ヒッチハイクはしない、乗せないのが鉄則と認識しているアメリカ人
ということで、まず被害を被らないためにヒッチハイカーは乗せない、自分も犯罪者にならないためにヒッチハイクをしないというのは常識になりつつあります。
そして万が一ヒッチハイカーを見た場合は通報した方がいいのでは(困っているのか変な人なのかわからないので)と判断します。
というか私はアメリカに来てからヒッチハイクをして立っている人を見たことがありません。(違法だからね)
交通事故などで救急車を呼んで欲しいなどのヘルプが欲しい場合は、明らかにヒッチハイクと状況は違いますから、止まってくれる車は多いと思いますが。
未成年がヒッチハイクをするとどうなるか
仮にアメリカで未成年がヒッチハイクをして、車に乗せてもらったとしましょう。
まず、ここで関心を持った人はどうするか。
未成年を心配する、あるいは未成年に興味があって止まる、でしょうね。
心配している人の場合、当然「ヒッチハイクは違法なのに何をしているんだ!?」と思っているわけですから、すぐに警察に保護をお願いするかと思います。
警察に連絡しているところを本人に見られたら本人が逃げるかも(家出とかの場合)と考慮した場合は、離れたところで止まって連絡するか、車を運転しながら(止まらずに)警察に報告すると思います。
興味があって止まる人の場合、言い分は「違法行為と知っていようといまいと、乗せてしまったら自分の好きなようにできる」と思っているかもしれません。
アメリカは銃社会です。護身のために車のダッシュボードに銃を入れている方も多くいます。
しかしながら、護身と使うか、武器として使うかは誰もわかりません。
違法と知らずにヒッチハイクをしていた未成年が
「やっと乗せてもらえる、ありがてえー」
てな感じで乗り込んできたところに銃を突きつけられたら、どうでしょうか。その後は何をされるかわかりません。誘拐、身代金、人身売買、性犯罪。いくらでも考えられます。
日本からアメリカに来る場合、学んでおくべきことは想像以上にあることを覚悟しよう
長期で暮らしていても疑問や知らなかったことは尽きなく毎日出てきますし、「アメリカのネイティブ」の方の感覚に到達するまでにはかなりの年月を要します。
なので自分の意思でアメリカに住むようになった方は、皆さん積極的にアメリカでのやり方、とかタブーとかを理解しようと努力されている印象を受けます。
今回話題となった日本からの未成年のヒッチハイカーの件で意識したいのは、日本人は外国に「来る」お金やツールはあっても「来る前に知っておくべき」異国でのルールを、危機意識を高めもっと学ぶ必要があることだと思います。
アメリカという国は複雑怪奇であることを知っておいてください
外国へ移住や旅行などで来る場合は親御さんは、まず現地の法律や習慣、人の暮らしかた、考え方をできるだけ熟知し、どんな時でもご家族の安全を第一に判断されることをお願いしたいと思います。
先輩、友人知人に聞くのもいいですし、ネットで実際こちらに住んでいる方に直接質問するのでもいいと思います。今はいくらでも手段はあるので、情報収集のための行動をしないとそれこそ自己責任!となってしまいます。
普通の観光やツアーで来る場合はヒッチハイクをしようと思っている方はなかなかいないと思いますが(笑)、映画やメディアでの「印象」だけにとどまる知識が横行してしまい、実際のシミュレーションを怠ることは命取りとなります。
これが特にアメリカなど日本よりも危なく、さらに社会が全く違う仕組みである場合はなおさらです。
今日の英語 underage=未成年 hitchhiking=ヒッチハイク irregal=違法 kidnaping=誘拐 crime=犯罪 neglect=育児放棄
まとめ
いかがでしたか?
アメリカと日本はかなり違います。さらに、古くからのイメージと、現在のアメリカ社会でのルールもかけ離れている場合があります。何か大きなことをしようとしている場合は、きちんと事前に調べてからが大切です。
旅でも、移住でも、自分からアメリカに歩み寄って、文化を自分の一部にして行くのは、人生の中でも楽しいことです。
アメリカのリアルってどんなの?と思っている方はどんどん検索して情報を集めてくださいね!