アメリカで金銭的に貧窮したら フードバンクを利用しよう 登録方法と体験談

失業シリーズ、この記事は収入が減り、貧困を体験している際に食品の援助が受けられるフードバンクの利用・申請の仕方と体験談・感想を述べています。

夫が失業したのは2020年1月上旬でしたので、1、2、3月上旬までは通常の使い方をしました。3月中旬以降のコロナウィルスの自宅待機命令が出てからはシステムがかなり変わり、私が利用させてもらっているところでは、利用にあたって、特に申請・登録、審査は無くなりました。

詳しく説明していますので、現在困っている方は、ぜひ参考にしてください。



アメリカのフードバンクの使い方・申請・登録の方法を解説

こんにちは、なんだろなアメリカにようこそ。キョウコ@NandaroAmericaです。

夫の失業に伴う社会福祉の申請の仕方シリーズ、今回は食べ物の援助を受けられるフードバンク編です。

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利用できる基準

コロナ後は特に登録しなくても誰でも電話をすれば使えるようです。

コロナ以前だと、利用できる基準は、失業などにより世帯収入が州やカウンティの定める額(貧困ラインや低収入ライン)以下の場合です。この金額は世帯収入と、世帯の人数により決まります。

また、州、市、カウンティのフードバンクがそれぞれ別である場合や、民間・NPOなどの政府とは関係ないフードバンク、フードサービスなどもある場合があります。

お住いの州、カウンティ、市などで設定が違うと思いますので、まずはお住いの地域の名前とFood Bank で検索してみましょう。

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自分が住んでいる場所のフードバンクを確かめよう

こちらから、お住いの近くにあるフードバンクが検索できます。

https://www.feedingamerica.org/find-your-local-foodbank

申請の仕方は、私のローカルのフードバンクの場合、失業保険やメディケアなどよりとても簡単で、ソーシャルセキュリティと自宅の住所が証明できる公的な手紙(銀行、公共料金など)、そしてIDの提示で登録ができました。

 

フードバンク以外のサポート

食べ物の援助としては他に、TANFやWICがあります。これらについては詳しくは別記事で書きますが、TANF、WIC共に連邦のサービスです。共に世帯収入などの規定があり、WICについては妊婦から5歳以下のお子さんがいる母親が受けられるサービスです。

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お子さんがいる世帯の場合の食品の援助

また、お子さんがいる場合は学校のカウンセラーなどに相談し、子供の食べ物を確保するための相談をするのも大事です。

アメリカでは特に子供は(当たり前ですが)一人の人間であって、人権を(日本よりも)きちんと重んじます。親が子供を守る対策を怠らないようにすることが必要です。日本のように子供を自分の道連れとしたり、自分のせいで悪影響を及ぼすようなことがあれば即介入が入ります。

WICやTANFという食料や金銭の援助の連邦のプログラムがあります。

WIC

https://www.fns.usda.gov/wic

WICは連邦のプログラムです。妊娠中、出産後、子育て中の女性と5歳未満の子どものためのプログラム。フードスタンプや粉ミルクの援助や栄養・健康状態に関する様々な援助があります。全米の53%の子供たちはこのプログラムを利用すると言われています。

収入が減ってしまった際は是非申請できるかどうか確認してみましょう。

食費が賄えない、粉ミルクが高い、完全母乳が体力的に無理、子供、お母さんの栄養状態が悪い、このままでは危ない、という方は是非利用しましょう。利用にあたっては直接自分で申し込むのももちろんいいですし、医師に相談するのでも色々教えてくれます。

TANF

https://www.acf.hhs.gov/ofa/programs/tanf

TANFは連邦のプログラムです。経済的に一時的に援助が必要な子供がいる世帯へのサポートをしてくれます。こちらも、収入が減ってしまった際は是非申請できるかどうか確認してみましょう。

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学校・カウンセラーに相談する

夫が失業してすぐ私がとった行動は、娘の学校への相談でした。カウンセラーの方は当面の生活の指導をしてくださいました。それから、娘の給食の無料化の(普通は毎食$2かかる)手続きをしてもらいました。

フードバンクについては、一件で足りない場合もあるから隣のエリアのフードバンクも紹介されました。フードバンクの紹介以外にはカソリックチャーチや地元の援助団体など(衣類など)を紹介されました。

これで学校のある日の娘の朝食と昼食は確保できることになり、かなりの安心材料となります。お子さんがたくさんいらっしゃる世帯は合計金額としたらかなりの額になるので、ぜひ一番先に手続きを始めましょう。

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教会・慈善団体に相談する

アメリカでは教会がコミュニティにおける公民館・自治会のような役割を担っている場合がとても多いです。特にカソリック教会のホームページに行くと援助の内容が書かれています。

食品、衣類の援助が主ですが、団体・系列によってはチャイルドケア(プレスクールやアフタースクール)の代金も援助してくれる場合があります。

フードバンクで利用できる内容

フードバンクは食べ物の援助に特化した福祉ですが、各地にあります。

Food Bank, Local Food Bank, Food Bank Near Me などで探せます。Food Pantry でもある場合があります。

実際利用してーうちの地域のフードバンクの場合

コロナ前の1、2月と、コロナ後の3、4、5月では感想が異なりますが、1、2月と通常通り利用していた際は、週一回のペースで利用していました。基本自分の車で行くのですが、もし車がない場合はボランティアの方が車を回してくれると言う案内を受けました。

利用してからのコツ

実際には、オープンしてすぐ(朝10時)に行くのと、午後行くのではゲットできるものが全く違うと言うこと。みなさん早めに来るので、午後は生鮮食品、たんぱく質類はほぼなくなっています。

なのでなるべく開店時間すぐに行くのが一番いいと思われます。

コロナ後はこのルールは全て変更され、登録していない人でも食品が必要ならば電話予約をすればすぐに手配してくれるように変わりました。

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不足する栄養素は

もらえるものはどうしても穀類、保存食メインとなります。野菜、果物、たんぱく質は不足するので、食のバランスを考えた場合は生野菜、果物などは自分で買う必要はあるかと思います。

パン、米、パスタ、缶詰の豆、野菜はいつでも入荷がある印象があるので、それは自分では買う必要はなく、むしろお金はお肉や果物、野菜に温存しておくのがいい作戦と思います。

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もらえるもの(コロナ以前の例)

もらい方はポイント制で、世帯人数によって上限します。このポイントは1週間おきに更新され、1週間以内に使い切らないと、次の週に持ち越しはできません。なので毎週一回行ってポイントを使い切ることが大事。

中に入ると、穀類(コメ、パスタ、粉類)、缶詰(野菜、魚、豆類など)、ソース、ジャム、ピーナツバター、冷蔵(牛乳、ジュース、卵、チーズ、サンドイッチやお惣菜)、冷凍(肉、魚類)、野菜・果物(滅多にない)、シリアル、お菓子、パン、ケーキ、保存食、政府から提供の食品(普通は数に制限なく、必要なだけもらい放題)が置いてあり、カートを押してルート順に巡って行きます。

1週間分のポイントで大きなカートが山盛りになるほど物資がもらえます。

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現在もらえるもの(コロナで自宅待機命令が出てから)

電話予約で月に一度、フードバンク側が選んだものがもらえます。電話をして、登録してある名前、電話番号、家族の人数を伝えます。そして予約をした日時に車で行くと、トランクに詰めてくれるシステムになりました。人との接触が一番少なく済むようにこう変更されました。

私のようによく使われている保存料にアレルギーがある者にとっては、自分でアイテムを選べないのはなかなか辛く、パン、スープ、加工食品などに保存料が使われている場合はそれは家族に食べてもらい、自分のものはやはり自分で買う必要性が増えました。見て選べないからしょうがない。

もらえるものの量の合計は、以前1週間に1度行っていた時の分量を4回足したものより減ってしまい、半分以下のような印象です。(ですが、いただけるだけありがたいので大事に試行錯誤しながら配分して使っています。)

もらえるもの種類はかなり変化があり、シリアル、パン、肉類は激減、あるいは無し。その代わり野菜、レストランから寄付されたであろう業務用の野菜(スライスじゃがいも、フライドポテト、玉ねぎ大袋、レタス一箱、スイートポテト大袋など)が増えました。

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もともとフードバンクの物資のほとんどの部分はローカルのスーパーなどの寄付(コストコ、トレジョ、ストップアンドショップ、ショップライト、ホールフーズ、コンビニなど)で成っている印象がありましたが、コロナ後は流通が変わったのと、個人レストランの販売商品も随分変わったこともある印象です。

フードバンクの利用者が急増し、物資が足りないのだなと感じる理由としては、常に多量においてあり、好きなだけ持って行っても良かった、「政府からの」保存食、レトルト食品がほぼなくなっていることです。

政府からの食品というのは、おそらく軍やキャンプで使われているであろう、栄養が計算されているレトルト食品のことです。ビーフシチューやベジタブルスープなどがあります。これらはもしかしたら最前線の方へ行っているのかもしれないね。

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まとめ

はい、フードバンク利用について、サーチの仕方、実際の利用の感想・体験談など色々述べました。

コロナ以降は随分変わっていると思いますのでまずはホームページをチェックして利用を開始するのが一番いいかと思います。

 

 

お読みいただきありがとうございました!

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