日本の研究者がアメリカ大学院留学した動機

このサイトに来てくださった皆さんの中には、アメリカに留学をこれからしようと計画されている方もいると思います。

私がこうやってアメリカで永住する事になったのも、全ては「留学」がきっかけでした。

この記事では、私の個人的な体験談として、なぜアラサーの私がアメリカ留学をする事にしたのかを綴りたいと思います。

 

私が留学することを決めた理由について語ります

みなさんこんにちは~なんだろなアメリカのキョウコ@NandaroAmerica です。

今日の結論を最初に言ってしまうと、私がもともと渡米を決意した理由は、留学。

この記事の内容は全て自分語りです。

日本で修士課程を終了後、数年ものづくり系の仕事をして、すでにアラサーであった私は、そろそろ仕事のスキルアップのために勉強したいが学校に行く時間もないし、上司にいつも聞いてばかりも情けないしと思い悩んでました。

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私が留学やアメリカの生活を通して悩んだり考えたりしている記事はこちらです。

日本人がアメリカに住むことになるとこんなことを感じるんだ、という例でアメリカ暮らしや留学生の皆さんの参考になれば。

アメリカ子育てー怒りの虫歯治療体験&医療システムへの疑問ー

米国から日本へ子供と里帰り2018ー日本の変化を感じまくった件

アメリカ留学ー留学は人生に何をもたらすのかー行く前に気づいておきたいことー

アメリカ留学ーアメリカの生活で自分の内面に培われることとはー

アメリカ留学ーメリットその1コミュニケーションスキルが鍛えられた話

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専門知識が足りていないことを感じていた

なぜ仕事でもっと専門知識が必要と感じたかというと、入った職場がかなり特殊な技術やさんで、私のそれまでやってきた分野をさらに掘り下げていかないと、周りの先輩方に迷惑をかけまくる事が明らかだったのです。


仕事に必要な専門知識を極めたい

また、先輩方の多くが仕事の分野に関連のある分野で博士または修士を持っていて、オフィシャルに「超専門家」だったのです。

そんなとこに私みたいなひよっこがホワーっと登場して場違いというか、バカみたいというか、迷惑かけないわけがないというか。いや、場違いであり、バカであり、迷惑かけてるの決定なんです。

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独学で専門知識をつけるのには無理があった

私は私なりの専門での修士は持っていたのですが、職場で働く中で、周りの人が専門にやって来た分野の知識が足りておらず、このままだとまずいな、と日々不安を持ち始めていました。

仕事で一番必要である分野の知識が足りていない。いつまでも周りの人に色々聞いているのもまずい。

関連図書なんかを周りの人に勧めてもらっても、それを自力で本当に理解しているかといったら、やっぱり素人レベルの理解しかしていないだろうなと。

それに仕事をしながらの日々の勉強量とエネルギーには限界があるのが明らかに見えいたので、先輩方(年齢は50、40代)に聞くと、「社会人になってから大学院に行って勉強し直したり、資格をさらにグレードアップする人はかなり多いよ。」ということだったので、自分も早いうちに始めた方がいいのではと思いました。そういえば、私の行っていた院の講義にも仕事を一時中断してきている方など結構いたなーと。

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専門家の道程の迫力を改めて知る

母校の教授などの肩書きを著書の終わりの方で見ると、皆さんだいたい留学経験がある。

しかもすごい大学に。あの先生はおくびにも出さないけど、ものすごい努力をされたんだな、人のポテンシャルってわからないな、など思いながら、そもそも教授になるって何歳ごろから志していらしたんだろうなど考えながら、図書館にも行って、専門書の著者紹介欄を眺め漁る。

専門家になるには留学という経験、そしてマスターなり博士なりをとってくることが、私の専門分野ではマストな雰囲気が漂っていました。

はい、大変厳しいですね。キツイです。

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その分野を学ぶには博士に行く必要があると思った

まず日本での出身校がだいたい京都大学か東京大学出身がかなりいらっしゃる。

日本で修士、博士を取り、さらにフルブライトなどの奨学金を利用して海外で博士や研究員を務めていらっしゃったとか、私からしたら別次元の経歴の羅列ばかり。

頭のいい人がコンスタントに研究するとこうなるんだと、迫力を目の当たりにしました。

そして推測するに、博士課程を終えて帰国されて教授職に就かれているのが35歳前後の方が多い。私は当時30目前。決めるならばアラサーの今しかないんだな、とますます切羽詰まる。この時点で私が博士をアメリカで5、6年でとったとして、もう終える頃にはアラフォーに突入しているわけです。

どうするか早く決めてスッキリしないと時間はただ過ぎていくし無駄になる。なんだか知らないけど焦る。

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若くて子供3人とかのお母さんたちと比べて落ち込むわー

学友が(就職超氷河期&失われた10年世代の犠牲者多数)結婚したとかは、なぜかまだ聞かない。

けど、今ここで仕事を辞めて博士課程に入ったら、また5年は修行の時期になることは確定。結婚を考えていたわけではないんだけど、人生、何をとるか迫られる瞬間でした。

博士課程はなんだかんだで一般的に5年間くらいと言われています。私にとってその5年というのが心理的に大変微妙でした。博士課程に進んだ方々も博士論文が通らず満期終了のような形で終えられている方が大変多い。でも健康やお金に万が一のことがあったら満期終了にさえもならない。履歴に書けない。


30歳からの「5年間」の拘束の重み

ここまで来たんだからという感情と、落ち着くために色々野心は諦めて結婚なり仕事オンリーなりに納まった方が楽なんではないかとも考えました。が、付き合ってる人はいても、結婚は、ないな。という感じ。

多分結婚という選択肢は自分の人生にない。というか結婚ってどういうものか、知らなさすぎて、興味が今まで無さすぎて、このまま本当に多分ないで行くんだろう。

当時は結婚という概念自体に縁が無さすぎてそう思っていましたね。

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ぼんやり生きていることに改めて気づいた

人生の5年は短いかもしれないけど、人生何があるかわからないと危機感を持ってとらえると5年って長い。赤ちゃんが5歳に。1年生が5年生に。30歳が35歳に。35歳何それ。

22歳とかでちゃんとお母さんやってる人たくさん近所にいるよー。長いよーやだよ奥さん。

32歳でもう3人子供いる人とか知ってるよー。35歳で仕事も結婚もままならずという状況になったらやばいよお母さん。

なんなんだろう、この独身をエンジョイしてる感もないのに結婚も考えず、なのに、行き遅れは後々嫌だろうななんぞと警戒するという身勝手さ。

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割り切って決断するときはする。失敗もよぎるけど、とりあえず決断をする。

人と比べてしまうのは良くないですが、でもやっぱりそりゃ比べますよね。

自分の生き方があまりに逸脱しても世間体もあるし、親を悲しませたり、友人知人の中で自分は完全なる行き遅れだったり、と結局焦燥感のループになるのでやめたいところ。

仕事バリバリやってれば行き遅れでも御局様でも「何ようるさいわね」になるんでしょうけども、肝心の仕事をバリバリやっていけるかどうかがネックなので。

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失敗しても死ぬことはないから

かなりギャンブル要素が高い博士課程。優秀な人でさえ5年間を研究一筋に使ったとしても博士号が取れない場合も(家なりの確率で)ある。さらに失敗した場合は留学というコストのロスはものすごいことになる。

しかし、時間とお金のロスが出たとしても、きちんと勉強を続けていれば、博士という肩書きを取れなかったとしても、知識はどうにか自分に残る、はず。第一、死ぬわけではないから、人生は続いて行くだろうから、なるべく前向きに考えました。

一応リスクと得られるであろうものを再確認しつつ、決めなきゃなーと友達にも相談してみたりの日々がしばらく続きました。客観的に見てくれる友達の意見も結構気づかされることが多いので、本当に助けられました。

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やっぱり留学しようと思った

仕事で日々技術や知識面でスッキリせずモヤモヤ働いているなら、必要なことを気合いを入れてバーンと学んでしまった方がいいし。

うだうだ学ばずこのままここでこうやっているのもなんか思い描いていたものと違うし、勉強するかしないかを選ぶんだったらしたほうがいいに決まってるし。

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母校を訪ねて恩師にアドバイスを乞うた

自分は今勉強がしたいんだ。そして、博士が取れなかったとしても得た知識は残るであろう、と自分を落ち着かせ、とりあえず次のステップに踏み出す決意をしました。

院生時代の教科書に書かれた恩師の名前を眺めながら、懐かしくなってしまった私は、近々成績証明書などをいただきに行くつもりなので、近況報告を兼ねてお会いしたいのですがと恩師にメールを出してみました。

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教授からのアドバイスはやはり「極めるなら海外留学」だった

大学主催のシンポジウムなどにも参加させていただき、社会人になってから休職なり、仕事との両立をするなりして博士を取るんであれば、実際どうすればいいのかを相談したところ、「博士をとりたいんだったら国内でよりもいっそのこと海外での留学経験がよろしいんじゃないだろうか。

学位でも修士でも博士でも取ってきたらそれなりに評価される、はず。頑張れよ。」とハイレベルなアドバイスをいただいたので、

「アメリカに行こう。」となりました。

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アメリカ留学から帰って来たら何をするかを一応考えておいた

この時点では、奨学金のお話と、地元に戻ればちゃんと研究分野でのお仕事もいただける機会もいただいていたので、言われた通り修士なり博士なりを取ったら日本に帰ってくる気満々でした。(しかし、後でおいおい触れますが、アメリカに結局居座ることになる事象が発生するので、人の一生何が起こるかわかったもんじゃありません。)

アメリカと決めた理由は、私が理解できる日本語以外の言葉が英語で、以前からの研究がアメリカの産業と結びつきが強かったからです。(今となると、もっと柔軟でエネルギーと時間のある若い時にヨーロッパの言語もう一つと中国語でもマスターしておけばよかったなと痛感しています。

この記事を読んでいらっしゃる方で英語以外も勉強したい!と思っている方がいましたら、是非これからの時代に向けて英語以外の外国語ーアメリカだと特にスペイン語と中国語は有利ーもお勧めします。)

以下、アメリカに留学されている方向けのお勧めアイテムコレクションです。眺めていると楽しくなるグッズがたくさんよー。

髪の毛をセルフカット!

たい焼き・たこ焼き・大判焼き!

キッチン家電!

大学生寮で役に立つ生活必需品

WFHを快適に!ホームオフィスグッズ

まとめ

こんな経緯で、私は留学をする決断と計画実行をすることになったのでした。渡米してから8年目となる今振り返ると色々思うことはありますが、自分のキャリア、人生をどうしたいか、自分で決断できた瞬間でもあったと思います。

一度しかない人生、大きなイベントの決断は怖気付く要素もたくさんありますが、なんとかなるものですよ!今、留学をしようかどうか迷っている人がいれば、私は思い切って行ってみるチョイスをお勧めします。

お読みいただきありがとうございました!

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