この記事では、国際結婚や駐在などでアメリカに住んでいるけれど、妊娠中に日本に一度行っておきたい方のお役に立てたらと思います。
妊婦が米国ー日本間の飛行機に乗る際のあれこれを、私の個人的な体験を元にガッツリまとめました。
妊婦一人で移動するぜ!そしてそのご家族の参考になりましたらとっても嬉しいです。
妊婦一人でゆく!日米往復の国際線で気をつける点
みなさんこんにちは~なんだろなアメリカのキョウコ@NandaroAmerica です。
アメリカで妊娠した時にまず妊婦の皆さんが思うのが、「子供が生まれる前に日本に里帰りできたらしておきたい」ではないでしょうか。
この記事ではアメリカ暮らしをする日本人女性が、妊娠がわかってから日本に里帰り、そしてアメリカに帰ってくる旅を一人でどう乗り切るかに焦点を当て、私の体験談もふんだんに交えてお話しします。
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妊娠がわかったら早めに日本に里帰りしたいと考える要素
さて、私は2013年の2月末に病院で妊娠がわかったのですが、結婚して約8ヶ月で人生初の妊娠、そしてアメリカに来てから主治医、産婦人科にもかかったことがなかった状態でのドタバタした妊娠超初期でした。
その記事はこちら
国際線に乗っての妊婦一人の里帰りは不安ですが、色々やっておきたいことなどが多いと思いますので、ここでぜひ行っておかねばならん!と考える方が多いかと思います。妊婦一人だけど里帰りしておこうと思わせることは以下のことがあるかと思います。
- 子供が生まれたらその後1年、2年は子連れで日本に行くのは大変そう
- 日本でも検診を受けておきたい
- 家族に万が一の時のことを話しておく
- 里帰りで心身ともにリフレッシュしたい、美味しいものを食べておきたい
- 当分子育てで自由になれないだろうから行きたいところに今のうちに行っておきたい
- 先輩ママや友達に会って色々話をしたい
などなど尽きないと思いますが、皆様どうでしょうか。
私の場合は2011年に留学でアメリカに入国し、2012年に結婚(早いな)そして2013年に妊娠(これも早いな)という、2年の間に人生の中で最も変化に満ちた激動の日々をアメリカで過ごしていました。
その間日本に帰国したことがなかったので(グリーンカード手続きの約4ヶ月は出国しないほうがいいと言われていた、などなど)身ごもったとわかってから「すぐに一回母に会いたい!お母さん今までごめんそしてありがとう!!」とホルモンの乱高下の日々の中、里帰りを計画しました。
妊娠中は旅を計画する前に必ず医者に相談
アメリカには外国と縁のある人が大勢住んでいるので、海外に渡航するなど飛行機で長時間の移動をしなければならない機会がとても多く、こういう相談にすごく慣れている雰囲気がします。
私は妊娠がわかってから早い時期に、「私は日本人だから、一度日本に行って帰ってきたいと思ってるんだけれど、いつ頃可能なもんでしょうかー」などと産婦人科の医師に聞いていました。
安定期に入れば飛行機もOKと言われたので、妊娠初期は避け、安定期に入る5月に日本に行くことを予定しました。ここでもし何か気になる点があれば、旅の許可は下りないですね。
安定期に入ってから2ヶ月日本に行く旅程をたてた
妊娠発覚からしばらくは月1回の検診でOKですが、3月の検診の時から5月から7月の間日本に行きたいということを伝えていたので、3、4、5月と胎盤やその他の位置などの経過を見てくれました。
5月中旬に最終的に本当に行っても大丈夫かの確認を4Dエコーの時にしてもらって、エコーの先生と産婦人科の先生に意見を聞いてから、OKが出たので5月下旬にアメリカを発ちました。
飛行機のチケットを買うタイミングがいつにすればいいのか困ると思いますが、妊娠中の里帰りの時は特にキャンセルができる航空券を買うことをお勧めします。それならあらかじめ買っておいて、もしキャンセルせざるを得ない状況になっても、お金はある程度戻ってきます。キャンセル不可のチケットだとお金は戻って来ず、パーになります。(汗)
私は5月に行こうと計画を立てて航空券を予約したのは4月上旬だったので50日以上前に買っていたことになります。もっと早くだともうちょっと安くなるかもしれません。ちなみに、比較的空いている時期は2月、4月、9月、10月と言われています。
所要時間を考える
以前こちらの記事 アメリカ子育てー米国から日本へ子供と里帰り2018ー因縁の子連れフライト体験談 でも書いたのですが、私は当時オハイオ州に住んでおり、最寄りの空港から日本への直行便が出ていませんでした。
なので、必然的にニューヨークかシカゴといった大都市まで国内線で移動し、そこから東京に向かうことになります。
ここで気をつけたいのが、妊婦の一人旅ですから、あまり体に負担をかけたくない、と今振り返ると思うのです。
直行便で日本に行くのでも、そのあと日本国内での実家までの移動がありますから、旅程をたてる前に色々シミュレーションをを怠らず考えてみましょう。
国内便を利用する場合考えて欲しいこと
オハイオからの例ですが、ニューヨークを利用する場合、飛行機でまず国内線が2時間、そしてNYから乗り継いだ国際線で14時間はかかります。
そして時差もあるので、日本についてから移動し続けると、アメリカの家を出てから24時間は経つ可能性が高いです。
睡眠がろくに取れず、これはかなり体力を使います。そしてもし遅延したりキャンセルしたらそれ以上かかることも頭に入れておかなければなりません。そして、着いてから体が馴染むまで1週間はかかるので、時差になじめず疲れるタイプの方は要注意。
国内便→国際線で日本に行く場合の所要時間シミュレーション
あくまでも私のオハイオ時代の所要時間ですが、予備時間を入れたものを紹介します。
- 家から空港まで1時間(通常は40分だけれど事故とか渋滞とかを考えて)
- 空港でチェックイン、セキュリティチェックにもし並んだらを考えて3時間前に到着
- 国内線でニューヨークへ 2時間半
- ニューヨークでの待ち時間4時間
- 国際線で成田へ 14時間
- 成田で飛行機を降りて空港から出るまで 1時間半
- 成田からバスで実家近くの駅まで 2時間
- 実家最寄駅からタクシーで実家まで 30分
合計28時間半。
まじですか。という感じで、天候や飛行機の整備などでディレイやキャンセルが一切なくてもこのくらいになります。これは妊婦の一人旅としてはいかに。
旦那さんに心配されてやっぱり行くなと言われる方もいるかもしれません。そんな方は家族を呼び寄せるのも方法ですので、一応考えてみましょう。
ですので、妊婦のみなさん!是非事前に自分の場合のシミュレーションをしてから、実際に本当に日本に里帰りするのかどうか決めるのをお勧めします。
国内線の他にオプションプランが立てられないか考えてみよう
以上をもとに、国内線を使って乗り換えをする地域にお住いの方に考えて欲しいオプションとして以下のことをあげますので、ぜひ参考にしてください。
- 家族に送ってもらって直航便の出ている空港まで行く
- 国内線でカリフォルニアななるべく西の方まで行き、念のためそこで1、2泊するよう日を設ける
- 日本についたら空港の最寄りで1泊して体を休め、次の日実家に向かう
一番注目して欲しい点がですね、先ほど書いた私の場合、オハイオの自宅を出てからニューヨークで東京行きの国際線に搭乗するまでに既に9時間半かかっているんです。
朝早く7時に出たとして日本に行く便に搭乗するのが既に夕方4時です。
そこをどう捉えて改善策があるかで随分変わってくるんですが、9時間半もかけてニューヨークに行くんだったら、旦那さんの運転などで直行便が出ている空港まで行ってしまった方がいい場合もあるかもしれません。
例えばオハイオの自宅からだったら、旦那の運転で4、5時間で東京へ直航便が出ているシカゴには行けるので、妊婦さんはその方が体も気持ちも楽といえば楽です。
(うちは旦那が絶対休めないタイプの仕事だったので頼ることが一切できず、どこに行くにも義父に送迎してもらっていました)
家族の方の負担にはなりますが、前泊覚悟で直行便が出ている大都市に前の日に到着しておいて、そこから直行便に乗るのは随分と気持ち的にも楽になります。
ぜひ近郊都市の空港から日本への直行便が出ているかどうか調べてみてくださいね。
そして、日本で空港を降りてから家族などが迎えに来てくれる場合、可能であればそこで1泊して十分休むことも大事です。こちらもぜひ検討してみましょう!
空港で気をつけたいこと
立って待つ時間
それでは、日本への空の旅で気をつけたいことですが、空港ではチェックインカウンターや荷物検査などで立って長い間列に並ぶことが想定されます。
どのくらいの時間かかるかは空港の混み具合、時間などで一概にわかりませんが、不安な場合は事前に航空会社や空港の案内サービスに電話で聞くのがいいです。
答えがない場合もあるかと思いますが、その場合はネットで自分が利用する空港はどうなのかどんどん検索してみましょう。
妊婦であることを一応伝える
日系の航空会社はとてもサービスが行き届いているので、チケットを購入してからメールなどで質問がてら「妊婦の一人旅である」ことを申告しておくと、覚えておいてくれることがあります。
そして、当日もチェックインカウンターにて「妊婦である」ことを一応伝えておきましょう。CAさんにも連絡が行くかも(あくまでも「かも」)しれません。私の場合、行くときはまだお腹は目立っていなかったけれどすごく親切に対応していただきました。
帰りは妊娠7ヶ月だったのでかなりお腹が出ていましたので、それを見計らって成田にてアメリカン航空の係員の方が「一人でニューヨーク!?それは大変」という感じでビジネスに無料で格上げしてくれました。
アメリカン航空には大変な恩を感じているので、宣伝のためにも、大きな文字で言わせていただきました。私の「妊婦のひとり旅」に親切にしてくださったのは、アメリカン航空の成田の職員さんです。
そして、CAさんにも連絡が入っていて、「何かあったら言ってください」、「毛布は足りてますか?」「お客様はあちらのお手洗いをお使いください(今空いているから、揺れている中待たなくていいという計らい)」などと大変細やかに勧めてくれました。ありがとう、アメリカン航空の皆さん。多分一生感謝するなあ、こういう暖かいサービスは。
重い荷物は持たない、持ち上げない
スーツケースなど重いものを預ける際は家族の人がいれば手伝ってもらえますが、念のため持ち上げたくない場合は「妊娠しているので、申し訳ないですが、持ち上げてもらえないでしょうか」と聞いてみましょう。
帰り、お腹が既に出ていたときは、CAさんが大変親切に荷物の上げ下げの際手伝ってくれましたし、バゲージクレームのところでも空港の方が荷物をカートに乗せてくださいました。
もし周りの人が率先して誰も手伝ってくれない場合は、気づいていないだけでしょうから、自分から率先して「すいませんが、妊婦なもので、荷物を取ってもらえませんか」と言えば空港の方や一般の方も手伝ってくれるはずです。
こういう時こそ人の親切にすがってもOKです!以後自分が人を助けられるようになったら率先して助けてあげればいいので、ヘルプが必要な時は頼んでみましょう。
荷物検査およびボディスキャンにて
妊娠中のボディスキャン(ぐるぐる回る機械で体をスキャンする)は気になる方が多いと思いますが、あれは一応妊婦であるということを伝えれば断れます。
しかし、別室で別の方法で検査はしなくてはいけないので、時間がかかっても避けたいという方は、妊婦であるので心配だ、という旨を検査員に相談してみましょう。別室では身体検査(体の中に何か隠していないかなど)をすると思うので、服を脱いだり触られたりがあるかと思います。時間はかなりかかるかと思います。
私は検査員に「この機械は妊娠中でも胎児に悪影響はないんですか」と聞いてみましたが、特に心配はないとの回答だったので通りました。2013年春にJFKには設置してあったけど、2018年春にはニューアークにはぐるぐるの機械はなかったなあ、そういえば。
まとめ
はい、いかがでしたでしょうか?これから日本へ里帰りをしたいけれど、皆どうしてるのかな?と思っていた方への情報になればと思います。
里帰りが決定した方は、ぜひ日本を満喫してアメリカに帰ってきてくださいね。