ってミッドタウンに行った。
毎日よく歩いたなあ、それだけは記憶している。
クライスラービルディング。なかなか全体像が拝めず、すれ違いの恋人のような感じの毎日なのですが、近くまで行くか、展望台などに行って上から見るかじゃないと、なかなか写真集で見るようなアングルから見えないんですよね。
こういう心理、なんというか、いつか私も高みを・・・やってやれないことはない・・・と若かった私の闘志に火をつけてくれていましたね。
給水塔
もう木製の給水塔の修理する職人さんが減ってしまって、大変なんだそうです。
そういうトリビアも景色を眺めながら知れるのがツアーバスのいいところ。こういうの見るとスパイダーマンの映画など思い浮かべてしまう。
ダコタハウス
ダコタハウス、知っていますか?
セントラルパークウェストにあって、ジョン・レノンさんが住んでいたところです。近くには追悼のStrawberry Fields Foreverのプラーク(記念する碑)があります。
いつ行ってもお花があるのが印象的。
平和への火は消えない。
エンパイアステートに登る!
ここからは、エンパイアステートに登った時の写真です。
メットライフビル(グランドセントラル駅隣)
望遠で一生懸命とるも、当時出始めのデジカメの画素は640x480で最大よ。しかも比率が今と違うし。メモリーカードも64MBとかだったわね。テラとかなに?寺?みたいな世界でしたね。
テクノロジーは20年でずいぶん変化しましたね。
やっと見ることができた!クライスラービルディング!
今エンパイアステートに登ろうとすると一人$80くらいかかるとか。当時はもっとお手頃の$20とかだった気がします。学割あって$15とか。
混んでいるのと、セキュリティが影響しているのかな?と思うけど。2000年はもちろんテロの1年前だったので、まだまだおおらかで、価格もとても安かった。東京から来た私はニューヨークの価格に驚かず、むしろ東京と同じか、安いと感じていました。
この20年間日本の物価は置いてけぼりとなり、今では私は日本ななんでも安くて美味しくてすごいなあ、NYCで食べたら2倍くらいかな、といつも考えるようになりました。
↑エンパイアステートから北西を眺めております。
エンパイアステート1回の入り口エレベーター前のアート。
ハドソン川に客船が見えます。
エンパイアステートから東北方向。
真下を除くとシムシティの世界ー。
ラジオシティ・ミュージック・ホール
一流アーティストじゃないと舞台に上がれないと有名な由緒正しい劇場ですが、こういう明らかなヒエラルキーがエンターテインメントの中にあるのは結構いいことだと思っています。だって、アーティストって、切磋琢磨して行くのが仕事だからね。
私の夢はニューヨークの画廊で個展を開くことだよっ!
頑張るよっ!
ロックフェラーセンター
私はあまりみたことないんだけど、日本では朝のニュースでここから中継をするのが有名だそうですね。(ズームイン?)私はその番組を見たことがないのですが、毎朝ここから中継できていた日本って、すごいバブリーだよね。
今はどうなんでしょう。朝ここから中継してニューヨークの様子をお伝えしているのかな?
スケートリンクの前のプロメテウス像。人間に火を与えてしまったという神です。
ちょっとスパイスが効いてる意味のあるものっていいですね。
ニューヨークに来てから1週間は、首が痛くなるのよね。首に問題がある人は、観光の時要注意です!ビルに囲まれていて、やっぱり高層ビルの上の方を見ようとしてしまうので、首への負担がシャレになりません。
さっきはプロメテウスでしたが、こちらはアトラスの彫刻。
セント・パトリック教会
ネオゴシックの美しい建物と、また中の素晴らしさ。観光客向けに開放されていて、見学ができます。が、ちゃんと礼節は守って見学しましょう。
NYCにこれてよかったなと思うときは、やはりいろいろな様式の、いろいろな建築年数の建物がひしめいているので、それを見ることができることもありますねえ。
焼け野原や地震を経験していない地域の街ってこうなんだよね。日本ももし地震も戦争もなかったら、素晴らしいもっとたくさんの建物が残っていただろうに。
中のステンドグラスは印象的な色で非現実性が高く、見ているとちょっと色々忘れてしまいそうになりますね。なんというか、教会という機能的にも、内装、設計からして人々をトランス状態にさせるような作用があるんじゃないか、とわたしは感じています。
そして、マンハッタンという立地ですが、上から見ると、ちゃんと十字架になっていますね。
こういうカセドラルの真横に乱立している近代的な高層ビル。人類・文化の歴史って面白い!
厳か!権威!計算し尽くされた建築!
はい、ちょっと浄化されたような雰囲気になりましたが、今回はここまで。これからも私の旅の回想シリーズ記事、おたのしみに!
おまけ
グラセン近くの地下街で「大吉寿司」っていうお店があって、よく買って食べたのだけど、鉄火巻きなんか日本と変わらない味でびっくりしていました。
中学生の頃訪れたニューヨークではお味噌汁がアメリカ人向けにチキンスープベースだったりと、日本食屋さんでも現地に馴染むやり方をしていたのが印象的。今はそういうお味噌汁出すところもすくないでしょうけどね。
さらにおまけ
ニューヨークの小旅行動画です。是非お楽しみくださいー!