ベイビーシャワー一つを通してさえ、日本人にとってはカルチャーショックがあります
アメリカでは地域で差も大きくありますが、こう言うタイプのご家庭はアメリカ全体からしたらそんなに珍しくないようです。
むしろある一定のデモグラフィックの内容の地域にはこう言うライフスタイルのご家庭がたくさんいらっしゃいます。
おおらかな地域と大都会
オハイオのように、アメリカ全体からしたらのんびり、リーズナブルに、ストレスが少なく生きていける地域では、子供をたくさんもうけられる。と。
逆にニューヨークやボストンなど住居費、税金などが桁違いな東海岸(そしておそらくサンフランシスコ、ロサンゼルスなど西海岸の大都市も)では別の(貧困、居住スペース、養育費の限界など)シビアな問題があって、東京、そして日本全体と共通する傾向にあると思いますね。(未婚が多い、初婚年齢が高い、少子化など)
人種、文化、そして歴史、様々な要素がいろんな地域での特色を育んだろうなと想像できる瞬間でもあります。実際目の当たりにすると、いろんな発見が面白いと言うか、「なんで?」「どうして?」の嵐に陥るアメリカの生活。ベイビーシャワーひとつで知ることの多いこと多いこと。
「大家族万歳」タイプと「子供達よ、自由に羽ばたけ」タイプの家庭
ベイビーシャワーをするタイプ・しないタイプで家族のあり方の違いも浮き彫りになった気がします。
と言うことで、この時ベイビーシャワーに呼んでくれた方のような大家族では、人と人の結びつき、家族間の情報のシェア、助け合い、教育・しつけの熱心さなど、ややもすると近代化で失われてしまいやすい「困った時はお互い様」の人間味のあるお付き合いが当たり前なわけです。
ですから、ベイビーシャワーでも「これが必要です」「はい、持っていきますね」のは大変オープンでフェアなやりとりの一部なんだろうと感じました。
うちの旦那の家族の場合
しかしですよ、奥さん。そうでないタイプの家庭ももちろんあります。旦那家族です。
我が旦那一家はこの「大家族」タイプとは真逆の家庭。夫の家庭はもともと東海岸の州の出身。この辺に地域の文化の違いが現れてるのではと推測しています。
ストリクトで「インテリ」な旦那一家
夫の両親は大変教育と躾に厳しく、「流行を追わない」「欲しいおもちゃをどんどん買い与えるなんて絶対にしない」「教会にはいかない」「ファストフードチェーンで食事をする習慣がない」「子供にふさわしくない番組は徹底的に制限する」「人権や政治の考え方ではマイケル・ムーアやオバマ元大統領寄り」です。「シンプソンズのような」、アメリカの大多数の生活スタイルとは真逆なポリシーがあります。
そんな夫一家のライフスタイルは、「身を寄せ合う大家族」ではありません。じい様、ばあ様(旦那両親)も親元からかなり離れて暮らし、親戚一同が近所に固まって暮らすというのとは程遠い状態です。「子供を早く巣立たせる」ことが一番と考えているのです。
アメリカでのIndepencdencyってなんだろう
夫は何か困ったことがあっても、両親に相談したり、お金やものを無心したりすることはありません。(もちろんプレゼントをもらうことはあります。)ということで、子供も自立をしたらそう簡単に出戻ってこれないメンタリティがありますね。
「家族でなんでも助け合う」と「頼れる場所がいつでもある」と「何があっても自力で踏ん張る」にはそれぞれ異なる親密性と個人主義のバランスがあります。
老いていく親をおいて行く心配、孫に会いたい時に会えない寂しさ、耐えなければならないことが帰り際に毎回あります、が、彼らはそれも「人生で経験しなければならない辛さの想定内」で処理しています。
国際結婚をして少しずつ見えてくること
もし将来アメリカ人とご結婚される場合は、相手のご家庭の文化がどうであるかも深く知っておく必要があるかと思います。
このタイプの人たちのポリシーの中には「他人に自分の都合で頼らない、全て自己責任」が考えの中にあるのです。ですから、夫家族タイプはベイビーシャワーや個人の趣味のためのファンドレイジングなどを自ら企画することはほぼないと言えると思います。
私は個人的にある意味日本の古くからの「他所様に迷惑をかけない」、「内と外」、の文化と通じるものがあると感じています。