2020年3月から始まった、ニュージャージー州のリモートスクーリングですが、2021年2月までの様子を時系列でまとめました。アメリカの一部は子どもと教育に対してこんな対応なんだなという参考になれば。
ニュージャージーのリモートスクーリングの様子を記録にまとめました。
在米アメリカ文化ライターのキョウコ@NandaroAmericaでーす。
皆さんの州の子供の学校は今どんな感じでしょうか。この記事ではニュージャージー州の2020年3月から2021年2月までの出来事・ホームスクーリングの体制はどうだったかをまとめました。
皆さんのお子さんの学校との比較や、州の違いの様子が伝わればと思います。
関連した内容の記事は他にもこんなものがあります。是非合わせてお読みください!
【世界の美術館・博物館編】最高峰のバーチャルツアーを楽しもう
資格やスキルに役立つ講座や動画・教材を無料公開している日本のサイト
リモート学級&ホームスクーリングに!米国幼児〜小学生の学習・教材サイトリンク集
YouTubeの有害コンテンツを避ける方法&日米優良チャンネル紹介
ミシェル・オバマの読み聞かせ!YouTubeで見れるPBSの番組
なんだろなアメリカの全記事リストはこちら! アメリカ暮らしに役立つ情報が満載です!
▶︎Twitter ▶︎Instagram ▶︎Pinterest ▶︎Facebook ▶︎YouTube
にほんブログ村
2020年3月
ニュージャージーは3月中旬に学校が閉鎖となり、全員リモートスクーリングになりました。閉鎖したのは学校だけではなく、レストランやオフィスもです。
多くの人が仕事は休みとなり、家でできる業務の人はパソコンや電話で仕事をするようになりました。
うちの子供の学校は急遽リモートになったためかなりの混乱がありましたが、先生方の必死のオーガナイズが伝わってくる内容で、「根性で子供達の教育は続ける」内容の授業となりました。
授業の内容はパソコンやタブレットで学校のHPにアクセスし、自分の学年のページに行き、毎日学校の始まる時間に「今日の課題」のパワーポイントをみます。
この操作は親がつきっきりになる必要があり、家で仕事をしている親にとってはかなりの負担。また、家に子供専用のPCやタブレットがない場合はかなり無理がある条件です。
「今日の課題 パワーポイント」には、LA、算数、Specials(理科 社会 音楽 美術)が含まれていて、スライドには教育ビデオや動画リンクがかなり含まれており、動画を見て、先生の用意した質問に答えて、紙に書き、その写真を撮って親が先生に送る、と言う方法でした。スクリーン越しに先生が写って行う「ライブの」授業ではありません。全て用意されたスライドとハンドアウトのみです。
実際学校に行ってちゃんと座って行えば、きちんと集中して2時間で終わるであろう内容が、朝9時から夕方4時までだらだらとかかる日もあり、大変でした。この方法は徐々に改良されながら、6月まで続きました。
2020年4月
ハンドアウトの印刷量がかなりの量なので学校から「ハンドアウトの郵送を希望するか、自分で印刷するか」の選択のアンケートが来ました。うちはプリンタが壊れてるので郵送をお願いしました。助かる。本当に助かる。
早い段階でテクノロジー系がオーガナイズされて、子供向けの読書サービス、知育ゲームなど会員制のアプリが学校のおかげで無料で使えるようになりました。ありがたい。
また、グーグルのメールが子供一人一人に与えられ、グーグルクラスルームを使用して色々確認することになりました。先生方も大変でしょうけど、だんだんシステムが揃って来て一極集中型になって来て、いい感じです。
毎日のパワーポイントはかなりオーガナイズされ、朝の体操、栄養、LA、算数、Specialsがとてもいい感じで配分されるようになりました。パワーポイントに載っている動画は有名どころの教育ビデオが多かったり、先生方も毎日の教材の準備をしながら先生方同士連絡を取り、自分の子供たちの学校もあって、が結構想像できる感じの「大変な中一生懸命作ってくれている」感がすごく感じられました。
提出は週に一回、指定の課題の写真を撮ってまとめてメールにて送付になりました。成績表は通常通りにつけられず、アテンダンスのみになっています。
NJ州の公立学校にて、毎週一回子供達の食べ物の配給が始まりました。朝ごはん(牛乳、シリアル、プロテインバーなど)、昼ごはん(炭水化物、たんぱく質、果物)を受け取ることができ、かなり助かりました。ありがたい。
2020年5月
4月とほぼ同じ感じで、毎日スライドを見て対応します。親も子供も、慣れては来たものの、疲弊して来ました。人に会えない、外に出れない、毎日恐怖感がある、などで不安定になってしまった子供・大人も多かったはずです。
うちの子は日本の私の母のことを常に心配していました。私も夜心配とニュースのチェックで眠れなくなり、昼夜逆転、でも子供の世話は朝からある、と言うかなりきつい生活パターンに。
2020年6月
今月で学年が終わります。3月からの学業は、身についたのかなんだかわからない感じで終了。
とにかく学校のスライドを毎日こなし、提出物を出す、で精一杯。子供も集中できず、また色々と習得しきれず、そしてリモートになったためにかなり情報量を減らされての授業でしたが、まあ、学年は終わりです。
最後の日に担任の先生がグーグルミートで中継しながらダンスパーティーを開催。先生にもお子さんがいて、旦那さんも家でリモートで働いている。どこの家も大変だな、としか。
2020年7−8月
学校はお休み。この間、子供の食事のサポートとしてEBT受給者は子供一人あたり$400出ました。大変ありがたい。ありがたすぎる。アメリカ政府、やるときは本当にやるからすごいと感じました。
アメリカ政府の緊急時の対応、素晴らしいと(日本比)私は感じます。本当に感謝。
夏休みの間、親の元に毎週学校からの一斉メール、電話があり、元気付けられる内容でした。8月中旬までに、9月からの新学年は、対面授業が開始された際、登校させるか、リモートがいいかのアンケートがありました。
アンケートの後、実際子供はどっちを選ぶかの書類に書き込むのもありましたね。うちの子は一応1年間リモートを選びました。(途中で変えられます)
2020年9−11月
新しい学年が始まりました。パンデミックは依然として続いているので、今まで通りの学校は再開しません。完全なるリモート授業が開始です。
子供達にはChromeブックが学校から貸与され、必要な世帯にはWiFiも貸与されます。無料です。算数の教科書や教材・ホワイトボードなども配布されました。
先生方はオンラインクラスのトレーニングを受けたようで、実にスムーズに、無駄なく授業を進行します。朝8時50分から昼1時40分まで、子供達は途中休憩がなんどもありますが、集中して参加しています。先生の技術にただただ脱帽です。
学校にテクノロジーの指導をしてくれる専門家がいるようで、先生方のパワポでの動画や音楽の使い方、スクリーンシェア、ズームの使い方がとてもスムーズでした。
最初の1週間は子供達にミュート・アンミュートなどを徹底的に覚えさせていました。子供達もすんなり覚えました
クロームブック一人一台貸与はとても素晴らしいですよね。日本ではそう言う機材の貸し出しがないようだと聞いて(そもそも通っている)本当に同じウィルスに対する対応なのかよくわからなくなることが多くありました。日本は死亡率が低い?なぜ?と。
しかし、アメリカの学校で、新学期始まったと思ったらサンクスギビング、クリスマス、とあり、あんまり勉強集中してやっていない感があるのですが、まあ、こんなものでしょうかね。息抜き大事ですな。
サンクスギビング後から、希望者のみ対面式の登校が始まりました。娘のクラスは24人。24人中2.3人のみ、実際に登校しています。2チームに分け、交互に登校させている感じです。しかし、開始後2日で陽性者が出たとかで、全員自宅待機になった学級もありました。
2020年12月
あっという間に年末で、先生もクリスマスの音楽をかけたり、ホリデーのテーマの日々があったり楽しく過ぎました。
対面式は開始しているものの、まだ軌道に乗っていない感じで、クリスマス休暇に入る前に早々に、また全員フルリモートになりました。
本当に、難しい問題だと思います。こんな感じで年越しです。今年はもうしょうがない。生きているだけで大感謝。色々考えさせられる一年となりました。
2021年1−2月
対面式は1月中旬からまた細々と再開しました。ですが、全校生徒の8割以上は自宅を選んでいます。親にとってもとても厳しい日々です。なんせ、子供が物理的に学校にいかないと、まとまった仕事の時間が得られないから、本当に難しい。
登校している子で、希望者にはスクールバスとかも出ていますが、利用させずに親が送り迎えするケースが多いようです。
2月上旬、記録的な大雪で2日連続スノーデー(休校)、そして雪のためしばらくまたフルリモートになりそうです。
まとめ
この記事は2021年6月まで書き記すつもりです。また加筆しますので、見に来てくださいね。