アメリカにはお土産・菓子折り・お返しの文化がある?ない?

アメリカには手土産や菓子折りを持っていったり、もらったらお返しをする文化があるか、ないか、気になったことはありませんか?

これからアメリカで暮らす人や、アメリカ人と結婚して人付き合いをどうすればいいのか悩んでいる方の参考になればと思います。

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アメリカにはお土産・菓子折り・お返しの文化がある?ない?

こんにちはー。キョウコ@NandaroAmericaでーす。

アメリカには物をもらったらお返しする、またお家に訪ねていったり、久しぶりに会う時にギフトを持っていく習慣があるか?気になったことはありますか?

結論から言うと「人による」だと思うのですが、日本と比べた際には「ない」に近い印象があると思います。その違いは「こういう時はこうするものだ」「こういう時にお返しをするものだ」という暗黙の決まりが「ない」に近く、全てその個人の判断に任されている感じがします。

仕事、留学、国際結婚で25年近くアメリカ人とお付き合いをしたり、国際結婚10年目となった在米の筆者が詳しく語りますので、ぜひお付き合いくださいー



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アメリカのお土産・菓子折り・お返しの文化

アメリカにものを贈る文化があるかと言ったら、当然あるのですが、どんな時に贈るのかを考えます。実際に米国に住んで、いろいろ体験すると日本で物を贈るのとはかなりの違いがあるように感じます。

日本では儀礼的だったり、義理だったりで何かプレゼントしなければならない場面も多いです。アメリカでは儀礼や義理は無視して贈らないのでも良いのかというと、そうでもなくて家族や恋人であればクリスマスには必ず何かしら贈り合います。

日本にはお中元、お歳暮、結婚、出産、入学、進級、卒業、昇進、退職、引っ越し、新築、開店、開業、内祝い、お見舞い、快気祝い、香典返し、お供え、法事、盆暮正月のギフトなどなど、いろいろありますね。

日本でも上記のほとんどが親しい間柄や家族でない限り、最近はそんなに義理堅く贈り物をしない傾向にあるかとは思います。しかし、職場や上司、取引先の雰囲気ではお中元、お歳暮などなど、「やっておかないとまずい」という雰囲気のものもありますね。

アメリカには「やっておかないとまずい」と感じるレベルの儀礼的なギフトの習慣はあるのかーこれは日本と同じ感じで、その相手との間柄や雰囲気、利害関係によるところが大きいです。

でも、基本的に、友人間などでは日本よりも物質的なもののやりとりは少なく、何が喜ばれるだろうか、予算はいくらにすべきかなどに悩まされる時間は圧倒的に少ないです。



アメリカでギフトを贈る場面

アメリカで必ず物を送るイベントというと以下のようなものがあります。

誕生日

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ベイビーシャワー

ベイビーシャワーとは、妊娠が分かった女性を祝って「赤ちゃんの世話に必要になる物を浴びせるように贈る」お祝い。ベビーレジストリやウィッシュリストをオープンに活用し、何が欲しいか、必要か、いらないかはっきり伝えて送ってもらう人も多いです。合理的で良いシステムだと感じますね。

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クリスマス

クリスマスはアメリカでは一年の中で最も盛大に祝い、最も消費するイベントです。びっくりするほどのギフトを交換したり、帰省やご馳走、外食、レジャー、高額商品の購入など驚くような過ごし方をする人もいます。

子供のお世話になっている先生方や、習い事などにも結構まめにギフトカードを配ります。学校によってはPTOみたいな保護者の組織が先生にギフトカードを配る場合もあります。もちろん、個人で贈っても多分先生は受け取るのが普通です。(たまに物のやりとりを禁止している学校もあります)

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記念日・父の日・母の日

付き合い出して何ヶ月、何年目、結婚して何年目、お子さんが産まれて何ヶ月、などなど、いろいろな理由で祝うこともありますよね。結婚記念日は特にカップルは必ず祝うのではと思います。たいてい、外食したり、ギフトを贈りあったりします。

父の日・母の日は小学校では子供たちが学校の工作の時間にいろいろ作って、当日家で見せてくれます。ほっこり。



アメリカでお返しをもらう場面

アメリカの多くの人には何かもらったらお返しをしなければならないという考えはないように感じます。

アジア人同士だと、この辺の文化はツーカーで「このあいだ美味しいチョコをいただいたから、これ食べて〜」など、何気ないもののやりとりがある場合も。米国内でのマイノリティ同士のやり取りに嬉しくなって、物のやり取りがさらに長く続く現象もたまにあります。

アメリカで育ったアメリカ人の場合、何かもらったから、近日中に何かお返しをしなければならない、という発想はなく、むしろ、「何かをくれたことに感謝する」という意味でThank youカードを送ったり、「このあいだ頂いたチョコレートはとても美味しかった!どこで買ったの?」など会話を弾ませてくる人もいます。

あげたい時にお返しは期待せずにあげて、返したい時に、義務感はなく返すのがアメリカ流だと感じます。なので、その人の懐具合や記憶力にかなり左右されますね。とりあえず、もらってもあげてもストレス感がないのはとても気楽でいいです。



同僚や職場の仲間が旅行に行った時、菓子折りや手土産を振る舞う?

日本ではディズニーランドに行った、温泉に行った、出張でどこどこに行った、有給を取るために同僚に世話になった、などなど、いろいろな理由で旅先でお土産を買って、職場で振る舞うことも多いです。

アメリカではあまり一般的ではなく、旅先とかデパ地下のお菓子を持ってくるよりも、持ち寄りのポットラック形式のパーティーなどでガツンとたくさんシェア用の食べ物を持ってくることが多いです。

ポットラックパーティーは職場でも、友人同士、学校、教会などのコミュニティでも気軽に行われます。どこの奥様の有名なパイだ、みんなが食べられるポテトだ、安価で大量に持っていける揚げ物や炭水化物系、サラダや果物、コストコとかで売っている大きなお惣菜などを持ち寄るのが多い感じです。



お返し文化があまりないからと言って、冷たい人たちではない

ちなみに、職場でのおやつは各自自分の分を持っていくか、会社が社員のために振る舞って常時、あるいは決まった曜日などに置いておくのが普通です。普通の会社は社員が飲むコーヒーやキャンディ、チョコくらいのものは無料で置いてあります。

私がボストンでお世話になった取引先(ベンチャー)はランチも無料で置いてあり、お客さん(私)との急なミーティングの際もどんどん振る舞ってくれたり、ホテルでお腹を空かせないよう、持たせてくれようとしました。こういう感じのあたたかい気配りは、アメリカでも普通にあります。

残業や、急な用事で遅くまでいなければならないシチュを考えて、誰もが勝手に食べて良いクッキー、クラッカー、カップラーメンなどは大量に食堂に置いてありました。

話が飛びますが、私が20代前半で世話になっていたホストマザーも、私が社会人になって再び訪問しに行った時はとても喜んでくれて、「何何祝い」のような特別なものはなかったけれど、仕事の成功を祝う言葉をランチの時に言ってくれたり、帰りの電車で食べるための軽食を持たせてくれたりしました。これは、ホストマザーだから、親切は通り越して、愛だよね。

取引先の家族の家に呼ばれた時も、次の訪問先に知り合いはいるのか、何かあった時に頼れる人はいるのかなど聞いてくれて、奥さんの知り合い(私からしたら全く知らない人だけど)が住んでいるから、何かあったら聞いて大丈夫だよ、など声をかけてくれた人もいます。こんな感じで、日本人が考えるような細やかな配慮をされる方はたくさんいます。



職場で皆で食べる菓子がないのは上司の責任

私の経験上、社員が持ち寄りでみんなに振る舞うお菓子を自腹で持っていかなければならないのはちょっと変。

というか、社員の労働環境を向上させる責任があるはずの人事や大ボスは一体何をしているの?と感じます。

普通、会社は働いている人たちのモチベーションと幸福感をあげ、離職率を下げるのに躍起になっているので、日々社員が食べるスナック類を提供するくらいの出費はケチらないはずです。



アメリカ国内の旅行先で気づくこと

日本の観光地や、先ほども書いたディズニーランドなんかでは「お菓子」が必ず売られています。饅頭やその地域の有名な銘菓、名物、本当にいろいろある。デパートの地下の半分は贈答用の菓子を扱うメーカーだし、東京ディズニーランドはみんな帰りにお菓子を買って、お店が長蛇の列になるから、お菓子屋さんの面積を二倍近くにしたというエピソードもある。

しかし、アメリカの観光地にはそういう感じの小分けパッケージの名物お菓子っていうのはほとんどない。

ディズニーワールドでも、そんなに、みんなが持って帰ってシェアするようなお菓子というのは扱っていない。あくまでも自宅用が中心か、あるいは一つ一つ個人に買っていくような感じの大きさをしている。

旅先でお土産を何か買おうとする際、アメリカ人の頭の中には上司や同僚、職場に振る舞うことはほとんどない。土産を買っていこうとする対象は家族か親しい友人か、自分くらいな感じがする。日本人は、旅行に行ったら義理堅く買わなければいけない菓子折りの箱の数を何度も確認したり大変だが、ほとんどのアメリカ人はそういうことは旅行中に考えていないと思う。



アメリカの小分けのお菓子いろいろ

個別包装の小さなお菓子には、ハロウィンのFun Size とか Bite Size とか呼ばれるものがある。

が、これはハロウィンの日に家にやってくる子供たちにあげるお菓子なので、銘柄もM&M’sとかキットカットとかスニッカーズなどの一口サイズが大きな枕ひとつ分くらいの大袋に何十個も入って、$20とか$10で売られているものだ。

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ゴディバのチョコレートやマカロンなんかは日本のお土産お菓子に似ている感じで職場で配りやすそうなスタイル。だが、そもそも、アメリカのお菓子は配ったり、持ち帰ってもらうためにデザインされていないのがほとんど。

贈り物にしたくなるレベルの高級なお菓子は、日本のように箱に入ったり、小分けになっているいうのはあまりない。すごく種類が少ないのと、まずどこにいけば買えるのかも微妙にわからない。ショッピングモールに行くと高級チョコ屋はあるかもしれないが、日持ちがするものでもない。

デパ地下のように、いっぺんに菓子折り屋が並んでいて選べるという環境はアメリカではほとんどないし、もちろん、日本の洋菓子や和菓子のような洗練された歌詞がどこでも買えるというわけでもないも問題ではある。(笑)

職場で大量に配る代名詞的な甘いものとしてドーナツがあるが、色とりどりのドーナツが大きな箱に12個入って、そんな箱が5箱もテーブルに並ぶのはアメリカならではと思う。



気軽に贈るギフトカード

Amazon、Google、その他いろいろなお店のギフトカード(金券)を送るのはすごく一般的。クリスマス、誕生日のプレゼント、普段の何気ないお礼にもよく使われます。

これは必要ないものを勝手に送りつけるよりも遥かに合理的で、迷惑にならない方法でとても良いと感じます。

スーパーや郵便局などでもたくさんギフトカードが売られていて、自分で金額を指定できるものも多いです。カードの中に入れて、普通郵便の切手代で送れるのもとてもいいです。

グリーティングカードは日本ののし袋、のし紙のような感覚?

日本でかしこまったものを送る際、「のし紙」をつけてもらったり(そして、作法がいろいろありますよね)お祝いなどのお金を送る時も「のし袋」に入れたり、結構こだわりがあります。

のし袋もロフトとかハンズなどに行くと、いろんなデザインがあって、お値段も結構するものも多い。アメリカでは、グリーティングカードがこれに匹敵するかもしれません。

スーパーやカード専門店に行くと実にたくさんのカードが売られていて、用途もほんとにさまざま。細分化されまくって売られています。例えば、おばあちゃんから孫娘への誕生日カード、義理の息子から義母への感謝のカード、ひいおじいちゃんの95歳の誕生日のカードなどなど!ほんとに、見ていて、これをドンピシャで買っていく人が一体どのくらいの確率でいるのか突っ込みたくなるくらい、細分化されていて、もはやネタ状態。

文化の違いを感じてもアメリカ人をジャッジしてはいけないよ

以前のアメリカ人は掃除をしない話 米国留学先のルームメイトが掃除をしない 文化的背景を考えてみた でも書いたけど、なになにをしないからと言って、アメリカ人の中身を否定することは絶対ダメで、大体がアメリカの文化が背景にあったり、家庭環境だったりするんですよね。

なので、このお返し文化が日本ほど強くはない、ということも、日本にはお返し文化があるが、アメリカにはさほどない、ということであって、それでアメリカ人はうんぬん、ということではないのですよね。

特にアメリカは個人個人で全然違うし、いろいろな国の人の寄せ集めなので、こういう時何をどうしなければいけないというのは明確ではないし、期待してはいけないよね。アメリカに住んで慣れるまではこの辺が見えてこないけど、少しずつなんとなくわかってくるんだよね。



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