なんだろなアメリカでは、時々筆者が昔旅したアメリカの写真をご紹介しながら筆者が勝手に一人で思い出に入り浸る記事を紹介していきます。
今回はアメリカの首都、ワシントンD.C.で出会った素敵な風景や、有名な観光地を旅行する際に役に立ちそうな雑談とともに振り返ります。(笑)
アメリカの旅行や写真に興味がある方、ぜひお付き合いください!
- アメリカを旅するならぜひ一度は行っておきたい 首都ワシントンD.C.
- ワシントンD.C.の1ブロックは通常の二倍となっております
- ワシントンD.C.を訪れる際に気を付けたいこと
- ユニオン駅
- ホワイトハウス&突然のクエスチョン
- ワシントン記念塔(モニュメント)
- 彫刻がいっぱい
- 名所を手っ取り早く回りたいなら周遊観光バス
- ワシントン・ナショナル・カセドラル(国立寺院)
- ウォーターゲートコンプレックス
- リンカーン大聖堂
- アメリカはどこへ向かうのか禅問答を始める筆者26歳
- アメリカとはなんだ
- リンカーンの高さは8メートル
- アーリントン墓地
- ワシントン・D.C.は哲学するのにもってこいな街
- スミソニアン航空宇宙博物館
- ナショナル・モール周辺の治安情報
- 国会図書館と公文書館
- チャイナタウン
- スミソニアン郵便博物館
- 政治色の強いデザートも
- US Navy Memorial Plaza
- ナショナル・ギャラリー
- スミソニアンアメリカ歴史博物館
- スミソニアン国立自然史博物館
- スミソニアン動物園
- まとめ
アメリカを旅するならぜひ一度は行っておきたい 首都ワシントンD.C.
うぇーい!なんだろなアメリカにようこそ。キョウコ@NandaroAmericaでーす。
今回はアメリカの首都、ワシントンD.C.の旅の写真をご紹介。主に2004年に初めて行った時と2016年、2017年に家族で行った際のものです。
2004年は院を終了してから一人アメリカに仕事と自分の研究を兼ねて行ったのですが、完全なるマイペース日程の元、毎日スミソニアンなど無料で入館できる観光スポットに朝から夕方まで入り浸りました。2016年、17年は夫の仕事に合わせ、家族で滞在しました。
キャピタルには無料の施設がいっぱい。その辺りの観光地めぐり戦略も写真の合間にちょいちょい挟みますのでお楽しみに!
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ワシントンD.C.の1ブロックは通常の二倍となっております
アメリカに来ると、きちんと都市計画されて整地されたまちづくりを目の当たりにすることが多いかと思います。
日本のように古くからの細い道から区画整理などを経て自動車道を作ったりするのとは逆に、アメリカの都市は日本の町よりは若く、計画的に設計されたことが一目瞭然で伺えますね。
ロサンゼルスやマンハッタン、シカゴなどの大都市は碁盤の目になった街並みが印象的。ワシントンD.C.も大体の部分が碁盤の目になっています。しかも何だかひとブロックか大きい…なんで?
この点について後でちょろっと触れますのでお楽しみに。
ワシントンD.C.を訪れる際に気を付けたいこと
一般に開かれたミュージアムや政府の見学コースはすべての場所で荷物検査とIDの提出を求められます。荷物の中には怪しまれる物を入れないよう気をつけましょう。アメリカの免許証がない場合はパスポートやグリーンカードなど顔写真のついた証明書は必須です。
また、後で触れる周遊観光バスに乗らないならば、地下鉄とバスで使えるカードを購入し、バスか地下鉄で常に移動するのが一番いいかと思われます。
昔は学生向けに1日乗り放題や7日間乗り放題券がありましたが、最近は見かけませんね。1ヶ月の定期券というのはあるようです。
後、スミソニアン博物館群はじめ、多くの有名な名所がNational Parkです。国立公園パスポートというブックレットをお持ちの方、スタンプをたくさん押せますので、是非お忘れなく!うちは国立公園制覇するのが夢なのでいつも旅行の際は持っています!
ユニオン駅
↑ワシントンD.C.のユニオン駅です。長距離電車にのるならここ。ニューヨーク、ボストンへも行けるアセラも出ています。ユニオン駅っていろんなところにあるけど、中央駅みたいなかんじなんでしょうね。
ちなみにここより東側には歩いて行っちゃダメとよく言われます。移動の際は気をつけて。国会より東はダメよ、などとホテルや地元の友人が教えてくれました。
ホワイトハウス&突然のクエスチョン
↑ホワイトハウス。テロ以前は万人に開かれた見学コースがあったようですが、最近はとても厳しくなりました。
さて、ニューヨークのマンハッタン、ロサンゼルス、シカゴ、デトロイトなど、綺麗に作られた碁盤の目状の街並みは大都市に多いと感じますが、縦と横の道路のことを「グリッド」、マスのことを「ブロック」と言いますよね。
このブロック一つ一つが、ニューヨークなんかよりかなり大きい。
はい、ここでクエスチョン!ワシントンD.C .はアメリカの首都で、特別区です。
ワシントンD.C.のブロックはとても大きい!なぜだかわかりますか?
ちゃらりらちゃらりらちゃらりららりらりらーーーん!(世界不思議発見)
アメリカ博物館のエンタシス&答え
答えは、アメリカの首都であるので、世界の要人が訪れた際に「アメリカってなんでもでっかいな!底力あるんだな!財力あるんだな!」と見せつけるためだと言われています。
特にキャピトルヒルとモール周辺は、やたら広い道路と大きなブロックで歩くだけで心理的にも疲弊する作りとなっています。是非観光に行かれる際は日中安全な時間帯を安全な地帯で思う存分歩いて欲しいです。
2004年時点でロサンゼルス、サンディエゴ、ボストン、マンハッタンなどに短期滞在をして街を歩きまくったことがある私でしたが、ワシントンD.C.の第一印象は「なんでこんな国と戦争なんかしちまったんだよ、爺さんの世代本当に災難だったよな。」です。
勝てるわけがねぇ。という判断ができなかったのは上層部、アメリカに来たことがなかったのか?と感じます。敵を知らずに戦いを挑むバカがいるか、という悲しさ。バカはもう繰り返さないで欲しい。ちゃんと外交のスキルをつけて欲しい。言いたい放題言ってるけど。
さて、区画のスケールの広大さですが、例えばこのワシントン記念塔という大変高い白い石の建物があります。中は現在でも現役の蒸気エレベーターが使われていると言われます。
ワシントン記念塔(モニュメント)
ワシントンD.C.の観光ガイドブックや、よくある、無料で配布されている地図を見るととってもスッキリとモールは描かれていますが、あるけどあるけどなんだかなかなかたどり着かない。
地図をちょっと見てみましょ。
さっきも言いましたが、まずブロックが大きい。そして建造物がまた大きい。スミソニアンの博物館群、国会、全ての建物が大きいのです。(高さはあまりないんだけど、横幅がとても大きい)
モールの西のワシントンモニュメントから東の公文書館までが約2キロあります。東京で例えると、東は東京駅から始めて、西方向へ直線に、明治神宮か千駄ヶ谷くらいということになります。
夫家族はお父さんの仕事で一時期DCに住んでいたことがあり、妹が赤ちゃんの時に一生懸命「もにょもにゅー」と言いながらワシントン・モニュメントを指差していたのが家族の思い出だそうです。
モールが意外と歩きづらい件
この地図上の緑のモール内を2キロ歩くのは結構きつい。
なぜかというと延々まっすぐ歩くその両脇がほぼ博物館や政府の建物で、気軽にお手洗いなど入れる雰囲気ではないのです。公衆トイレはあるんだけど、ちょっと怖いなと思われる方は使わないほうがいいかも。子連れの方は注意です。
ちなみに、芝生エリア付近が結構歩きにくい。砂地っぽいのです。コンクリートじゃないのでスッスッと歩けない。ベビーカーは進まない。コンクリートの歩道がいい方は足元に気をつけてー。芝生じゃなくてコンクリートの歩道(モールの外側)を歩きましょう。
私は女の一人旅だった際は屋外の公衆トイレは使わず、博物館などに入って済まさせてもらったけど、そもそも博物館がしまったらこの作戦は無意味なので、夏など日が長い季節は夕方以降は一人旅の方は気をつけて予定を組みましょうね。うん、いいこと言った。自分の子供が一人旅行く際は同じことを言いますよ。
彫刻がいっぱい
金融庁みたいなところのモニュメント
色々な彫刻があちこちにあり、財力の余裕さみたいなものをひしひしと感じます。普通の都市とは随分違って、政府の計画であろうこういう作品がいろいろあります。
絵描きとしては、ああ、芸術家の需要がある、アーティストが潤ったー!という感じで見守っております。
当時生きていた私のおばあちゃんに、DCの写真を一日中見せていたらやっぱり同じことを言って、「豊かな国ねえ。こういう彫刻だって戦争中溶かさないで済んだでしょうにね。」という貧窮問答歌経験者な感想を言っていました。
戦争経験した世代はやっぱりワシントンD.C.を始めて観光したらみんな心の底から怒ると思うよ。日本が戦争に参加したことにね。戦争自体はどこの国もするべきではないけど。
ハチ公の像は一回溶かされたんだからな。
さて、ワシントンD.C.はみなさんご存知の通り、アメリカの政治機能が結集している街なので、なになに庁、なになに省、が目白押し。
タクシーや市営バス、観光バスなどに乗ってぐるぐる回って建物を見るだけでも結構楽しいです。ヨーロッパから影響を受けている建築。でもヨーロッパのオリジナルの建築よりも大味で新しくて結構人工的。アメリカは新しく人の手で人工的に作られた国だということがワシントンD.C.を観察するだけでとてもよくわかります。
ちなみに私の好きな建物は農林水産省でした。ものすごい大きいのね。大きすぎるので上から見ると目の字みたいになってる。食の安全でおなじみのUSDA。いい仕事してますね。
名所を手っ取り早く回りたいなら周遊観光バス
当時私は独り身&上限がほぼない研修助成金などいただいていたので、現在より豊かで(汗)、出費をあまり気にしなかったのですが、有料の観光バスに乗って色々なところに行きました。当時はおそらく1日乗り放題で$25ー$30くらいだったと思います。
(現在ニューヨークで同じ感じの観光バスの一日券を買おうとすると$70ー100近くするらしい)
もし自家用車やレンタカーで行かずに車がない場合は観光バスはちょっと高いけどオススメ。なぜかというと、有名どころに止まるように設定されていて、降りてからマイペースに観光を済ませて写真を撮ったりして、またバスに乗って、を繰り返し、1日過ごせるから。
子供さんが小さい場合など、バスの時間にきっちり待っているのが難しい場合などはこれは結構厳しいものがあるかもしれないけど、子なしカップルさんや一人旅さんは見所を要領よく回れるという意味でとてもおすすめ。
ワシントン・ナショナル・カセドラル(国立寺院)
大統領や政治家、偉業を成した軍人などが「国葬」となるとき、ここを利用しますが、2004年当時、中の撮影が禁止でした。なので外からの写真しかないのだけどゴシック建築を再現した寺院で、中はなんとも言えない匂い。地下納骨堂の匂いです。
日本もイグナチオ教会などに地下納骨堂があるようですが、臭っていた記憶がないので軽くショック。ヨーロッパなんかの寺院のもこの匂いがするので気が引き締まります。普通なのかな。
建築に興味がある人はもちろん楽しめるし、若い人も是非、こういう壮大な建物は是非みて感動しておいたほうがいいと思います。うちは子供が10歳になる前にもう一度は連れて行きたいと考えています。
結構モールから離れています。観光バスを使わない場合は市営バスで大使館通りを北西にいきます。
ウォーターゲートコンプレックス
ニクソン元大統領のあのウォーターゲートなんですが、とってもいい建築。モダンで奇抜でちょっと気持ち悪くなる感じに大きくて、すごく私の好みです。映画でいうとキューブリックxシド・ミード的。
ヨーロッパの伝統的な建築が政府の建物に多いですが、そういう環境の中でいきなり現れた近未来エリアという感じで、とってもいい!
観光バスではここには直接降りれないのだけど、走行中、外から写真を撮れました。
やっぱり建物一つ一つが異様に大きいよね。
ちなみにコンプレックスの中の一つはホテルなので(ニクソンが泊まっていた)、一般人も止まることができます。一泊いかが?
リンカーン大聖堂
映画フォレスト・ガンプでここが出てくるシーンがありますが、リンカーン大聖堂の向かいには下の写真のお水場があります。その先にはワシントン記念塔が。
https://www.nps.gov/linc/index.htm
壮大な。
ガンプのお相手がお水の上をバシャバシャとくるんだったなあ。
大きいんだー。夏は暑いです。結構疲れます。マラソンの練習などする方はナショナルモール往復とか一周とか、最高のコースになると思います。
アメリカはどこへ向かうのか禅問答を始める筆者26歳
階段に座ると、ワシントン記念塔がこんな感じで見えます。
とても静かで瞑想に向いている。いっぱい歩いて疲れたので、しばし座る。
アメリカとはなんだ
ちなみに一人旅で訪れた際、日本はお盆の期間でした。
アメリカとはなんだ、国家とはなんだ、国際平和とはなんだ、我々はいつ学ぶのか、禅問答。
私は学部生のとき一応アメリカ文化専攻(でアメリカのメディア戦略とかを個人的にやってたんだけど)だったので、一応大まかな歴史とか、本に書いてあることは知っているんですが、そんなものアメリカの外から勉強しようというのは妄想&空想&勝手な思い込みで終わるに近いものがあって、本当に学費の無駄で(研究者に失礼だけど)、実際に自分に国際感覚とか国際史の深い知識を身につけてから哲学的にアメリカという国をいろんな方面から見ないと、この複雑な国の現象は何も説明できないな、と日々感じています。
アメリカ文化研究なんぞ役に立たんわ
文化や社会の光と闇はその場で数年暮らし、自分でお金を稼いで、人に触れる経験をしないと全く見えてこないという意味です。
アメリカはそれほど面白い国なんだと思うけど、はっきり言って、日本のように「標準」や「一定レベルを基本とする」という土台がないからこそ、つかみどころがないのかな、と感じています。日本で求められるような「こうあるべき」っていう外部からの期待はアメリカにないよね。それは善かれ悪しかれアメリカの特徴。
日本にいたときによく耳にした、「国が若いから成熟していない」とか、「新しい国だから合理的である」、というのは全部嘘だな、と最近思います。今更にアメリカのダイナミクスもこれまでの白人市場すぎで回っていると思い込んでいた白人の勢力が崩れ始めたり、政治的には完全に思想が分断、善悪も揺らいでいる、哲学的には内戦状態であると私は感じています。まあ、一つの国が一つの思想なりスタンダードに従う必要もないんだろうけど。
アメリカ10年住んで今私が言えることは「アメリカ人もアメリカを理解していないだろう」ということです。アメリカの実態というか、現象が複雑すぎる。だからスター・ウォーズみたいな映画が自然に作れるんだよね。奥深さが違うの。
リンカーンの高さは8メートル
リンカーンのこの彫刻は8メートルの高さがあります。すばらしい。
大きい。山形の山寺みたいな距離感がある。
スピルバーグのリンカーンの映画は素晴らしかった。リンカーンも素晴らしかったけど、トミー・リー・ジョーンズが演じたタデウス・スティーブンスもまた素晴らしかったよね。
私が願うのは本能からの人種差別撤廃よ。
よく考えたら人種とか言っているのがちゃんちゃらおかしいわ。
ああいう人が出て欲しいね。赤い帽子のアレが人間のクズにしか見えない。
アメリカの歴史を汚さないでくれ。
アメリカの休日ーキング牧師の日1月第3月曜日 政治的体感と解説も
アメリカで差別されない&しない!ダイバーシティ環境での物の考え方アイデア紹介
寺院、だから祀ってあるということなんでしょうが、特に現在のアメリカの様子を感じながら生きると、祈ってしまうよね。
こんなところにも大きな建築が人間に与える心理が。
祈ってしまう。無意識に。
懺悔してしまう。無意識に。
アメリカはどこへ向かうのかなー。そんなことを考えてしまうワシントンDCの旅。圧倒的な非日常的経験ができます。
たましいにとってはいい成長となるんじゃないでしょうか。
アーリントン墓地
アーリントン墓地には戦争で犠牲になった軍人、戦士のお墓があります。
極めて異常な光景です。目の前に広がる無数の、本当に無数の白い墓石。
軍を持っている国ってこういうことなんだよな。犠牲があって気づかれる平和、国防とはなんだ。人類に良心はあるのかとまた禅問答。
ちなみにアメリカが「勝った」戦争って、第二次世界大戦しかありません。
勝ち負け以前に恩恵を被っているやつらがどんぱちやりたいだけなんですよね、いつの時代も。と大昔国連英検勉強してた際に気づいた。
略奪と契約とビジネスの歴史。USA。
アーリントン墓地には無名戦士の墓というのがあって、そこはとても厳重に守られています。
ガードの交代の儀式に遭遇しました。
観光する際は、決して失礼な態度を取らないようにしましょう。馬鹿騒ぎ、無駄なおしゃべり、ダメですよ!小さなお子さんもじっとしていられない子は避けたほうがいいかもしれません。
ここは最も神聖な場所です。敬意を払ってください、と注意書きが出ています。死後こうやってお墓を守ってくれるのはいいけど、そもそも戦いに行かないでいい世界にしようよ。
なんなんだよあの赤い帽子のアレは。(しつこい)
アーリントン墓地には他にも、有名な場所としては久遠のともしびっていう、JFKとジャクリーンのお墓もあるんだけど、色々考えさせられてしまうよね。
ともしびの写真も撮ってあるんだけど、皆さんにお見せしたいものの、個人のお墓ってやっぱりプライベートだからと思って公開しないことにしました。(一般公開してるんだけどね)地面にある墓石に大きめのろうそくの火くらいの火が燃え続けているお墓なんですよ。
ワシントン・D.C.は哲学するのにもってこいな街
アメリカ合衆国。
この国はまだ若い。
若いのは悪いことではないし、いつまでたってもずっと若いままなのかもしれないと、この国に住んでからずっと思います。
栄光、人の夢、努力、そして声にならない犠牲が日常的に泡のように出ては消えている。
人間の善意、泥臭さ、そしてあくどさで常にあふれている。
この国は一体なんなんでしょう。
キョウコ、街を作った人の思う壺となる
私にとって、ワシントンD.C.の見たことのないスケールの博物館群と、政治的機能、そして軍事の一部をこうやって一気に見せられるというのは、とても不思議な感覚に陥りました。人間の業と罪と欲。知とはなんだろう。平和とはなんだろう、力とはなんだろう。
さっきも言ったけど、この街の景観作りのせいでまずそういうことを考えざるを得ない感動というか、衝撃があるのです。はい、当時20代だったキョウコは都市計画した人の思う壺となっております。
人間が人間である以上、おそらくいつまでも答えは出ないテーマだけど、より良い世界とは、犠牲も貧富の差もない世界とは、という哲学的禅問答と、宗教と、政治が結局自分の頭の中で絡みついてぐるぐる回ります。
この問答を吹っ切る言葉は「所詮人間」という一言に尽きるなと私は思いました。
これは学生さんは一度は経験すべき旅先かもしれないですね!
ワシントンDCに来る際はアメリカ近現代史の有名な出来事をを攻めてから来ると尚よろし。
スミソニアン航空宇宙博物館
さあ、もっと写真を紹介します。
↑トポロジー。
飛行機、軍事マニアは是非。面白かったのがスーパーカミオカンデのあのガラスの玉が展示されていました。アメリカはなんでも持ってるな。カミオカンデ側も、アメリカに売ったのかな。
と同時に、カミオカンデのこと知ってるアメリカ人ってどんだけいるのかな、と思っていたら横の人が私にこれなんですかと聞いて来たので、ニュートリノディテクターのセンサーですよと言ったらえらい喜ばれた。学生さんっぽかったな。分かる人にはわかってもらえているんだな。というか、説明書きがパネルにあるんだが。読もうぜ。
ちなみに、中島飛行機や冷戦時代のロシアのミサイルなんかもちゃんと展示されています。
ナショナル・モール周辺の治安情報
ここ(国会図書館周辺)から東は徒歩で絶対行くなと言われましたので、ここら辺から治安注意です。具体的にこの辺から東です。確かに観光客には行く用事がなさそうなエリアです。↓
国会図書館と公文書館
国会図書館は近年シチズンじゃないと入れなかった気がしますが、公文書館は観光客でも入れました。(2017年)マグナ・カルタなどが拝めます。ミニシアターなどもあり、企画展や常設展も充実していました。
ちゃんとした博物館となっております。もっと宣伝したらいいのになと思うけど。
チャイナタウン
チャイナタウンには美味しいレストラン、入りやすいお店がいっぱい。モールからも近いのでオススメのスポットでもあります。
私が滞在していたところは当時まだ開発の進んでいなかったチャイナタウンだったんだけど(チャイナタウン安いから)地下鉄駅から徒歩すぐで、便利でした。今はもうないんだけどね。で、部屋から見えた景色がこれ。
どうやって出すんだ(笑)コンサート会場が近所にあって、夏の間、ずっと毎日こんな感じで大盛況でした。チャイナタウン周辺は人通りの多いところは夜間は大丈夫ですが、深夜以降の外出は基本どこでもダメですよ。自己責任です。
ちなみに私はレストランでチップを忘れて追いかけられたことがあります。私が完全に悪い。チップは現金でも、カードでも、ちゃんと20%は置きましょうね。マナーです。
スミソニアン郵便博物館
モールから外れたところに郵便博物館がありました。ユニオン駅の近くです。飛行機に興味がある方は是非。アメリカの郵便の歴史は軍人と配達員の使命感と善意によって支えられているという文化が学べます。日本みたいにお仕事ですからやってますみたいなスタンスとは逆の発想みたいなのをゴリゴリ感じます。
政治色の強いデザートも
私がこの時ワシントンD.C.を訪れた際に、大学院の恩師を訪ねて(ジョージタウンで研究されている)お家にお邪魔したんですが、いい思い出。
お邪魔して、さらにお夕食をご馳走になり、さらにデザートや雑誌をお土産に持たせてくださった、今では涙が出るエピソードなんですが、恩師の好きなベーカリーにて面白いクッキーを買っていただきました。
色がすごいでしょ。ロバはDemocrats, 象はRepublican。私は断然ロバなんだけど、いろいろ思いながらいただきました。めっちゃ美味しかった。味が濃い。
ちなみにディナーは恩師の計らいでビル・クリントンとモニカ・ルウィンスキーが不倫デートしたレストランに行きました。最高の旅。
US Navy Memorial Plaza
街のいたるところにこういう政治、歴史的なモニュメントがあり、感動したのが毎朝ここで黙とうがあるのね。
アメリカは国旗掲揚がいろいろなところであるから、朝ちょっとしたセレモニーにはいろいろなところで遭遇する可能性があるけど、D.C.のこれは別格だね。
戦争とはなんだ、平和とは、国防とはなんだを毎朝自然に考えさせられる街。D.C.
セレモニーを目撃されたい方は、朝、ここお散歩しましょう。
ナショナル・ギャラリー
日本でいう国立美術館なんですが、ここも入場は無料です。ワシントンDCは本当に観光にお金がかからない。食費と滞在費と地下鉄、バス代のみでとことん楽しめる!家族づれ、教育に熱心なご家庭には最高の滞在スポットだと思います。
ナショナルギャラリーで見ておきたい作品、私の一番のオススメはダヴィンチですね。
彼の作品は(油絵)スフマートという、当時珍しかった技法で描かれていて、透明度というか、工程の多さが感じられる、ちょっと質的にも希薄的にも「絵」を超えた仕上がり。
私はルネサンスファンなのですが、ロンドンのナショナルギャラリーにてダヴィンチの作品を見た際も感じたけれど、絵を素晴らしく見せるための技術が他の画家とずいぶん違うので、色々な意味で科学者で、そして優秀な人だったんだろうなあと思いを馳せながら鑑賞しました。
建築も素晴らしく、そして展示物も多いので1日2日では見学しきれません。自分の見たいところだけ選んで見学するか、数日かけて全制覇するかはあなた次第ー。
この写真を撮って11年後に夫とまたくることになるとは思ってもいなかった。場所への思い入れってこうやって生まれることもありますね。
建物内部のデザインもアートです。
不思議空間ー。ここも結婚後夫と一緒に再度回ったけど相変わらず不思議空間だった。
スミソニアンアメリカ歴史博物館
スミソニアンの博物館群のひとつなんですが、数日滞在するならここも早めにいっておいたほうがいいと思います。
この数年(2016と2017)大規模リノベーションされていてなかなか全貌が見学できませんでしたが、そろそろ工事も終わるんじゃないかと思います。
大統領夫人(ファーストレディー)のドレスやオフィシャル調度品(デザインが大統領ごとに異なる)の展示もあって大統領の格式を感じる展示があります。リンカーンの帽子など政治家関連の展示はもちろん、ポップカルチャーも充実していて、オズの魔法使いのルビーの靴、ジム・ヘンソンのマペット、カエルのカーミット、C-3PO、マイケルジャクソンの靴と手袋、ジュリア・チャイルドの料理番組のスタジオそのもの(PBSが提供)、アップルコンピュータ第2号、エニアック、チューリングについての展示なんかもあったよ。また全て展示されるようになるといいですねえ。
我々が2017年の秋に訪れた際はちょうどメレニアさんが来ていました。(来ている間は臨時休館になっていたので、観光客からなんで今日くるのよとめっちゃ文句言われていました。笑)
観光客が露骨に係員に「なんであんな人(汚い言葉だった)が今日来てるのよ!一緒の空気吸いたくないわ!」「そーだそーだ」って言ったのが衝撃で私はびっくりした。
「トランプ一家と一緒の空気を吸いたくない」
すごい。
考えたら私も吸いたくない。
スミソニアン国立自然史博物館
有名な剥製コーナーも充実。映画 ナイトミュージアムの続編の舞台となったのはここですね!自然史と言って何が一番有名かというとやはり化石や生き物関連の展示だと思います。
化石と生きているような動きのある珍しい展示の仕方の剥製コレクションは圧巻です。
しかしながら石マニアの娘と私が一番オススメしたいのは鉱物・石コーナー。
世の中にはこんな大きな結晶があるのかという大きな石のオンパレード。
じゃがいもくらいある(例え)宝石がゴロゴロ。ペットボトル(大)くらいあるような水晶などの美しい石たち。しかも超余裕を感じられる「鉱物と宝石で色別展示」してあって、虹の色順に並んでいるんですよね。
あと、持ち主が皆不幸になると有名な「ホープダイアモンド」もあります。はい、宝飾品展示コーナーも圧巻。こんな宝石誰が買うの?というか、こんな宝石身につけて何が楽しいの?と呆れるほど大きい。
宝石一つ一つがそら豆(例えが)くらいの大きさがあるティアラとかイアリングとかネックレスとかね、重いだろうな、動きづらいだろうな、これ身に付けるのどうなのかなというほど石が大きい。
一般庶民がごまつぶ大のダイアモンドで一喜一憂しているのがちゃんちゃらおかしくなるほど、大きい宝石がゴロゴロ。カラットとはなんぞや。展示数も多いので感覚が麻痺してだんだんありがたみも新鮮味も薄れる。
素人からしたらガラスなのか本物なのか怪しいほど大きさにリアリティがない、本物の宝石。異次元ですねえ。
スミソニアン博物館の資産って一体時価総額いくら?ここがもし攻撃されたら損失は?という疑問ばかり浮き上がります。
スミソニアン動物園
モールから遠いのですが、スミソニアンには動物園もあります。
地下鉄かバスで動物園の前まで行けます。子供さんがいる方は是非自分のベビーカー必須。レンタルもあるようですが、有料です。動物園自体は無料。
とても広いので食事代を浮かせたい人はパンや飲み物を持って行けば、思い切り1日楽しむことができます!暑い時期は水、日焼け止め、帽子、サングラス、日除けなど必須です。
パンダもいるし、トラもライオンもいます。日本みたいにパンダに長蛇の列ができることもなく、淡々とパンダを眺められます。
小さな室内水族館も。
アシカがうちの娘に近づいてくれました。
動物園の前の通りにはおしゃれなレストランが多く、お散歩がてら見ていると、カフェ、ピザ、バー、お寿司なども。夜はまた結構シックで自由な感じになるのね、この辺。素敵な夜の風景でした。
日本人の方がやっていらっしゃるお寿司屋さんTono Sushi にてディナーを食べましたが、普通に東京で$5000円くらいで食べる漢字のクオリティの江戸前お寿司を食べることができました。確か一人$25−30くらいだったと思う。日本語も話せてとても嬉しかった。
まとめ
はい、大容量のボリュームでワシントンD.C.の魅力をお伝えしましたが、まだまだ伝え切れておりません。またいつか追加文を書きたいと思っています。
D.C.はとてもインスパイアされる街です。アメリカに好きで来た方も、イヤイヤ来た方も、是非一度訪れてほしい、私がお勧めするアメリカの街ナンバーワンです。アメリカという国の性格、遺産を感じることができる素敵な場所です。
是非多くの方に参考にしていただけたら嬉しいです。