米国医療 主治医・ワクチン・検診・医療費 育児情報

私はアメリカで子育てをしていますが、健康な子供でも時には病気や怪我は決まっておきますので、医療機関にお世話になったり、日本と違うアメリカの医療システムで戸惑ったり、色々経験をしています。

この記事では、アメリカの子育て&医療システムの中で私が個人的に感じたこと、学んだことをまとめています。

私と同じように日本から来てアメリカ暮らしをするようになったお母さん方のお役に立てたら幸いです。そして、記事の最後に私の子育てサロンの入会情報もありますのでお見逃しなく!

アメリカの医療について子育てしながら学んだこと2018年バージョンをまとめました

みなさんこんにちは~なんだろなアメリカのキョウコ@NandaroAmerica です。

私には2018年現在4歳になる娘が一人います。

娘は2013年にアメリカで生まれましたが、私にとって初めての子供、育児、周りに話せる人が皆無であることもあって、アメリカの医療システム関連ではかなり苦労して来ました。

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私がアメリカで子育て関連医療で苦労した点とは

何に苦労したか箇条書きでまとめましたので以下に記載します。

私個人の意見、体験談ですのでご了承ください。

加入している健康保険のタイプや州や地域によって詳細が異なると思いますので、実際に医療機関にかかる場合はご自身で責任を持って情報収集をしてください。

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1 情報、知識が私に足りなかった

  • 日本と違うシステムなので、事前に情報収集しておいても実際に受信したり指摘されるまでわからないことが多い。(アメリカ人としての常識が私にないことが起因)
  • 州によっても色々と決まりが違うので、アメリカ全体の標準を知ることもなかなか難しく、情報収集するも的外れだったり、我が家に該当しないことが多かった。
  • ニュージャージーに住むまでは特に(以前はオハイオ州)育児について相談できる友人、知人が全くおらず、不安&ストレスもMAX。夫家族は同じ州内に住んでいるけれど聞いても昔のことすぎてわからないの一点張り。(これはどうなのと思うけど)
  • 人種の違う国際結婚&子供の二重国籍、二重文化で日米両方のワクチン接種などを済ませておきたいと思って日米ハーフの子供の例を探すも、当時そんなにネット上に情報がなかった。

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2 日本人特有の体質とか、日米ハーフの子供を妊娠した例を診たことのある医師に出会えなかった

  • 出産の時、経験数があまりない医者の見立てのせいでお産でとても苦労(命に関わるレベルのトラブル体験だけれど普通分娩として処理されてしまった)した。
  • 母体の産後の立ち直りをフォローできるような医師の配慮がなかった(文化的なことなのか、差別なのか今でもわからず)。
  • 現在ニュージャージーの娘の主治医、私の主治医は「人種」や「異文化」「アメリカ国外での医療の違い」をかなり知っているので何かと安心。

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3 娘のプレスクール、キンダーが始まると新たに予防注射関連や学校で流行る病気に振り回される事態を経験

  • プレスクールに入れる前に医師からの診断書などが必要、予防接種履歴の確認も必要。予防接種を受ける時期にはかなりシビアなアメリカの学校。(これは良いこと!)
  • 自分がフルタイムで仕事をしながら子供をプレスクールに入れると、子供が病気をもらって寝込む度に会社を休むことになるので、子供の年齢をよく考えて親は仕事を選ぶべきだと悟った。
  • 子供の検診やワクチン、病気の度に会社を休み、「パフォーマンスが悪い」という理由をつけられてクビになった。
  • 子供がプレスクール登園を初めて1年はかなりの頻度で病気をもらってきてはお母さんにもうつり、とても辛い、と周りの先輩お母さんがたが口を揃えて言う。そしてその通り、子供が学校に行っている間は一年中私も風邪をひいたりなんだ運命共同体である。
  • その度の医療費、薬代がかさんで貧窮問答歌現象が起きる。

はい、以上がざっくり言って子供を育てながら経験した医療関係で辛いことですね。

日本でもだいたい同じだと思いますが、アメリカでは医療費が高いこと、学校も病院側も事務の凡ミスがとても多いので、振り回される日数やトラブルがとても多いです。(予約した日を間違えられていたとか)

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学校と子供の主治医の連携がすごい

これは日本でもでしょうけど、義務教育およびプリスクールに入れる際、手続きの時に色々書類を書き、その中に医師からの公式なサインが必要となります。

入学書類一式揃えるのに、主治医のところに行って帰ってきてを繰り返すので、フルタイムで働いているとかなりの労力を費やします。

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ワクチン接種の内容の確認はとてもシビアです

お子さんを就学させる際に、今までのワクチンの記録と既往症などの詳細を主治医から学校に提出しなければなりませんが、その際はまず病院に学校に出す書類が必要である旨を伝え、学校からの提出書類の用紙、手紙などを病院に持っていきます。

私の娘は1歳になる前に1歳児検診を受け、1歳の誕生日前に1歳児健診で受けるべきワクチンを受けました。理由は、ちょうど日本へ里帰りする日程が迫っていたので、余裕を持って早めに受けさせようとしたためでした。

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ちゃんと受けてないと受け直すまで学校に行けません

しかし、1歳になってから受けるワクチンを1歳前に受けたという点が学校側には所定のワクチンを所定の決まり通りに受けていないとみなされ、4歳になってからのプレスクールの入園手続きの際に1歳の時のワクチンを受け直しました。

感心したのが学校側から主治医にすでに連絡を通しておいてくれたので、私が学校から連絡を受けて病院でのワクチン接種の予約を入れた時にはすでに何が目的で電話してるかわかっていてくれたこと。

素晴らしいーー!アメリカとしてはこういう痒い所に手が届く様な先回りはほとんど経験しないことなので、子供の教育の権利をしっかりと考えてくれてるんだなーとやたら感激しました。

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このようにもしアメリカで求められているワクチンが接種されていない場合はそのワクチンを接種することになります。

体調が優れない場合や、取り寄せに時間がかかってすぐに受けれない場合は医師から”Excuse Slip”をもらって、学校のナース(保健室の先生)に提出することになります。受けるまでの間猶予付きで登校できる、という仕組みです。

当たり前の流れなんだけど、ちょっとしたことで早退やお休みをしなければならないのでフルタイムで仕事してると本当に大変。


予防注射あれこれ

娘は日米のハーフですが、もし今アメリカ人の旦那が事故などで死んでしまった場合、私はおそらく娘を連れて日本の実家に帰るであろうと思います。物価も生活費も日本の2倍くらいするアメリカで、私は一人でシングルとして働いてやっていける自信が現在ないから。

なので、娘が将来どちらの国に住むことになっても、なるべくスムーズに行くように、里帰りした際にBCGと日本脳炎を受けさせたく、こども医療や地方自治体の子供の検診を受けさせ、アメリカでのワクチン接種状況などをお医者さんに見せて相談しました。

受けたかったBCGは受けるべき時期を逃しているので、地方自治体のサービスでは受けられませんでしたが、おそらく実費で受ければ受けられるのだと思います。(色々考えた結果受けさせていません)

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BCGについて

アメリカで受けなくて、日本では受ける予防注射としてBCGと日本脳炎があります。BCGは日本では受けれますが、アメリカでは推薦しておらず、受けたい人は任意で受けることになります。アメリカで任意というと結構な金額がするようで、300ドルから800ドルと言われたことがあります。

おそらく大人向けも同じ値段で、これから結核がものすごく流行っている国に渡航するときなど、皆さん受けられるのでしょうね。

主治医に相談すれば価格を調べて、希望すれば取り寄せしてくれるので、アメリカで絶対受けられないわけではなく、希望者で実費でOKなら受けられます。

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ツベルクリン反応検査をするグリーンカード申請や大学進学申請の際どうするか

アメリカではBCGはデフォルトで受けるわけではないので、すでにBCGを受けていて陽性反応が出るであろう日本人がアメリカの大学に留学や移民でグリーンカードの申請の際の健康診断を受ける際は気をつける必要があります。

ツベルクリン検査などを求められた場合は、日本に住んでいたからBCGを接種してあることを必ず伝えましょう。アメリカで生まれ育つと接種していないので、小さい時日本で接種している子は「かかっている」と誤認されてしまうことがあるそうです。

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私がグリーンカード申請の際に受けた健康診断では

私は結婚後すぐにグリーンカードを申請する手続きを始め、USCIS所定の医療機関で移民用の健康診断を実費で受けましたが、子供の時BCGは接種していたので、必須で受けるツベルクリン反応検査では陽性が出ました。

看護婦さんにも医師にも「日本ではBCGを受けるんです」と言ってあったので、なぜ陽性反応が出るのかは理解してもらっていました。ので、形式的に胸部レントゲンを取りましたが、異常なしでそのまま進むことができました。

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注意したいのは日本人はとてもスマートで痩せている方が多いので、陽性反応が出ると結核を発病しているのではないかと疑われることです。私は幸い痩せていなかったので(笑)そこは無視で進めました。

実際に私の知人がアメリカの大学に進学する際はツベルクリン陽性反応→レントゲンでOK→痩せているから念のためという理由で→唾液のサンプル提出の検査 までさせられた人がいます。日本人としては普通の体格だったので気の毒でした。

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日本脳炎の予防接種は日本に里帰りした時に受けさせた

日本脳炎もアメリカのスケジュールでは受けません。アメリカのお医者さんによると、こちらもアメリカで受けたい場合は実費でなら可能で、一本400ドルくらいとのことでした。

日本、アメリカの移動が多かったり、将来日本に帰るのがわかっている場合など、お子さんに日本脳炎の予防注射を受けさせたいときは日本へ里帰りした時に子ども医療で受けるのがいいですね。うちは日本に里帰りを長期でして(3ヶ月)最初の1ヶ月に一本、2ヶ月目に2本打ちました。そのあとは6歳以降?になってからまた一本、中学生ごろにまた一本あるようなので、また子供の成長とともに学んでいかなきゃならんです。

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アメリカの季節性の病気の流行について

子供を持つようになると、今まで以上に季節性の病気や流行の病気に敏感になります。そして、学校からも注意喚起が来るようになります。

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インフルエンザ

日本と同様、アメリカでもインフルエンザが冬場は流行します。9月初旬から薬局や病院ではインフルエンザワクチン(Flu Shot) の接種ができるようになります。9月は新学年が始まる時期なので、まだ夏休みの間にワクチンを済ませて新学期に準備する家庭がも多いです。

子ども、老人、免疫疾患などある方は強く接種を薦められています。保険が大抵の場合きくので、無料です。

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学校に行っている年齢のお子さんでは、学校からインフルエンザワクチンの接種が義務付けられ、だいたい12月までに接種をし、医師から証明をもらって来るように言われます。お医者さんのところで受けて、接種証明をもらってスクールナースに提出します。

体質的に受けられない人は、その旨を医師とスクールナースに相談する必要があると思われます。赤ちゃんのインフルワクチンは鼻にスプレーするタイプのものがあります。2歳以上になると大人と同じで上腕に注射でした。

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シラミ、マダニ、ベッドバグなど

日本ではあまり言わないかもしれませんが、北米特に東海岸では虫がうつってくるのが結構あるようです。シラミは経験したことがないですが、知人のお子さんの経験でクラスで一人でるとクラスメート全員薬局でシラミ駆除用シャンプーで頭を洗うよう指示が出るとか聞いたことがあります。

マダニは日本でも問題になっていると思いますがライム病がうつるので社会問題に。虫除けしか回避する手段がないのですが、周りにもちらほらお子さんがマダニに噛まれて感染して薬を飲みながら治した、大変だった、と聞くので、母親としては戦々恐々としています。

アメリカはそこら中に鹿や野生動物がわんさかいますからね。

ベッドバグはオハイオ時代に学校で発生して大々的な駆除作業を経験しましたが、こんな恐ろしい虫の害があるのか、被害を防いだり、完全に駆除するのに大変神経を使うタイプの虫なので精神を病む(ノイローゼ)状態になる人まで多くいるらしいです。5年前くらいにオバマ大統領が非常事態宣言を出したほどの年がありました。ベッドバグの話はいつか別の記事に書きたいと思っています。


アメリカのわけのわからない医療費について

はい、これは日本人の皆さんはよく聞いたことがある、アメリカの医療費がいかに高いかです。

実際アメリカで暮らす日本人としてはこんなおかしなシステム冗談だろ、なぜちゃんと整備できないのか、人道的におかしい、と思いますね。

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盲腸の手術と入院で保険なしだと1500万とか言われてますよね。

医者へ相応の費用を払う、にせよ、一般人の収入と、必ず病気や怪我は起きるという観点からバランスがおかしいのがアメリカの医療費。自己破産の原因第1位が医療費。

日本は本当に恵まれていたんだなあ。

医療費の無限の青天井価格の恐ろしさが際立って、時折日本に帰りたくなります。この国で大病をしたら一発で破産です。

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子供医療費補助とか子育て支援はない

アメリカの医療費は日本と比べて何倍も高いです。子ども医療は無料ではありませんし、高額医療保険制度もありません。少子化ではないから援助を積極的にする必要はないんでしょうけれど、日本とアメリカは社会保障や福祉の考え方が違います。

ちなみにカナダやフランスは日本と同じく、子供医療は無料のようです。カナダも安くしたからものすごく待たされるなど問題があるようだけど。

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日本で保険なしで3000円から5000円で簡単に受けられる検査が何千ドルということも少なくありません。

病院の請求に対して、直談判、または保険会社のアドボカシーを使ってディスカウント交渉をすることも可能な場合があります。

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不当な請求額の場合は直談判で交渉可能

あまりに不当な金額と感じるときは是非ディスカウント交渉も可能なので、私の周りの日本人の皆さんはよく交渉しているようです。

せっかく働いたお金をこんなことばかりに吸い取られていてはあまりにも酷すぎるレベル。

これはアメリカ住まい30年の方も言っていることなので、アメリカ人でも納得はいかないこととして認識してOKなんだと思います。

また、事務のミスなどで払わなくてもいい請求書が次々届いたりします。払わなくてもいいものなのかどうか、病院と保険会社の両方に都度「これは一体何の請求なのか。保険が下りてこの金額なのか」など、聞くのがオススメです。


日本人は結構ターゲットにされやすい

信じられないクオリティの話ですが、私の周りの日本人のお友達が皆さんよく言うのは、日本人は国際結婚でも駐在の方でも大抵ちゃんと保険に入っているので、病院側が足元を見て、金額を盛って請求してくる手口が多いと言うこと。

6000ドルの請求がきた知人は「こんなに本当に払う必要があるんですか?」と聞いてみたところ、「その紙まだ確定じゃないかもしれないから確認します」となったそうです。じゃあ送らないで…!

医療費請求のくせしてやっている手口が架空サイトの詐欺まがいなレベル。信じられないですよね。日本だったら消費者センターに通報の案件がそこら中に山とあるのです。

そして、言われるがままに大金をはたいて必死で払ってしまうと、次回からも高額なまま請求されるようなので、気をつけましょう。

なんだろなポイント!

日本人はリッチで従順で食い下がらないと思われがち。舐められていては辛い思いをするのは自分なので、不当な請求額だと感じたら、堂々と自分の主張をしていいんだよ!英語が辛い場合は医療保険会社のアドボカシーを使うといいよ!

強気で交渉して怯まずディスカウント

あまりにも高額な金額(CTスキャンで6000ドルとか、レントゲンで1000ドルとか)を請求されたら「払えない。」「高すぎるから1500ドルにしてほしい(それでもおかしいほど高いけど)」とか、強気で払える金額を提示していかないといけないようです。めんどくさいですね。信じられないですね。

しかしこれがアメリカで当たり前になっている医療費請求のやり方のようなので、言われるがままに払うのではなく、交渉可能で、さらに強気でディスカウントしまくることが必要だと覚えておいてください。

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アメリカでは自分しか自分の立場や家族を守れる人間がいません!誰も助けてはくれませんよ!辛いですけど頑張りましょう!そんなディスカウントになる可能性があるお金があるんだったらコストコのパッケージツアーでディズニーワールド行きたいわ!

医療費のディスカウントってなんなんだと思いますけども。市場じゃあるまいし。アメリカ、なかなか狂っている。

日本と根底から違うってことなんでしょうねえ。

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まとめ

さて、私が子育てを通して体験した医療関連のお話をまとめてお伝えしました。

アメリカに住んでまだ日がああ作、いろいろわからないことだらけの方のお役に立てたら幸いです。疑問点などありましたら、ツイッターもやっていますので、話しかけてくださいね。

それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました!またお会いしましょう。

お読みいただきありがとうございました!

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