プリンストン大学のキャンパスは、観光地でありながら、地元の人にとっては「日常のお散歩コース」として親しまれている、とても贅沢な場所です。歴史ある石造りの建築、美しく手入れされた芝生や庭園、点在する彫刻やアート作品が、四季を通して訪れる人の目と心を楽しませてくれます。
ボストンやニューヨークの大学街に比べると、プリンストンは町全体が静かで落ち着いており、子連れでも、年配の方でも、ゆったりと歩けるのが大きな魅力です。本記事では、実際に私が日常的に歩いている散歩ルートをもとに、プリンストン大学キャンパス内の見どころや、立ち寄りたい建築・庭園・アートスポットを、写真とともに詳しくご紹介します。初めて訪れる方にも、何度目かの方にも役立つ「歩けるキャンパスガイド」を目指します。
- 四季を通してプリンストン大学キャンパスはお散歩コースとして最高!
- プリンストン大学とは
- プリンストン大学の場所
- 大学の名所紹介
- FitzRandolph Gate(フィッツ・ランドルフ・ゲート)
- Nassau Hall
- Firestone Library
- John Witherspoon の像
- Princeton University Chapel
- Richardson Auditorium
- Oval With Points オブジェ
- ナッソーホール 裏側
- Pair of Tigers
- Princeton University Art Museum
- Prospect Garden
- キャンパス内の桜スポット
- Circle of Animals/Zodiac Heads
- チャペル付近、Mc Cosh Walkなどをぶらぶら
- Buyers Hall付近
- 物理学部
- まとめ
四季を通してプリンストン大学キャンパスはお散歩コースとして最高!
プリンストン大学のキャンパスは、春夏秋冬それぞれに異なる表情を見せてくれる、まさに理想的なお散歩コースです。春には桜や花木が咲き誇り、芝生や遊歩道がやわらかな色に包まれます。初夏から夏にかけては、木陰が多く涼しく歩けるため、暑い日でも快適に散策ができます。
秋には紅葉が石造りの建築と美しく調和し、写真を撮りながら歩くだけでも贅沢な時間が流れます。冬は観光客が少なくなり、静まり返ったキャンパスに凛とした空気が漂い、歴史ある建物の存在感が一層際立ちます。広々としていて人の流れも穏やかなため、子連れでも一人でも安心して歩けるのが魅力です。季節ごとに訪れるたび、新しい発見がある——それがプリンストン大学キャンパス散歩の最大の魅力です。
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プリンストン大学とは
プリンストン大学(Princeton University)は、1746年に設立されたアメリカ屈指の名門私立大学です。アメリカ独立(1776年)よりも前に創設されており、アメリカという国家が形作られる以前から知の拠点として存在してきました。創立当初の名称は「College of New Jersey」で、現在もその歴史はキャンパス全体に色濃く息づいています。
プリンストン大学は、ハーバードやイェールなどと並ぶアイビーリーグ8校の一つでありながら、規模は比較的小さく、学部生・大学院生を合わせても約8,000人程度と非常にコンパクトです。その分、学生一人ひとりへの教育資源が手厚く、「リベラルアーツ教育」を重視する伝統を今も大切に守っています。医学部や法学部を持たない点も、総合大学とは異なるプリンストンらしい特徴です。
学問分野では、人文科学・社会科学・自然科学のすべてにおいて世界最高水準と評価されており、ノーベル賞受賞者やフィールズ賞受賞者を多数輩出しています。卒業生には、アインシュタイン(教授として在籍)、ジョン・ナッシュ、アラン・チューリング、リチャード・ファインマン、小平邦彦、ジョン・F・ケネディ、ミシェル・オバマなど、科学・政治・文化の分野で歴史に名を残す人物が名を連ねます。
キャンパスの魅力は学術面だけではありません。ゴシック様式を基調とした石造りの建築群、広大な芝生、彫刻や美術館、静かな図書館が一体となり、「大学」というよりも一つの完成された街のような雰囲気を持っています。観光地としても評価が高く、学生だけでなく地元住民や旅行者が日常的に散策を楽しむ場所となっています。
また、プリンストン大学は「学生が幸せな大学」としてもよく知られています。奨学金制度が非常に充実しており、家庭の経済状況に左右されず学べる環境が整えられています。競争は激しいものの、過度な成績主義よりも思考力・探究心・人格形成を重視する文化が根付いている点も特徴です。
歴史、学問、美しさ、静けさ——それらが自然に共存しているのがプリンストン大学です。だからこそ、このキャンパスは「名門大学」であると同時に、誰にとっても心地よい散歩道として長く愛され続けているのです。
キャンパス内の珍しい「黒リス」(灰色リスが多く増え、それに伴いもともとこの地域に多かった黒リス、赤リスは少なくなってしまった)が見られたり、オレンジと黒がスクールカラー、そしてマスコットはタイガー。これがプリンストン大学の名物です。
プリンストン大学の場所
プリンストン大学は27号線(ナッソーストリート)沿いにあり、デラウェア・アンド・ラリタン・カナル(運河)のすぐ横に面しています。
正門前のナッソーストリート。マンハッタン行きのバスもここから乗ることができます。
プリンストン大学は、アメリカ東海岸ニュージャージー州プリンストン市に位置しています。ニューヨークとフィラデルフィアのほぼ中間にあたり、両都市から電車や車で約1時間前後という非常にアクセスの良い立地です。大都市の喧騒からほどよく距離を保ちながら、知的で落ち着いた環境が広がるこの街は、「大学とともにある町」として知られています。
大学の正門はナッソー・ストリート(Nassau Street)沿いにあり、ここを中心にキャンパスとダウンタウンが自然につながっています。観光客や学生、地元住民が同じ通りを行き交い、カフェや書店、レストランが並ぶ穏やかな街並みは、いかにもプリンストンらしい風景です。また、マンハッタン行きの長距離バスもこの周辺から発着しており、日帰りでの移動も可能です。
キャンパスのすぐ隣には、デラウェア・アンド・ラリタン運河(Delaware and Raritan Canal)が流れ、緑豊かな遊歩道が整備されています。運河沿いは散歩やランニングに最適で、大学周辺が自然と密接に結びついていることを実感できます。この運河は歴史的にも重要な場所で、アインシュタインの遺灰が撒かれたとされるエリアがあることでも知られています。
車で訪れる場合、平日はキャンパス周辺の指定ビジターパーキングを無料で利用できる時間帯があり、週末はナッソー・ストリート近くの駐車場が便利です。公共交通と車のどちらでも訪れやすく、観光・散策・学術的興味のいずれの目的でも立ち寄りやすい立地が、プリンストン大学の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
大学の名所紹介
プリンストン大学のキャンパスには、歴史・学問・芸術が自然に溶け込んだ名所が点在しています。広すぎず、歩いて回れる距離感の中に見どころが凝縮されているのも、この大学ならではの魅力です。
FitzRandolph Gate(フィッツ・ランドルフ・ゲート)
ナッソー・ストリート沿いにある、プリンストン大学の正門です。1905年に建てられ、2005年に100周年を迎え改修されました。観光客や新入生が必ず写真を撮る定番スポットで、「この門を正面から出て卒業する」という伝統でも知られています。重厚な鉄門の向こうに広がる芝生と建築群は、プリンストンらしさを象徴する風景です。
Nassau Hall
1756年に建てられた、キャンパス内で最も古い建物です。アメリカ独立戦争時には一時的に連邦議会の議事堂として使われたこともあり、アメリカ史そのものと深く結びついた存在です。現在は学内施設として使われていますが、外観を見るだけでもその歴史的重みを感じられます。正面に鎮座する2体の虎の像も人気の撮影ポイントです。
観光客向けにツアーもしている時があります。
娘!(この日は機嫌が悪い)
正面のドアの前にはプリンストンのマスコットの虎が2頭鎮座しています。
Firestone Library
プリンストン大学のメインライブラリーで、膨大な蔵書を誇ります。一般の立ち入りには制限がありますが、子ども向けセクションは無料で入れるため、親子散歩の立ち寄りスポットとしてもおすすめです。建物自体も重厚で、学問の中心地らしい静謐な雰囲気があります。
John Witherspoon の像
Alexander Stoddart、2001年作。Witherspoonはプリンストン大学の6代目の学長です。ナッソーストリートから近いEast Pyne Hallの前にあります。
Princeton University Chapel
キャンパス内で一般公開されている、壮麗なゴシック様式のチャペルです。1928年完成、1990年代に大規模改修が行われました。高い天井、美しいステンドグラス、石造りの内部空間は圧巻で、宗教施設という枠を超えた建築美を楽しめます。夏は特に涼しく、静かに一息つける場所でもあります。
Princeton University Chapel 公式HPはこちら
荘厳とした建物。日本の神社仏閣もすごいけれど、ヨーロッパのような石の建築物がアメリカでも拝める、この迫力よ。
普段は奥までは歩けませんが、少しだけ中を見学することはできます。
素晴らしいステンドグラスとこの梁の設計。
毎週日曜は礼拝があり、イースターやクリスマスなどには大規模なイベントがあります。
夏はとても涼しい石の建築。暑い時涼むのにも日陰で、静かで、最高です。
Richardson Auditorium
コンサートや講演、ミュージカルなどが行われるホールです。学内イベントだけでなく、一般向けの公演も開催されることがあり、タイミングが合えば気軽に文化イベントを楽しめます。公式サイトのイベントカレンダーは要チェックです。
興味がある方はこのアートのイベントカレンダーを毎日チェックしてね。
Oval With Points オブジェ
Henry Mooreの彫刻です。1969−1970製作。
有名なヘンリームーアのオブジェなのですが、どなたでも近寄ることができるので、土日はお子様たちの格好の遊び場と化しています。
これでいいんだろうか(笑)と私は疑問なのですが、形がいかにも子供が乗ったりまたがったり潜ったりしたくなるもので、さらに警備員とかもいないので、お子様たちがいつも遊んでいますねえ。
ナッソーホール 裏側
ナッソーホールの裏側はこんな感じです。ツタが絡まるいい雰囲気。
このナッソーホール裏側の広場にもScott Burton の Public Tableというオブジェがあるんだけど、普段は学生さんに座られたり、ボール遊びのゴールにされたりだなんだされています。
Pair of Tigers
ナッソーホールの裏をまっすぐ奥に行くと、さらにトラの彫刻があります。こちらはBruce Mooreの作品。1968年に作られたそう。
Princeton University Art Museum
公式HPはこちら Princeton University Art Museum
無料で入館できる大学附属美術館で、規模・質ともに非常に高い評価を受けています。西洋美術だけでなく、日本・中国・韓国などアジア美術のコレクションも充実。企画展も多く、何度訪れても新しい発見があります。2025年10月にリニューアルオープンしました。
Prospect Garden
図書館の脇を奥に進むと素敵な庭園があります。木陰、噴水、お花、とちょっと休憩するのにはもってこいの場所です。
Prospect の門。↓
ガーデンの真ん中にはDimitri Hadzi のCentaurの彫刻(噴水)があります。
3月末から6月ごろまでは色とりどりの花が楽しめます。
ちなみにガーデンの横の大きな建物はもともと学長の邸宅で、現在はレストランになっています。一般人は利用することはできないようです。
たまにうさぎも見かけることがあります。のどかですねえー。
キャンパス内の桜スポット
プリンストン大学内には桜が多く植えられています。
Firestone Library付近、Shapiro Walk、Prospect Parkには4月上旬から中ごろにかけて咲く桜があります。
また、First Laneの方には八重桜の並木があります。こちらは4月中頃から5月上旬までが見頃。
四季を通じていろいろ楽しめるプリンストン大学!
Circle of Animals/Zodiac Heads
University PlaceとWhitman College付近にある広場の彫刻。中国のAi Wei Weiの作品。十二支なので12頭の頭があります。顔は擬人化が強く、子供でも親しめそうな表情をしています。
チャペル付近、Mc Cosh Walkなどをぶらぶら
こんな素敵な建築も拝めます。
Buyers Hall付近
芝生エリアをスイスイ歩いているといろいろな建物を見ることができます。
この塔みたいな円柱の、いいですねえー。
ここの階段の上り下りを何回かしてお散歩クライマックス。結構歩けてしまう大学校内。
物理学部
Washington Roadの向こう側、ゲストパーキング Lot 21の方向に物理学部、そしてスタジアムや野球場などがあります。建物内の中庭にはこんなオブジェが。
Construction in the Third and Fourth Dimension、フランスのAntoine Pevsnerの1961−62年の作品です。
数学学部の方にはカルダーのFive Disks: One Emptyがあります。カルダーの作品はアメリカの至る所で見かけるけれど、プリンストンにもやはりあったという感じですねー。お金持ちぃ。
まとめ
プリンストン大学のキャンパスは、単なる名門大学という枠を超え、誰でも気軽に楽しめる上質なお散歩コースです。18世紀から続く歴史的建築、美しく手入れされた芝生や庭園、世界的に評価される彫刻や美術館が、日常の風景として自然に存在しています。観光地のような喧騒はなく、静かで落ち着いた雰囲気の中で、知性と芸術に触れられるのが最大の魅力です。
子連れのお散歩、写真撮影、季節の花や紅葉を楽しむ散策、少し立ち止まって歴史に思いを馳せる時間まで、訪れる人それぞれの楽しみ方ができます。ニュージャージー滞在中はもちろん、ニューヨーク観光のついでにもぜひ立ち寄ってほしい、心が整う場所です。






















































