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米国大学留学生活を通して得たスキルその7 自分の意見を常に持つ

留学

米国大学留学生活を通して得たスキルシリーズ第7回最終回です。

米国の大学では「あなたの意見は?」と聞かれることの連続だったのが印象的。人はそれぞれバックグラウンドも文化も考え方も違うからバリエーションがあって当たり前、むしろそれを尊重する、という米国ならではのスタンスの表れでした。

この記事ではアメリカ大学留学の際に私という人間の意見を聞かれまくったことで逆に自分の考え方やアプローチの価値を発見した、自信がついた体験談を紹介します。



米国大学留学生活を通して得たスキルその7 自分の意見を常に持つ

こんにちは〜なんだろなアメリカのキョウコ@NandaroAmericaです。

日本とアメリカ、違うところ、似ているところ、長所・短所いろいろありますが、アメリカではやたらと「あなたはどう思う」「あなたの意見は」とその理由「なぜそう思うのか。」などを述べる場面が多いです。

日本では、自分を大多数の代表として「常識的な」答えを求めて来るようなことが多いですが、アメリカでは個性や良い気づき、別の視点からの指摘や問題提起なども「良い着眼点!」、「それは気づかなかった!」などという反応で、歓迎される場面が多いです。

意図的に教授の良い反応を狙って、きをてらったことを言う必要はないですが、アメリカの授業の多くはディスカッション的・一緒に作り上げていくものという前提があるようで、参加者である学生の「あなたという人間がどういう意見を持っているのか」という「個の価値」を純粋に認めている雰囲気があります。

こういう雰囲気が私にとっては良いなあ、と感じ、とても楽しかったです。この記事では、米国の大学の授業が常に自分の意見を持ち、それを分析して説明できるようになる訓練となった体験談をします。



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個人の意見を求められるアメリカの教育現場

日本では意見を求められても空気や他人がどう思うかを意識してしまったり、そもそも個人的な意見を求められていなかったり、「期待」があるので、答え方にも難しい場面が多いです。ハイコンテクストカルチャーの文化だとこうなりますね。

ですが、アメリカの大学の講義などで実際に自分の意見を求められることはとても多く、オリジナルの意見、考え方、見地を持っていることを評価されます。アメリカがローコンテクストカルチャーの国であるということと、さらに個人主義、そして意見やアプローチも多種多様なものがあることを良いとする傾向があるからと感じます。

そして、アメリカで育った人はかなり小さい時から、こう言う質問を浴びせられているので、大学生の頃には自分の考えをアウトプットすることにとても慣れています。

物事全ての回答が常にイエス・ノー白黒がはっきりしている必要はないですが、異論か反論か、賛成か反対かなどで済む意見を求められることが多いことで、聞かれたときのために常に自分の意見を持つようになります。

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自分オリジナルの意見を求められるのは最初辛い

今までこういう機会がなかった人にとっては、「あなたはどう思う」「あなたの意見は」「なぜ?」と言う質問は最初は酷かもしれません。しかし授業はたいてい毎日こんな感じで進んで行くものなので、次第に慣れて行きます。

回数をこなしていくと、授業を聞きながらだんだん構えるようになるし、常に「自分のこの意見にたどり着くにはどういう過程・論拠があったのか」を意識して頭の中で整理するようになってきます。

これはとっても良い習慣だったと今になって感じます。

聞かれた時に答えられると参加態度が良いということに

講師や教授は学生になぜこうも意見を求めてくるのかと言うと、活発に意見を言うことはそれだけ参加していると受け止められるからです。

アメリカの学校ではこの参加の態度が成績に大きく左右されるので、もしこの点を知らずに最初から最後まで座ってノートを取っているだけで静かなままだと、残念ながら成績には有利とは言えません。

日本では学校で、先生が話している間は静かにするというルールが強くて、合間合間の質疑応答の時間が設けられていなかったり、とにかく「静かな態度」が良いとして習慣化してしまっている方は多いかもしれません。

アメリカの文化で面白いのは「声に出す」のが大事と言うのがあります。ですので最低限聞かれた時にしかるべき反応ができなかった場合は印象が悪くなってしまいますので気をつけたいですね。

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あなたはどう思うと言う質問にすぐに応えられるようにするためには

意見を求められた際に「自分の意見はこうである」、と周りに堂々と説明できる度胸は、回数をこなして行くうちに慣れと共についてきます。

教授も聞いてくる質問が当たり前のことだったり、話の進行上の誘導尋問的なフリだったり(笑)、難しい答えだったりを聞いて来ます。とにかく話者の話を聞いていつも考えていないと、どう思う?という質問にはとっさに答えられないはず。

ここを見ているのが大きいかと思います。

意見は必ずしも突飛で斬新な意見を意図的に持つ必要はないですが、なぜ、自分はそう考え、その結論に至ったかを理論立てて持っていると良いです。自己弁論の技術。

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意見を求められてもしっかり受け答えできるように

少人数の授業中に、教授や講師にいきなり質問されてそこで何か応えられるようにしておくためには

  • 授業をきちんと聞き流れについて行く
  • Critical thinkingのスイッチをオンにしながら常に考える
  • ナチュラルな態度でトークショーに参加しているような気分で
  • 自分の意見が否定、反論、痛いところを突かれるのを怖がらない
  • 全て謙虚な姿勢で受け入れる感じ
  • 全体的に楽しむ

参加するのがいいかと感じます。

難しく考えず、リラックスして会話に参加するような態度で臨むと固くならずに済むし、頭もゆとりが出ていっぱいいっぱいにならずに済みます。

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ディベート、ディスカッションの文化に馴染む

アメリカの学生はディベートやディスカッションなどの訓練を通して、他人の意見をよく聞き、自分の考えも述べ、疑問を解決することが上手です。

小さい頃からそういった経験が豊富なので、自然と自分の立ち位置はどっちだ、とか、この問題はここがおかしいとかの指摘ができるようになるのですね。

日本人は反対に、人の意見を聞いたり共感して同じ線の上で発展させていくのは上手です。

私が思うに、そこには、説明した側と聞いていた側に暗黙の了解で「相違点をディスカッションにまで発展させる」用意があんまりないからだと思います。なのでそこを鍛えていけばアメリカの講義も恐るるに足らないのではと!

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ディベート・ディスカッションでは恨みっこなし

アメリカのディベートの作業を見ていると、彼らは敵を知ることも忘れずに「攻め」のスタンスがとても上手です。日本では相手の気分を害したり傷つけることは極力避けるので、ディベートの攻防戦を見ているとなんて熾烈なんだろう、と最初は思います。

が、臨機応変な考え方を持てるようにし、相手の痛いところや矛盾をつくなどのスキルを磨くといいと思います。

日本人は何より和を尊び、小さな衝突をも避けて通りたいがために「はい、はい」「そうですよね」と答えながらも内心「そうなのかな」とちょっと思いながらも、そこははっきりさせずにとどまる、「本音と建前の文化、美学」が強く根ざしています。

それは日本で生きていく上で大事なスキルなのですが、いざアメリカで、心の用意がない日本人同士がディスカッションをすると、気持ちまでもが踏みにじられる気がする人もいるかもしれません。

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オープンマインドと他者の意見の尊重、そして自分の立場の主張の態度を学ぼう

しかし、アメリカではディスカッションの際は個人の気持ちを傷つけたり、優越を極めようとはしていません。あくまでもその話題自体を高めようとしているので恨みっこなし。

どんどん意見を出し合って、おかしいとこは指摘して、の活発なゲームみたいな印象を受けます。

ディベートの目的は、討論するチームが最後までいかに理論的な筋道を立て、意見を矛盾や嘘なく主張できるか、そしてチームワークのスキルを養う、といったことです。頭を使ったスポーツですねえ。

ディベートは「討論」ですので、文字通り、意見を戦わせるわけですが、相手に核心をつかれたり、見事に「穴」を指摘されて負かされても、感情的になったりするのはルール違反。

これは「論理的思考」と「プレゼンのスキル」と、「健全な批判的思考」を養うための、いわば将来のための訓練なので、日本人学生はぜひ尻込みせずにチャレンジしてみましょう。

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まとめ アメリカ留学の体験は最高の宝!

アメリカでの学位取得は日本に帰って就職する際に役立てられることはもちろん、まずアメリカでも働けるかもしれない希望にもなります。

アメリカの学位があると就職の際はとりあえずアメリカ人と同じ土俵に立てることになるので、ぜひ頑張って卒業を目指しましょう。

日本の企業も特に外資系などであれば、国際色豊かな職場だったり、様々な国を相手にビジネスをしているなどの理由で、留学経験を持つ人を重宝する場合もあります。

日本での就職ならば、外国で目的をきちんと達成してきたという証として、あなたの人物像がよりしっかりしたものになりますね。会社に留学経験者がいると、より、あなたの苦労、努力が評価されると思います。

留学はいろいろな面で辛い思いをすることも確かに多いのですが、無事に終了できれば、将来の選択肢、可能性も広がり、得るものが多いです。

今、留学を前にしているあなたが思い描く「将来の夢」はなんでしょうか。その未来のご自身のために留学という経験はどう活用できそうでしょうか?

留学という貴重なチャンスに恵まれている方は、ぜひ自分の将来をなるべく具体的に思い描き、事前に留学を成功させるためにやりたいこと、そして経験するであろう新しい学びの機会に心の準備をして、ポジティブに前進できますように。

 

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