オハイオ州で私が体験した差別的な嫌なこと
はい、上にはなるべくオハイオ州の土地柄や背景を私なりに説明し、オハイオの擁護を(?)なるべくしたつもりなんですが、以下に私が受けた嫌だったことをまとめます。
現在似たような環境で似たような体験をしていたり、これから行くんだけど不安、という方の参考にしていただけたら嬉しいです。この記事で述べている期間は2011年から2016年です。
「アジア人」であるということで受けた差別と偏見
アメリカの方の多くは中国、韓国、日本人、その他アジア人の出身地の区別までは「外見」だけではついていないです。
エスニシティや文化に敏感な(教養と配慮のある)人たちは、まずどんな人種であろうと、その人個人を尊重、そしてその人の持つ文化を尊重して(これはすべての人が持つべき意識)、差別的な発言は無知として恥じる、自分の品性のためにも避けるわけですが、それを越えてまでわざわざ罵ったり行動を起こす人がいるのも事実です。(どこの国でも同じで、そういう人とそうでない人がいますね)
- 「どこから来たんだ?中国人は中国に帰れ(なんども執拗に言われた)」(バーガー屋での5歳くらいの子供の発言&言わせておく両親)
- 「こんなところになんでアジア人がいるの?」(70歳くらいの編み物クラブの老人)
- 血液検査の針が血管に刺さりづらかったらしく「アジア人め¥#$%^&*」という軽蔑用語。(病院のナース)
- 「今求人はしてないです」(ネットで求人しているので行った先の画材屋のおばさん)
- バスの後ろでヒソヒソと、しかし私に聞こえるようにアジア人に対する嫌悪感を語っていた夫婦。「たまにアジア人がいるけれど、この地域になぜいるのかしら?留学生かしら?大学のせいで困ったものだ。留学生ならじき出て行くけどね」といった内容。
- スーパーにてレジの店員に「あなたには売りたくない」と言われ、「は?」と思っていると背後に旦那登場。「今回は売ってあげるけど」という大変意味不明な現象。
- 「あなたの英語は文法がおかしい、言っていることもあなたの国の理論ではそれは通るかもしれないけど、この国では通らない。個人的に言いたいことがあるからこの後ランチをおごりなさい」と大学のESL教師。反論として「私は日本の大学院を首席で終了して、その論文を自分で英訳したものがすでにアメリカの修士プログラムに認められているので、理論や知識の量に問題があるとは思えない。英語の表現や技術には時々問題があるかもしれないが、英語を外国人に教えるプロフェッショナルから「おかしい」と言われるほどの大きなミスはしていない。「個人的に言いたいことがあるからランチをおごれ」というのも理解し難いので報告します。」と面と向かって言った後、ディレクターと本部に報告。この教師はアジア人の学生に対して特に問題を起こしていたので有名だった。その後謝罪があったが、ヘラヘラしながらハグを求めてきたので「謝罪があったことは認めますけど私の怒りは消えません。私は自分で学費を払っている以上、尊敬できる人物に英語を教えてもらいたいので、あなたのクラスにならないようリクエストを出しました。」と冷静に言った。
- 「アメリカは白人のものだ。アジア人は出て行け」(公園のおじさん)
- 「What now? What do you want?」(米系航空会社のCA。明らかに他のアメリカ人との対応が違った。)
- 「あなたがノロノロしているから私が出れないじゃないの」(娘が入ったカーシートと手提げを持って飛行機の通路を歩いている後ろで上と同じ航空会社の違う便のCAが。機内に二人だったから言われたと思う。)
「日本人」であることで受けた差別と偏見
- 「日本に帰れ #$%^&*」(酔っ払い)
- 「日本人女性は性交のときに喘ぎ声がなんたら(セクハラと「日本人」のコンボ)」(酔っ払い)
- 「日本人なんだから金をくれよ」(日本人だって金持ってない人はいるよ)
- 「日本人は金持ちだよね、でも過労死で死ぬんだよね(何が言いたいんだ)」(銀行員)
補足:
公園のおじさんと酔っ払いは、日中公共の場をたむろしてる人だったので、元々の治安レベルが良くない背景も遭遇の要因にあります。「金をくれよ」は近所の人で、日中家の軒下で外を見ながらお酒を飲んでいるのが常だったので、なんかの理由で定職につけていない状態のようでした。
大学での教師、そして銀行員においてはRacial Sensitivity Training があるだろうに、それでも成果がない人が一定数いるのだな、と。アジア人があまり彼らの問題に対して噛み付いてこないことを知っているので、舐められている。
その後教師はしばらく教えていたものの、他のアジア人学生に対しても再度問題を起こしたのでリストラになりました。
その他にも、以前私のツイッターの方で発言した「キムチ臭い!しまえ!」と韓国人学生に暴言を発した教師が同じ学校にいました。さらに、2年前くらいにムスリムの留学生を差別した教授がクビになったとニュースで見たので、こういった例は氷山の一角と感じつつ、再度カオスな地域だったと認識しています。旦那が育った地域だけど、もう2度とオハイオのあの街には行きたくもない。無理。