アメリカで差別されない&しない!ダイバーシティ環境の物の考え方解説

読者の皆様こんにちは。なんだろなアメリカにようこそ。在米アメリカ文化ライターのキョウコです。

アメリカをはじめ、時刻と離れて暮らすとなると、日本人の場合、「マイノリティ」に属する文化圏に行くと、日本人、アジア人であることから嫌な思いをすることが少なからずあります。

この記事では、差別とはなんぞや、されてしまったらどう対処すればいいのか、自分もしないために何を気をつければいいのかなどを私の体験をもとに考察し、ご紹介します。

アメリカで「自分が日本人だからかな?」と思うような出来事にあって傷ついたり、ショックを受けたりしている方の参考になったら嬉しいです。

うっかり「差別的」行動をしないように気をつけよう

差別はアメリカに住む日本人の場合「される」被害者の立場での印象が強いと思いますが、「異文化からの人間である」ことを理由に、アメリカという異国の地で、自分の認識が足らずにうっかり「差別する」側にもならないようにも気をつけたいものです。

まあ、悪意のある差別はしないとしても、「これもNG」というのを知るのがアメリカに来てから多いです。それだけアメリカでは「差別的行為をしないように」配慮している人が多く、社会がそっちに向かって成熟しつつ(日本よりは)あることなんだと思います。

日本でも、外国人労働者、移民、ようこそジャパン、オリンピックなどいろいろ外国からの方を受け入れたいという感があるのに、我々一般人の「心」の準備の方はどうでしょうか、ということですよね。

アメリカにはこれから日本が学ばなくてはいけないいい材料がたくさんあります。

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異文化の中で暮らす日本人としていろいろ感じたことを書いた記事は他にもこんなものがあります。

アメリカ留学ー米国大学寮生活ールームメイトから伺える日米文化の違いー

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差別意識の本質とは

以前、差別する側の問題はなんなのかを別の記事で触れましたが、「明らかに差別的意識で相手をあしらう」ということは、差別的思想、そしてその思想で相手をわざわざ傷つけるアクション(言動)にでてくるということで、普通の状態とは言えないと思います。(涙)

では、さっくり差別的思考と行動の中身を考えてみます。

差別の原因は正当化されるものではない

差別的行動の原因は「憎悪」(内)と「攻撃性」(実際に表面化させる)です。どちらも正当化されるものではありません。

まず、ニュースなどで取り上げられる「意図的な激しい差別をしている人物」に対し、多くの人が「あんなことを堂々と言ってる」、「どういう理論でああなっているんだろう」と、理解に苦しむ第一印象を持つと思います。すでにモラルや良識では測れないからですね。

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差別的な思想自体が「力」や「恐怖」で自分の属するグループと他の「嫌いな」グループに対して優越などに代表されるインバランスをもたらそうとしている暴力の構図なので、差別をする側の主張が矛盾の塊です。この矛盾を許しているものには、彼ら自身の知識や意識の中の「インバランス」があります。

さらに、正当化しようとする際に、建設的・人道的な方法ではなく、恐怖感を与えたり暴力で乗り越えようとしている場合、集団の規模が大きくなったり、激しさが増すと思います。見た目で威嚇する、数で優っている印象をつけようとする集団心理が露骨に出てくる場合がありますよね。

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差別する側の問題はなんなのか

次に「差別的な思想を持っていて、さらに実際に対象を見つけて堂々とそれを声に出す」人について考えてみようと思いますが、まず差別的思想は自分が理由はともあれ優位だと思い込んでいる人にあると言えるでしょう。

その優劣のつけ方が人種であったり文化であったりすることがまず「人種差別」になってしまうのですが、きちんと出来事を分解してはっきりさせたいと思います。

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私の独自の考え方かもしれませんが、差別を見える形での行動にする人の内に孕む問題点は

  • 個人の優劣を民族や文化や人種など偏見的な尺度で測り
  • 自分自身はその偏った尺度での優位なグループに属すと思い込み
  • それをいちいち自分より劣ると見込んだ対象者に目に見え、伝わる形で伝え
  • 相手の気持ちを不快にしたり、
  • 同等のサービスを受けられないようコントロールしたり、
  • その他差別対象者の人権を侵害する対応をする

といった不平等の縮図があります。「自己賛美」「憎悪」「コントロール」「人権の侵害」「攻撃」など、実に偏って、さらに危険なものだと私は感じています。

ですので「差別」という人間の心に潜む現象一つの中に、かなり奥深い問題があると言えましょう。

差別された側の人間に何が起きるのかも分析

「自分の属する人種や文化が優位であると、自分より劣ると思う対象にわざわざ言う」ことにすでに突出した攻撃性があるので、実際に「差別的な対応を受けた」被害者は、

  • 差別者の勝手な差別的ものの見方による
  • 攻撃的、挑発的態度を実際に取られたことにより
  • 結果として、人権および個人の名誉を傷つけられた

という一連のコンボで被害を受けたと言えると思います。

さらに、例えば「アジア人だから(=その人の考える「優位」なグループでないから)」という勝手な理由でお金を払っているにも関わらず対価に見合うサービスを受けられなかった場合などは、「損失、被害」もあるわけです。

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違いを嫌うことの無意味さ

差別の理由が大抵は皮膚の色、目の色、髪の毛の色、国籍、文化、性別、出身の地域、体や精神の不自由、経済的背景、健康状態、宗教、そして、それにまつわる勝手なステレオタイプや偏見によるのは、差別する側の無知が原因と私は思っています。

自分にとって不可解な文化を持つ、自分と違う肌の色の、自分と逆の経済状況の、自分とは異なる「神」を信じている人がいたとして、その「異質さ」になぜ「憎み」、「攻撃」しなければいけないのか。まず、その精神的活動が無駄ですね。エネルギーがもったいないです。

他人は他人。違うことが前提。違うことを恐れる必要はないし、違うことがもし不快であるならば、黙って離れればいい。関係ないことです。

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「個」の捉え方を学ぶにはアメリカはとてもいい場所

肌の色や出身の国が同じであっても、所詮人間は一人一人が違います。家族でもそれぞれ異なる個々です。アメリカでは異なる個々でいられる自由と権利が皆平等にあります。

差別的な考えを全く持たないようになるには、「個々の違いを当たり前として認める」こと、「自分は全体の中心ではなく一部である」、「自分を一つの個として意識しながら大事にする」ことをクリアしないといけません。

まず色々な人種や文化や、個人の背景が様々な人が大多数いるような地域で育たないと難しいかもしれませんが、だからこそ文化や規範の「スタンダード」を簡単に設定することができないアメリカは、「平等」を本当の意味で理解し、実行し、自らの考えと行動に反映しようとするには、良い学びができる場所だと私は感じています。

トランプ政権後、過激な差別主義者が各地で表に出て来ていますが、逆に「自由」、「平等」を再確認しつついい結束を固めている人たちも多いので、良いことは良い人たちから学んでいくように心がけたいものです。

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差別されたとしても、差別をしないように

一方で、アメリカに住みながら身に付けたいのは「ダイバーシティ」の環境下で、自分の無知による「うっかり差別」を避けるためのマナー、考え方です。自分も他者を差別しないように心がけること。これは日本人は最初のうちはとっても、とっても、苦手だと思います。

うっかり「差別的」行為をしないように気をつけたいこと

特に日本で暮らしている人が海外に住む場合、外国からの人は少ないせいもあって、自分と異なるバックグラウンドや考え方を持つ人に対してどう接せばいいのかわからないまま、自分が異国に来て外国人になってしまった、という場合があります。

私は今アメリカに住んでいるのでアメリカでの例ばかりになりますが、アメリカでは移民の多い地域では、「異質」ばかりの人々がご近所に住んでいるせいで(現在の私の住んでいるところです)それなりのマナーや距離の置き方があるように感じています。

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私が「差別的行動をしない」ように気をつけていることは

  • 挨拶をする
  • ニコニコする
  • 褒める

まずこの3点が「相手に対して人畜無害である」アピールになると思うんだけど、実際色々と話すようになったりした時に間を持たす話題にもなりそうな(笑)細かいことはこちら

  • 出身国のことになって、自分が知っている国であれば、その国の好きなことを例に出して「私の心の中では近いですよ、好きですよ」と示す努力をする。例えば、インドの方だったら、「私はインド料理が大好きです。インド料理屋さんによく行くのだけど、恥ずかしいことに知識が伴っていないので、この間食べた美味しいカレーの名前がわからないんです。こういうのだったのだけど、なんというのかわかりますか?」「私の尊敬するインドの数学者で◯◯という人がいます。」などなど。
  • その国の出身国が紛争や災害などでなんらかの大変な状況であれば、「大変な状況ですね。ご家族はどうされているのですか?」などなるべく寄り添う言葉を心がける。
  • 自分の知らない国であれば、まず知らないことを詫び、よかったらどんなところなのか教えてくれませんか?と聞いてみる。
  • 相手の方の考え方が自分とあまりに違って理解不能な際は、否定はせず、自分の感情もその場では出さず、慎重に対応する。違うのが当たり前。自分が理解できないのは自分にたまたまそれに関連する知識がないからなので、誰のせいでもない。

こんな感じでしょうか。相手を尊重し、自分が言われて嫌だと思うことはまず言わない。踏み込み過ぎても良くないので難しいところだけれど、温かみを持って接せばわかってくれるはず。

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こんな感じで、フレンドリーに、穏やかにを心がけていれば、まず自分から差別的行為を他者にしてしまっていることは避けられると思います。

そして、仲良くなっていけば万が一「うっかりこちらの知識が足らず」何か気に触ることを言ってしまっても、許してくれるのではないでしょうか。

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差別的な出来事を避けるため気をつけたいこと

次はなるべく自分が差別の対象にならないように、標的になってしまわないための工夫をあげたいと思います。

  • 一度差別的な目に遭った店や場所にはなるべく行かない(オハイオに住んでた時、差別的発言をしたことでスキャンダルになった経営者のバーガーチェーン店に来ている客層には明らかに偏りがあって、実際にお客とその子供に罵倒されたことがあります。)
  • 治安の悪いところには行かない
  • 夜間(治安が悪いところほど)出歩かない。アメリカには夜は外を歩かないという暗黙のルールがあります。
  • 自らも軽率な行動や服装をしないよう心がける。(標的になるのを極力避ける)
  • 自らも「日本での考え方が世界共通で正しい」という前提で生活しない。
  • へり下る必要はないが、横柄にもならないこと。

こんなところでしょうか。

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差別を受けたらどうすればいいのか

街のその辺で変な人にいきなり声をかけられて無視できる場合は、大ごとにする必要はないですが(でも、それでも不必要な差別的侮辱を受けているのでたまったもんじゃないですが)もし学校、職場などでこのようなことが起きた場合、直ちにレポートし、差別をした側の人はなんらかの形で罰せられるべきです。

さらに、暴力や、金銭、物的な被害が具体的にあればそれは刑事事件に発展させていいレベル。

私が大学で周りの非白人の友達の経験や知恵を観察して学んだことは

  • 差別的な人がクラスや職場などにいないか、最初はお互いの雰囲気がわかるまでちょっと距離を置く(同じ国の出身同士が仲良く固まる理由がわかりますね。もちろんそこで固まらない意志を持っている人もいますが。)
  • 差別的なことをされた場合すぐ証拠を残す(証人の確保、何を言われたか、されたかを細かに紙に書く、スマフォで録音、録画するなど)
  • 差別されることを恐れない(ある程度の覚悟、そしてやり込まれない度胸を持っておきましょう)
  • すぐに上に報告する。ディレクターや人事部や本社に証拠コピーと一緒に送るのがいいかと。

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それでも基本的にアメリカに来てから生きやすくなった

自分が言われて嫌なことは言わない、されて嫌なことはしない。

が基本。そして、憎悪や比較からくる妬み、嫉妬などはとても悪い感情で、自分自身の幸福度のためにもそんなネガティブ要素はいらないですので、他人と自分を比べない、自分を大事にすることが大事です。

こういう単純だけど大事なことを追求できるのはアメリカだからだなあ、と思います。差別的な出来事に遭遇はしますが、アメリカの個人主義が根底にある文化、環境、そして、おかしいことははっきりとさせることができる、何より自分を守り、関係ないことは無視できる、恐怖や力に屈さなくていいと信じられるのは素晴らしいことです。

日本でそんなこと気にしたことがありましたか?私はアメリカに来てから「自分」にフォーカスできるようになったので、日本にいた時よりずっと心が軽くなり、自分自身が強くなり、はっきりとし、生きるのが簡単になりました。

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まとめ

アメリカに来たばかり、そして日本のように単一民族ばかりではない環境下で、自分が差別的な行為をしてしまわない、そして、差別されないための心がけで私が実践していることをお伝えしました。

アメリカの暮らしは慣れるまではドギマギしてしまうことは多いかもしれませんが、世界中の人と交流が持てるとても恵まれた環境ですので、是非恐れずにたくさんの人とコミュニケーションをとって人生を豊かにしたいものです。

最後までお付き合いくださりありがとうございました!

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