米国で孤独な妊婦6 日米の妊娠情報・医療の違いで驚いた事まとめ

アメリカで孤独な妊婦だった体験記第6弾です。今回は妊娠中にいろいろと読んだ本が日米結構細かいところが違ったこと、インターネットの新しい情報・医師の対応内容や検診内容がずいぶん違うので翻弄された話をします。

お産は十人十色(ありきたりですが)と言われますが、最新の情報を得てさらに柔軟に準備するのが一番というところに落ち着きましたが、妊婦のこの下調べ作業もかなり孤独だったので思い出しながらまとめました。

アメリカで妊娠出産される全てのお母さんに捧げます!



日米の妊婦本や診察の違い、驚いたり翻弄されたことをまとめました。

こんにちは、なんだろなアメリカにようこそ。キョウコ@NandaroAmericaでーす。

2020年現在、コロナの影響で出産する環境にもかなり影響が出ていると思いますが、今現在妊娠していらっしゃって、この記事を読んでくださっている妊婦さん!絶対大丈夫です。健康第一で乗り切ってくださいね!と心からエールを送らせてください。

私が妊娠していたのは2013年なので、今とは随分違う点もあるかもしれません。ご了承ください。

この記事は専門知識や医療内容の伝達を目的としていません。もし母体や胎児の健康に関わる情報をお探しの場合は、その側面からは参考になりません。(筆者は医療の専門家ではないので)私が妊婦だった時の心の体験談をメインにお伝えしますのであしからず。

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筆者が妊娠していた時のことを書いた記事は他にもこんなものがあります。合わせてどうぞ

米国で初妊娠発覚!孤独な妊婦の話1ーER&超初期眠りづわり編

米国で妊娠!孤独な妊婦2ーうどんを片手に涙する食べづわり編ー

米国で孤独な妊婦3 一人日本へ里帰り 国際線フライト注意事項

米国で孤独な妊婦4 一時帰国持ち物リスト&持って帰って来たいもの紹介

米国で孤独な妊婦5 日本に里帰り&日本の産婦人科検診体験談

なんだろなアメリカの全記事リストはこちら!アメリカ暮らしに役立つ情報が満載です!

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アメリカの妊娠・出産・育児本で鉄板といったらこれ!

アメリカの妊婦さん向け本のベストセラーとしてとっても有名なのが ”What Expect When You’re Expecting” という本です。

私の場合、妊娠がわかった際に義母が買ってくれたのですが、クローガーとかストップアンドショップとか平均的なスーパーだったら、雑誌売り場やカード売り場の方で(わかる?)売っている場合もあります。

本屋だったら絶対あるし(わからなかったら店員さんにどこですかと聞けばおそらく高確率で見つかる)、アマゾンならさらにいつでも在庫はあると思われます。(中身確認できます)

(本の題の意訳:妊娠がわかったら知っておきたいこと)

どのくらい有名かというと42ミリオン(4200万)部を38カ国34ヶ国語で売ったという記録があるそうです。先進国ならまあどこでも売られているんでしょう。すごい数ですね。

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そして、この本がタイトルだけ有名になってしまい、ハリウッドの映画会社がとりあえず映画化権を買っておこうと内容を知らずに買い、開けてみたらびっくり、妊婦向けの情報&育児本だった、けどなんとか無理やり映画を作った、というエピソードもあります。(ハリウッドの人にはせめて表紙だけでも見てから検討したらどうかと言いたいですね。)

ジェニファー・ロペス、キャメロン・ディアスなどの出演でかなりの豪華キャストですねー。どんな映画なのかな。(私は見てないですが。)

肝心の本はというと、まあ、分厚い。よくあるペーパーバックの本で、読み応えがあります。そして頻繁に改定されています。今ご紹介しているアマゾンのリンクのバージョンは私が妊婦だった2013年の時のと違います。(遠い目)

公式HPとデジタル版もあります。

https://www.whattoexpect.com

英語はわかりづらいから日本語がいい、と思う方も多いかと思いますが、その場合はネットで情報を探したり(信頼できる情報を)、ネットで日本の本を買うのをお勧めします。

しかしながら、アメリカで出産・育児しようと計画されている方は、一度はアメリカの妊娠・育児本に目を通して理解しておいたほうがいいと思われます。わからなくても、飛ばし飛ばし一回全部読んでみるといいです。そして何と言っても本を持っているという安心感は出産後もしばらく続きます。理由は後に続きます。

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日本の妊娠・出産・育児本を母が買っておいてくれたが…

今までの孤独な妊婦シリーズでご紹介してきましたが、私は2月下旬に妊娠がわかり、5月の半ばから7月の終わりまで日本に一人で里帰りし、実家の母の世話になりました。(8月に帰ってきて10月末に出産)

この里帰りは、留学で渡米して、さらに結婚してから初めて日本へ帰国(それも一時帰国になるという)だったので、銀行口座の解約や、色々日本に残してきたものの整理、アメリカへの引っ越し荷物搬送、苗字変更手続きなど、立て続けにこなした滞在でした。大変だった。若かったのと、勢いでこなしたねえ。今子供を抱えながらできないような日程の日々でしたな。

そんな中、母はあらかじめ色々と用意しておいてくれたんだけど、書店で勧められて買っておいてくれた妊婦向けの妊娠・育児本がなんとアメリカで読んだものの翻訳版でした。

こちら

この、ディック・ブルーナ(ミッフィーちゃん作者)の挿絵ですよ。全然原作と違う印象ですが、数ある妊娠の本の中、母はこれを選んだ。それだけ情報が網羅されていて信頼できるということでおすすめされたんでしょうけど。

私は結局両方じっくり読むことになり、妊婦期間に読み比べまでしてマニアなのか研究活動なのかとっても微妙でした。(もう覚えていないけどね)米国で産む場合は、英語版の原著じゃないと、お産のところや子供のワクチンのところなどの情報で困る。日本で産む場合は、日本語版じゃないとね、という感じ。でも日本語版も日本人だから、という意味で持っていて良かったです。

しかし所々オリジナル版には書かれていなかったことが付け足されていたり、オリジナル版に書いてあることが省略されていたりと、日本の文化にあった内容も随所つけたされたり、柔軟な編集がされていました。

ただ、所々でてくる食べ物のところなんかアメリカのまんまで。アメリカの本を日本語に訳したわけですからそれでもいいんでしょうけれど、たとえばね、煮魚とか肉じゃがとか、ごまあえとか、妊娠中作り方にどう気をつけた方がいいか、などの情報を求めている頭で読むと、ハンバーガーとかピザとかクラッカーの世界なので、そこに違和感を感じる方は別の本がいいですね。

日米食べるものが違って、さらにその調理法なども気をつけるようとすると、疑問が湧いてくる点が違う(アメリカはキノコやほうれん草生で食べるじゃないですか)ので、アメリカでもお家で日本食を作られる方は結構栄養関連のことが心配になりますよね。続きます。

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妊娠に関して日米違って翻弄されたこと

文化的な面、食事の面、そして医療関連でも日米微妙に違うことがあり、妊娠したばかりの私が混乱したことをあげますね。

日本の週数の数え方と違う

日本では十月十日(とつきとおか)と言いますが、アメリカでの数え方は1週間足りないので、出産までが10ヶ月とならないのですよね。どういうことかというと、アメリカでは最終月経の開始日を「第1週」と数え、日本では最終月経の開始日は「0週」なので、スタートの1週がずれることになります。

ということで、正確な排卵日がわかっている方に関しては、日米のやり方でも大体の着床した日がわかると思いますし、最初の検診(アメリカではだいたい7週後に心音が確認できるようになるので、そこで妊娠の成立、確認とするようです)で今第何週、というのがわかると思います。(誤差はあるでしょうし、そもそも生理周期や排卵日がいつもと大幅にずれていた場合はずれるでしょうけど、お医者さんならそこも計算してくれるはず)

なので、アメリカでお医者さんに「今7週ですね」と言われた場合にそれを日本式に変換する際は「マイナス1週」すればいいわけです。

逆に、日本で「今7週ですね」と言われた場合をアメリカ式にする場合は「プラス1週」すればいいですね。ああ、なつかしい。

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アメリカでは妊娠週の数え方で「トライメスター」というのがある

日本で暮らしていた際は私は妊娠と結婚を考えることは皆無で生きてきた社畜&独身を貫こうと思っていた人間だったのですが、米国で結婚してから半年で妊娠して新しく知ることが多くてかなり勉強しました。(それでも足りない)

アメリカでは全妊娠期間の満9ヶ月を3ヶ月おき、3つに分けて「トライメスター」と呼びます。これは医療ビジネスと関連があるかもしれません。

ちなみに実家の母に日本でも3ヶ月に区切って何か準備したりお祝いしたりするのかと聞いたら、暦にしたがって(戌の日とか)お祝いしたりお祈りしたり、超初期、初期、安定期とかはあるけどね、とトライメスター的な概念はピンとこなかった様子。

妊娠1−3ヶ月目はFirst Trimester、4−6はSecond Trimester、6−9はThird Trimester ということになるのですが、特に妊娠がわかった最初の3ヶ月は産婦人科でのサプリメントの試供品の提供やベビーのレジストリの勧誘など、すごい商売っ気がありました。日本でもこうでしょうか。

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アメリカの月一回の初期の妊婦健診が結構苦痛だった

最初の3ヶ月は月一回の検診でしたが、これが結構嫌だった。なぜかというと、先述の妊婦さん向けサプリメント(葉酸とか胎児にいいものがバランスよく入っているという)の売り方がすごかった。

サプリメントを摂りましょうって勧められることはいいのですが、広告と医師の言い方があいまって「摂らないとダメなのかもしれない」みたいなレベルのキャンペーンでした。これはよくなかったな。妊婦に不安を与えるなよと言いたい。

ここ(クリニック)で買えば安くなる、みたいなのはその後も全トライメスター通して、粉ミルクの試供品、ベビーの家具・オムツのクーポンなどにずっと続くのでありました。結局サプリメントも粉ミルクも家具もオムツも自分で通販やコストコで買っている方が安くて、なんだかなあ、と思いました。

それでいて便秘の薬を出してくれと話した際は市販薬をお勧めされたり、そこはクーポンなりクリニックにインセンティブがないんかいと。

妊婦という立場の人間とその家族に容赦なく「これ飲まないとね」みたいな不安を煽って広告を仕掛けてくる企業と医師がちょっと胡散臭い販売員に見えて嫌でした。私はなるべく医師は人物的にも尊敬したいからね。企業から言わされてるとしたら医師って本当に過酷な仕事だね。

日本の検診ではそんなことなかったのですごく気が楽でした。待合室で6時間待つんだけどね。(汗)

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体重増加や食事指導というものがアメリカではなかった

日本では妊娠前の体重を産後もなるべく維持するために、妊娠中にどれだけ体重が増加するかをモニターして増えかた指導が入ると思います。よくネットで目にするのが、先生によっては厳しくて、これ以上増えたらお産ここでさせてあげないよとか、アメリカからしたら超手厳しいことを言う方もいらっしゃるようで。

私は生物的にアジア人ー日本人ですから、当然見た目が違う人種の方と体の構造が違います。そして体質もおそらく遺伝子レベルで色々と違うでしょう。弱い臓器とか、向いている食べ物とか生活習慣は別の人種と異なる傾向は明らかにあると感じて生きています。

が、そんなアジア人の私がアメリカの産婦人科の検診を受けていくうちに、だんだんと「この何も指導もないやり方は私の体質と、大柄な白人とアジア人のミックスの娘を安全に産めるのか」時になることが増えました。

ネットでいろいろ調べると医師によっては父親と母親の身長から胎児の大体の大きさを出す人もいるとか読みまして、私はそれじゃあうちは日本平均の胎児より大きく生まれるんだろうなと予想していました。

私のアメリカでの医師は、毎回体重を測っても「順調に増えているね」と、増えていることばかり褒めるのです。私のお腹は8ヶ月で明らかに平均的な妊婦さんよりも大きかったし、胎児がどのくらいの大きさであるか、調べる機会は最後の四週間になるまでほぼなかったと感じましたねえ。実際のお産の時これでトラブルが起きたんですけどね。

なんだろう、すごく自然に任せていると言うか、体重に関してはストレスになることを指導として一切言わないのがアメリカのやり方だったんだろうか。今でもよくわからんけど。

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アメリカのつわり対策がアメリカンだった

日本もアメリカもつわりはありますが(汗)英語ではMorning Sicknessと言われます。朝だけじゃなくて一日中気持ち悪いのにね。

妊娠超初期から1ヶ月半は食欲なく、眠く、だるく、風邪のような感じで寝て過ごし、飲み物と食べられるものだけ(オハイオうどん事件2013)食べてたら結構痩せました。検診の時かなり減ったので医師に相談したら気持ち悪さ対策には「寝起きにクラッカーとジンジャーエールやスパークリングウォーターを飲め」とのことでした。日本では聞いたことがなかったねえ。

それから言われたのは、食べられなくて痩せてもお腹の子はお母さんの栄養をもらって大きくなっているから大丈夫と。ああ、ここでもしダメになっちゃったらやっぱり自然淘汰なのかな、とか色々考えながら祈って寝ていました。

でも友人に言ったら、「日本ではそれ、点滴されるよ。」と。4、5日クラッカーだけ、飲み物だけの日もあって四週間って点滴じゃないの?と。ここでもアメリカの医療費の高さがまた…。そもそもそんな選択肢が別次元の判断レベルにあるのかなと。そしてまた無理に食べようとしたり。

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不思議な食べつわりの傾向&びっくり系つわり

日本の妊娠体験談をネットで読んでいると、レモンとかみかんとか酸っぱくて爽やかなものが食べたくなったとか、うどんとかそうめんとか喉越しが良くて具が乗っていないものなら食べられたとか、欲するものの傾向があると思いました。

私はやっぱり日本人なんだなあ、と不思議に思いながら私自身もうどん、おすまし、グレープフルーツジュースばかり食べていました。

が、先述したアメリカの妊娠本のつわりの項は、同じ人類でも何故こんなに違うんだと思うことばかり書いてあったのを覚えています。食べられないフェーズのあと「突然、辛いもの、油っぽいものが食べたくなったり」、と言う内容が書いてあったのにまず驚き、「土、粘土を食べたくなる人も少数いるが、そう言う傾向がある」と言うところでは、一体なんのことを言っているのか、私はちゃんと英語を読めているんだろうかとさえ心配したほどでした。

土が食べたくなるって言うつわりの傾向、日本のブログでは聞いたことがなかったんだけど、これはどうしたことか…。日本でもあるのかな?

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アメリカの超音波検査の回数の少なさ

私が妊娠中にアメリカで受けた超音波は2回のみでした。日本の皆さんは驚かれると思います。

ます、妊娠初めての検診で内診で超音波。胎児の大きさ(週数)、心音があるかなどを診てもらえたと思います。お医者さんは短時間にもっと他の項目もチェックしてくださってるんでしょうけど、伝えられたことは、「妊娠してますね。7週あたりですね。」でした。

次は3回目の検診で胎盤の位置などを確認してもらったと思います。この際は超音波の専門の先生がしてくださって、超音波の写真を撮ってもらいましたねー。夫も一緒に来た唯一の検診。これがアメリカで最後の超音波の検査だったと思います。

日本で5、6、7月と検診を受けた際は、毎回念入りに10分くらい超音波の検査をしてもらいました。その度に写真もいただけて、一回の診察料は5000円くらいだったと。安かった。

ちなみにアメリカでは、計2回の超音波検査だけでお産の直前も最中も超音波をすることはありませんでした。胎児の位置や体重などは全て医師が手で触って確認していました。この点が私はとても不安で、首にへその緒が巻き付いていないか、胎盤どうなっているのか、など疑問でした。一回逆子になって、その後エコーで検査してないのに大丈夫大丈夫しか言われず、触診の精度は如何に、と謎でした。

そして案の定産むときに医師のミスでトラブルが起きました。(またいつか続きを書きますね)心配な方は事前に医師に「胎児の大きさ」、「安全に産むことはできるのか」を相談したほうがいいと思います。

日米比較して、特に検査がアメリカの方が少ないのと、産後すぐ退院する強行軍が待っているので、アメリカで産む方は是非アメリカの本も読んで、米国での一般的な流れはどんなものなのか知っておくといいと思います。

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アメリカから日本へ行く妊婦さんへのオススメ

現在コロナで日本への帰国が大変ハードルが高く・もしくはほぼ不可能となっていますが、もしアメリカから日本に里帰りをされて検診や出産をされる方は、アメリカでの検診や経過の記録を日本語に訳して持って行きましょうー。

アメリカの医師に頼むと今までのデータを全てプリントアウトしてくれます。それを訳して日本のお医者さんにも持っていくのがいいと思います。

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まとめ

はい、久しぶりに妊娠体験記を記事に綴りました。現在妊娠中のママさんにちょっとでも参考になったら嬉しいです!

 

お読みいただきありがとうございました!

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