アメリカから子連れ里帰り 日本で浦島太郎現象の巻

子供を連れて日本に久しぶりに里帰りした際の海外在住あるあるです。

日本で毎日感じたのが、私が住んでいた8年前よりも日本という国は変化していたこと。

多分ずっと住み続けていたら変化の中にいるから、外から見たこの変わりようには気づかなかったと思います。

具体的には気候、そして、高齢化社会の顕著な現れが町の各処にありました。

この記事では日本で感じた気候変動、経済の変化、高齢化の表れがどんな感じだったか詳しく記します。

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2018年春 娘を連れて日本に45日里帰りしてきました

みなさんこんにちは~なんだろなアメリカのキョウコ@NandaroAmerica です。

2018年の4月に一時帰国しましたが、その際、娘4歳、妊娠中を入れると4回目の里帰りです。

成田に着くと初夏のような天気で4月上旬の割には木々や草花がかなり茂って青々としていました。「おお?」初夏の陽気。

まだまだ寒いニュージャージーから来た我々は完全に防寒スタイルで浮いているのですが、成田に降りた瞬間から暑いったらない。成田エクスプレスに乗るも、外の風景に桜の花は皆無。ツツジが満開。これはゴールデンウィークの陽気。

これは異常気象なのか、気候変動のせいなのか?たまたまこの年の初夏が異様に来るのが早かったのか?びっくりでしたねー。




4月10日で八重桜さえも完全に散ってた件

桜がなんとなく見れるかなーと思い、4月10日発のフライトを2ヶ月前の1月末に予約していたのですが、今年はなんと関東(東京、埼玉西部)は3月中旬に散ってしまったそうです。

私の知る桜の開花時期は3月下旬から4月中旬なんですけどね。

ちなみにニュージャージーの今年の冬も長く、さらに被害甚大なものでした。(出発した4月上旬はまだ雪が残っていました)地球はどうなってしまうのか。

気候変動のせいなのか?四季は大丈夫か、日本?

関東は桜は八重桜さえも葉桜、フジの花も完了になっているという、私が幼かった頃とは明らかに違う気候でした。

お花見したかったのになー。春を通り越して、初夏。

普通関東だと八重桜は4月20日ごろ満開になって、ちょっと遅い年だと4月の終わりまでなんとか楽しめる(咲いてる期間も長いし)花ですが、4月10日に葉桜。完璧な葉桜でした。入学式は桜、という風情が将来なくなってしまうのかな。この先が心配!




日本の直面している問題を強く感じた

私は日本を離れて10年未満ですが、1年おきくらいに行くたびに、日本の社会の変化をやたらと感じます。もう、私の知っていた日本ではない。

今回の旅で短期間で最も大きく変化したと感じたのが物価と高齢化問題でした。

物価の上昇で感じたこと

  • 物価が上がってる!(2016年末に行った時のヨーカドーの寿司折10カン税抜き500円が内容同じで税抜き550円に!レストランも客単価上がってる!
  • 時給も上がってる!(スーパーのお惣菜売り場のパートさんの時給が1200円から。夜間などはさらにプラス!求人チラシの時給が明らかに私が学生の頃と違ってて、「学生さん790円から」っていうのは消えてた。私の大学生時代はなんだったのか。)
  • お惣菜やお菓子など一パックあたりの食品の量が減ってる!(アメリカの食事の感覚からしたら少なさが際立つ!ポッキー、プリッツ、こんな少なくなかったはず!ヨーグルト8分目まで入ってたのに7分目くらいになってる!チーズ少ないのに高い!)

消費税8%が食品にもかかるのは、食材にかからないニュージャージーからしたらかなりお高い感じが満載でちょっとヨーロッパに行ったかのような金銭感覚になりました。(外食は消費税かかりますが)

私はすっかり食品に消費税がかかることを忘れていた(よく見ると税込価格がちゃんと書いてあるけど、売り場の記載が定価だけだと混乱)。

なので550円のパック寿司を買っても結局600円になる計算ができず、会計の時に予想を上回って払うガッカリ感がすごかった。(買う前にちゃんと計算すればいいんだけど)給料が少し上がっても物価が上がってるというのは結局安心感は同じなのかそれとも将来の不安の方が強いのか。どうなんでしょ。

でも、なんだかんだ言ってもアメリカの時給と物価と比べてしまうと、かなり低いよね。

でも!日本の方が品質がいいと思うし、働き方がとってもこまめだし、微妙だよね。

老後どっちの国に住むのがお得なのか論戦はまだまだ答えが出ないわこれ。

日本に期待するのは医療だけど、私がリタイアすることには医療費もアメリカ並みに上がってないと、少子高齢化でやっていけないはずなので、どうなのかなあ。




高齢化問題で考えさせられたこと

  • 孤独死がかなりあからさまに身近な問題に。(古い住宅街、朽ちそうな無人の戸建が目立っていて、売るのか、壊すのか、どうするんだろうなあ、と暗いことを考えながらの散歩に…。)数年人がいないだけで空き屋ってすっかり古びてしまうんだよね。孤独死じゃ物件も売りにくいし、遺族が負担して取り壊して土地売却も手間がかかるし。不動産って現金じゃないから残るとなんとも言えない場合があるんだろうなあと思った。
  • 老人の財産の、子や孫への生前贈与などを考えた保険商品などの宣伝が多くなってる。テレビ見てると「人生100年時代の備え」とかすごいことが耳に入ってくる。長寿はめでたいけど実際問題お金がかかる。姥捨山になるわけにもいかん。実際100歳越えての訃報もちらほら聞くから日本って本当に長寿国だと思った。
  • 孤独死があった物件や断捨離をしている方のための不用品買い取りや引き取りサービスがあちこちに。いろんな仕事があるけど、特殊清掃事業(孤独死物件の掃除)があるということを(調べないでも)目撃しました。




高齢化そして孤独死

ー日本に母を一人残している私には他人事ではない問題です。スーパーに買い物に行って実際にカートをゆっくり押している90歳くらいの女性同士が「私一人だから」「なんとか生きてるのよ」「だれさんはご主人亡くなってもう15年ね」「うちは子供も会いに来ないのよ。だからもう吹っ切れた」「私も〜」と生存確認しつつ話しているのを目撃してしまうと、自分の日本の母への心配が止まりませんでした。

今孤独死されたら私自身の自責の念が半端ないだろう。早く家族呼び寄せビザへの道をなんとか始めないとヤバイと感じて毎日先祖に祈る日々。

アメリカは日本ほどの長寿社会ではないけど、世界の中ではそれなりの長寿国ではある。先進国だし、栄養も医療もそれなりにあるからね。人生70歳超えたら長寿ではあると思うんだ。その後健康で生きれるか、病気がちで長く生きるかが大きな分かれ目でもある。

アメリカって体に悪そうな美味しいもの楽しく食べて、貯蓄もそんなに真剣にせず遊ぶ人が多くて、日本と比べたら完全に「アリとキリギリス」のキリギリスの方なんだけど、太く短くの方が財布と家族と地球と政府に優しいのかなとよぎる。

健康で長寿で仕事があって収入があれば長生きしても困らないけど。

アメリカの平均寿命が日本より短いのも結局医療が受けられ、なおかつ健康に気遣って生きられるゆとりある層、そうでない層が別れているのが原因ってのもあるからね。

豊かな人はそりゃあ長く生きるためにいろんなお金の使い方をしてストレス少なく生きているだろうし。

なんだろなポイント!

弱肉強食、貧富の差、生きやすい生きづらい層が露骨なアメリカ。日本も何十年後かにはそうなて行くのかと今から心配だよ!

 

番外 生活スタイルの変化について考えたこと

  • 日本人さらに痩せてる!→食品の値段が上がってる上に量が少なくなってるからだと感じた…。もともと健康意識と食育のレベルが高いから。
  • 古着のお店が増えてる!→お金節約、ミニマリスト、将来への貯蓄への姿勢が強い。
  • 駅ビルの中の婦人服やさんが古着屋さんに変わっているのを目撃。色々考えさせられる。

日本人は士気が高いし、モラルも、自分を律するレベルも高い。素晴らしい。この生き方の哲学を海外に輸出したらどうだろう。

あと、何より、アメリカと違って日本は子供医療が無料、そして子供手当が出るという驚愕のサービス。アメリカよ、なぜ日本やヨーロッパのようにできないのか。(税金は日本より高いのに)




まとめ

今回の日本への里帰りでは、日本の社会の変容をいろいろな場面で感じました。

また、自分の内省としては、アメリカに住み始めて数年立つと、日本にあってアメリカにないこと、当たり前でないことに対して不満を持ったり、相変わらず基本的なところで疑問を持ったりしています。

こういうのは生き物としてしょうがない反応でもありますが、同時に異国に住むことを選んだ自己責任として文句を言うな、と喝を入れねばならんと思っています。

アメリカも面白い国。日本もいい国。

いい国での生活を経験できて自分はとても恵まれている。いろいろなことに感謝しながら帰ってきた今回の里帰りでした。

お読みいただきありがとうございました!

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