アメリカで孤独な妊婦だった体験記第7弾です。
今回は夫と通った両親学級がどんな感じだったかを細かくお伝えします。探せば色々と両親学級はあると思いますが、コロナの影響が出ている今は、実際通うクラスよりもオンラインの講座やビデオを見て夫婦で勉強、がいいと思います。
アメリカで妊娠出産される全てのお母さんに捧げます!がんばれーー!
アメリカで両親学級に通った際の体験談です
こんにちは、なんだろなアメリカにようこそ。キョウコ@NandaroAmericaでーす。
はい、孤独な妊婦の話、第7弾です。今回は両親学級に通った体験談です。
英語が不安、言葉はわかるんだろうかと思われる方も多いと思いますが、私は妊婦の時点で、お産に関する英単語の知識はほぼ皆無でした。
両親学級のおかげで本ももらえたし、必要に迫られて学んだことが本当に多かったので、初妊娠のお母さんとお父さん、そして初めてアメリカで出産というご夫婦は、是非とも英語の勉強にもなると信じてカップルで学ぶのをお勧めします!
筆者が妊娠していた時のことを書いた記事は他にもこんなものがあります。合わせてどうぞ
米国で初妊娠発覚!孤独な妊婦の話1ーER&超初期眠りづわり編
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病院がパケットをくれるーこれが超大事
私が行った病院では、妊娠がわかると(検査で心音がわかった時点)パケットをくれました。パケットとは、色々書類が束になったセットのことです。封筒に分厚い書類の束などが入っています。
書類を読まずに放置してしまう人は結構いるかと思いますが、面倒臭くても、パケットは開けてくまなくチェックしましょう!
入っていたもの
- 病院でお産をするという予約票
- 粉ミルクなどのレジストリ
- クーポン
- 病院の冊子(当院のお産に関する設備・サービスはこんな感じですという豪華なパンフ)
- 粉ミルクの企業が提供するハードカバーの日記帳(妊娠期間をエンジョイしてくださいという意味)
- WICなどの案内(もし必要な場合は妊婦の段階で利用開始できます。援助の終了はお子さんが5歳になるまでです)
など。後々とても大事になってくるので、パケットは捨ててはいけませんよー!
両親学級の探し方
厚めの病院の冊子に両親学級のお知らせが冊子の片隅にちょろっと書いてあった。多分きちんと読む人は少ないだろうから見落とされがちだと思う。
それか最初からネットで地域で開催されている両親学級や、オンラインの学習ビデオなんかを夫婦で見るのがいいと思います。今は特に教室に通うなんてできませんから、これからもっとオンラインのコンテンツが充実するのではないかな?
ポイントは妊婦さんだけ学ぶんじゃなくて、ちゃんと旦那さんにも参加してもらって、同じモチベーションを持ってもらうことだと思います。妊娠自体はお母さんの経験ですが、子供を持つということは両親の責任。
父性とかはどうでもいいので、親としての責任と喜びを(飴と鞭ですね)男性側にも同じレベルで持ってもらわないと後が怖いなあと思います。産後の経験で離婚を決めようと、冷める女性はとっても多いそうです。(私にはこの気持ち、わかる。わかるぞ!!)
初めてのお産なので夫と夏の間両親学級に通いました
我々は初妊娠&そういうことに全く知識が足りてなさそうな夫というカップルなので、絶対両親学級には行かなくては、と、8月上旬に日本からの里帰りから帰る前から夫に予約をしてもらって、妊娠6ヶ月の時に行きました。
妊娠何ヶ月で通うのが適しているのか
私が通ったのはm妊娠6−7ヶ月の2ヶ月。
8ヶ月後はお腹が大きくて通うの億劫だと思ったのですが、皆さん大体5−8ヶ月くらいの間に終わらせる感じで予約して参加していました。なので、クラスメートのお腹の大きさが大体一緒で話が合いやすかったです。
両親学級には絶対行くものなのか?
強制でもないし、むしろ全体からしたら行く人の方が少ないと感じました。
でも私には焦り(お産自体の知識が足りない&一人っ子なので赤ちゃんを触ったことがないなど)と、英語への心配(検診やお産で英語でコミュニケーション取れるんだろうか、万が一の時自分が喋れない場合は?など)がありました。
両親学級に行くと行かないではそんなに差が出るのか?
結論としては、行っておいて良かったです。行かなかったら私自身、英語でのお産用語がお産本番ではどうにもならなかったと感じています。
あと後で詳しく述べますが、何と言っても旦那さんたちの目を開かせてくれる指導が多かったので、とっても良かったです。(笑)
特に出産後は勉強なんかできなくなるので、妊娠中に早いうちに片付けておいて正解。心配要素は放っておかずにサクサク解消しましょう。
コースは毎週夜1回2時間 全8回シリーズ
私たちの行った両親学級は、地域の政府のプログラムでした。博士号を持った女性が指導してくれるコースでしたが、私にとっては英語がわからないと難しかった。
全8回で$80。一回2時間。いろいろ道具を使っての説明もあり。これは今考えると安い。
クラスは8組のカップルでしたが、皆さん初めての出産でした。気づいたのは、うちを除いて全員白人だったこと。なぜ偏りがあるか、すごくモヤりました。両親学級に興味ないのかなあ。それか全て家族やコミュニティで助け合って解決しているんでしょうか。収入の差とか労働形態の違いもあるのかもしれない。なんだろねえ。
英語は難しかったけれど、参加してしまえばどうにかなる
特に妊娠出産に関する語彙は私には皆無だったので、最初はだいたいこういう話をしているの?という感じ。なので一冊ノートを作って、夫に要点を書いてもらいました。
しかし、冊子があるし、ノートも取ると、家で復習するのでだんだんと単語も覚えてきます。出産時までには、検診もなんどもあるし、だいたいその単語を使って医師に話せるようになってくる。
前回の妊婦の記事で紹介した本も読んでいたので、だいたい、かなりだいたい、出てくる単語はわかるようになる。大丈夫。
両親学級の内容
州政府が出している妊娠・出産・育児に関する薄い本が一冊もらえて、2回目以降は予習をして疑問に思ったところを各自質問・ディスカッションする感じでした。皆さんとても積極的に質問していましたよ。
毎回言われたことが良かった
先生は、カップルに両親揃っていることのありがたさを毎回言ってくれて、さらに旦那さんには妊娠している奥さんをいたわること、奥さんには、できないことはするな、無理するなを連発して間接的に説教してくれました。(笑)
これで目覚める旦那さんが多いといいのだけど、なかなか目覚めない人もいますしね。わざわざ両親学級に来ている人たちですから、やりすぎということはないと思います。
家事や育児に非協力的なタイプの男性にはきつい内容
特にアメリカでは人は「察する」っていうのがあまりないのでやることを示して、Job Discription みたいに明確な役割分担を事前に与えておかないと、出産した奥さんが窮地に立つ構図のカップルって多いと思います。
- 妊婦さんの方は体の変化もホルモンの変化もあり、だんだんと母性や覚悟ができてくるが、男性はそうではない。出産後父親が子育てや奥さんのケアに参加せず普段通りに暮らしていると奥さんに愛想をつかれるわよ。
- 男性もちゃんと学んで奥さんに寄り添い、サポートしなさい。
- マッサージを夫にしてもらいなさい。
- お腹が大きくなって来たら落としたものは拾わなくていい、ほっとけ。夫が拾えばいい。転倒のリスクを常に考えて、今までできていた家事も当たり前と思わず、できないことはするな。(例 脚立に登って棚の上のものをとる、電球を取り替えるなど)
- 壁のペンキに注意。古い家屋では鉛を含んだ塗装があり、その場合は処置する必要がある。妊婦と子供達に危険。(検査キットがあるし、最近鉛を含むペンキの家は売れなくなっている)
これでちょっとうちの夫は家事をするようになりました。以前はほとんどしなかった。やるよやるよと言いつついつまでたってもやらないから結局私が、という構図があったけれど、実際先生に「やってますか?今週何やりました?」って尋問されると、まあ、少し変わってくるね。
家事は毎日だからね。たまに電球変えたり、外の雨樋を直したりするのとは違って、ずーっとのことだから。
両親学級面白かったこと(いい思い出)
お腹が大きくなってくると、靴下や靴を履くのが難しくなったり、ソファーや椅子から立ち上がるのも大変なことがあります。妊婦さん一人の時の立ち上がり方の指導をした後、「旦那さんがいる時間帯は、旦那さんに手を引いてもらえばいいのよ」と先生。
その日の最後、皆床から立つ際になかなか立ち上がれない妊婦さんたち。自発的に助けられなかった旦那さんたちに対して先生は「これから全てが練習ですよ!手を引いてあげて!さっきやりましたよ!」と奥様をQueenのように扱うかのようにの指導。これはよかった。
両親学級で扱った主な内容
もらった政府が出している冊子(教科書)に沿っての講座でした。主に質疑応答とデモンストレーションがメイン。
教科書は予習復習マストで、講義の前に夫婦で次の会のトピックの章を読んで、質問を持ってくるのが宿題でした。とってもよかった。
- ラマーズ法などの紹介と練習
- 妊娠との付き合い方(用語紹介、つわり、妊娠中の性交渉などの話)
- 栄養(飲んではいけない薬、アルコール、カフェイン、タバコ、母乳、離乳食など)
- 準備(ラマーズ法、ドーラさん、運動、マッサージなど)
- 分娩(破水や陣痛、救急車か自家用車か、病院へ行くタイミングについて、荷物、緊急時について)
- 母乳育児について
- 新生児について
指導があったもの無駄だったこと
しかしながら、両親学級でやったことが結局意味がなかった・無駄になった場面もありました。私の出産した病院は、私への差別なのかなんなのかわかりませんが、実際に両親学級で準備しておけと言われたこととかなり違うこともありました。
現場のプロフェッシャルのレベルによるんだなあと感じでとても悲しかったんだけど、結構手荒い対処もあったり、色々あったお産だった。またいつか書きます。
ただ、自分の行っている産婦人科の医師というのは、入っている保険によってすでにほぼ決められているし、産婦人科の医師の入っているグループの病院で分娩する予約を入れるので、最終的なお産を取り扱う病院・医師はほぼ自分で選べない。下見して選ぶとしても、どこのホスピタル支店かくらいしか選択の自由がない。うーん、うーん。
両親学級で専門家が言うことと、病院の現場の熱の差みたいなのがある場合、現場では気を強く持って対処しないとあかん、ということなのですが、
- バースプランを書いてコピーして渡すとナースと医師がそれを全部読んで繁栄してくれる→全く無視された。
- 出産当日にはもし吐いた際に原因究明の妨げとなるので、赤いものを食べるな(キャンデー、スイカ、赤く着色されたお菓子、ゼリーなど)吐血したのかとびっくりするから→チェリーやストロベリーのアイスキャンディーをやたら勧められる。むしろ赤系のものしかない。
- お産は担当医師の技術によるところが大きいので、緊急事の覚悟をしておくべきー特にアメリカは注意が必要だと思う。
- 噂通り、この辺の病院の食事は最低なのよ、というのは本当だった。今は改善されていることを望む。
まとめ
はい、妊娠してから女性の体と心は絶えず変わり、出産してから母となります。しかし男性によっては、妊娠期間も、生まれてからもなかなか「父」としての自覚を持てない人もいます。両親学級は妊婦さんの不安をそういう面で軽減することもあると思います。
そして、何よりアメリカは日本と違う医療の仕組みですから、よくわからないと思う方は行っておいて(オンラインで受講も)損はないと思いました。私は行っておいてとっても良かったと感じています。
アメリカでお産をされる方のお役に立てれば何よりです!皆さんの安全な出産をお祈りしております!