【アメリカ怖い話】出産にまつわる医療系の体験談ー対応・トラブル・請求ー

アメリカで体験した怖い話シリーズ2です。第二回目はオハイオで出産した際の医師の対応から始まる医療にまつわる怖い話。

嫌な方はスルーしてくださいませ!(ツイッターで載せた話に所々補充しています。)



アメリカで出産した際、医療でトラブルが起きて泥沼になった話です

こんにちは、なんだろなアメリカにようこそ。キョウコ@NandaroAmericaです。

先日ツイッターで怖い話を連投したら好評だったので、こちらでも読めるようにシリーズ記事にしています。

読み物なので、いつもの記事とは違って、ぶっ続けで書いています。今回はアメリカのお産で私が心配していた悪夢が実際に起きて、その後泥沼になった話です。

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アメリカ怖い話シリーズ

【アメリカ怖い話】築90年の古い家を外から覗く…の話

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娘をアメリカで産んだときのことです。

帝王切開じゃない通常分娩で産んだんだけど、アメリカのお産って会ったことのない先生が(系列内の先生)担当するのね。 私はバースプランを用意しておいたんだけど結局読まれることなく(理由はわからない)何も私の心配が解消されることなくお産が始まり、私は何度も医師に、「子供は大きいかもしれないから、会陰切開したりダメそうだったら帝王切開に切り替えてくれ」と言ったんだけど聞いてなかったぽく。

私は最後の検診でエコーなどしてないので、どうやってへその緒が首に巻きついてないかとか、大きさとかわかるのか不安だったのね。

日本は検診のたびにエコーを使って胎児や胎盤の様子など見ると思いますが、アメリカはエコー検査2回しかしなくて、生まれる直前の胎児の様子がどのくらいわかってるのか、私はすごく疑問でした。

お産直前も、最中もエコーを使わない。毎回受けていた検診も、最後の月も全然エコーが登場しない。胎児が逆子でないかは、医師の触診のみ。へその緒が巻き付いていないか、胎盤が変な位置に移動していないかの確認は、どうやってしていたのか、疑問。まるでほぼエコーが普及していない時代の出産と同じと言ってよいレベル。こんなんで無事にお産できるかどうかがギャンブルっぽくなっている。

生まれる数日前の産婦人科での検診では、娘は6パウンド(2700グラム)くらいだと医師に言われたんだけど、周りの人からは、見るからに人より大きいお腹で、本当かしらねと言われ、私自身も絶対そんなもんじゃないと確信があった。で産んでみたら8ポンド(3600グラム)。結局大柄な夫との子供が結局とても大きかった。

日本の赤ちゃんの平均と比べたら大きいと思う。

とにかく私は産むのにかなり苦労し、物理的にもかなりの無理をして、結局私は大量出血や裂傷などひどい状態となった。 で医師は、どうしてこうなったのかわからない、という。

私の心の中では、この人医者じゃないだろ、というくらいの怒り心頭である。お産の直後そのまま緊急手術となった。

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でも、なんと普通分娩の日程で退院させられることになった。体調はめっちゃ悪いし、輸血もしてくれないし、とにかく立っていられない。これから家に帰って育児だ授乳だどころではない。

具合が悪いから退院できる状態じゃないと思うと医師に言ったけどまた何故なのか、聞いていない。で、私が頼んでおいた通訳の人は医師にもう大丈夫だから帰ってくださいと、返されてしまった。

なんの検査もせずに医師は退院の命令を出し、無理矢理退院して(駐車場まで歩けないので車椅子)、次の日検診で病院に行って診察してる最中私は倒れた。 貧血&感染症。 で案の定緊急入院。だったら昨日退院させるなよ。

再入院は3日間くらいだったと思う。その間、お産を担当した医師や退院を許可した医師は現れなかった。訴訟社会だから、逃げるのうまいよな、そりゃ、と思った。

で母乳も出ないし、立てないしで退院してもいろいろその後弊害があったのね。 家で過ごし始めて1ヶ月くらいして、今度は怒涛の医療費の請求書が来た。

まず、お産の請求書は$300くらい。保険が効くから想定内で安い。

次は麻酔の代金。これも保険が効いて払える範囲。

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しかしその後、再入院の代金の明細何か請求書なのかよくわからんものが来た。 まず入院代(部屋代?)でかなりの額($25000くらいだったか?)が書いてあったが、保険適用後じゃなかったっぽいのでそのままにしておいた。

アメリカの医療の請求書というのは後からくるものなんだけど、明細をまとめて整理して、保険適用後額を請求する、最終の正式な請求書というのと、請求書を作っている途中の保険適用前の額だけ載せた書類という意味のわからんものをわざわざ送ってくることがあるのね。私はこのやり方は患者を翻弄させて払わなくていい額を払わせて返さない(気付いた時に返してと交渉するのにとても骨が折れるから諦める人もいるはず)手口なんかないかと疑っている。何故なら結構周りの人が経験しているから。ミスで起きる頻度ではないということ。意図的にやっている感があると感じる。

夫は、私が再入院になってしまったのは、具合悪いって言ってるのに何もせず退院許可を出した医師の責任であるって思ってて、後ほど請求書が落ち着いた段階で、病院側と話してからいろいろしようと静かにしてました。

しかし、恐ろしいことに毎日新たな請求書が来るのね。毎日。

点滴代とか鉄分のサプリ代とか細かいのがまとまってではなく、一項目ずつ封筒に入って毎日来る。

なんという紙と郵便代の無駄遣い。

これは我々は初めての赤子&ただでさえ想定外の出費が嵩んでいる中、精神的にキツかった。いつまで続くの?何故最終のを送ってこないの?という恐怖。

「いつになったら一つの請求書にまとめて最終のが来るのか」と電話して病院の事務に聞いたら、わからないと。電話応対してる人と事務の間に連結がないのね。で、「この額から、保険適応となって、最後の会計が来たらそれだけ払えばいいのよね?」と確認した。

とりあえず遅れると延滞→払う気がないということでDebt Collectorに情報が回され、クレジットスコア(信用)が下がるので、先に出産費用と麻酔代は払った。

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しかし相変わらずお産から1ヶ月半くらいしても、こまめによくわからん明細が来る。我々はまた何度も病院に電話した。電話で連絡するのもとっても骨が折れて、日中私が行く中にできるときはして、それでも出なかったり、話が通じなかったり、調べますと言われて結局おり稼いてこなかったり。そのあと夜帰宅した夫が対応するが、毎日こういう作業で期間が過ぎて行った。

病院に電話しても進展が遅すぎるし彼らは訳がわかっていない対応をするので、もう保険会社に電話をかけた方が確かじゃないか、と電話やチャットで保険会社に質問した。「入院に関わる全ての費用のこちら側負担分はいつわかるんですか」と。

アメリカの医療保険の会社のサイトは、自分のアカウントページというポータルがあって、そこに入って、自分が受けた医療行為の明細と、保険前の金額、保険適用後の額、最終的に自分が払うべき金額などがいつでも見られるようになっている。

しかし、保険会社のマイページで見ると、出産と麻酔に関する費用は反映されてるのに、肝心の再入院と検査代などが全く反映されていない。

夫は何か事務のミスだろうと思ってまた病院に電話しまくり、保険会社にちゃんと連絡してるのかと聞き始めた。(答えは、相変わらずの「後日調べます」)そう、病院が保険会社を通さずに、あるいは保険会社が負担するのを渋ったから全額のままの明細しか送ってこないのでは?と睨んだ。もう疑心暗鬼もいいところである。

この頃から病院は我々の電話に出なくなる。拒否られているの?と信じられなかったが、とにかくでないのね。

皆さんお察しの通り、事務が何かやらかしている感じだったんだと思います。で、夫と私はだんだんと法的措置を取った方がスッキリするんじゃないかと思い初めて、保険会社には、こっちに届いた再入院中にかかった費用の明細全てを見せたり、そもそもお産の時何が起きたとか話し始めた。

保険会社にはアドボカシーがあって、それを利用させてもらった。彼らは医療機関で起きたトラブルに対処してくれる。弁護士ではないけれど、まとまるように処理をしてくれる人たち。保険会社から、病院に質問などを開始することになった。

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その頃、お産からあっというまで2ヶ月半くらい過ぎていた。病院側の事務は支払いは3ヶ月過ぎたらアウトという通告の手紙を数回送ってきた。 (涙)我々はまだアドボカシーが把握し切れていないから待ってくれとお願いした。(交渉すれば払う意思はあるけれど、遅れる旨、理解してくれる)

奇妙なことに、おそらく保険会社から病院に連絡が入り始めたであろう時期に、私のお産と退院許可を出した医師が病院のリストから消えた。

患者としては、医師と我々の連絡経路が断たれたのでこれは…と思い始めた私。

そのあと病院からメールで、「お加減いかがですか、あなたの経験したような複雑なお産は(普通分娩なんですけど)あまり例がなく、研究が進んでいません」という内容が送られて来た。

私自身は、普通分娩でできるという見立てをしたのにできなかったというのは、まず普通分娩で、というオーダーを出した産婦人科の医師、次に現場で見極めができなかった医師のミスだと思っている。帝王切開に切り替える見極めができる医師だったらそもそも事故は起こらない。さらにいうと日本で当たり前に使われているエコーを用いないシステムもどうかしている。。

我々は、初めての子育てでヘトヘトになっているのもあって(旦那は普通に働いているし)、週末まとめて電話でアドボカシーと連絡を取るようにしていたので、病院側からは請求のいくつかの期限が切れたと手紙が来た。待ってって言ったのに。

そこでアドボカシーが、「保険会社を通し忘れた請求は最後まとまるまで待ってくれ」と言ってくれた。しかし病院debt collectorに回したうちの一つの取り消しを忘れていて、私のクレジットに残ってしまった。それを撤回してくれって言っても、してくれることはなかった。だから待ってって言ったのに(涙)

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でアドボカシーのメンバーが怒って、一人体制から3人体制になってくれて、結局我々が負担する額は、食事代とサプリ代以外(確か)はチャラにしてくれた。これはありがたかった。

アドボカシーに、これは訴えた方がいいのかな相談したら、入院時にサインしてしまっているから、なかなか訴えられないと言われ、諦めた。本当に疲れてしまって、心が平穏になることがなかったので、これ以上戦おうとは思えなかった。

私が検診の時からお世話になっていた産婦人科の医師はどこかに行ってしまったまま帰ってこず。その後の検診は別の医師に診てもらうようになった。お産の担当医も何処かへ行ってしまった。ネットでも出てこないし、もう保険会社が提供する病院の医師リストに載ってない。色々社会の闇対応を見ているようで、怖い。

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この件をまとめると、一番怖いのが、再入院の事実を保険会社に報告しないというやり方をしようとしていた病院(の事務?医師の命令?経営の命令?誰なんでしょう。)&再入院の請求額。医療保険に入っている人間にこういうことしていいの???保険証出してるのに?

アメリカは盲腸で1週間入院したらえらいことになると言われますが、私の再入院、3泊4日で全部足すと$30.000くらいだったと思う。払わず済んで良かったよ。

私は本当にもうアメリカの医療のシステムとたまに汚い人がいる(遭遇頻度がとても高く感じる)のに懲りて、それ以降医療費のレシートはなるべく保管している。

今NJでかかっているクリニックの事務もかなり胡散臭くて、2年前のコーペイを再度請求してきたことが3回ある。(コーペイは、診察を受ける前に払う頭金のようなもので、そもそも払わなければ医師に会えないし、診察室に呼ばれない。)その都度レシートのコピーを添えて「当日窓口で払わないと診察が受けられないのになぜ再請求してくるのか」と付け加える。それでかなりなめられなくなったと思う。

さらに別の時の話で、アージェントケアに行く前に、保険会社にどこのアージェントケアならいいかと聞き、言われた場所に行った。保険がカバーするので窓口で$50払うだけということだった。しかし後日コーペイを窓口で払い忘れたでしょ、と$300の請求書が来たのでまたクレジットカードの明細を見せて抗議したら「間違いでした」と。間違いでした、で終わらせたくないよね。とんでもないミスだよ。

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まとめ:

こういうことが何度もあるので、事前に保険会社に電話してコーペイだけの価格と、検査代金もどのくらい負担してくれるか確認をしてから行くようになりました。 皆さんも過払い請求がある場合やおかしな請求にはしっかり対応しましょう。

レシートは保管する。

こまめに保険会社の明細内容をチェックして、受けた医療が反映されているか、逆に受けていない医療が報告されていないかよく確認する。

病院からの請求書や明細も保管して、異論があれば問い合わせる。

病院の事務の人はあてにならない、確かめる気持ちがない人がいる。こちらからの確認の要求に対して腰をあげない、埒があかない時は、保険会社のアドボカシーを利用するのがオススメです。


お読みいただきありがとうございました!

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