名門プリンストン大学はお散歩コースとしても最高です。
美しいキャンパス、歴史ある建築物、一年中四季を通して楽しめます。今回はプリンストン大学の中の見所を細かくお伝えします。
四季を通してプリンストン大学キャンパスはお散歩コースとして最高!
みなさんこんにちは〜なんだろなアメリカのキョウコ@NandaroAmericaです。
私がよく行くお散歩コースにプリンストン大学のキャンパスとその周辺、があります。
ボストンやマンハッタンなどの大学とは違って比較的こじんまりした町の中にあるプリンストン大学は広々していて、静かで、そして何より建物が歴史的建築物のオンパレードで、目も、心も楽しませてくれます。
プリンストン大学お散歩シリーズ第1回目、今回は歴史あるプリンストン大学の魅力をたっぷりと、写真と解説でお送りします。
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プリンストン大学とは
プリンストン大学は1746年に設立されたアメリカの私立大学。
元々の名前は College of New Jerseyでした。アメリカ建国である独立宣言がされたのが1776年なので、アメリカ合衆国ができる以前からあったということですね。
アイビーリーグのうち一つで、フォーブスはじめ世界の大学ランキングでは1位や上位の評価ををキープしています。奨学金体制も整っており、アメリカの大学の中では「最も学生が幸せな大学」の上位3位にランキングしています。
元々の伝統であるリベラルアーツを守っているので、医学部や法学部がなく、学部、院生学生数は合計約8000人となっています。
著名な卒業生を数多く、ミシェル・オバマ、アラン・チューリング、リチャード・ファインマン、ジョン・F・ケネディ、ジョン・ナッシュ、小平邦彦、イーサン・コーエンなど、錚々たる人物を多く輩出しています。
キャンパス内の珍しい「黒リス」(灰色リスが多く増え、それに伴いもともとこの地域に多かった黒リス、赤リスは少なくなってしまった)が見られたり、オレンジと黒がスクールカラー、そしてマスコットはタイガー。これがプリンストン大学の名物です。
プリンストン大学の場所
プリンストン大学は27号線(ナッソーストリート)沿いにあり、デラウェア・アンド・ラリタン・カナル(運河)のすぐ横に面しています。
正門前のナッソーストリート。マンハッタン行きのバスもここから乗ることができます。
ちなみに、デラウェア・アンド・ラリタン・カナル、この川には遺言により、アインシュタインの火葬後の灰が巻かれて埋葬されています。アインシュタインの終の住まいも大学のすぐにあります。(今は一般住民の家となっています)
平日ならはWest Visitor Parking、Lot 21、23が無料で利用することができます。土日はナッソーストリートから近いLot10が利用できます。
大学の名所紹介
FitzRandolph Gate
正門です。1905年に作られました。2005年には100周年ということで改装されたそうです。いつも学生や観光客で賑わっています。
Nassau Hall
1756年に建てられ、現在プリンストン大学の中で一番古い建物です。
観光客向けにツアーもしている時があります。
娘!(この日は機嫌が悪い)
正面のドアの前にはプリンストンのマスコットの虎が2頭鎮座しています。
Firestone Library
図書館。一般の人が入るのは有料ですが、子供セクションは無料です。
John Witherspoon の像
Alexander Stoddart、2001年作。Witherspoonはプリンストン大学の6代目の学長です。ナッソーストリートから近いEast Pyne Hallの前にあります。
Princeton University Chapel
学校内でも一般公開されている施設です。1920年にもともとこの場所にあったMarquand Chapelが消失したのちに建てられました。1991年にはフルリノベーションされたそうです。
プリンストン大学全体にとても古い建物が多いので、それぞれのメンテナンスと維持費が壮大なコストだろうな、と散歩の折には感じることができます。(笑)
Princeton University Chapel 公式HPはこちら
荘厳とした建物。日本の神社仏閣もすごいけれど、ヨーロッパのような石の建築物がアメリカでも拝める、この迫力よ。
普段は奥までは歩けませんが、少しだけ中を見学することはできます。
素晴らしいステンドグラスとこの梁の設計。
毎週日曜は礼拝があり、イースターやクリスマスなどには大規模なイベントがあります。
夏はとても涼しい石の建築。暑い時涼むのにも日陰で、静かで、最高です。
Richardson Auditorium
プリンストン大学でミュージカルや劇などの開催がある場合は大抵ここが会場のようです。HPを気をつけて見ていると、様々な催し物をしています。
興味がある方はこのアートのイベントカレンダーを毎日チェックしてね。
Oval With Points オブジェ
Henry Mooreの彫刻です。1969−1970製作。
有名なヘンリームーアのオブジェなのですが、どなたでも近寄ることができるので、土日はお子様たちの格好の遊び場と化しています。
これでいいんだろうか(笑)と私は疑問なのですが、形がいかにも子供が乗ったりまたがったり潜ったりしたくなるもので、さらに警備員とかもいないので、お子様たちがいつも遊んでいますねえ。
ナッソーホール 裏側
ナッソーホールの裏側はこんな感じです。ツタが絡まるいい雰囲気。
このナッソーホール裏側の広場にもScott Burton の Public Tableというオブジェがあるんだけど、普段は学生さんに座られたり、ボール遊びのゴールにされたりだなんだされています。
まあ、題名からしてテーブルなんだわな。こんな扱いでいいのか本当に(笑)。
Pair of Tigers
ナッソーホールの裏をまっすぐ奥に行くと、さらにトラの彫刻があります。こちらはBruce Mooreの作品。1968年に作られたそう。
Princeton University Art Museum
公式HPはこちら Princeton University Art Museum
無料で入館することができる校内の美術館。月曜日は休館。入館する際は荷物はコインロッカーに預け、なるべく手ぶらで館内は歩きましょう。飲み物、食べ物、ベビーカーなどは禁止です。(入る前に預けられます)
ツアーやイベントなどもやっています。企画展も盛りだくさんで行われています。中国、韓国、日本のコレクションも充実しています。
Prospect Garden
図書館の脇を奥に進むと素敵な庭園があります。木陰、噴水、お花、とちょっと休憩するのにはもってこいの場所です。
Prospect の門。↓
ガーデンの真ん中にはDimitri Hadzi のCentaurの彫刻(噴水)があります。
3月末から6月ごろまでは色とりどりの花が楽しめます。
ちなみにガーデンの横の大きな建物はもともと学長の邸宅で、現在はレストランになっています。一般人は利用することはできないようです。
たまにうさぎも見かけることがあります。のどかですねえー。
キャンパス内の桜スポット
プリンストン大学内には桜が多く植えられています。
Firestone Library付近、Shapiro Walk、Prospect Parkには4月上旬から中ごろにかけて咲く桜があります。
また、First Laneの方には八重桜の並木があります。こちらは4月中頃から5月上旬までが見頃。
四季を通じていろいろ楽しめるプリンストン大学!
Circle of Animals/Zodiac Heads
University PlaceとWhitman College付近にある広場の彫刻。中国のAi Wei Weiの作品。十二支なので12頭の頭があります。顔は擬人化が強く、子供でも親しめそうな表情をしています。
チャペル付近、Mc Cosh Walkなどをぶらぶら
こんな素敵な建築も拝めます。
Buyers Hall付近
芝生エリアをスイスイ歩いているといろいろな建物を見ることができます。
この塔みたいな円柱の、いいですねえー。
ここの階段の上り下りを何回かしてお散歩クライマックス。結構歩けてしまう大学校内。
物理学部
Washington Roadの向こう側、ゲストパーキング Lot 21の方向に物理学部、そしてスタジアムや野球場などがあります。建物内の中庭にはこんなオブジェが。
Construction in the Third and Fourth Dimension、フランスのAntoine Pevsnerの1961−62年の作品です。
数学学部の方にはカルダーのFive Disks: One Emptyがあります。カルダーの作品はアメリカの至る所で見かけるけれど、プリンストンにもやはりあったという感じですねー。お金持ちぃ。
まとめ
いかがでしたか?プリンストン大学構内はブラブラとお散歩するのにもってこい、四季を通じて美しい植物、彫刻、アート、そして素晴らしい建築物が目を楽しませてくれます。
お近くにお寄りの際は是非立ち寄って、素晴らしい雰囲気を体験してくださいね。