アメリカ暮らしも数回冬を乗り越えるとみなさん気づくことがあるかと思います。
それは、春になると道路がボッコボコに壊れていることが多いこと!!
私はアメリカでバリバリ車を運転するようになって5年ですが、なんでこんなにアメリカの道路はダメージを受けてるんだろうと考えて気づいたことをまとめました。(誰得の情報やねん 笑)何か面白い話題ないかなと思っている方はぜひ読んでね!
アメリカの道路はボコボコのガタガタが多い
みなさんこんにちは〜なんだろなアメリカのキョウコ@NandaroAmericaです。
アメリカは、車社会と言われます。
アメリカは、広い。
アメリカは、いろいろな気候の地域があります。
アメリカは(日本より)仕事がおおらか。
そして、アメリカは、みんなピザが好きです。(笑)
何言ってんのと思われるかと思いますが、後ほどわかりますのでお付き合いくださいね。
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アメリカの(一部の)冬はとても厳しい
私は日本では関東でずっと育ちました。ご存知の通り東京は雪が15センチ積もれば都市機能が麻痺。しかも1年に1回そのくらい積もるかどうかですよね。ようは雪の多いタイプの冬に慣れていない、そんな場所です。
私はそんな場所で育ったので、オハイオ、そしてニュージャージーの冬の寒さにはいまだに本当に意味で慣れず、「辛い」の一言ですね。
冬場、こんな点がとっても辛いです
なかなか晴れ間が出ない、外では冷たく、凍える温度が一日中続く。
一週間続く。
数週間続く。
数ヶ月続く。
だいたい11月から3月までずっと続く
寒い冬がある地域は当然色々と風景が違います
そんな環境ですので、当然、自然や、街などの建物、インフラも東京と異なります。
自然はまず植生が違うし、街は建物の構造、材質が異なります。
もともと自然に生えている森には、もみの木みたいな針葉樹が多い。しかし住宅地に人工的に景観のために植えられたであろう、元々の植生にあっていない木なんかは、冬の大嵐なんかで生き残れず折れたり、倒れたりします。(恐怖)
車社会なのに道路はボッコボコで最初疑問に思いました
インフラ面では、日本と違って車線数が多い高速道路がそこら中にあります。
そして、長く厳しい冬に建物も道路もかなりの劣化をすることになります。道路の場合はそれがかなり顕著に現れます。
例えばこんな感じで4ヶ月。もっと豪雪の地域もあるんだよね。そりゃあダメージうけるよね。
ボコボコの穴が頻発し、みんな穴を避けるために蛇行運転したりしてとても危ない。車社会なのになぜ道路の質が悪いんだろう。
私は理由がわからなかった頃は「なんで直す人がいないんだろう」と思ったものです。いやはや。
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なんで路面はダメージを受けるのか
長い冬が厳しいのはわかりますが、なぜ春になると道路がダメージを受けていることによく気づくんでしょう。自分なりに考えてみました。
雪や氷が路面を破壊する理由
- 雪が積もったり、溶けた水が再度凍結したりした際に小さなくぼみを作る。
- 小さなくぼみに水や雪が入ってまた凍結しては膨張して破壊する。
- 破壊を繰り返すたびに徐々にくぼみは大きくなり、路面がボロボロになる。
- 雪が溶けて、凍結もなくなった時期に、路面の下にできていた大きな氷などが溶けて陥没する。
- さらにあちこちのもろくなった箇所の上に車が通り、ボコボコになる。
こんな感じですかねえ。まあ、色々考えてみたけど、道がボコボコになる原因はどうでもいいんだ。(笑)とにかく読者の皆さんには、アメリカの道路の多くは日本よりもボコボコであると言う事実を知って欲しいだけなんだ。
日本の雪国はどうやって手入れをしているのか。北海道、東北、日本海側、極寒で、さらに合説な地域はいくらでもあります。でも日本の場合、もとから工事で直す際に壊れないように細心の注意を払ってアスファルトを調合(?)してそうな感じが容易に想像つくんですがね。
日本みたいにすぐには直さないのさ
震災の際も分断した高速道路を数日、数週間で直した!など驚異的な技術と民度という名のマンパワーで日本はすごいことをやり切ります。
しかし、アメリカではそもそも「なんで道路がボコボコになるのか」という疑問がダメなのかもね。
「道はボコボコよ、そりゃー。冬が厳しいんだから」で終わってそう。
冬のインパクト豪快さのおかげで広範囲に長い間ダメージが残る
ということであちこちこんな感じなので直しきれず、夏くらいまで放置されている箇所が多いのですが、その弊害として我々一般市民も迷惑を被る確率が高まります。
ボッコボコの道を行く際に気をつけたいこと3点
- 道中なんだか知らないがとっても揺れる→飲み物を飲んでたり、ケーキなんか買って持ち帰る時は要注意。
- 小砂利が跳ねてフロントガラスや車体に小傷やヒビ→こんな程度で保険使いたくないと我慢するのも多い。なのでアメリカの車も基本ボッコボコ!(日本比)開き直り&消耗品&愛着を持たないかんじがします。
- ポットホール(Pothole =穴)にはまり、パンクや事故の元になることが多い。これとっても重要。
まあ、こんなことが日常茶飯事の「避けきれない」事故&ダメージの可能性としてあります。私の知人で数人、夜ポットホールにはまってパンクしたり事故りそうになった方がいます。
皆さんもアメリカで運転される際は気をつけて!あと、野生動物ね!鹿とか小動物が普通に出てきたりしたいが転がっていますからね!そう言う前提で運転してください!(涙)
車の必要性が極めて高いからこその道路のダメージ&直しきれないのかも
なんども言いますが、アメリカは車社会なわけで、日本と比べて車がないとどうにもならない環境の地域がほとんどです。
電車、バス、地下鉄など公共交通手段は主に大都市に限定され、人々の生活スタイルも、発想も「駅まで歩いて通勤」とか、「自転車でいいじゃん」とかがあまりない地域がほとんどです。町の中心が鉄道駅ではないですねー。
日本と随分違いますね。ジムに通うお金がないと不健康になってしまう傾向が強いのもアメリカ社会の悲しい問題でもあります。
大部分のアメリカの街ではお散歩に行くんでも、サイクリングするんでも、大抵公園に車で行ってからの話です。学校に行くのも親の送り迎えか黄色いスクールバス。
日本みたいに、「何月何日から何日までどこどこ高速道路の上下線は共に閉鎖して集中工事です!みなさんのご理解とご協力よろしくお願いします!」→「はーい」とはなかなかできません。なのでちょこちょこと部分的に直すので精一杯なのかな、と思います。
道がボコボコだとピザ屋の車が配達しづらい
さっき「ケーキなんかを持ち帰る時要注意」と書きましたが、これが結構バカにできません。
車を運転中にポットホールを避けるのは無理な時が多い
ポットホール(ダメージでできた穴)は車のわだち(タイヤが通るところ)ができてるのが多いので、穴は避けきれないことが多いからです。
ダメージを食いやすいところから劣化していく。当たり前といえば当たりまえなんですが、アメリカらしい点として、この路面の凸凹のせいで被害を被っている業界に「ピザの宅配」があります。
ピザ屋が道の修繕を勝手にし始める
アメリカは自由の国です。慈善事業と寄付とボランティアの国でもあります。
ジョン・F・ケネディ大統領はかつて言いました。
Ask not what your country can do for you, but what you can do for your country.
国があなたにすることを要求するよりも、あなたが国にできることを考えよう(筆者意訳)
厳しくも潔い、気骨のある一言ですよね。今の日本でこれを政府が言ったとしたら、みんなでてっちゃうと思うけどね。アメリカは違います。ここでみなさん大熱狂ですよ。
こんな精神がアメリカの正義には根付いていますから、アメリカの皆さんの「世直し」は正義の心と結びついて発生します。
と言うことで、日本でもおなじみの、美味しいピザを宅配していることで有名なドミノピザさんが、道路を直し始めました。
ドミノピザが本気でアメリカ中のPotholeを直しまくっている件
ドミノピザさんのこちらの特設ページをご覧ください。
道路がボコボコなおかげでピザもめっちゃくちゃ!
画面真ん中に道路の凸凹具合によるピザのダメージ動画があります。最大ダメージ度 “catastrophic” をクリックしましょう。わかりますか!?
ピザがめっちゃくちゃになっている!
しかも道路のせいなのでピザ屋の責任ではありません!
仮にこれでピザ屋がお客に返金請求なり苦情を言われたらたまったものじゃないですよ。被害者側でもあるピザ屋が世直しとして道路を直す。おばちゃん感動。
ドミノピザ、道路を直しまくり、直した箇所で会社をアピールしまくる
サイトをご覧になるとわかりますが、道路直しましたギャラリーがありますね。道路をひたすら直しまくり、写真に収め、サイトに載せる。
さらに、直した熱々のアスファルトに白いステンシルで「俺たちが直したぜ」と高らかに刻印を残す。
これはお金はかかる慈善事業ではあるけれど、アメリカらしい広告になっていると思います。
だって、アメリカ人はもうドミノピザという宅配ピザチェーンのことはTVやネットの広告を見なくたって知っているから、「世のため人のため」と「ノリと勢い」みたいなポジティブイメージをみなさんにアピールできたら、企業の価値がグッと上がるよね。
何より、アメリカではピザは正義ですから、ピザ屋も心意気と気迫が違います。
もう大統領になったらいいのに。
ピザ屋はヒーローよね。うん。私もピザ作ってた時があるけど、基本的に素晴らしい仕事よ。旦那も作ってたらしいけどあまりにも才能がないらしくてクビになったみたいね。はい、アメリカでは学生の時のバイト、ピザ屋さん多いですね。
こう言う実践的なアイデアの一人勝ちみたいな試みってアメリカらしくていいね。私は好きよ!
ドミノピザにポットホールをお知らせしたい場合は
ドミノピザのホームページに「道路の舗装修理の申請」ができるページがあります。
ここにあなたのメルアドと郵便番号(zip code)を入れてお返事を待つ。そうすると、おそらく折り返し「どこらへんに穴があるのか」を聞かれるお返事が来るのではないかと思われます。
近所にPotholeがあるのにいつまでも修理されないとお嘆きの方は、ぜひコンタクトを取ってみては。(必ず修理にきてくれる保証はないようです)
道路の穴などを見つけたら実際はどこに通報すればいいのか
はい、ドミノピザが慈善事業として道路の穴を直していることをお話ししましたが、いくらなんでも、こう言った公共のものの整備や修繕は本来政府の仕事です。
ドミノピザは大企業ですが、もちろんアメリカ全土の全ての穴を治せるわけではありません。(笑)
もしあなたの通勤に使う道路や自宅近くの道路などでPotholeや問題があったら、
”Pothole Report +お住いのカウンティの名前”
で検索してね。
うちのカウンティのHPの場合
例えばうちの近所ではこんな感じになっています。
-
Thank you for reporting a pothole problem on a $$$$ County Roadway.
Potholes should be reported using the online form below so the $$$$ County Department of Transportation & Infrastructure (DOT&I) can make the necessary repairs. Please refer to our County Routes and Roadways webpage to identify the County-maintained roadways within each of our 12 municipalities.
If the potholes are located on a municipal road, residents must notify that particular Municipal Road Department.
To report a pothole on a State Road/Highway, please contact the State of New Jersey Department of Transportation (NJDOT) by calling $$$$.
$$$$郡にPotholeの報告ありがとうございます。ちゃんと修理するからオンラインフォームで報告してね。市道の場合は郡じゃなくて市が直すから別ページを参考の上確認して、市道の場合は市の方へ報告してね。州道&高速道路の場合は州の方に電話してね
なんかお役所モードはどこの国もこんな感じで、みなさんお待ちかねのザ・たらい回しが待ってる感じの文章ですが、まあ、報告をするための窓口はあるんですね。仕事は早いのか遅いのか。イメージとしては遅そう。
問題は、報告したところでどんだけ早く的確に修理をしてくれるかですが、それはまあ、その自治体の経済によると思います。だからできないとこはドミノピザみたいなところが立ち上がるんだろうね。
アメリカの自治体の深い問題でもある。うん。道路の破損一つでよくこんなにたくさん語ることがあるよね、アメリカ暮らし。やめられないね。(笑)
まとめ
はい、アメリカの道がボコボコであることと、ピザ屋さんの善業がその上を行っているお話をしました。
日本でも、アメリカでも、ドミノピザを見かけたらこれからちょっとイメージが変わりますね(笑)。ピザは正義!今夜はピザにしようかなと思うキョウコでした!
それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました!またお会いしましょう。