アメリカで妊娠・出産を迎えることになった方の中には、不安でいっぱいの方も多いと思います。
日本語で情報を調べても、日本の妊婦健診の話が中心で、アメリカの産婦人科では実際に何をするのか、何週ごろにどんな検査があるのか、どのくらいの頻度で病院に行くのか、よくわからないことが多いですよね。
私自身も、アメリカで妊娠し、出産しました。
当時は初めての妊娠で、しかもアメリカの医療システムにも慣れておらず、英語での診察、保険、検査、予約、病院からの連絡、両親学級、出産準備など、ひとつひとつが不安でした。
この記事では、アメリカで妊娠した場合の一般的な妊婦健診の流れ、検査内容、通院頻度、妊娠初期から出産前までにどんなことが行われるのかを、在米日本人向けにまとめます。
私の妊娠・出産体験も交えていますが、医療の内容は時代、州、病院、保険、個人の健康状態によって変わります。この記事は一般的な情報と体験談として読み、実際の判断は必ずご自身の産婦人科医、助産師、医療機関に確認してください。
- アメリカの妊婦健診は日本と同じ?違う?
- アメリカの妊娠週数とトライメスター
- 妊娠したかもと思ったら最初にすること
- アメリカの妊婦健診の一般的な頻度
- 初診で行われること
- 血液検査・感染症検査・血液型
- 尿検査は毎回あることが多い
- 妊娠初期の超音波検査
- PAPテスト・婦人科検診
- 妊娠初期に相談したいこと
- 遺伝子スクリーニング・NIPT・出生前検査
- 11週から14週ごろの検査
- 18週から22週ごろの詳しい超音波検査 Anatomy Scan
- 妊娠中期の通常検診で行われること
- 24週から28週ごろのグルコーステスト
- Rh陰性の場合のRhoGAM
- 27週から36週ごろのTdapワクチン
- 28週から36週ごろ|検診頻度が増える時期
- 36週から37週ごろのGBS検査
- 36週以降|毎週の検診と出産準備
- 予定日を過ぎた場合
- アメリカの妊婦健診で大事だと思ったこと
- アメリカ妊娠・出産関連記事
- まとめ|アメリカの妊婦健診は流れを知っておくと少し安心できる
- 参考情報
アメリカの妊婦健診は日本と同じ?違う?
アメリカの妊婦健診も、基本的には妊婦さんと赤ちゃんの健康を定期的に確認するためのものです。
ただし、日本と違うと感じやすい点もあります。
予約制が基本。
主治医や産婦人科を自分で探す必要がある。
保険ネットワーク内の医療機関を選ぶ必要がある。
検査結果は病院のポータルサイトで確認することが多い。
質問は自分から積極的にする必要がある。
超音波検査の回数は日本より少なく感じることがある。
医師だけでなく、ナース、ナースプラクティショナー、助産師、専門技師など複数の人が関わる。
日本のように毎回丁寧にエコーで赤ちゃんの様子を見せてくれる、というイメージで行くと、アメリカでは少し違って感じるかもしれません。
アメリカでは、低リスクの妊娠の場合、検診のたびに毎回超音波検査をするとは限りません。必要なタイミングで検査を行い、普段の検診では体重、血圧、尿検査、問診、胎児心音、子宮底長などを確認することが多いです。
一方で、遺伝子スクリーニング、糖尿病検査、ワクチン、GBS検査など、妊娠週数に応じた検査はしっかり組み込まれています。
アメリカの妊娠週数とトライメスター
アメリカでは妊娠期間を大きく3つに分けて考えることが多いです。
First Trimester
妊娠初期。おおよそ妊娠1週から13週ごろ。
Second Trimester
妊娠中期。おおよそ14週から27週ごろ。
Third Trimester
妊娠後期。おおよそ28週から出産まで。
アメリカの妊娠アプリ、病院の資料、医師との会話でも、first trimester、second trimester、third trimesterという言葉はよく出てきます。
最初は聞き慣れないかもしれませんが、妊娠初期・中期・後期のことだと思えば大丈夫です。
妊娠したかもと思ったら最初にすること
生理が遅れている、つわりのような症状がある、胸が張る、眠い、体調がいつもと違うなど、妊娠しているかもしれないと思ったら、まず市販の妊娠検査薬で確認する方が多いと思います。
アメリカでは、薬局、スーパー、Target、Walmart、Amazonなどで妊娠検査薬が買えます。
陽性が出たら、次に産婦人科、OB-GYNに連絡します。
すでに婦人科のかかりつけがある方は、そこに連絡するとスムーズです。まだ決まっていない方は、保険会社のサイトでin-networkの産婦人科を探したり、Primary Care Physicianに紹介してもらったり、近くの病院に問い合わせたりします。
アメリカでは、保険のネットワークがとても重要です。妊娠がわかったら、医療機関に予約を入れる前に、自分の保険でカバーされる産婦人科、病院、出産施設かどうかを確認しておくと安心です。
病院によっては、妊娠検査薬で陽性が出ても、すぐには診察せず、妊娠8週前後の初診を案内されることがあります。もちろん、出血、強い腹痛、片側だけの痛み、めまい、既往歴などがある場合は、すぐに医療機関に連絡してください。
アメリカの妊婦健診の一般的な頻度
アメリカの妊婦健診は、長い間、低リスク妊娠の場合、妊娠28週ごろまでは約4週間ごと、28週から36週ごろまでは約2週間ごと、36週以降は毎週というスケジュールが一般的に使われてきました。ACOG関連資料でも、この従来型スケジュールは「28週まで4週間ごと、36週まで2週間ごと、その後は毎週」という形で説明されています。
ただし、近年は、妊婦さんの健康状態、リスク、社会的状況、アクセス、希望に合わせて、妊婦健診の回数や内容をより個別化する考え方も出てきています。ACOGは2025年に、従来の12〜14回の対面妊婦健診を一律に行うのではなく、必要なケアを確実に提供しながら、妊婦さんごとに合わせたprenatal care deliveryを考える方向性を示しています。
とはいえ、今でも多くの妊婦さんがイメージしやすい基本の流れは以下です。
妊娠初期から28週ごろまで
約4週間に1回
28週から36週ごろまで
約2週間に1回
36週以降から出産まで
約1週間に1回
高血圧、糖尿病、双子妊娠、高齢妊娠、既往歴、胎児の成長に関する懸念などがある場合は、もっと頻繁に受診したり、専門医、Maternal-Fetal Medicine specialistにかかったりすることがあります。
初診で行われること
アメリカの産婦人科での初診は、かなり長く感じることがあります。
最初の妊婦健診では、妊娠の確認だけでなく、これからの妊娠管理に必要な情報を集めるため、問診や検査が多く行われます。
主に行われることは以下のようなものです。
問診
身長・体重測定
血圧測定
尿検査
血液検査
既往歴・家族歴の確認
服薬内容の確認
アレルギーの確認
最終月経日の確認
出産予定日の計算
内診
PAPテストが必要な場合は実施
感染症検査
血液型・Rh因子の確認
妊娠初期の超音波検査
ワクチンやサプリメントの相談
遺伝子スクリーニングの説明
私がアメリカで妊娠した時も、最初の検診はとても情報量が多かったです。
問診では、自分の既往歴だけでなく、家族や親戚の病気、入院歴、手術歴、薬、アレルギー、飲酒、喫煙、ドラッグの使用、精神的な健康状態、家庭環境、緊急時の連絡先など、かなり細かく聞かれました。
アメリカだなと思ったのは、ドラッグの使用について普通に質問があることです。日本の感覚では少し驚くかもしれませんが、医療上必要な情報として聞かれます。
また、Living Willや緊急時の意思決定に関する質問があることもあります。日本の産婦人科とは違う文化を感じました。
血液検査・感染症検査・血液型
妊娠初期の血液検査では、血液型、Rh因子、貧血、感染症、免疫状態などを調べることが多いです。
HIV、B型肝炎、梅毒など、妊娠中に確認が必要な感染症検査も行われます。病院や州、個人の状況によって検査項目は異なります。
私の時は、検査結果は後日電話で「全部大丈夫です」という感じでざっくり連絡がありました。詳細は病院のオンラインポータルで確認できました。
アメリカでは、検査結果や診察記録を病院のPatient Portalで確認することが多いです。最初は慣れませんが、検査結果、次回予約、医師からのメッセージ、請求関連なども見られるので、アカウントを作って使えるようにしておくと便利です。
尿検査は毎回あることが多い
私の妊婦健診では、尿検査は毎回ありました。
アメリカの産婦人科では、受付後にカップを渡されて、トイレで尿を採る流れになることがあります。トイレには小さな消毒用ワイプが置いてあり、採尿前に拭いてから採るように言われることもあります。
ただし、ナースさんによっては説明がとても少ないこともあります。
アメリカでは「わからなければ自分から聞く」が本当に大事です。
これは妊婦健診に限らず、病院、学校、役所、銀行、何でもそうですが、説明されるのを待っていると、わからないまま進んでしまうことがあります。
採尿の仕方、検査の意味、次回までにすること、薬の飲み方、予約の取り方など、少しでも不安なことがあれば、その場で聞きましょう。
妊娠初期の超音波検査
妊娠初期には、妊娠の位置、胎児の心拍、妊娠週数、出産予定日などを確認するため、超音波検査が行われることがあります。
妊娠初期は経膣エコー、transvaginal ultrasoundになることもあります。
膣から細長い機械を入れる検査なので、初めてだと緊張するかもしれません。私は最初は嫌な感じがしましたが、その後の婦人科検診や妊娠中の検査で少しずつ慣れていきました。
初期の超音波では、胎嚢、胎芽、心拍、妊娠週数などを確認し、最終月経日と合わせて出産予定日を決めることがあります。
ただし、すべての病院でまったく同じ時期に同じ検査をするわけではありません。自分の病院の方針に従ってください。
PAPテスト・婦人科検診
妊娠初期の診察で、PAPテスト、子宮頸がん検査が行われることがあります。
すでに最近受けている場合は行われないこともありますが、検査の時期が来ている場合は、妊娠初期の診察の中で行われることがあります。
PAPテストは、子宮頸部の細胞を採取して異常がないか調べる検査です。
アメリカでは、妊娠していない時でも定期的な婦人科検診で受けることがあります。婦人科の定期検診、annual examに慣れておくと、妊娠時の検査も少し受け入れやすくなるかもしれません。
妊娠初期に相談したいこと
妊娠初期の診察では、検査だけでなく、生活面の相談も大事です。
たとえば、
Prenatal vitaminは何を飲むか
葉酸は必要か
つわりがつらい時どうするか
飲んでいる薬は続けてよいか
カフェインはどのくらいまでよいか
運動してよいか
仕事は続けてよいか
飛行機に乗ってよいか
ワクチンはどうするか
出血や腹痛があったらどうするか
などです。
アメリカの医師は、こちらから質問すればしっかり答えてくれることが多いですが、質問しなければ短時間で診察が終わることもあります。
私は、聞きたいことを紙やスマホにメモして持っていくのをおすすめします。
妊娠中は不安なことが次々に出てきます。診察室に入ると緊張して忘れてしまうので、事前にメモしておくと安心です。
遺伝子スクリーニング・NIPT・出生前検査
妊娠初期から中期にかけて、遺伝子スクリーニングや出生前検査について説明されることがあります。
現在の米国では、cell-free DNA screening、いわゆるNIPTに関する案内を受ける方も多いと思います。ACOGは、cell-free DNA screeningを一般的な胎児染色体異常のスクリーニングとして感度・特異度が高い検査と説明していますが、これは診断検査ではなくスクリーニング検査である点が重要です。
ACOGの説明では、cell-free DNA testは妊娠10週以降に実施できるとされています。
以前は35歳以上など高リスク妊娠を中心に案内される印象がありましたが、現在は年齢にかかわらず、妊婦さんにスクリーニングの選択肢として説明されることが増えています。
ただし、検査の種類、保険適用、自己負担額、検査会社、結果の解釈、陽性だった場合の次の検査などは病院や保険によって変わります。
スクリーニング検査で高リスクと出た場合、確定診断のためにCVSや羊水検査などを検討することがあります。これらは任意の検査です。
大切なのは、「受けるか受けないか」も含めて、妊婦さん本人と家族が理解した上で選ぶことです。
医師や遺伝カウンセラーに、検査で何がわかるのか、何がわからないのか、陽性・陰性の意味、費用、リスク、結果が出た後の選択肢をよく確認してください。
11週から14週ごろの検査
妊娠11週から14週ごろには、病院によっては超音波検査や血液検査を組み合わせたスクリーニングが行われることがあります。
この時期の超音波検査では、胎児の成長や首の後ろの厚み、nuchal translucencyを確認することがあります。これも病院や検査方針によって異なります。
私の時は、超音波検査を担当する専門の技師や医師がいて、産婦人科の通常診察とは別に予約が入りました。
アメリカでは、通常のOB-GYNクリニックと、超音波検査やハイリスク妊娠を扱う専門施設が分かれていることもあります。
性別についても、この時期からある程度わかることがありますが、確実な判断は時期や検査によります。
性別を知りたくない方は、検査の前に必ず「性別は言わないでください」と伝えましょう。英語では、We don’t want to know the baby’s sex yet. Please don’t tell us. のように言えます。
18週から22週ごろの詳しい超音波検査 Anatomy Scan
妊娠中期の大きな検査のひとつが、18週から22週ごろに行われる詳しい超音波検査、anatomy scanです。
ACOGは、妊娠中に少なくとも1回の標準的な超音波検査を受けることが望ましく、通常18週から22週ごろに行われると説明しています。
この検査では、赤ちゃんの成長、臓器、手足、脳、心臓、背骨、胎盤の位置、羊水量など、さまざまな項目を確認します。
日本の妊婦健診に比べると、アメリカでは毎回エコーがないと感じる方もいるかもしれませんが、このanatomy scanはかなり詳しい検査です。
時間もかかります。赤ちゃんの向きによって見たい部分が見えない場合は、後日再検査になることもあります。
この時期に性別がわかることも多いです。知りたい方は楽しみな瞬間ですが、知りたくない方はここでも必ず先に伝えましょう。
妊娠中期の通常検診で行われること
妊娠中期の通常検診では、毎回だいたい次のようなことが行われます。
体重測定
血圧測定
尿検査
胎児心音の確認
問診
お腹の大きさ、子宮底長の測定
体調や胎動の確認
妊娠20週前後からは、胎動を感じる方も増えてきます。
診察でも、赤ちゃんの動きは感じますか、胎動はどうですか、と聞かれることがあります。
胎動の感じ方は人によって違います。初産か経産婦か、胎盤の位置、体型、赤ちゃんの向きなどでも違うので、不安がある場合は自己判断せず医師に相談しましょう。
24週から28週ごろのグルコーステスト
妊娠24週から28週ごろには、妊娠糖尿病のスクリーニングとして、グルコーステスト、glucose challenge testが行われることが多いです。
ACOGは、妊娠糖尿病のリスクが早期に見つからなかった場合、24週から28週の間に血糖値の検査を行うと説明しています。
アメリカでは、まず50gの甘いグルコースドリンクを飲み、1時間後に採血する1時間テストを行うことが多いです。これで基準値を超えると、3時間の経口ブドウ糖負荷試験に進む場合があります。
私の時は、事前説明が十分に理解できておらず、朝食を食べてはいけないのかどうかがわからないまま行ってしまい、念のためもう一度検査することになりました。
この検査は病院の方針によって、空腹で来るように言われる場合、普通に食べてよいと言われる場合など違いがあります。
必ず自分の病院に確認してください。
検査の日は、待ち時間が長く感じることがあります。飲み物を飲んだ後、決まった時間に採血する必要があるため、病院内で待つことになります。
本、スマホ、イヤホン、軽い上着などを持って行くとよいです。
私は途中でお腹が空きすぎて、お腹の娘が激しく蹴ってきたのを覚えています。赤ちゃんから「何か食べろ」と言われているようで苦しかったです。
Rh陰性の場合のRhoGAM
血液型検査でRh陰性とわかった場合、妊娠中にRhoGAMという注射について説明されることがあります。
Rh因子に関する処置は、母体と胎児の血液型の組み合わせによって必要になる場合があります。一般的には妊娠28週前後や出血・処置・出産後など、状況に応じて行われます。
これは全員に関係するわけではありませんが、Rh negativeと言われた方は、医師からの説明をよく聞いてください。
27週から36週ごろのTdapワクチン
アメリカの妊娠中によく案内されるワクチンのひとつがTdapです。
Tdapは、破傷風、ジフテリア、百日ぜきを含むワクチンです。
CDCは、妊娠ごとに27週から36週の間、できればその期間の早めにTdapを受けることを推奨しています。これは、生まれたばかりの赤ちゃんを百日ぜきから守るためです。
私も妊娠中にTdapを受ける話を聞いた時、赤ちゃんが生まれる前に母体にワクチンを打ち、抗体を赤ちゃんに渡して守るという考え方に感心しました。
妊娠中のワクチンについては、インフルエンザ、COVID、RSVなど、その時期や状況によって案内されるものがあります。CDCは妊娠中のRSVワクチンについて、妊娠32週から36週、季節としては多くの地域で9月から1月に1回接種する推奨を示しています。
ワクチンについては、妊娠週数、季節、持病、過去の接種歴、赤ちゃんが生まれる時期によって変わります。主治医と相談してください。
28週から36週ごろ|検診頻度が増える時期
妊娠28週を過ぎると、検診の頻度が増えることが多いです。
それまで4週間に1回だった検診が、2週間に1回程度になります。
この時期になると、お腹もかなり大きくなり、胎動もはっきりしてきます。体の負担も増えます。
検診では、これまでと同じように体重、血圧、尿検査、胎児心音、問診などが行われます。
妊娠高血圧、むくみ、頭痛、視界の異常、腹痛、出血、胎動の変化、早産の兆候などについても注意深く確認されることがあります。
この時期は、出産する病院への登録、hospital registration、出産クラス、授乳クラス、小児科医の選定、出産後のサポート体制、産休、保険手続きなど、医療以外の準備も忙しくなってきます。
アメリカでは、赤ちゃんが生まれる前に小児科医、Pediatricianを決めておくように言われることがあります。
出産後すぐに赤ちゃんの診察が始まるので、妊娠後期に小児科探しを始めておくと安心です。
36週から37週ごろのGBS検査
妊娠後期に行われる大事な検査のひとつがGBS検査です。
GBSはGroup B Streptococcus、B群溶連菌のことです。
ACOGは、妊娠36週0日から37週6日の間に、すべての妊婦さんにGBSスクリーニングを行うことを推奨しています。
CDCも、GBS検査は妊娠36週または37週に受けると説明しています。
検査は、膣と直腸の周辺を綿棒でぬぐうculture testです。痛みはあまり強くないと思いますが、少し恥ずかしいと感じる方もいるかもしれません。
GBSが陽性でも、妊婦さん本人が病気という意味ではありません。多くの場合、症状はありません。
ただし、出産時に赤ちゃんに感染するリスクを下げるため、GBS陽性の場合は分娩中に抗生物質を点滴で投与することがあります。
結果が陽性だった場合は、出産時にどう対応するのか、破水したらいつ連絡するのか、病院にいつ行くのかなど、医師に確認しておくと安心です。
36週以降|毎週の検診と出産準備
妊娠36週以降は、毎週検診になることが多いです。
予定日が近づくにつれて、検診では出産に向けた話が増えます。
子宮口の開き具合
赤ちゃんの位置
胎動
破水した時の連絡方法
陣痛の間隔
病院に行くタイミング
入院バッグ
出産計画
無痛分娩、epiduralの希望
帝王切開の可能性
誘発分娩の可能性
出産後の授乳
産後のサポート
などについて話すことがあります。
子宮口のチェック、cervical checkは病院や医師の方針によって行われるタイミングが異なります。毎回するところもあれば、必要な場合だけ行うところもあります。
内診が苦手な方は、何のために行うのか、今必要なのかを質問してよいと思います。
予定日が近づくと、万が一破水したらどうするか、陣痛が何分間隔になったら電話するか、夜間や週末はどこに連絡するかなどを確認しておく必要があります。
アメリカでは、医師のオフィスと実際に出産する病院が別の場所であることも多いです。
出産当日にどこへ行くのか、Labor and Deliveryの入り口はどこか、夜間の入口はどこか、駐車場はどこか、事前に確認しておくと安心です。
予定日を過ぎた場合
予定日を過ぎることもあります。
予定日を過ぎた場合、病院や医師の方針によって、胎児の状態を確認する検査、non-stress testや超音波検査、羊水量の確認などが行われることがあります。
誘発分娩、inductionについて説明されることもあります。
どの時点で誘発を検討するかは、妊婦さんと赤ちゃんの状態、病院の方針、リスクによって異なります。
予定日を過ぎたらどうするのかは、妊娠後期のうちに主治医に聞いておくと安心です。
アメリカの妊婦健診で大事だと思ったこと
私がアメリカで妊娠・出産を経験して、特に大事だと感じたことがあります。
まず、質問は自分からすること。
アメリカの医療では、こちらが何も聞かないと、必要最低限の説明で進むことがあります。もちろん医療者は大事なことを説明してくれますが、日本のように細かく察して全部教えてくれるとは限りません。
わからないことは、遠慮せず聞く。
次に、メモを取ること。
妊娠中は体調も気持ちも不安定になりやすく、英語の説明も頭に入りづらいことがあります。診察前に質問リストを作り、診察中に答えをメモするとよいです。
そして、Patient Portalを使うこと。
検査結果、予約、医師からのメッセージ、請求関連など、かなりの情報がオンラインで管理されます。病院からの連絡を見逃さないようにしましょう。
最後に、保険と費用を確認すること。
妊娠・出産はアメリカでは大きな医療イベントです。自己負担額、deductible、copay、coinsurance、in-network、out-of-networkなど、保険の言葉がたくさん出てきます。
産婦人科だけでなく、出産する病院、麻酔科、検査機関、超音波専門施設などが保険ネットワーク内かどうか、できる範囲で確認しておくと安心です。
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まとめ|アメリカの妊婦健診は流れを知っておくと少し安心できる
アメリカでの妊娠・出産は、不安が大きいと思います。
言葉の壁、医療システムの違い、保険、病院の予約、検査の内容、日本との違い、家族のサポートの少なさなど、気持ちがいっぱいになることもあります。
でも、妊婦健診の大まかな流れを知っておくと、少し安心できます。
妊娠初期には、妊娠の確認、問診、血液検査、尿検査、感染症検査、超音波検査、遺伝子スクリーニングの説明などがあります。
妊娠中期には、通常検診に加えて、18週から22週ごろの詳しい超音波検査、anatomy scan、24週から28週ごろのグルコーステストなどがあります。
妊娠後期には、Tdapワクチン、場合によってはRSVやインフルエンザなどのワクチン、GBS検査、出産準備、病院への行き方、陣痛や破水時の連絡方法などが重要になります。
通院頻度は、一般的には28週ごろまでは4週間ごと、36週ごろまでは2週間ごと、36週以降は毎週という流れが多いですが、最近は妊婦さんの状態に合わせて個別化されることもあります。
アメリカの妊婦健診では、わからないことは自分から聞くことが本当に大切です。
質問をメモする。
検査結果をPatient Portalで確認する。
保険や病院のネットワークを確認する。
不安な症状があれば早めに連絡する。
自分の体と赤ちゃんを守るために、遠慮せず相談する。
どうか、アメリカで妊娠・出産を迎える皆さんが、少しでも安心して妊娠期間を過ごせますように。
母子ともに健康で、安全なお産になりますように。
参考情報
この記事は、筆者のアメリカでの妊娠・出産体験と、ACOG、CDCなどの一般公開情報を参考にしています。医療情報は変更されることがありますので、実際の検査・ワクチン・出産方針については、必ずご自身の医師・助産師・医療機関にご確認ください。

