アメリカの寒冷地で気をつけたい 冬のお家の管理方法紹介

北米の寒冷地での冬の乗り切り方は、日本で寒冷地の経験がなかった人にとっては、気づかないミスや事故を起こしてしまう大変危険をはらんだものでもあります。

この記事では冬のお家管理で気をつけたい注意点・方法などをご紹介しています。

アメリカの寒冷地の冬に気をつけたい家の管理方法と注意点

在米アメリカ文化ライターのキョウコ@NandaroAmericaでーす。

アメリカに住むと、「家屋」が日本と随分違うことで戸惑うことが多々あります。家の管理・メンテナンスは基本自分でする方も多く、住んでしばらく経たないとよくわかってこないことも多いですよね。

本記事では冬場の家の管理に関する注意点などををまとめました。

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アメリカの寒冷地の冬は思ったよりも寒く、さらに長かった!

私は日本では寒い地域で育ったわけではなく、冬も雪が降るか降らないかの関東南部育ちです。アメリカに移住し、初めての冬をオハイオで迎えた際は「なんか雪が良く降る地域なんだな。日本で行ったら東北みたいな感じかな」程度の認識で過ごしました。

しかし、結婚して夫とシェアハウス、そして一軒家に住んでからは寒冷地での常識や経験が足りていないことが結構あだになりました。次から次へ、冬を迎える前に済ませておかなければならない「冬支度」がいろいろあるんですよね。

ちなみにオハイオは11月から雪がちらほら降り、1、2月、3月上旬までは降る年はかなり降りました。寒波が立て続けに来た年が一回だけありましたが、降っては積もり、降っては積もりを数日繰り返して停電したり、スーパーへの物資の供給絶たれて2、3日お店が空になったことがありました。多分私の人生で初めての雪災害。




セントラルヒーティングは無駄ではなかった

アメリカのお家はセントラルヒーティングのお家が多いですよね。セントラルヒーティングとは、地下室やボイラールームなどにエアコンの本体があり、そこから家中の部屋に、ダクトを通じて暖かい空気が送られる仕組み。

基本的に機械が家に1台ですみますが、人のいない部屋にも暖かい空気が行くのは無駄じゃないの?なぜ日本のように一部屋ずつエアコンをつけて温めるんじゃダメなの?最初思っていました。アメリカはもっとエコに力を入れたほうがいいよ?人がいない部屋を暖めるなんて無駄じゃん。とさえ思っていました。

しかしながら、やっぱり郷に入りてはで、セントラルヒーティングである理由はあるのだとわかりました。



冬場に長期間家を離れる際は暖房を入れておくべき!

私のチヂンの間でよく聞く、「アメリカの寒冷地の常識を知らずに引っ越してきた人がよくやってしまううっかりミス」で、「冬の帰省やレジャー中に家の暖房を切ってしまう」というのがあります。

特にクリスマス、年末年始の泊まりがけでの外出時にやってしまいがちです。

暖房のオン・オフはスイッチ一つでできてしまいますが、オフにすることで起きる被害は「うっかりミス」ではすまない、最大級なスケール。

冬場、特に冷え込む時期に暖房のスイッチをオフにして長時間家を離れると、家中の水道管などが凍って破裂してしまうという大変悲惨な事故が起きてしまいます。しかも自分がいない時なので、施す手がありません。

水道管が破裂すると、当然水が出っ放しになるわけですが、それが数日、数週間続くと、二階から水が流れて下の階も水浸しになったり、床が抜けたり、家の基礎なども大ダメージを受けます。

修理費用もバカになりませんね。この場合、保険が効くのか、効かないのか微妙な線かと思います。

↓給湯器の老朽化で二階から水が漏れまくった体験談です。

アメリカ生活ーノンストップ水漏れで天井から滝!給湯器崩壊事件2017ー




冬本番が来る前に絶対にチェックしておくべきこと5つ

ということでまず豆知識として、冬場家を離れようとも、暖房のスイッチは絶対切らないのが鉄則。

アメリカの家の管理って想像以上に大変。

  • 暖房がちゃんと動くかチェック

いざ氷点下の季節に突入する頃に、セントラルヒーティングの暖房が壊れていたのでは話になりません。ですので、冬が始まる前に一度暖房の試運転をして、異常がないか点検しておきましょう。

だいたい寒くなるのが11月なら、修理の期間を1ヶ月目安に入れて、9月、10月にはチェックしておきたいものですね。

NJはだいたい通年朝や夜など氷点下になることがあるのは11月下旬から2月の3ヶ月間ですが、10月半ばに霜が降りたりすることもあって気が抜けませんねー。

9月ごろからチラシにお家の秋・冬向けお手入れ業者の広告が入って来るので、見かけたら「ああ、もうそんな季節か」と思うようになりました。子供の夏休みが終わったらすぐ秋、冬のことを考え始める感じです。



  • ファーナスの買い替えは何年に一度?

ファーナス (furnace)とは、「炉」という意味。日本のエアコンでいうと「暖房」な訳ですが、だいたい地下室(basement)など、ウォーターヒーター(ガス湯沸かし器・給湯器)が設置されている近くにある場合が多いです。

ファーナスが年季が入っている方は、だいたい10年、15年でガタが出てくるといいますので、買い替え、チェックを検討しましょうー。物によっては寿命が8年というものも。日本もそんな感じだったかと思いますが、意外と短いよね。

うちは新品のファーナスが、設置した業者のミスで水が溜まるようになってしまっていて、冬に初めてヒーターをつけた際に家中がスチームで蒸され、火災報知器(Fire alarm)が鳴るという事故がおきました。

多分溜まった水を排水するポンプがあるので、そこの接続多作動を確認すれば素人でもできるかと思います。でも、こういう時は借家であれば、大家さんの責任で修理業社を呼びます。(借りている側が何かいじって壊してもいけないし)

アメリカの業者も結構いい加減なのが多いので、設置後もおかしかったらすぐにまた見てもらう必要があるなどのトラブルが絶えませんねえ。

ミスで再度来てもらう場合、我々の大家さんは強気で「出張料金は出さないぞ」と言っていました。責任を明らかにする態度も大事なんだなあ。と。

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  • ガッターのチェック

ガッター(gutter)というのは、屋根の周りについている雨樋のことですが、古い型のものはふたや網がついていなく、落ち葉が詰まったり、中に小動物が巣食ったりして、雨水が途中で止まってしまうことがあります。

これも借家の場合、大家さんの責任ですが、持ち家の場合は自分でやることになりますねー。一番安上がりなのは業者に頼らず、自力です。はしごと道具が必要になります。

以前私が住んでいたオハイオの家では、型が古く、とても原始的な(笑)構造で、蓋が「網」をかぶせて、上に小石を置いておくだけのもので、案の定、春・夏の強風や夕立があった際にどこかへ飛んで行ってしまったようで、落ち葉が積もりまくっていました。こんなの今時あるの?とびっくりしました。

それに気づいたのが冬の前。雨が降ってくると雨樋を伝って下に流れずに、ただ溢れかえって雨漏りするという症状が出てからのことでした。落ち葉が詰まったり、鳥の羽や埃やなんかで固まって、さらに苔が生えたりして。

落ち葉は何年も放置しておくと朽ちて土状態になり、そこに色々住み着きます。(汗)そして、水も流れず、湿気を含んだ落ち葉の朽ちた物体が凍って雨樋が破裂したなど、あちこちでいちいち面倒くさい事件が起きました。

ガッターの点検は一軒家の管理の中でも気が回りづらいことなので要注意です。秋の前(冬支度)、春の前(冬は無事過ごせたか確認)に2度することが好ましい感じがします。



  • 外の水道、プール、噴水も冬は停止

冬の間は外のスプリンクラー(芝生に水をやるシステム)、水道の蛇口、プール、噴水などが凍らないように対策しておくことも大事です。

以前の家にはスプリンクラーと噴水のある池がありましたが、池は水を抜いて、落ち葉や泥をさらって、噴水のモーターをとって、パイプに水がたまらないように高いところに吊るして、池にカバーをして、などいちいち面倒くさかったです。

プールは水を抜いて、蓋をきちんとして、凍結して割れたりしないように準備します。大掛かりなプールの場合はメンテも兼ねて業者さんに頼むのが一番かと。

  • 保険に入ろう

「暖房が知らぬ間に壊れていた・作動しなかった」、「ウォーターヒーターが突如崩御なさった」などはホームオーナーやレンターの保険に入っていれば修理代が出ます。自分で冬の対策を怠って起きた事故の場合、保険が適応されるかどうかはプランによるかと思います。

さらに、うちの地域の水道会社は、ポイント制で、ポイントがたまるとそれを新しいウォーターヒーター交換時に充てることができるそうです。そのポイント制のコースに入るか入らないかは一度自分で選択する手続きが必要なようで、勝手にポイントが溜まるわけではないようです。

持ち家の場合はホームオーナーインシュランス、借家の場合やホームシェアの場合はレンターズインシュランスに入りましょう。




一軒家の夢は総合的に見て現実的でない場合もある!

一軒家を持つことは、日本ではアメリカではハードルが低いかもしれないですが(地域によります)、やっぱり家のためにかけるお金、時間、労働はかなり増えます。

持ち家で、大きな庭や複雑な設備(スプリンクラー、噴水、池など)がある家庭は、その世話をしてくれる旦那さんか、庭師(有料)を用意しないとダメですので、家を買う際、そういうのも考えないといけないので面倒くさいですね。

とにかく、住居のスタイルはご自身のライフスタイルに合ったものでないと苦労しますので、不動産を購入したり、家を借りたりアパートを借りたりする時はよく考えましょう。そして、必要であれば専門家の意見を取り入れてから判断しましょうね。(涙)




こんな人(筆者)は庭付き一軒家に向いていない(笑)

私の場合、手のこんだ家&庭は持つものじゃないと痛感しました。私はコンドミニアムが好き!(芝刈りも落ち葉掃除も雪かきもしなくていいから)

オハイオの一軒家では、私は裏庭の荒れてた部分のリノベーションと、踏み石の設置とかもしたり、かなりのことをしました。家の価値を上げるためにね。昼間夫がいない時間ずいぶん庭のために働きました。

運動にはなったけど、結局時間の使い方はこれで良かったの?と今振り返ると、コミュカレで一つでも単位を取ったりすることの方が大事だっただろうと思います

お母さんこんな労働無償でやってられない。そんなことする以前に私には家事と育児があるので冗談じゃないです。私みたいな自分の時間が欲しくてたまらない、さらに節約はできるだけシビアにしたいと考えるタイプの人間は庭付き一軒家には絶対向いていないと確信しました。

うちは結局コンドミニアムだけど、庭は全部管理事務所が雇ってる庭師がやってくれるし、屋根の張替えなんかも全部やってくれるので楽です。ほんと楽。

今日の英語
winterize=冬家を開けるときに、水道管の水を抜いたり、冬支度すること
leak=漏れる
freeze=凍る
winterstorm=冬の寒波、嵐
hibernation=冬眠(笑)

まとめ

アメリカでの住宅の冬仕度の傾向と対策でした。アメリカのお家のケアの参考になったら嬉しいです!

 

お読みいただきありがとうございました!

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