ワードガール
この番組もテーマソングの歌唱力が並々ならない(笑)レベルで、どういう経路でこういう人材を起用しているのか、お給料はいくらいただけるのかなど、お母さんは子供と見ながらいろいろ考えさせられます。面白路線を崩すことなく歌い上げるんですよねー、すごい。
ワードガールはスーパーマンなどのヒーローのように、レキシコンという惑星からやってきた超人。番組はコメディー要素が強く、難しいボキャプラリーを説明しながらもウィットに富んだノリで話が進んで行きます。
大人も見ていると、インサイドジョーク的なものもたまにあったり、ツッコミを入れたくなったり、別の楽しみ方があります。(笑)
ボキャブラリーを増やしつつ、面白い話で笑え、とにかくワードガールがよく喋る、かなり濃い番組です。
物語を理解して楽しめる余裕の出てきた、小学低学年から高学年までが飽きずに見られると思います。
ジャンル:ボキャブラリー、ドラマ
オススメ度 ☆☆☆☆☆
ワードワールド
ワードワールドは日本ではディズニーチャンネルでも放送されているようです。
小さな子供にとっては大変わかりやすく、インパクトが強いビジュアルで、身の回りの「もの」には全て「言葉(名前)」がついていて、どういうスペリングであるかがよくわかるような仕組みになっています。
登場するキャラクターや物体が全て単語のスペリングでできています。(笑)この発想はすごいですね。
番組自体も小さな子供が集中しやすい長さ。
アメリカでこれから長く生活されるであろうご家庭のお子さん、そして日本語が母国語でも英語を基礎から導入したいというお子さんを持つご家庭は是非。
赤ちゃんから幼稚園までに役立ちそうです。
ジャンル:ボキャブラリー、識字
オススメ度 ☆☆☆☆☆
シッド・ザ・サイエンス・キッド
シッドは好奇心と希望に満ちた男の子。毎日学校をポジティブに楽しんでいます。
アニメーションはジム・ヘンソン・スタジオの製作で、おそらく同制作会社の乳幼児向け番組、「Word Party (ことばのパーティー)」と同じく、人間の動きをそのままCGキャラクターが再現する技術を使っていると思われます。
なので、キャラクターの動き、顔の表情とセリフのシンクロが妙にリアルです。(笑)粘土なのかというほどムニューっとしてます。
学校の先生、親、友達、みんなが仲良し
シッドとクラスメート、そして先生、家族が暖かく、献身的に彼の知的好奇心を高め、肯定し、さらにやる気を出させる関係にあって、見るたびに日本生まれの私は「日本と全く親や教師との関係、あり方が違うなあ」と勉強になります。私もこういう環境で成長したかったよ。
アメリカで子育てをする以上、アメリカ流の親のあり方を知りたい方にも役にたつかもしれません。
プレスクール、幼稚園から小学低学年までが好みそうです。
ジャンル:科学、学校生活
オススメ度 ☆☆☆☆☆
ミスター・ロジャース・ネイバーフッド
1962年から2001年までPBSでずっと放送されていた、アメリカの子供向け教育番組と言ったら知らない人はいない存在。うちの旦那家族はこの番組のかなりの信者です。(それもどうかと思うんだけど)
PBSの歴史に残る有名番組
教育者であるフレッド・ロジャース氏が視聴者である子供たちに、実際に起こる人生の中の様々な出来事をどう理解したらいいのか、または「ネイバーフッド(コミュニティの人々)」の暮らしや仕事を通して社会を学ぶ番組です。
アメリカでの子供の教育、親としての接し方、子供への説明の仕方は、もともと発想が日本とは全然違うなあと驚きます。
モダンな育児・心の教育を実践するミスターロジャース
親が感情に任せて「叱らない」とか、子供だからってうやむやにしないできちんと説明する、などの「親の都合に拠らない」スタンスが、アメリカ(の時児童心理に基づいた実践と社会的な認識)は成熟してるなあ(してない人・悲惨な家庭状況もいっぱいいるけど)と感じます。
この番組は過去に「ペットの犬の死」や「両親の離婚」を、学びのテーマにしたこともあり、当時の視聴者の議論や賞賛を浴びたりと、様々な歴史を持っています。
話題になったというのはそれだけこの番組の目指したものが先端的だったからなのかもしれません。
暖かく凛としたミスターロジャースの態度から親も学べる
落ち着いて、子供にわかりやすく語りかける彼の姿勢から、彼の人間性が垣間見れ、多くの人が愛着を持った番組だったようです。
対象は子供たちですが、親も一緒に気合を入れて学べる大変良い番組です。
子供と一緒に見ていると、世界中すべての子供がいい家庭環境に恵まれますように、と願いが止まない心理状況になって来ます。生理周期で涙もろくなっているときは例のごとく私は「いい番組だなー!」と泣いてしまって、娘に「だいじょうぶー?」と突っ込まれますね。(涙)
プレスクールから小学低学年くらいを対象としている感じがしますが、全ての年齢が対象でいいと思います。
ジャンル:道徳、社会、生活
オススメ度 ☆☆☆☆☆