アメリカ国籍申請前に知りたい条件・手続き・注意事項まとめ

筆者は長らくアメリカ国籍取得を検討してきましたが2023年10月に申請しました。申請前にネットや本で勉強しましたので、内容をまとめてシェアします。

また筆者は専門家ではありませんので、あくまでも私個人の見解や理解にとどまりますことをご了承ください。

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アメリカ国籍申請前に知りたい条件・手続き・注意事項まとめ

こんにちはー。@NandaroAmericaです。

筆者は2013年 10月下旬にアメリカの市民権を申請しました。以前より検討していたのでパンデミックの間や申請する数ヶ月前に特に本などを数冊読んだり、USCISのウェブサイトで最新情報などを調べて勉強しました。

この記事では、記録として市民権申請前に調べて学んだことをまとめています。全ての情報は2023年10月時点のものですので、今後変更される可能性があります。実際にご自身がアメリカ国籍を取得する場合は必ずUSCISのウェブサイトで最新情報を確認してください。筆者はいかなる責任を負わないことをご理解・ご了承ください。

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こちらも非常に有益なので同時にご参考ください。貴重な体験談が詰まっています。

#在米鍋会 アメリカ国籍取得に関する長所と短所のおしゃべり会 まとめ

テスト対策記事もあります。丁寧に日本語にも訳したよ。参考にしてみてください。

US Citizenship Test 問題集で学ぶアメリカ市民権公民テスト対策1 政府について #在米鍋会

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米国市民権を申請できる条件について

  • アメリカ国内に居住している
  • 年齢は18歳以上(ミリタリーの人は18より若くてもOK)
  • 犯罪歴などがない
  • 今更生していい人であっても昔犯罪歴や問題があったらダメな可能性(要弁護士)
  • 税金をちゃんと払っている
  • アメリカ合衆国憲法を遵守する 忠誠を誓う
  • 英語の能力(年齢により免除もある)
  • 米国の歴史と政府の仕組みを理解している
  • GCを獲得して5年経過している
  • 婚姻でGCを獲得した人は10年GCを獲得してから3年経過している
  • 合法滞在であること
  • 今同じところに3ヶ月以上住んでいる
  • GCで滞在している間に問題を起こしていない
  • アメリカに住んでいるがカナダで働いているなどの場合ダメ(要弁護士)
  • 1年に6ヶ月以上続けて国外にいたらダメ(パーミッションがあったらいいけど要弁護士相談)そもそもGCのリールを破っているから。
  • 側近の5年間で合計が30ヶ月以上米国にいなければならない。1回でも連続で6ヶ月以上外国にいてもダメ。USCISは簡単に調べるから、簡単に考えて嘘はついてはいけない。
  • 連続で1年以上とかアメリカを離れた場合はちゃんと弁護士を雇いましょう。

婚姻でグリーンカードを取得して、アメリカ国籍を取る人はちょっと違う場合もある

  • アメリカ市民の配偶者の場合、6ヶ月ルールはそんなに気にしなくていい場合も稀にある。
  • 米国人配偶者が政府・ミリタリー・関連で国外で仕事があり、帯同する場合のみグリーンカードの「1年の6ヶ月以上アメリカ国内にいなければいけない」は気にしなくて良い。(配偶者の仕事を通してのそれなりのパーミッションを必ず取得する必要がある)
  • 正式な登録・認可されている宗教の宣教師に帯同して外国で布教や活動をする場合6ヶ月ルールは気にしなくて良い
  • 米政府の仕事や米企業の駐在に帯同して外国に行く場合6ヶ月ルールは気にしないでいい。
  • 留学生の場合、学校のあるところを実家の住所としてアメリカ国籍の申請書類に使ってもいい。
  • 2カ国以上の行き来をしている人は、米国に居住地を持っている必要がある。

米国市民権の申請手続き・プロセスは

  • 書類提出
  • 添付資料提出
  • 手数料支払い
  • 指紋
  • 面接 アメリカを愛しているか、憲法・歴史・政府について理解しているかを試験と会話で確認
  • 宣誓式&署名

が一連の手続きの流れになっています。指紋はグリーンカードを更新したときのを利用される場合もあり、その場合は省略されることがあります。(私の場合は2014年に撮った指紋を再利用するようで、指紋を撮りにいくバイオメトリクスのアポイントメントが省略されました。)

  • 50歳以上でアメリカに20年以上住んでいる人は英語のテストは免除。
  • 65歳以上でアメリカに20年以上住んでいる人は公民テストも英語テストも免除。
  • 身体や精神に障害がある人はその旨を伝えて個別に対応してもらえる。

米国市民になる利点(GCと比較)

  • 親の呼び寄せ
  • 選挙権
  • 米国からカナダ・メキシコに行く際に米国のパスポートならば一つで行ける。他国のパスポートだと乗り継ぎや短期間の入国の際に、いちいち書類が必要。
  • 有事の時に出国させられる危険性がない。
  • 何か悪いことしても強制退去させられない、入国拒否されない。
  • GCだと犯罪を起こせば母国に送還されるが、市民権ではそれがない。
  • 就職の幅が増える。国、州、地方自治体の政府、機密性の高い職業につくことができる。
  • 銃を所持することができる
  • 空港で入国の際に並ばなくてもいい。早い。
  • 外国のアメリカ大使館でも優先される。
  • 災害や有事の時アメリカ市民を救うことを最優先してくれる。GCではそこまでしてくれない。
  • 生活保護など政府のプログラムが受けられる。
  • 親の引き寄せの際、自分が失業して親を養うのが苦しくなったら、自分名義で援助を受けられる。
  • 政府の保護プログラムを受けられる
  • 米国の外でも暮らせる(6ヶ月縛りがない)

米国市民になる欠点(GCと比較)

  • 申請の際にリスクがある人がいる。
  • USCISに今までのすべてのイミグレヒストリーを調べられる。過去の出入国履歴で良くないことがあったら国外追放の理由を見つけられる可能性が増す。問題がある場合は最初から移民専門の弁護士を雇うべき。
  • 例えば過去のグリーンカードの手続きで嘘をついていたら市民権申請の際にバレる。
  • 過去一回でも投票してしまった人は、市民権の手続きをしない方がいい。市民でないのに投票してしまうのは重罪。
  • 有事の時は徴兵がある時はある。

その他注意事項 USCISと政府

  • 人物も見られる。違法ギャンブル、売春、麻薬、違法ドラッグなどの経歴がないこと。
  • 大抵の人はアメリカの市民になった方が人生の選択肢が広がる。
  • 税金は納めましょう。海外での収入も課税対象となる。税金について問題がある人は弁護士に相談してからがいい。
  • 重国籍で海外の税金を納めていないケースが多い。
  • 米国自体は重国籍は可能としていないが、推薦はしていないスタンス。
  • 9・11以降米国と重国籍を持つ人は、米国以外のパスポートで出入国するケースが増えたが、それはいいことではない。
  • それぞれ出身国や有する国籍を踏まえて、常に米国が発信しているAdvisoriesをチェックすべきである。
  • アプライしたら、USCISは、当然あなたの側近5年のステータスを調べます。

その他知っておきたいこと

  • 市民権を取ることは大きな決断であり、人それぞれの最もパーソナルな部分である。イミグレのステータスを今一度考慮して良い状況であることを確認する。もしリスクがあるならば、米国籍を取得することと、リスクが暴かれるののどちらを取るべきなのか熟慮する。イミグレ弁護士、税理士などにとことん相談してクリアにすること。
  • とは言っても、大体の人は善良な人で、イミグレや経歴、バックグラウンドを調べられてもリスクはない人がほとんど。
  • 大抵の人にとって、市民権申請のために、調べて勉強して理解するのに膨大な時間を割く必要がある。それと比べると、アメリカ国籍取得のための手続き自体は短く、スムースに行く。
  • 公民テストは口頭で行われる。聞き取れなかった際、答える前に「もう一回言ってください」とお願いできるので、質問がわからなかった場合無理矢理答えないこと。

100問公民試験のテスト本はこれを使いました。わかりやすいです。薄くて小さいので持ち運び簡単です。

USCISの用意してくれている問題集とリーディング、ライティングのボキャブラリーリスト、解説が全てまとまっているPDFはこちら

USCISのサイトでできるテストの練習はこちらから

USCISはテスト勉強できる無料アプリも出しているのでダウンロードしてお勉強しましょう。間違えたところは、解説も丁寧で、印象に残るしとてもいいです。

まとめ

複雑ではあるが、大抵の人は手続きは難なく進み、無事アメリカ国籍を取得することができる。

(日本は非常に恵まれた国なので、ここに書いてあることは日本人にはピンとこないかもしれない。筆者の個人的な思いだが、我々日本人がアメリカ国籍を享受する際、さまざまな困窮した立場・国の背景の人たちがアメリカを目指してやってくることを忘れてはいけないと思う。)

2023年12月19日に開催した #在米鍋会 アメリカ国籍取得長所と短所おしゃべり会 動画もご覧ください。音声なので作業・通勤向けです。

記事にはおしゃべりの内容をまとめましたので、こちらの記事の方も見てください。

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